【施術事例】股関節の痛みと肝機能が改善!60代女性Iさん‐座り仕事‐江戸川区南小岩在住
初めに
こんにちは、整体院ゆいまーるの山城です。
今回は、当院にご来院いただいた患者様の中から、【施術事例】として「肝機能と股関節の痛みが改善した60代女性Iさん(座り仕事・江戸川区南小岩在住)」についてご紹介させていただきます。
長年の慢性的な不調に悩まされ、特に急な股関節の痛みに直面したIさん。諦めかけていた身体の悩みがどのように変化していったのか、その詳細な経過と施術内容、そして驚きの変化についてお伝えします。Iさんと同じように、股関節痛や慢性的な身体の不調、さらには健康診断での肝機能の数値の異常などにお悩みの方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
Iさんのご来院までの経緯と抱えていたお悩み

2025年2月22日、Iさんが当院にご来院されました。
Iさんは、長年にわたり慢性的な腰痛や肩こりに悩まされてきたものの、「もう年だから仕方ない」と半ば諦めのような気持ちで過ごされていたそうです。しかし、ある朝、ベッドから起き上がろうとした際に、急に腰から股関節にかけて激しい痛みが走り、それ以降、歩くことすら困難な状況になってしまいました。
この急な痛みに、「これは何とかしなければ」と強く感じたIさんは、ご自身で様々な整体院や整骨院のウェブサイトを探し始めました。数ある情報の中から当院のウェブサイトをご覧になり、内容に共感してくださり、すぐにご連絡をくださいました。当日は、ご主人の運転する車で送っていただき、当院までお越しいただきました。
詳細な問診から見えてきたIさんの身体の状態
ご来院後、まずはIさんからじっくりとお話をお伺いしました。
- 性別・年齢: 60代女性
- お仕事: 主に座って物を作る作業をされており、1日に8時間以上は座りっぱなしとのことでした。この「座り仕事」という点が、後の身体の状態に大きく関係している可能性が考えられました。
- 主訴: 左股関節の痛み。
- 痛みの発症: ご来院日の朝、ベッドから起き上がる際に突然発症。
- 痛む動作:
- 歩くことはできるものの、左足に体重をかけると「ズキッ」と鋭い痛みが走る。
- 座っていると、左の腰から左の股関節にかけて「何となく」痛みが続いている。
- その他の自覚症状:
- 慢性的な首肩こり
- 慢性的な腰痛
これらの情報から、Iさんの股関節の痛みは、単なる筋肉疲労だけでなく、日常的な姿勢や特定の動作、さらには身体全体のバランスの乱れが深く関わっていることが示唆されました。
過去の病歴と健康状態
さらに深掘りしてお話を伺うと、Iさんのこれまでの健康状態や既往歴について、いくつかの重要な情報が得られました。
- 既往歴:
- 21歳の頃:左卵巣に膿が溜まり、卵巣を摘出。
- 30代前半:子宮を摘出。
- 10年少し前:両肩の腱板断裂(手術済み)。
- 4年前:右膝の半月板損傷。
- 健康診断の結果:
- 肝機能の数値が高いことが、毎年健康診断で指摘されている。
- 尿蛋白が陽性。
- リウマチ因子が陽性(ただし、リウマチの発症はしていない)。
- 服用中の薬: 降圧剤のみ。
- 運動歴: 20代の頃から現在まで水泳を続けており、現在は週2回泳いでいるとのこと。これは素晴らしい運動習慣です。
- 喫煙: なし。
- 飲酒: 2週間に1回程度、友人と会う際に「結構飲む」とのこと。
- アレルギー: 金属アレルギーなどはなし。
これらの情報から、Iさんの身体は、過去の手術歴や既往歴、そして健康診断で指摘されている内臓機能の低下など、複数の要因が複雑に絡み合っていることが明らかになりました。特に、婦人科系の臓器摘出や肝機能の異常といった内臓の既往は、今回の股関節の痛みだけでなく、身体全体のバランスや機能に影響を及ぼしている可能性を強く感じました。
検査編:Iさんの身体に隠された問題点
問診で得られた情報をもとに、Iさんの身体の状態を詳しく把握するための検査を行いました。当院の基本的な検査項目に加えて、今回は特に股関節の痛みに着目した検査を加えました。
検査項目と結果
- 脊柱周りの柔軟性:
- 結果: 特に問題なし。
- 脊柱の動き自体は良好でしたが、これはIさんが継続的に水泳を行っていることの影響も大きいと考えられます。
- 骨盤の歪み(関節のズレ):
- 結果: 左恥骨の下方へのズレを確認。
- 恥骨は、骨盤の前面を構成する重要な骨であり、股関節の動きに深く関わっています。このズレが、今回の股関節痛の直接的な原因である可能性が高いと推測されました。骨盤について詳しく知りたい方はこちら。
- お腹の張り感や圧痛:
- 結果: 圧痛は少ないものの、おへそ周り(小腸の領域)や下腹部(特に過去の手術痕周辺)に非常に強い硬さを確認。
- この硬さは、長年の座り仕事や過去の手術による内臓の疲労や癒着を示唆しており、身体のバランスを崩す一因となっている可能性が考えられました。
- 股関節の可動域:
- Iさんの強い痛みを考慮し、無理のない範囲で可動域を測定しました。
- 正常な可動域 屈曲 130度 Iさんの可動域 屈曲 90度で痛みが出現
- 正常な可動域 外転 45度 Iさんの可動域 外転 20度で痛みが出現
- この結果から、Iさんの股関節の可動域は明らかに制限されており、特に屈曲と外転の動きで強い痛みが発生することが分かりました。
問診と検査結果からの考察:Iさんの身体で何が起きているのか?
これらの問診と検査の結果から、Iさんの身体に起きている問題を次のように推測しました。
まず、今回の主訴である「左股関節の痛み」の直接的な原因は、検査結果で明確になった「左恥骨の下方へのズレ」である可能性が極めて高いと考えられました。恥骨は、股関節の屈曲や伸展といった動きに深く関与しており、その位置がズレることで、股関節の正常な機能が阻害され、痛みとして現れることがあります。
しかし、Iさんの身体の問題は、単に恥骨のズレだけではありません。過去の卵巣摘出、子宮摘出といった婦人科系の手術歴、そして右膝の半月板損傷といった過去の怪我、さらには健康診断で毎年指摘される肝機能の数値の高さや尿蛋白、リウマチ因子陽性といった内臓機能の異常が、複雑に絡み合っていると推測しました。
特に、内臓の手術は、臓器間の癒着を引き起こすことがよくあります。この癒着は、内臓の動きを制限するだけでなく、その周囲の筋肉や結合組織にも影響を及ぼし、結果的に身体の歪みや痛みに繋がることが少なくありません。Iさんの場合、下腹部の強い硬さは、過去の手術による癒着を示唆しており、これが骨盤の歪みや股関節の痛みに間接的に影響を与えている可能性が十分に考えられました。
また、肝機能の低下は、身体のデトックス機能や疲労回復機能に影響を与え、全身の倦怠感や筋肉の硬直を引き起こすこともあります。Iさんの「年だから仕方ない」という諦めの気持ちも、もしかしたら長年の内臓疲労からくるものであったのかもしれません。
これらの考察から、今回の施術では、まず主訴である股関節の痛みの原因となっている左恥骨のズレの修正を最優先で行い、その後、問診と検査で気になった**おへそ周り(小腸の領域)と下腹部(手術後の癒着)**に対するアプローチを行うことで、Iさんの症状の根本的な改善を目指す方針を立てました。
施術開始:原因にアプローチする具体的なステップ
いよいよIさんの身体を根本から改善するための施術を開始しました。
ステップ1:恥骨の矯正 - 主訴の改善へ
まずは、Iさんの主訴である股関節の痛みの直接的な原因と推測された「左恥骨の下方へのズレ」の修正に取り掛かりました。
当院で行う骨盤矯正は、いわゆる「バキバキ」と音を鳴らすような矯正とは異なります。Iさんには仰向けになっていただき、ソフトな運動療法と呼吸法を組み合わせることで、身体に負担をかけずに自然な形で恥骨の位置を修正していきます。この方法は、患者様の身体の反応を見ながら、非常に繊細に行われます。
施術時間は約3分。短時間ではありますが、身体の深部に働きかけることで、大きな変化をもたらすことができます。
施術後、すぐにIさんに股関節の痛みの状態を確認していただきました。
「先ほどまで痛かった股関節が、何となく痛い気はするけれど、ほとんど痛みを感じない!」
Iさんから驚きと喜びの声が聞かれました。この時点で、Iさんの主訴である股関節の痛みが、左恥骨のズレが原因であったことが明確に確認できた瞬間でした。
この問診、検査、そして恥骨の矯正を含めて、ここまでの所要時間は約20分程度でした。主訴である股関節の痛みが大幅に軽減されたことで、Iさんの表情にも安堵の色が広がりました。
ステップ2:内臓へのアプローチ - 根本改善を目指して
股関節の痛みがほぼ改善されたところで、次にIさんの身体の根本的な問題、特に過去の病歴や健康診断の結果から懸念された「内臓」へのアプローチに移りました。今回は、特に重要だと考えられた「小腸」と「下腹部の癒着」に対して、内臓マニピュレーションとファシア(筋膜)の調整を行いました。
- 小腸へのアプローチ:
- 小腸は、栄養の吸収だけでなく、免疫機能にも深く関わっており、また感情的なストレスとも関連が深い臓器です。問診でIさんのおへそ周りに強い硬さがあったことから、小腸の動きが制限されていると推測しました。
- 小腸の調整には、少し時間がかかるため、約10分間かけて丁寧に施術を行いました。
- 下腹部の癒着へのアプローチ:
- Iさんの過去の婦人科系手術(卵巣摘出、子宮摘出)の既往歴を考慮し、下腹部の手術痕周辺に生じている可能性のある癒着に対して集中的にアプローチしました。癒着は、隣接する組織や臓器の動きを制限し、腰痛や股関節痛、さらには内臓機能の低下に繋がることがあります。
- この癒着の調整にも、約10分程度の時間をかけ、非常にソフトなタッチで慎重に行いました。
これらの内臓へのアプローチを合計約20分間行いました。
施術後、Iさんの身体に見た目にも明らかな変化が現れました。
「少しぽっこりしていたお腹がへこんでいる!」
そして、Iさんご自身も「腰や背中も楽になっている感じがする」と、身体全体の変化を実感されている様子でした。
この日の施術はこれで終了です。トータルで約40分の施術となりました。
初回施術の結果
初回施術の結果、Iさんの身体には以下のような大きな変化が見られました。
- 股関節の痛み: 10段階評価で10だった痛みが、驚くことに1程度まで減少。
- 股関節の可動域: 痛みなく曲げられる範囲が、当初の90度から120度まで改善。それ以上の可動域は、Iさんご自身が「何となく怖い気がする」とのことで、無理はしませんでした。
- その他の変化: お腹がへこんだだけでなく、慢性的な腰や背中の重だるさも楽になったとのお声をいただきました。
この素晴らしい変化に、Iさんはもちろん、私も非常に喜びを感じました。そして、今後も継続的なケアの必要性を説明し、痛みの確認とさらなる身体の調整のため、3日後に再度ご来院いただくことをお伝えし、ご予約をお取りしてお帰りになられました。
3日後のご来院:痛みの完全消失とさらなる変化
3日後、Iさんが再びご来院されました。
早速、股関節の痛みの状態について伺うと、初回施術した日はまだ「何となく痛い気がする?」という感覚が残っていたものの、次の日には股関節の痛みが全くなくなっていたとのことでした! 激しい痛みで歩くこともままならなかったIさんの身体に、このような劇的な変化が起こったことに、改めて整体の可能性を感じました。
2回目の施術では、股関節の痛みが消失していたため、引き続き初回でアプローチした内臓の調整と癒着の施術、そして身体全体のバランスを整えるためのその他の調整を行いました。
施術の最後に、今後のケアについてIさんにお伝えしました。
「主訴であった股関節の痛みは、もうしばらくぶり返すことはないと思いますが、Iさんの身体は過去に多くの病気や怪我を経験されており、身体自体に負担がかかりやすい状態です。そのため、月に1~2回程度の頻度で継続して通っていただくことで、痛みの再発防止になるだけでなく、もっと身体を軽くし、健康な状態を維持することができますよ。」
この提案に、Iさんは快く頷かれ、今後も継続的に通われることを決意されました。
その後のIさんの変化:肝機能の改善という驚きの結果
初回施術からこのブログ記事を執筆している2025年7月29日までの間、Iさんは当初の提案通り、月に1~2回程度のペースで、現在までに合計12回程度当院に通われています。
そして、その継続的なケアの中で、Iさんの身体にはさらなる、そして非常に嬉しい変化が現れました。
身体全体が以前よりもはるかに楽になり、日常生活での動きがスムーズになったというご実感はもちろんのこと、最も驚くべき変化として、5月頃、8回目の施術を終えた頃に受けた人間ドックの結果についてお話してくださいました。
「山城先生、人間ドックの結果がすごく良かったんです!いつも引っかかっていた肝臓の数値やその他の数値が、これまでで一番良くなっていました!」
とのことでした。具体的な数値の変化は、Iさんご自身も「うろ覚えだったため、そこまで細かくは聞いていなかった」とのことでしたが、毎年指摘され続けていた肝機能の数値が改善したという事実は、Iさんにとって非常に大きな喜びであり、当院としても大変嬉しい報告でした。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状が出にくいことが多いですが、肝機能の低下は全身の倦怠感、疲労感、消化不良など、様々な不調に繋がります。当院の内臓調整によって、肝臓を含む内臓全体の機能が向上し、身体本来の回復力やデトックス機能が高まった結果だと考えられます。
Iさんご自身も、この肝機能の改善が「とても嬉しかった」そうで、「引き続き健康のために通います」と、継続的なケアへの意欲をさらに高めてくださっています。私たちとしても、Iさんの健康をサポートできることを心から嬉しく思います。
最後のまとめ:股関節の痛みと肝機能、そして身体のつながり
今回の記事では、【施術事例】として「肝機能と股関節の痛みが改善した60代女性Iさん(座り仕事・江戸川区南小岩在住)」についてご紹介しました。
Iさんのケースから学べる重要な点は、身体の不調は単一の原因だけで起こるのではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることが多いということです。
Iさんの「股関節の痛み」という主訴は、当初の検査で判明した「左恥骨の下方へのズレ」が直接的な原因でした。しかし、その背景には、長年の座り仕事による身体への負担、過去の婦人科系手術による癒着、そして健康診断で指摘されていた肝機能の数値の異常といった、様々な要因が複合的に作用していました。
当院では、単に痛みのある箇所だけを診るのではなく、詳細な問診と丁寧な検査を通じて、身体全体のつながりを理解し、根本原因にアプローチすることを重視しています。Iさんの場合も、恥骨の調整だけでなく、内臓(小腸や下腹部の癒着)へのアプローチを行うことで、股関節の痛みが改善しただけでなく、長年の懸念であった肝機能の数値まで改善するという、素晴らしい結果に繋がりました。
もし、この記事を読んでくださっているあなたも、Iさんのように
- 股関節の痛みに悩んでいる
- 慢性的な腰痛や肩こりが続いている
- 健康診断で肝機能の数値の異常を指摘されている
- 過去の手術痕や内臓の不調が気になる
- 「もう年だから仕方ない」と身体の不調を諦めかけている
といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、整体院ゆいまーるにご相談ください。