「股関節が外れそう!」その激痛の正体とは? 船橋市東中山在住40代女性Tさんの劇的な回復物語


始めに

こんにちは!整体院ゆいまーるの山城です。

「股関節が外れそうな痛みがする…」「急に激痛が走って、どうしたらいいか分からない…」「長年の身体の不調も、まとめて改善できたら嬉しいな…」

もしあなたがそんな股関節の痛みや、その他身体の不調でお悩みなら、今回の記事はきっとあなたの希望になるでしょう。特に、船橋市東中山にお住まいのあなたにとって、共感できる内容かもしれません。

2024年4月30日、左股関節が外れそうな痛みに悩む船橋市東中山在住の40代女性Tさんが当院にご来店されました。ご来店のきっかけは、2023年に当院が配布したオープン記念チラシをご覧になり、「近くに整体があるんだ、今度行ってみようかな」と心に留めてくださっていたことでした。それから半年以上が経過し、来店の1日前、椅子から立ち上がろうとした際に、左股関節が「グキッ」と外れそうな感覚と共に激しい痛みが出たそうです。この「これは何とかしないとやばいかも」という強い危機感から、船橋市西船にある当院にご来店くださいました。船橋市東中山と西船は隣町ですので、距離は非常に近いです。

今回は、股関節の「外れそうな痛み」に悩むTさんが、どのようにしてその痛みから解放され、身体全体の調子も整えられたのかを、以下の流れで詳しくご紹介していきます。

  • 股関節の「外れそうな痛み」:Tさんの問診から見えてきたこと
  • 股関節と身体の検査:痛みの真の原因を探る
  • 股関節痛について考えられること:Tさんのケースに当てはまる要因
  • 実際の施術と劇的な改善結果
  • まとめ:痛みの根本原因を見極めることの重要性

「椅子から立ち上がったらグキッと…」:股関節が外れそうな痛みの問診編

まずは、Tさんの詳しい状態と、股関節の痛みに関する問診内容を見ていきましょう。

Tさんは40代の女性で、接客業をされています。仕事柄、長時間同じ姿勢でいることは少なく、座ったり立ったりを繰り返すことが多いとのことでした。パソコン作業も日常的に行っています。

今回の主な訴えは「左股関節が外れそうな痛み」でしたが、普段から他にもいくつかの不調を抱えていらっしゃいました。具体的には、週に一度ほどの頻度でこめかみに頭痛があり、生理は重く、痛みも伴うとのこと。さらに、首の右側が痛むことがあり、**腰も「痛い」というよりは「重い」**と感じることが多いそうです。

股関節の痛みについては、歩いているだけでも痛みを感じる状態でした。接客業という体力を使う仕事であるため、年々体力の衰えを感じていらっしゃるとのこと。また、日々の業務や生活の中でストレスを多く抱えており、たまに嫌になることもあるそうです。

睡眠時間は平均して6時間程度。しかし、たまに「気づいたら寝ていた」というように、意識が途切れるような「気絶」に近い形で眠ってしまうこともあるそうで、睡眠の質があまり良くない可能性が伺えました。

お子さんは二人いらっしゃり、どちらも自然分娩で出産されたとのことでした(この情報は後ほど、痛みの原因を特定する上で重要なヒントになります)。

運動習慣は特になく、喫煙も飲酒も全くされないそうです。

今回の股関節の痛みは、ご来店された2024年4月30日のわずか1日前、つまり4月29日に発生しました。痛みが発生したきっかけは、なんてことない自宅の椅子から立ち上がろうとした際に、「グキッ」と左股関節が外れそうな感覚と共に痛みが出たとのこと。それ以降、歩くたびに痛みが継続している状態でした。

ここまでで分かったTさんの状態をまとめると、以下のようになります。

  • 40代女性、接客業(パソコン作業も含む)。
  • 主訴は左股関節の「外れそうな痛み」。
  • 椅子から立ち上がる際に急に痛みが発生。
  • 歩行時に痛みが継続。
  • お子さんが2人おり、どちらも自然分娩(重要な情報)。
  • ストレス過多で、睡眠の質も良くない可能性。
  • 運動習慣なし、喫煙・飲酒習慣なし。
  • 普段から週1回のこめかみ頭痛、生理痛・生理の重さ、右首の痛み、腰の重さといった不調あり。

これらの情報を基に、次に身体の検査を行い、股関節の痛みの真の原因を特定していきます。


「恥骨のズレ」が痛みの鍵:股関節と身体の検査編

股関節が外れそうな痛みの検査では、痛みの原因がどこから来ているのかを特定することが非常に重要です。それが神経性なのか、内臓性なのか、あるいは関節性なのか、ということを推測し、的確な施術へとつなげていかねばなりません。

問診で得られた情報から、いくつかの可能性を考慮しました。

  • ストレス過多、頭痛、睡眠の質の悪さといった点からは、まず自律神経の乱れが推測されます。
  • 生理が重く痛みを伴うことからは、子宮、またはその周囲に何かしらの問題がある可能性、もしくはお子さんが2人いること(特に自然分娩)が関係している可能性も考えられます。
  • しかし、「椅子から立ち上がる時にグキッと痛みが出た」という、急性の発症であることから、徐々に痛みが増したわけではなく、関節が瞬間的にずれた可能性も考えられます。

これらの情報を総合的に判断し、今回の「股関節が外れそうな痛み」に関しては、自律神経の乱れは普段の不調には関係しているものの、今回の急性の股関節痛の直接的な原因としては可能性が低いと考え、今回は除外しました。

生理の重さや痛みは、股関節や腰に影響を及ぼすことがあるため、これは少し関係している可能性があると推測しました。

そして、動作時に急に痛めたことと、自然分娩を2回経験しているという点から、骨盤がずれている、あるいはずれやすくなっている可能性、または骨盤底筋群の筋力低下が考えられました。

これらの推測に基づき、以下の検査を行いました。

  1. 内臓の圧の検査: お腹の圧を細かく確認する検査です。 (※詳細な検査方法については、以前の「腹圧について 猫背の事例と共に」という記事もご参照ください。) 簡単に結果を述べると、**みぞおち部分と下腹部に痛み(圧痛)**がありました。みぞおち部分の圧痛は胃、胆のう、食道に問題がある可能性を示唆し、下腹部の圧痛は子宮や膀胱あたりに何らかの問題がある可能性を示唆します。
  2. 骨盤および股関節のズレの検査: 骨盤が歪んだり、ずれたりするかどうかを確認します。 (※骨盤の歪みやズレについては、以前の「骨盤について」という記事もご参照ください。結論として、骨盤はズレます。) 検査の具体的な方法は多岐にわたりますが、結果だけを記述します。
    • 仙腸関節: 問題なし
    • 腸骨: 問題なし
    • 坐骨: 問題なし
    • 恥骨: 左側だけが下方にずれていることを確認しました。

これらの検査結果から考えられることは、生理や子宮などの下腹部の臓器や筋力も股関節の痛みに関与している可能性はありますが、今回の「股関節が外れそうな痛み」の**最も有力な原因は、恥骨のズレ(関節のズレ)**であると推測できました。

ここから実際の施術へと移行するのですが、その前に、一般的に股関節に痛みが出た場合にどのようなことが考えられるのかについて簡単に触れておきます。


「関節性」の痛みが最有力:股関節痛について考えられること

股関節に痛みが生じた場合、様々な原因が考えられますが、今回のTさんのケースのように「外れそうな痛み」という表現は、関節性の痛みである可能性が高いと推測されます。

(※股関節痛全般については、以前の「股関節痛について」という記事もご参照ください。)

関節性の股関節の痛みの場合、主に以下の点が問題となる可能性があります。

  • 骨盤のズレ: 骨盤を構成する腸骨、坐骨、恥骨のいずれかの骨がずれているか。
  • 関節のズレ: 仙腸関節や恥骨結合といった、骨盤の関節がずれているか。
  • 股関節自体の問題: 大腿骨頭と寛骨臼(股関節の関節部分)に直接的な問題があるか。

これらのズレを確認するための検査法は多数存在し、股関節の痛み一つをとっても、そのパターンは数十種類に及びます。

Tさんの問診と検査で、最も可能性が高かったのが恥骨のズレでした。そのため、今回は関節のズレが痛みの直接的な原因であると判断しました。しかし、もし関節に問題が見られない場合は、さらに深く原因を探る必要があります。例えば、内臓に起因する痛み(子宮筋腫などの婦人科系疾患や泌尿器系の疾患)や、股関節に痛みを感じていても、実は別の部位に根本的な問題があるケースも考えられます。そこまで掘り下げると記事が非常に長くなるため、今回は割愛させていただきます。

それでは、特定された恥骨のズレに対する実際の施術と、その結果についてご紹介します。


3秒で「はまった!」劇的改善:股関節の施術と結果編

問診と検査の結果、Tさんの「股関節が外れそうな痛み」の最も有力な原因は、恥骨のズレであると特定されました。

そこで、いよいよ恥骨に対する施術を行います。 施術の方法は、Tさんに仰向けになっていただき、恥骨の動きを軽くサポートするような形で行います。具体的な手技の詳細をここに記述することは省きますが、非常に繊細で的確なアプローチが求められます。

この施術にかかる時間は、なんとわずか3秒程度です。本当に一瞬の施術です。

この恥骨への施術を行った結果、Tさんの股関節の「外れそうな痛み」は、その場で治まりました。 まさに一瞬の出来事でした。

施術直後、Tさんは驚いた表情で「はまった感じがします!」とおっしゃいました。これは、私たちが施術者として感じる「関節が適切に整った」という感覚と、お客様が感じる「痛みが消えて、関節が安定した」という感覚が一致した瞬間でした。

その後、Tさんに歩いていただくと、痛みは全くなく、「あの痛みが何だったんだろう」とご自身でも不思議そうな表情をされていました。お互いに、その劇的な変化に思わず笑ってしまいました。

主訴である股関節の痛みが取れたため、これで施術を終了することもできます。しかし、Tさんは普段から頭痛や生理痛、首の痛み、腰の重さといった他の不調も抱えていらっしゃいました。そのため、今回は股関節の施術に加えて、全身のバランスを整える目的で自律神経と内臓に対する施術も行い、今回のセッションを終了いたしました。

施術後、Tさんからは「股関節の『外れそうな痛み』だけでなく、身体全体がスッキリして、羽が生えたようです!」という嬉しいお言葉をいただきました。

今回の股関節の痛みの原因は、おそらく普段の身体の疲れ、運動不足、そして自然分娩による出産の影響で骨盤底筋群の筋力が弱っていたことが複合的に作用し、恥骨がずれやすくなっていたことにあると考えられます。そのため、再発防止のために、今後はトレーニングをした方が良いことを指導し、簡単なトレーニング方法をお伝えして、お帰りになられました。

現在もTさんは、たまにメンテナンスのためにご来店くださいますが、あれから「股関節が外れそうな痛み」は一度も出ていないとのことです。


痛みの「根本原因」を見極めることの重要性:今回のまとめ

今回の症例は、突如として襲ってきた「股関節が外れそうな痛み」に悩む40代女性Tさんのケースでした。その痛みの根本原因は、詳細な問診と検査の結果、**骨盤を構成する骨の一つである「恥骨のズレ」**によるものであると特定されました。

この記事の中でも繰り返し述べていますが、施術において最も重要なことは、痛みや不調が出た際に、その原因がどこから来ているのかを正確に考え、特定することです。表面的な痛みだけに囚われず、身体全体のつながりや、お客様の生活習慣、既往歴など、あらゆる情報を総合的に判断することで、真の原因に辿り着くことができます。

船橋市西船にある当院では、お客様一人ひとりの痛みや体調に合わせて、関節モビリゼーション、内臓マニピュレーション、鍼灸治療など、様々な技術と検査を組み合わせることで、お客様の身体の状態を根本から改善していきます。

もしこの記事を読んで、あなたが今、身体のどこかに痛みや不調を抱えていて、「もしかしたら自分も根本原因が別にあるのかもしれない」「どこに行っても良くならない」と感じているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、あなたの身体の「なぜ」を解き明かし、お力になれるかもしれません。

あなたの健康と笑顔のために、私たち整体院ゆいまーるが全力でサポートいたします。