【事例】逆流性食道炎と肩こりが改善!40代女性Sさん‐デスクワーク‐市川市南八幡在住

初めに

こんにちは!船橋市西船にある整体院ゆいまーるの山城です^^

今回の記事は逆流性食道炎と肩こりでお悩みの市川市南八幡在住40代女性Sさんについての記事を書いて行きます。

・逆流性食道炎や胸やけ、吐き気、胃もたれなどの症状がある
・胃の症状が強くなると肩が凝る
・肩が凝ると吐き気や逆流性食道炎の症状が出てくる

そのような方は参考になるかもしれません。

書いて行く内容は以下の通りです。

・一般的知識:逆流性食道炎とは
・当店の考え:肩こりと逆流性食道炎の関係性とは
 逆流性食道炎とは
 胃の解剖学と肩こりまで
・逆流性食道炎と肩こりでお悩みのSさんについて
 来店の経緯
 問診編:お悩みの把握
 検査編:悪い箇所の特定
 施術と結果
 経過
・まとめ

では書いて行きます。

一般的知識:逆流性食道炎とは

まず逆流性食道炎とは「胃酸が食道へ逆戻りして、食道が炎症を起こしている状態」の事を指します。

原因は様々あるのですが先に一般的な知識を書いて行きます。


1. どんな症状?

  • 胸焼け: 胸のあたりがチリチリ焼けるように痛い、熱い。
  • 呑酸(どんさん): 酸っぱい液体や苦い水が喉まで上がってくる。
  • 喉の違和感: 喉がつかえた感じがする、声が枯れる、咳が続く。
  • 胃もたれ: 食後に胃が重い。

2. なぜ起きるの?

主な原因は、胃と食道の間にある「弁(フタ)」の働きが弱くなったり、お腹に圧力がかかったりすることです。

  • 加齢: 筋肉が衰えてフタが緩む。
  • 食事: 食べ過ぎ、早食い、脂っこい食事、アルコール。
  • 体型・姿勢: 肥満、猫背、前かがみの姿勢。
  • 生活習慣: 食べてすぐ横になる。

ここまでが一般的な逆流性食道炎についての知識になります。

次に当院が考える逆流性食道炎と肩こりについて書いて行きます。

当院の考え:肩こりと逆流性食道炎の関係性とは

まず逆流性食道炎とは

では当院が考える肩こりと逆流性食道炎のついての考えを書いて行くのですがまず当院が考える逆流性食道炎の原因は「食道と胃を隔てる弁の機能不全or胃の機能不全」と考えています。

少しイメージしやすい様に胃のイラストをご覧ください☟

胃の解剖学的イラスト


イラストの中で注目して欲しいのは食道胃接合部という部分です。

この部分を詳しく見ていくとイラストにはありませんが実は食道括約筋(食道を締める筋肉)や胃酸の逆流を防ぐ弁(胃の蓋のようなもの)が存在しています。

また胃というものは食べたものを消化する際、胃酸を出すのと時計回りに捻れるような動きを組み合わせ食べ物を細かく分解します。ミキサーみたいなものですね。

つまり逆流性食道炎とは胃の弁(胃の蓋)が正常に胃酸の逆流を防ぎきれていないor胃の捻れるような動きが強くなりすぎているのどちらが起こることで起こると考えられます。

胃の解剖学から肩こりまで

次にいいイラストが無く少し難しくなるのですがイラストに描いてある胃を頭の中でイメージしてください。

そして胃というものは胃単体で存在しているわけでは無く胃の周りに靭帯や膜というものがくっつくことで定位置を保っています。

例としては以下のような感じです。

・胃脾間膜=胃から膵臓や横隔膜
・肝冠状間膜=胃から横隔膜
・小網=胃から肝臓と胆道へ
・大網=胃から横行結腸

あくまで一例なのですが胃にはこのような組織が付着しています。

ではそれがどういう事に繋がる事のかというと今回で言うと逆流性食道炎や胃の不調なのがあると以下のような現象が起こります。

胃の動きが悪い→胃脾間膜を通して脾臓が引っ張られる→脾臓が横隔膜を引っ張る→左側の横隔膜や胸膜、肋骨などを胃の方に引っ張ってしまう→胃の方に引っ張られるから耐えるようにに左僧帽筋や前鋸筋、肩甲下筋などに無意識に力が入る→左肩の肩こり完成

というような感じですね。

詳しくはこちらの記事から引用させて頂いているので興味のある方は参考にしてください☟
【解説】肩こりは胃が原因?船橋・西船橋にある整体院ゆいまーる | 整体院ゆいまーる

ではいよいよそんな逆流性食道炎と肩こりをどう改善していくのか書いて行きます。

逆流性食道炎と肩こりでお悩みの40代女性Sさんについて

市川市南八幡在住Sさんが来店された経緯

肩こりでお悩みの女性

2025年8月15日、Sさんが当院にご来店されました。

来店された経緯として約2年ほど前からずっと重いような左の肩コリに悩まされておりマッサージなど言っても変わらず、どうにかしたいと色々探していた所当店に行ったことのある友人に紹介されて今回来店されたとの事でした。

問診編:お悩みの把握

まずはSさんのお悩みを把握するためにお話を聞いてきます。

分かった事は以下の通りです。

  • 主訴:肩こり 特に左側が辛い
  • 気になりだした時期:約2年前
  • 既往歴:4年前に逆流性食道炎と診断されて内服薬を2ヶ月飲んでその時は改善されたが今でもたまに胸やけがする
        ギックリ腰を2回ほど経験あり
  • 服用中の薬:コレステロールの薬を服用中。
  • 生活習慣:運動はしておらず、足の冷える
  • ストレス:ストレスレベルを5段階で評価してもらうと「4」と高め。たまに頭痛などもあり。

次は検査編です。


検査編:身体の悪い箇所を特定する

問診の次は身体の悪い箇所の特定です。行う検査は以下の通りです。

  • 脊柱の粘弾性(柔軟性):背骨一つひとつの動きの硬さや、周囲の筋肉の緊張を調べます。
  • 骨盤のズレ:骨盤の傾きや歪みをチェックします。
  • お腹の圧痛や張り感:お腹を優しく触診し、内臓の緊張や動きの悪さを探ります。

検査結果と考察

検査の結果と結果から考えられることは以下の通りです。

  • 脊柱の粘弾性:背中全体の強い緊張と左の胸椎5番(T5)付近が硬くなっていることが判明。
    • 考察:背中全体の緊張は、慢性的な肩こりや肋骨の柔軟性低下を表し、普段から呼吸が浅いことや、心臓や肺の動きが悪い可能性がある。また、T5は胃の神経支配であることから背中の柔軟性の低下が胃に関係しているであろうことが考えられます。
  • 骨盤のズレ:左の恥骨が下方にズレ
    • 考察:過去のギックリ腰からずっと骨盤の関節がズレており脊柱全体の柔軟性に影響を与えていたことが考えられます。
  • お腹の圧痛や張り感:みぞおち部に強い圧痛とみぞおち部からやや左に特に強い圧痛あり
    • 考察:みぞおち部の圧痛は交感神経が優位な状態(ストレス)を表します。みぞおちからやや左は胃が触れられる部分である胃の機能障害or胃に圧力がかかっている事が考えられます。

これらの検査結果と問診を合わせると、市川市南八幡在住Sさんの肩コリは胃の機能と脊柱の柔軟性(特に背中)が問題だと特定することが出来ました。


施術と結果

では問診検査の結果、分かった悪い箇所を施術しSさんの身体を整えていきます。

施術①:背中周りのほぐし

まず、背中の胸椎周辺の筋肉を丁寧にほぐし、肋骨をねじるように関節に刺激を入れていきました。関節マニュピレーションという手技と揉み解しを合わせた感じです。これにより、胃の神経支配と関連するT5付近にアプローチし、神経を通して胃の動きを正常化、同時に、胸椎付近にある交感神経管に刺激を入れ、リラックスを促し、自律神経のバランスを整えることが出来ます。時間にして約15分程度。

施術②:胃への内臓マニピュレーション

次に、直接胃にアプローチする内臓マニピュレーションという手技を行いました。これは、お腹の上から優しく手を当て、胃のぜん動運動を手でサポートし、胃の動きを正常に戻していく施術です。刺激としては少し苦しいかも?ぐらいの刺激になります。痛いとかはありません。約5分程度。

施術③:右の恥骨の調整と全体の調整

検査で引っかかった右の恥骨の下方変位を調整します。運動療法と合わせた施術になり約5分程程度。

この時点で問診検査と合わせると約40分が経過し一旦座って頂き身体の調子を伺うとSさんからは「めちゃくちゃ肩と背中が軽いです!!凄い!」という返事を頂きました。

最後に少し頭をほぐして計50分の施術でこの日は終了。

経過を見るために1週間後に予約を取って頂きSさんはお帰りになられました。

その後の経過

Sさんが1週間後に来店し身体の状態はどうだったのか聞いてみると「まだ多少凝っているけど今までより凄い楽でした!」という感想を頂きました。

この日も前回同様の施術に加え検査で気になる箇所をあぶりだし施術してSさんは笑顔をお帰りになられました。

Hさんの経過は以下のようになりました。

・1回目(2025年8月15日):施術後、肩こりが10から3程度に減り楽に!
・2回目(2025年8月22日):施術前、肩こりは少し戻り最初の半分ぐらいになったけど今までより楽!
・3回目(2025年8月29日):施術前、仕事すると何となく凝るが何もしてないと肩こりは感じない!
・4回目(2025年9月19日):施術前、仕事で疲れはするが身体全体が楽!逆流性食道炎の症状も無くなった気がする

という感じになりました。

この結果と経過からSさんの肩コリは逆流性食道炎や胃の機能障害から来ているという事が示唆されました。

では最後のまとめです。


✅ この記事のまとめ

今回の記事は、「逆流性食道炎と長引く肩こり」という、一見別々の症状が密接に関わっていた40代女性Sさんの症例についてご紹介しました。

まとめとして以下の通りです。

胃や肩こりについて
・胃が靭帯や膜を通して胸膜など引っ張ってしまいそれに耐えるように力が入り肩が凝ったりする
・逆流性食道炎は胃や弁の機能障害

逆流性食道炎と肩こりでお悩みの市川市南八幡在住Sさんについて
・胃への内臓マニュピレーション
・背中のほぐし
・骨盤の調整
この3点を軸に計4回施術することで肩こりと逆流性食道炎が改善出来た。

ということですね。

この記事がSさんと同じく肩こりや逆流性食道炎でお悩みの方の参考になれば幸いです^^

市川市・南八幡エリアで肩こりや逆流性食道炎ならゆいまーる!

整体院ゆいまーるの院長山城正弥の施術の写真

当店は船橋市西船にありますがSさんのように市川市・南八幡・本中山など多数のエリアからご相談を頂きます。

もしよろしければ1度ご相談頂くとお力になれるかもしれません^^

最後までお読み頂き有難うございました♪