【施術事例】長年の右肩こりと産後の疲労感が改善!市川市若宮の30代女性Yさん
始めに
こんにちは!整体院ゆいまーるです。
「昔から肩こりがひどくて、どこに行っても改善されない…」「出産後から特に肩こりや疲労感が抜けない…」
もしあなたがそんな辛い症状に悩んでいるなら、今回の記事はきっと参考になるはずです。特に、デスクワークと育児で心身の疲れを抱えがちな市川市若宮にお住まいのあなたにとって、共感できる内容かもしれません。
2024年9月23日、右肩の肩こりでお悩みのYさんが当院にご来店されました。ご来店の理由は、昔からひどい肩こりに悩まされ、どこに行っても改善されなかったため、何とかしたいと調べている際に当院のホームページを発見し、今回ご来店に至ったそうです。
今回は、Yさんの長年の右肩こりがどのように改善へと向かったのかを、以下の流れで詳しくご紹介します。
- Yさんの状態と主な症状
- 身体の検査と症状の背景
- 問診・検査からの推測と施術方針
- 実際の施術と改善への一歩
- 今回のまとめ
もし同じようにお悩みの方がいれば、この記事が参考になれば幸いです。
デスクワークと育児の負担:Yさんの状態と主な症状

それでは、右肩の肩こりでお悩みのYさんについて詳しく見ていきましょう。
- 性別・年齢: 30代女性
- 職業: デスクワーク(座りっぱなしが多い)
- 生活習慣: お子様がいるため、夜は抱っこする姿勢が多い。
今回の主な症状は右肩の肩こりでした。横になっている時以外は常に肩こりを感じるらしく、特に仕事をしている時は強く感じるとのことでした。肩こりを感じる場所は右肩の上あたり、筋肉で言うと僧帽筋(そうぼうきん)の上部繊維あたりになります。
他にも、頭痛や腰痛などの症状もあり、元々気にはなっていたものの、2年前に出産されてから特に気になるようになったとのことでした。身体の疲労感も強くなってきたそうです。
ちなみに、出産は帝王切開で横切開だったとのことでした。
その他のYさんの情報は以下の通りです。
- 運動習慣: 昔からなし。
- アルコール: 月に2回程度。
- 喫煙: なし。
- 食生活: 油っこい物を食べると胃もたれや、多めにご飯を食べると胃が痛くなることがある。
- 冷え性: 足がよく冷える。
- 便秘: 2〜3日に1回出る程度。
- その他: 肩の痛みや肩こりがひどくなるような動作はあまりないが、右肩を回すと「バキバキ」と音が鳴ることがあり、それもかなり気になっているとのことでした。
次に、身体の検査へと進んでいきます。
肩の動きと腹部の状態:身体の検査編
今回のYさんの主な症状は右肩の肩こりなので、まずは肩の可動域と肩周りの圧痛や硬さの確認を行います。さらに、胃もたれや産後から疲れが取れにくいとのことでしたので、腹部の検査も詳しく行っていきます。
まず、分かりやすく肩の動き方と正常可動域のイラストを参考にしてください。
- 屈曲: 0°〜180°(腕を前に上げる動き)
- 伸展: 0°〜50°(腕を後ろに引く動き)
- 外転: 0°〜180°(腕を真横に上げる動き)
Yさんの肩の可動域を確認したところ、上記の通り正常通りの可動域は動かせました。しかし、屈曲160°、外転160°あたりで肩の上あたりに詰まり感と軽い違和感のような感覚があるとのことでした。実際に肩周りを触ってみると、右も左も僧帽筋上部がガチガチで、非常に強く張っているのが確認できました。
では次に、腹部の検査を行っていきます。
今回行う腹部の検査は、お腹を各部位に分けて押していき、硬さや圧痛がないかを確認するものです。この検査をすることで、大まかに動きの悪い臓器や不調のありそうな場所を見分けることができます。
Yさんにベッドで仰向けになっていただき、みぞおち、おへそ周り、下腹部あたりを順番に押していきました。
- 結果:
- みぞおち: 少しだけ圧痛と、奥まで押すと痛みがある。
- おへそ周り: 張り感が非常に強いが、圧痛は少ない。
- 下腹部: 特に問題なし。
他にも、股関節や他の関節も正常な可動域通り動いていたため、関節そのものには問題はなさそうでした。
肩こりの真の原因と産後の体幹機能低下:まとめと推測
それでは、問診と検査の結果をまとめ、そこからどのようなことが考えられるのか、推測を立てていきます。
問診から分かったこと
- 30代女性、デスクワーク、座っている時間が長く、抱っこする機会が多い。
- 主な症状は右肩の肩こり(僧帽筋上部)、横になっている時以外は常に感じる。
- 他に頭痛、腰痛、産後から特に強い疲労感がある。
- 出産は帝王切開(横切開)。
- 昔から運動習慣なし。
- アルコールは月に2回程度。
- 油っこいものやご飯を多く食べると胃もたれや胃痛がある。
- 足が冷え性。
- 便秘気味(2〜3日に1回)。
検査から分かったこと
- 肩の可動域は正常範囲内だが、屈曲、外転共に160°あたりで肩に違和感がある。
- 左右共に僧帽筋上部に強い硬さがある。
- みぞおちは少し圧痛あり。
- おへそ周りは張り感が非常に強く、圧痛は少ない。
- 下腹部は問題なし。
推測されること
では、これらの情報からどのようなことが考えられるのでしょうか。
まず、肩こりや慢性的な辛い症状は、多くの場合、組織の酸欠が原因となっています。
肩こりが組織の酸欠であるという前提に立って、他にどのような理由で肩に酸欠が生じてしまうのかを考えていく必要があります。
今回のYさんの場合、昔から肩こりがあったこと、そして仕事を始めてから肩こりがひどくなったと感じている点から、おそらく眼精疲労や長時間の同じ姿勢(デスクワーク)、また普段からの運動不足などが積み重なって肩こりの症状が出てきていると考えられます。
次に考えられるのが、産後に特に疲労感や肩こりが強く感じるようになったという点と、帝王切開を経験されているという点です。帝王切開は腹部の筋肉、特に**腹横筋(ふくおうきん)**などを切開するため、身体を支えるための体幹の筋力が衰えている可能性が高いです。これにより、姿勢が不安定になり、肩や首への負担が増していると考えられます。
ここまでをまとめると、総じて運動不足と体幹の筋力不足が、Yさんの肩こりを慢性化させている大きな要因と考えられます。
したがって、根本的には運動習慣を身につけることが重要ですが、当店ではそれに対し何ができるかということを考えた時に、固まっている筋肉の緊張緩和と、動きやすい身体を作るためのお手伝いが提供できることになります。
肩の筋肉の構造をイメージしやすいように、簡単なイラストを参考にしてください。
上のイラストは、簡易的ですが肩を後ろから見た筋肉の図です。Yさんはイラストで言う僧帽筋の部分に肩こりを感じており、実際に触ってみると非常に硬くなっていることが確認できました。
しかし、ここで大事なことは、なぜこの右肩の僧帽筋が緊張してしまうのかということを考えることです。
次にこちらの図をご覧ください。


こちらの図は身体を横から見た簡単な筋肉のイラストですが、肩の上あたりに僧帽筋が付いています。そして注目してほしいのは、僧帽筋の斜め向かい側についている**大胸筋(だいきょうきん)**という筋肉です。
大胸筋の主な作用として、肩関節の内転・屈曲・内旋がありますが、細かいことを置いて話をすると、Yさんは普段デスクワークをしており猫背の姿勢になりやすいということが考えられます。解剖学的に猫背の姿勢を詳しく書くと、肩や上腕骨頭は内転、内旋し、大胸筋や小胸筋は短縮し、僧帽筋は伸張します。
つまり、肩こりを感じている僧帽筋上部は伸長(伸ばされている)されて緊張しているだけで、問題なのは肩を前方に移動させるように短縮している大胸筋や小胸筋である、と言えるのです。
以上のことをまとめ、今回どのような施術が効果的に肩こりを解消できるのかを考えていくと、Yさんは元々運動不足や仕事の環境的要因によって、肩まわりの筋肉(僧帽筋や大胸筋など)が緊張しやすくなってしまい、組織の酸欠が生じていることが考えられます。さらに、出産と帝王切開によって体幹の筋肉が弱くなり、体幹に力が入りにくいような状態になってしまっていることが推測できます。
なので、今回の施術は主に僧帽筋と大胸筋の緊張緩和と、体幹のトレーニングを導入していく方針としました。
鍼とトレーニングで肩こりを撃退:施術と結果
では、実際の施術について詳しく見ていきましょう。
上記で今回の施術は、僧帽筋と大胸筋の緊張緩和、そして体幹のトレーニングを行っていくと書きました。
まず最初に行ったのは、僧帽筋と大胸筋の緊張緩和です。今回は効果を出すために**鍼(はり)**を使って施術していきます。
使用した鍼は、NEOの1番鍼(長さ40mm)で、僧帽筋上部、肩甲骨内側縁、大胸筋、小胸筋を狙って約14本ほど刺入し、置鍼(ちしん:鍼を刺したまま置いておくこと)しました。それぞれ仰向けとうつ伏せの体位で行い、置鍼と合わせて約20分ほどでした。
さらに、鍼をした箇所に**揉捻法(じゅうねんほう)**という手技を用い、筋肉に対してそれぞれ5分ほど刺激を行いました。大胸筋周り、僧帽筋周り合わせて10分ほどです。
この時点で、問診と検査も合わせて約40分ほどが経過しました。
では、効果を測定するために、Yさんにベッドに座っていただき、施術前の肩こり具合と肩の可動域を確認しました。
- 結果:
- 先ほどまで屈曲、外転それぞれ160°あたりで違和感のあった右肩が、違和感なく上がるようになった。
- 肩こりが「10」から「5」ぐらいまで減ったとのこと。
最後に、体幹のトレーニングとして腹横筋のトレーニングを約5分ほど指導し、施術は終了しました。この腹横筋のトレーニングは特殊で少し難しいのですが、Yさんは熱心に取り組んでくださいました。
あとは説明として、慢性的な肩こりや腰痛などは基本的に組織に酸欠が生じているせいであること、そして根本的にはジョギングやウォーキングなどの軽い有酸素運動をした方が良いということを指導しました。
施術後の感想をYさんに確認すると、主な症状である肩こりは「10」から「5」ぐらいに減り、「なんとなく眠くなってきた」とのことでした。根本的には運動不足があるため、1回ですっきりというよりは、回数を重ねて少しずつ肩こりを解消しつつ、肩が凝りにくい身体を作っていくような感じになると伝えると、「そうですよね(笑)」と苦笑いをされ、Yさんはお帰りになられました。
運動習慣と体幹強化が鍵:今回のまとめ
今回は、右肩の肩こりでお悩みの30代女性Yさん(デスクワーク、市川市若宮在住)の症例について書かせていただきました。
Yさんの長年の肩こりの原因は、主に昔からの運動不足と、出産(帝王切開)による体幹の衰えが引き起こす肩まわりの筋緊張でした。これにより、肩の組織に酸欠が生じていたと考えられます。
当院では、短縮している大胸筋や小胸筋、そして緊張している僧帽筋に対して鍼や手技でアプローチし、さらに体幹の要である腹横筋のトレーニングを指導することで、Yさんの肩こりを大きく改善することができました。
他にも肩こりで考えられる原因は、眼精疲労や自律神経の乱れ、ストレス、肝臓や胃などの内臓疲労なども挙げられます。もし同じような肩こりでお悩みの方がいらっしゃいましたら、ご自身の生活習慣や身体の他の不調も振り返ってみることをおすすめします。
もしご興味のある方がいれば、詳細についてお問い合わせください。
他に肩こりで考えられる原因は眼精疲労や自律神経の乱れ、ストレス、肝臓や胃などの疲労なども考えられるのでもし興味のある方がいればこちらから検索してみてください^^
最後までお読み頂いてまで有難うございました。