【施術事例】生理痛と息苦しさが改善!船橋市本中山在住20代女性Iさん
初めに
こんにちは!整体院ゆいまーるです。
「中学生からのひどい生理痛に悩んでいる…」「最近、息苦しさがひどくて毎日が辛い…」「病院に行っても原因が分からない…」
もしあなたがそんな辛い症状に悩んでいるなら、今回の記事はきっと参考になるはずです。特に、事務職で座りっぱなしの時間が長く、女性特有の悩みを抱えがちな船橋市本中山にお住まいのあなたにとって、共感できる内容かもしれません。
2024年9月10日、生理痛と息苦しさでお悩みの20代女性、Iさんが当院にご来店されました。ご来店の理由は、元々当院に腰痛で通っていた旦那さんから「ここ良いから行ってみなよ」と勧められていたこと。なかなか行くタイミングがなかったものの、息苦しさや体調不良がひどくなり、「そろそろ行かなきゃ」と決意して今回ご来店に至ったそうです。
今回は、Iさんの長年の生理痛とここ1週間で特にひどくなった息苦しさが、どのように改善へと向かったのかを、以下の流れで詳しくご紹介します。
- Iさんの状態と主な症状
- 身体の検査と症状の背景
- 問診・検査からの推測と施術方針
- 実際の施術と劇的な結果
- 今回のまとめ
もし同じように生理痛や息苦しさでお悩みの方がいれば、この記事が参考になれば幸いです。
中学生からの生理痛と突然の息苦しさ:Iさんの状態と主な症状

それでは、生理痛と息苦しさでお悩みのIさんについて詳しく見ていきましょう。
- 性別・年齢: 20代女性
- 職業: 事務職(基本的に座っていることが多い)
今回の主な症状は、中学2年生から続く生理痛と、ここ1週間ぐらいから特にひどくなった息苦しさでした。Iさんが一番何とかしたいと望んでいたのは、息苦しさの方でした。
生理痛に関しては、中学生の頃はまだ耐えられる程度でしたが、高校生になる頃には痛みがひどくなり、ピルなども服用していたものの、なかなか改善には至らなかったそうです。20代になるにつれて痛みは少しずつ収まってきたそうですが、ひどい時にはベッドの上を転げまわるほどの痛みがあり、そんな時は痛みが引くのを待つしかない感じで非常に辛いとのことでした。病院でも検査は受けたものの、異常は見られなかったそうです。
息苦しさに関しては、以前からずっとあったような気もするが、特にご来店の1週間前ぐらいからひどくなり、息苦しさのせいで毎日昼寝しないと動けない、疲れやすい、とにかくしんどいなどの症状が出始めたとのことでした。
他にも普段気になる症状として、頭痛、腰痛、肩こりなどがあるそうです。
- 運動習慣: なし
- アルコール: 月に2回程度。
- 喫煙: なし。
- お子様: 2人。
- 既往歴: 今まで大きな病気などはないが、ずっとピルを服用している。
次に、これらの情報からどのような検査が必要なのかを推測し、実際の検査へと進んでいきます。
呼吸と内臓の関連性:検査編
今回ご来店いただいた目的は、一番は息が吸いにくいような息苦しさを何とかしたいとのことでしたので、なぜ息苦しさを感じるのか、また息苦しさに関係しそうな検査を重点的に行います。
まず、呼吸は肺や横隔膜で行われ、大まかにいうと胸郭の中の臓器が関与します。肺などは肋骨に覆われているため直接触ることはできませんが、肋骨の動きを見ることで肺が正常通りに動けているのかという大まかな推測は可能です。そこで、まず胸郭付近に異常がないかの検査として、肋骨の検査を行いました。
次に、胸郭全体の硬さ、お腹全体やお腹の各部位の硬さ(圧力)、そして圧痛の検査を行いました。
それぞれの検査方法を説明します。
1. 肋骨の検査
肋骨の検査は座位で行います。Iさんにベッドに座っていただき、その状態で深呼吸をしてもらいます。施術者(私)が左右の肋骨にそれぞれ順番ずつ、1番目、2番目、3番目の肋骨に指を当て、呼吸と共に肋骨が正常に動いているかを見ていきます。1、2、3番目が正常であれば、今度はその下、4、5、6番目と指を下げて検査する肋骨を変え、動きが正常かを確認します。
- 結果:
- 実際にこの検査をしてみると、Iさんの左の5番目の肋骨に異常が見つかりました。
2. 胸郭、お腹全体、お腹の各部位の硬さ・圧痛の検査
次に、胸郭やお腹全体、お腹の各部位の硬さや圧痛を見ていく検査です。この検査はIさんにベッドに仰向けになっていただいた状態で行います。
Iさんが仰向けになっている状態から、施術者(私)が胸郭(胸骨の前)、みぞおち、おへその周り、下腹部、鼠径部(そけいぶ)付近を順に押したり触診したりして、硬い感じがないか、圧痛がないかを確認します。
- 結果:
- 胸郭: 圧痛と硬い感じがある。
- みぞおち: 圧痛があり、硬い。
- おへそ周り: 張っている感じが非常に強く、圧痛あり。
- 下腹部: 硬い感じはあまりないが、圧痛がある。
- 特に右の鼠径部付近に硬い感じと圧痛があり、圧迫を強めるとみぞおちまで痛みが響くような感覚があるとのことでした。この「響くような感覚」は、ちょうど生理の時に下腹部や胃が痛くなる感覚と似ているとのことでした。
これで検査は終了です。次に、これらの情報をもとに、Iさんの症状の原因を推測していきます。
「機能障害」が症状の根源:まとめと推測
まずは問診と検査で分かったことをまとめていきます。
問診から分かったこと
- 20代女性、事務職、基本的に座っている。
- 主な症状はここ1週間の息苦しさと生理痛(中学2年生から)。
- 生理痛はひどい時には転げまわるほどの痛みがあり、病院では異常なし。
- 他に頭痛、腰痛、肩こりあり。
- 息苦しさのせいで昼寝をしないと動けないほどの疲労感がある。
- 運動習慣なし。
- アルコールは月に2回。
- お子様が2人。
- ピルを服用中。
検査から分かったこと
- 肋骨は左の5番目に異常あり。
- 胸郭は硬く、圧痛あり。
- みぞおちも硬く、圧痛あり。
- おへそ周りも張っている感じが強く、圧痛あり。
- 特に右の鼠径部に硬い感じと圧痛があり、みぞおちまで響く感覚がある。
推測されること
では、これらの情報から何が考えられるのでしょうか。
まず、中学2年生の頃から生理痛がひどくなり始め、ひどい時には転げまわるほど痛いという話を聞けたので、生理に関係のある子宮や卵巣に異常があるのかなと推測できましたが、病院では異常なしという結果が出ていました。
おそらく、器質的には異常がない(レントゲンやエコーなどの見た目には異常がない)ということが考えられます。では何が問題なのでしょうか。病院で異常がないということは、レントゲンやエコーなどには映らないような「機能障害」がある可能性が考えられます。
少しややこしくなりますが、病院の検査というものは、見た目に変化があるかどうかや血液検査などで数値的に異常がないかを見て、総合的に診断を下します。しかし、例えば卵巣というものは、恥骨からやや外方、そこからすぐ上方に位置し、右は反時計回り、左は時計回りに回旋したりします。この動きによって、卵巣でできた卵胞などを卵管や子宮へと運んでいくのですが、この動きがなかったり、何らかの理由で動きが悪くなっていることを機能障害と言います。これは病院の検査では分かりにくい部分です。
では実際にIさんはどうなのかという事ですが、お腹全体の張り感や硬い感じがあること、そして特に右側の鼠径部を触るとみぞおちや胃にまで響くような感じがあるということだったので、おそらく右側の卵巣の機能障害があるだろうと推測することができました。
一応、イメージがしにくいと思いますので、卵巣や子宮のイラストを貼っておきます。
細かいことは覚えなくてもいいと思いますが、このような構造になっているんだということを知っていただければ大丈夫です。また、二次元ではこのような絵になりますが、実際はそれぞれの組織が収縮したり拡張したり、また回旋したりと色々な動きをすることで身体の恒常性を保っており、その動きは病院の検査では分かりにくい、ということを何となく覚えていただければ大丈夫です。
では今回の推測を立てていくと、このようなことが考えられます。
中学生の頃から子宮や卵巣、特に右側の卵巣の機能障害のせいで、腹膜を通して(膜組織の繋がりによって)お腹全体、さらには胃の辺りまで牽引がかかってしまい、これまでの生理痛や頭痛、肩こりなど、さまざまな不調が出ていたと考えられます。そして、この長期間にわたる腹膜を通しての胃への牽引によって、関連領域である左の肋骨の5番にも機能障害が出てしまい、今回それが非常にひどくなって、息苦しさまで感じるようになってしまった…というようなことが推測できます。
したがって、今回行う施術としては、まずは右側の卵巣の機能障害への施術と、左の肋骨への機能障害を良くする施術を行えば、症状の改善ができるのではないかと推測を立てることができました。
では、実際に行っていきます。
卵巣と肋骨への優しいアプローチで呼吸が楽に:施術と結果
今回行う施術は、左の5番目の肋骨への施術と右の卵巣への施術を行うと書きました。
1. 左肋骨5番への施術
肋骨への施術は、運動療法を入れて関節の動きを正常化するというものです。具体的なやり方は、以前の記事(【施術事例】左胸の痛みでお悩みだった30代男性Aさん(デスクワーク・船橋市本中山在住) | 整体院ゆいまーる)に書いてありますので、そちらを参考にしてください。
施術時間としては、説明含めて約5分程度でした。
では、効果はどうだったでしょうか。効果測定としてIさんに座っていただき、深呼吸をしていただきます。そうすると、劇的というわけではありませんが、最初感じていた息苦しさが軽くなり、息が吸いやすい感じがするとのことでした。
2. 右卵巣への施術
次に、右の卵巣への施術です。
先ほど右の卵巣は反時計回りに回旋すると書きました。そこで、この動きをしやすいように卵巣を動かしていきます。やり方としては、Iさんにベッドに仰向けになっていただき、足はまっすぐ伸ばしてもらいます。卵巣がある位置と圧痛がある位置を手のひらで触知し、触知した状態で反時計回りに軽くねじるような動作を加えたり、軽く振動を加えたりして、卵巣の動きを促していきます。
これは時間にしてゆっくり行ったので約10分程度でした。施術開始から約7分を過ぎたあたりから、全身の力が抜けていくような感覚があったそうです。
では、効果はどうだったでしょうか。先ほどまでより明らかに息が吸えるようになり、全体の倦怠感がスッキリしたとのことです。これは嬉しいですね。
Iさんご本人も、「息が吸いやすいし、足がめちゃくちゃ軽いです!!」と喜びの声をいただきました。
あとは、軽く凝っている場所を10分程度揉みほぐし、この日の施術は終了しました。
結果として、生理痛は実際に生理が来ないと分かりませんが、主な症状である息苦しさは全くなくなったそうです。
最後に、軽い運動指導と、少し特殊な腹筋のトレーニングを教えて、この日Iさんはお帰りになられました。
「見た目」だけではわからない不調の根源:今回のまとめ
今回は、生理痛と息苦しさでお悩みの20代女性Iさん(事務職、船橋市本中山在住)の症例について書かせていただきました。
Iさんの長年の生理痛と、ここ最近特にひどくなった息苦しさという主な症状は、これまでのストレスや生活環境なども関係しますが、最も大きな要因は**子宮や卵巣、特に右側の卵巣の「機能障害」**によって引き起こされていました。この機能障害が腹膜を通して、胃や関連する左の肋骨5番に影響を及ぼし、息苦しさに繋がっていたと推測されます。
当院では、この推測に基づき、左の肋骨と右の卵巣への施術を行った結果、劇的に症状を改善することができました。Iさんご自身も、呼吸が楽になり、身体全体がスッキリしたことを実感してくださいました。
もしあなたも、病院で異常なしと言われたにもかかわらず、生理痛や息苦しさ、その他原因不明の不調でお悩みでしたら、今回のように「機能障害」が隠れている可能性もあります。
ぜひ一度ご相談ください。私たちがお力になれるかもしれません。