首の痛みと回転性眩暈(めまい)でお悩みの40代女性Hさんー事務職ー船橋市古作在住

初めに

2024年9月15日に首の痛みと回転性めまい(眩暈)でお悩みの40代女性Hさんがご来店されました。

来店された経緯としてはこのHさん去年の10月頃に当店に1回だけ来た事があってその時は軽めの腰痛だけだったので1回ですっきりしてお帰りになられました。

その後は約1年ほど来店がなかったのですが来店の1週間前から首がとても痛くなり、来店の2日前には寝てても座っていてもずっと回転性のめまいがするようになってしまい、自分でも色々調べたが有用な情報はなく、

どうにか出来ないかなと思っていたところ当店の事が頭に浮かんだそうで今回お電話を頂き来店されました

では今回書いて行くのはこの順番で書いて行きます。

・くびの痛みと回転性眩暈(めまい)でお悩みの40代女性Hさんについて

・身体の検査編

・注意点

・まとめと推測

・施術と結果

・今回のまとめ

もし同じようなお悩みの方の参考になれば幸いです。

くびの痛みと回転性眩暈(めまい)でお悩みの40代女性Hさんについて

性別年齢は40代女性、仕事は事務職をしており基本的にはずっとパソコンを使って事務的な仕事をしているとの事。

今回の主訴は右後頭部あたりの首の痛みと、回転性眩暈(めまい)。

症状が出たきっかけは来店の1週間以上前から続く激務と家事で体も心も休まることがなく疲れ切っていたところに右首の激痛が出たそうです。

当初は寝違えだと思いほったらかしにしていたのですが、痛みは消えずに残り、来店する2日前からめまいが出始めて生活するのも一苦労になってしまったとのこと。

めまいの症状は寝てる状態から起き上がる時に世界が回るような感覚と寝ている状態で体がユラユラ揺れているような感覚に陥ってしまい仕事を休まざるをえなかったそうです。

・既往歴はバセドウ病(代謝を司るホルモンが出過ぎてしまう病気・動悸や疲れやすさ、精神的なイライラなどさまざまな症状を出す)

・睡眠は平均で6時間半。

・生理が重い。

・今は気をつけてコーヒーを1日1杯にしているが、前までは多量に飲んでいた。

・タバコは1日5本吸う。

・日常的な症状として首肩こりや頭痛があるそうです。

身体の検査編

首の検査

まずは痛みが出続けている首の検査から始めます。

首の可動域テストの結果は↓

  • 前屈→異常なし
  • 後屈→右首が痛くなる
  • 左回旋(左を向く動作)→右首が痛くなる、めまいが起きる
  • 右回旋→右首の違和感(痛みはない)
  • 右側屈(右に頭を倒す動作)→右首の違和感(痛みはない)
  • 左側屈→右首が痛くなる
  • 頭と首の一番上の関節がうまく機能していない

このようになりました。

めまいについて

次にめまいが起きる条件と症状としては、

  • 寝たり起きたりなど止まっている状態から動き出す時は世界が回るようなめまい(ジェットコースターのようなイメージ)
  • 横たわると体がユラユラと揺れているような感覚になり気持ち悪さと怖さがある

以上のような状態でした。

内臓について

首の検査のところで頭と首の骨で作られる関節がうまく機能していないと書きましたが、これは自律神経が乱れているときに起きやすい所見になるので徒手でわかる範囲で内臓やその周りの機能低下などをみていったところ”肝臓”と”肺”の周りにある膜の異常がありました。

これらがなぜ今回の症状と関連するのかについては後ほどまとめと推測のところで書いていきます。

注意点

めまいの症状が出ている場合で以下のような症状もあるときは先に病院で検査等を受けていただくことをオススメします。

  • 吐き気や嘔吐が続く場合
  • 片側の手足のしびれや麻痺がある
  • 言語障害がある(喋りづらい、発音がしづらいなど)
  • 視力の異常や物が二重に見える
  • 意識がもうろうとする

まとめと推測

先ほど行った問診と検査のまとめとそこからの推測を書いていきます。

首のまとめとめまいについて

まず初めに首からですが、自覚症状の有無に関わらず首の右側に筋肉・靱帯の異常な硬さがあったと推測できます。

なぜなら首を”左”に回したり、倒したりした時に”右”の首が痛いという所見があったからです。

本来寝違えやギックリなどの急性症状が出て2週間以内は痛い方と同じ方向に倒したり、回したりするときに痛みが出るはずですが、今回の検査では同じ方に動かすと違和感しか出ませんでした。

反対方向に動かした時に痛みが出る場合は2週間以上前からコリや血行不良など何かしらの異常があった慢性症状ということなのです。

動かしてもらった後に首を触診しましたが、案の定右側だけ鉄のように硬くなっていました。

そしてめまいの症状でも施術を行った理由として”首を動かした時にめまい”が起きていたことと上記の首の検査結果があったからこそなのです。

めまいの多くは脳や耳の奥のバランス器官の異常により起こされるため、一般的には投薬で症状を軽減していくのですが首を動かした時に回転性のめまいが起きて首自体も硬さが強いようなら頚性めまいという首の筋肉・靱帯・関節・神経・血管のいずれかが原因で起きるめまいなのです。

この頚性めまいは首の状態が良くなるとめまいも軽減するので整体で良くなるめまいということなのです。

内臓のまとめと関連情報

ここで内臓の話も大事になるので話していきますね。

実は首に関係する内臓として、先ほどの検査編であがっていた肝臓・肺があります。

実は肝臓の機能低下が起きると右の首の可動域が狭くなりやすくなります。

また肺に関しては可動域の低下と疼痛も引き起こすので、首を揉まれても痛みが減らないという場合は考慮すると良い部位なのです。

肺と首の関連性についてもう少し補足をしておくと、肺は背骨と肋骨に守られるように位置していますが、実は肺自体を包んでいる膜があってその膜と首の骨・肋骨を結んでいる靱帯に異常が起きると首や肋骨が腰の方に引っ張られて呼吸が浅くなったり、首の痛みが出てしまいます。

今回肺の検査を行った後に靱帯の検査も行いましたが、こちらも異常に硬くなっていたので施術を行うことにしました。

全てをまとめると

文章が長くなってしまったので要点をまとめると↓

  • 首は慢性的に硬さが増えてしまって出た症状
  • めまいは首の異常によりでた副症状
  • 首自体を悪くしてしまった要因の一つは肺の膜からのびる靱帯
  • ↑その他にも仕事姿勢・内臓の機能低下などもある

施術と結果

今回の施術はめまいの症状に合わせて座りながらの施術となりました。

まずは首・肋骨と肺の膜をつなぐ靱帯の緊張を解いていきます。

この靱帯は付着する部分が3つあって、多くの人は1つの靭帯だけが硬くなっているのですが、Hさんの場合は3つ全てがカチカチに硬くなっていました。

痛みを感じない可動域で呼吸を併用して緩めていったところ、首の可動域が改善して、動かした時の痛みとめまいもなくなりました!

ただ可動域は完全ではなかったので次に肝臓に対しての施術を加えました。

この施術を行ったところ首の可動域は施術前とは別人の首のように動くようになり、あとは首の違和感(硬さ)が残るのみとなりました。

首のこりは長年培ってきた物なので、素直に筋肉をほぐしたところ首を動かした時の違和感はほぼ感じないところまでいけたのでこの日の施術は終了としました。

施術後に状態を確認したところ、めまいも良くなっているが首と肩が軽くなったとのことでした!

今回のまとめ

実は靭帯の施術が終わったあたりでHさんが突然泣いてしまったので、施術が痛かったかと思い確認をしてみたところ、「問診時には言わなかったけど初めてめまいが発症して不安で仕方なかったからめまいが出なくなって色々な感情が一気に出てきてしまった」とおっしゃっていました。

今回は首が起点となり様々な症状が出てしまっていましたが、その裏では休むこともできない体や心がストレスを溜め込んでしまったのも原因の一つだったのかもしれません。

今回のような症状でお悩みの方は力になれるかもしれないのでお気軽にお問い合わせください↓

友だち追加