20代の頃から気になる重い腰痛でお悩みの50代女性Tさんー保育士ー市川市鬼越在住
来店に至った経緯
2024年9月29日に20代のころから続く重い腰痛でお悩みの50代女性Tさんが来店されました。
来店に至った経緯は子供が通っている幼稚園の保護者友達の方から
「腰辛かったらここ行ってみるといいよ!!」
と紹介されてその二日後に来店されました。
では早速Tさんのお話を聞いて行きます。
Tさんのお悩みを聞いて行く(問診)
Tさんのお悩みは常に痛いというか重い腰痛になります。
Tさんの性別年齢は50代の女性、仕事は学校を卒業してからずっと保育士をしており、仕事を3年?ぐらい続けたあたりからずっと腰が痛く、その時々でマッサージや整体など色々な所に行ったがその時は良くなるものの根本的には良くならずずっと悩んでいるそうです。
しかし腰痛にも波はありストレスが溜まったり疲れが溜まってくると腰痛は酷くなるとの事。
仕事は保育士をして前かがみの姿勢が多いしストレスは5段階中4とかなりある。
既往歴は大きな病気はないが、過去に数年おきにギックリ腰と3回程度と左膝が痛くなりしゃがめなくなることが数回程度あったとの事。
現在は運動はしていない。
お酒は2,3週間に1回程度飲むか飲まないか。
子供は3人ほど出産し最後の出産は17年前。自然分娩。
飲んでいる薬は血液をサラサラにする薬とコレステロールを下げる薬を飲んでいるとの事。
お話の中で聞けた情報はこんな感じになります。
実際はこの次に検査をしていくのですが少し腰痛について書いて行き、その後検査編を書いて行きたいと思います。
腰痛について
まず今回Tさんがお悩みの重い腰痛とは俗にいう慢性腰痛となります。
定義とすると「腰に痛みを感じ始めてから3~6ヶ月以上経過した状態」という事になります。Tさんの場合超慢性という事になります。
そして慢性腰痛の原因は分かってそれはズバリ「組織の酸欠」になります。
詳しくは以下の記事で書いているのでお読みください。
・急性腰痛と慢性腰痛について
ではなぜTさんの場合重い腰痛が20年以上も良くならないのか、検査をし原因を探っていきます。
Tさんの身体を検査していくっ
検査編を書いて行きます。
行う検査は以下の通りです。
・脊柱の検査
・骨盤の検査
・胸郭とお腹の張り感の検査
脊柱の検査とは大まかにですが組織の弾力性を診ていく検査になります。この検査を行う事で背中、腰辺りのどこが硬いのかという目星がつけられます。
次に骨盤の検査です。骨盤の歪みを診ていくうえで大事なポイントが仙腸関節と恥骨結合と呼ばれる部分になりこの関節が正常に動いているかを検査します。
胸郭の検査とはこれも大まかに組織の弾力性を診ていきます。胸郭の主な働きとして呼吸によって胸郭(胸骨、肋骨、胸椎)が拡大、収縮します。その為胸郭に弾力性、柔軟性がないと呼吸がしにくくなってしまったり自律神経が乱れやすくなってしまいます。
お腹の検査はお腹を各部位ごとに押していきその付近の臓器の動きは正常かを確認していきます。
では検査の結果を書いて行きます。
脊柱
・t3ー5の右側が硬い
・t12両側硬い
骨盤
・左の恥骨が下方
胸郭
・弾力性があまりない(柔軟性)
お腹
・みぞおち部に強めの圧痛と硬さあり
・へそ周りに強い硬さと圧痛あり
という事が分かりました。
問診検査を合わせた推測
ではここから問診検査をまとめて、そこからTさんの腰痛の原因は何なのかについて推測していきたいと思います。まずは問診、検査をそれぞれまとめます。
問診
・性別年齢は50代女性 保育士
・主訴は重い腰痛
・色々な整体、マッサージには通った
・ストレスや疲れで痛みが増悪
・ストレスは5段階中4
・既往歴、過去にギックリ腰を3回としゃがめないほどの左膝の痛みが数回
・運動はしていない
・お酒は2、3週間に1回飲むか飲まないか
・お子さんは3人 自然分娩 最後は17年前
・飲んでいる薬は血液サラサラ(抗血栓薬) コレステロール下げる薬
検査編
脊柱
・t3ー5の右側が硬い
・t12両側硬い
骨盤
・左の恥骨が下方
胸郭
・弾力性があまりない(柔軟性)
お腹
・みぞおち部に強めの圧痛と硬さあり
・へそ周りに強い硬さと圧痛あり
という結果になりました。
ではここから何が考えられるのかについてなんですがまず骨盤の検査で左の恥骨が下方にズレている事が分かりました。恥骨は骨盤を形成する骨で腰痛と密接なかかわりがあり原因の全部ではないと思いますが腰痛の原因の1つではあると思うので恥骨の矯正を入れたいと思います。
次に気になったのは胸郭の弾力性のなさです。(柔軟性がない)
検査の結果脊柱周りも硬い所はあったのですが正直そこまで酷くはないという印象でそれよりも胸郭が全く柔軟性がない状態でした。その状態だと何がダメなのかというと胸郭の弾力性がないと息が常に吸いにくいつまり呼吸が吸いにくい、という状態になっているんです。
そして慢性的な腰痛の原因は「組織の酸欠」と書きました。
あと色々な整体やマッサージに行ったけど良くならなかったという事は普通に背中や腰をほぐしても良くならなかったんだろうなと考えることが出来ます。
大まかにですがこの事から今回行うべき施術の方向性としては左の恥骨を矯正し骨盤の歪みを修正することと、組織の酸欠を解決するために胸郭の弾力性を上げていくような施術をするべきだという結論に至りました。
なので今回行う施術は以下の通りです。
・胸郭周りについている筋肉に揉み解しや鍼灸施術でコリをほぐす
(特に肩甲下筋、前鋸筋、大胸筋)
・胸郭前面部へリコイルテクニック
・左の恥骨を上方へ引き上げる矯正
では実際に施術を行っていきます。
施術を開始ぃぃ
では上記で今回行う施術を書きました。1つ1つ施術していきます。
まず胸郭周りへの施術なんですがただ胸郭と言ってもかなり色々な筋肉があります。その中でほぐす部位を選択しないといけないのですがここで少し猫背をイメージしてみてください。
簡単なイラスト持ってきたのですが大体こんな感じですよね。
猫背の人が良く背中や肩がこるっていうときって大体後面の方が気になりますよね。しかし筋肉的に見ていくと背中や肩回りの筋肉は伸ばされているだけの事が多く、逆に縮まっている所は肩の前面や首の前面、脇の下あたりの筋肉なんです。
伸びて緊張している所を施術してもさらに伸びやすくなって猫背になりやすくなるだけなので、
大事な事は伸びている箇所を伸ばすのではなくで縮まっている箇所を伸ばし(ほぐし)筋肉のバランスを揃えてあげる事なんです。
では縮まっている筋肉はどこなのかというと主に以下の筋肉です。
・肩の前面の胸筋(大胸筋や小胸筋)
・肩甲骨の内側や脇の内側についている肩甲下筋や前鋸筋
などになります。イメージしやすいようにイラストも置いておきます。
イメージはこんな感じですね。詳しく知りたい方は色々調べてみると良いと思います。
ではこの筋肉たちにまずは鍼を10本ほど使いほぐしていきます。方法としてはTさんのこれらの筋肉を蝕知し固まってる部分にひたすら刺していきます。
全部刺し終わるまでに大体10分程ですね。
次に刺した箇所に手で刺激を入れていきます。ゴリゴリほぐす感じです。
これも約10分程。
この時点で問診検査合わせると約40分程。
では胸郭周りの筋肉へのほぐしがおわったので柔軟性を出すために胸郭へリコイルテクニックを行います。
時間にして2分ぐらい。
最後に恥骨の矯正を3分ぐらいで行いこの日の施術は終了。
では結果はどうなったかの確認の為検査を行うと恥骨の動きは良くなり先ほどまで全然なかった胸郭の弾力性(柔軟性)が大分上がっていました。
Tさんからも
「明らかに胸と背中が楽な感じがするし息が吸いやすくて上半身全部すっきりしました!!凄い!!」
との感想を頂きました。
最後に
「まだ時間が立っていないので主訴の重い腰痛がどうなったかは比較できていませんが恐らく楽になっていると思います。また近いうちに確認と硬さは残っているので施術させて下さい」
と伝え次回の予約を1週間後にとりお帰りになられました。
初回から3回が経過
後日談です。
初回から3週間が経過し計3回施術を行ました日付は10月20日。
結果はどうなったかというとあんなに重たかった腰痛が殆ど消えているそうで凄い顔色が良くなっていました。
「こんなに変わるもんなんですね!!」
Tさんも嬉しそう。
こちらも嬉しいです^^
今回のまとめ
今回の記事は20代の頃から気になる重い腰痛でお悩みの50代女性Tさんー保育士ー市川市鬼越在住という題名で書かせて頂きました。
Tさんが20代の頃からずっと気になっていた重い腰痛の原因はほとんどが腰に無く上半身の硬さによるものでした。
意外とこういう事あるんです。
もしどこに行っても改善しない、また整体やマッサージに行ってもすぐ戻ってしまう、そのような方は上半身や胸郭が原因かもしれません。
Tさんのようにずっと治らない重い腰痛、痛み、だるさなどがある方は是非一度ご相談ください^^