【症例報告】市川市菅野在住/吐き気・冷や汗に悩んでいた20代男性Sさんー迷走神経反射の可能性と整体的アプローチ
初めに
こんにちは、整体院ゆいまーるです。
今回は「市川市菅野在住・20代・接客業のSさん」の症例をご紹介いたします。
Sさんは、**「時々起こる吐き気や冷や汗」**にお悩みで、2024年11月8日に初めて当院を訪れました。
特に検査では異常が見つからなかったものの、日常生活に支障をきたすほどの症状に苦しまれていたSさん。
その背景には、意外な「体のサイン」が隠されていました。
◆ 来院のきっかけ:病院で異常なし、それでも続く吐き気と冷や汗
Sさんはここ半年ほど、睡眠不足や疲れがたまると、眩暈のようなふわっとした感覚や吐き気、冷や汗を感じることが増えていました。
特にひどいときには、電車に乗っているだけで吐いてしまうこともあったとのこと。
さまざまな病院で検査を受けたものの、胸部レントゲン・腹部の画像診断・胃カメラなどすべて異常なし。
「原因がわからず不安なまま日常を送るのはつらい…」
そんな想いから、ネットで検索して当院のホームページをご覧になり、「相談できるかもしれない」とご来院くださいました。
◆ 問診から見えてきた背景
まずは、Sさんについて詳しくお話を伺いました。
【プロフィール】
- 20代男性・やや細身
- 市川市菅野在住
- 接客業(立ち仕事が中心)
- 趣味で週1回ジムに通う(有酸素運動・筋トレ)
【主な症状】
- 吐き気、冷や汗、ふらつき、眩暈感
- 発症頻度は2ヶ月に1回ほど
- 疲労・睡眠不足がトリガー
- 病院での検査は異常なし
- ストレスの自覚あり(5段階中4程度)
- 薬の服用なし
【既往歴】
- 10年前に右足首の骨折
- 2年前に新型コロナウイルス感染(咳が長引いた)
◆ 仮説:「迷走神経反射」の可能性
この段階でSさんの訴えと背景を踏まえると、可能性として浮かび上がったのが、
👉 迷走神経反射(血管迷走神経性失神)
という神経反応です。
● 迷走神経反射とは?
長時間の立ちっぱなし、精神的ストレス、疲労、痛みなどの刺激により、
自律神経(特に副交感神経)が過剰に働くことで、血圧・心拍数が一時的に低下し、吐き気・冷や汗・ふらつきなどが起こる現象です。
Sさんのように、明確な内科的異常が見つからず、ストレスや疲労の積み重ねで不定期に起こる吐き気・冷や汗の症状は、迷走神経反射に非常に近いパターンです。
では、どのような体の状態が、この迷走神経反射を引き起こしているのか?
さっそく検査に移りました。
◆ 身体の検査:どこに問題があるのか?
Sさんには、以下の検査を行いました。
- 脊柱の可動性(胸椎・腰椎)
- 肋骨の動き(特に呼吸との連動性)
- 骨盤(左右差・恥骨の位置)
- 腹部の緊張(筋・内臓反応)
検査結果のポイント:
- 脊柱(背骨)
- T2〜T5の両側が硬直(気管支・肺の前方に位置)
- T12右側、L3両側にも硬さあり
- 肋骨
- 左7〜8番目の動きが非常に悪い
- 胸郭全体が硬く、呼吸が浅い印象
- 骨盤
- 左恥骨の可動制限(やや下方変位)
- 腹部
- 全体的に緊張が強く、常に力が入っているような状態
◆ 身体の状態を考察:過去のコロナ感染も関係?
これらの結果から読み取れるのは、
→ 胸椎〜胸郭〜肋骨の広い範囲で、動きの制限が起こっていること。
特に、T2〜T5の硬さは、気管支や肺への負荷(=2年前のコロナ後遺症)との関連が考えられます。
また、左7〜8番の肋骨は胃や食道と関係しており、消化器系の不調や緊張があった可能性があります。
加えて、肋骨は呼吸と密接に関わるため、可動性が落ちると「呼吸が浅くなり、酸素不足や緊張」が生じやすくなります。
これらが重なることで、体の緊張が常態化し、迷走神経反射が起こりやすい土台ができていたと考えられます。
◆ 実際の施術内容
Sさんの状態を踏まえ、以下のような施術を行いました。
① 脊柱(T2〜T5)への鍼灸
- 背中の交感神経を緩める目的で、10本程度の鍼を使用し5分置鍼
- 背中の硬さ・交感神経優位を緩和
② 左恥骨の矯正
- 骨盤のバランスを整え、姿勢の安定を図る(3分程度)
③ 肋骨7・8番の矯正
- 前鋸筋の動きを利用した運動系矯正(約5分)
④ 胸郭全体へのリコイルテクニック
- 呼吸と圧を組み合わせた手技で、胸郭の柔軟性回復(約3分)
施術全体は問診・検査を含めて約40分で行いました。
◆ 施術後の変化とSさんの声
施術後、ベッドから起き上がったSさんの一言。
「息がめちゃくちゃ吸いやすくなって…なんか、すごく眠いです(笑)」
再検査でも、背中全体の柔軟性向上・肋骨と骨盤の動きの改善がしっかり確認できました。
最後に10分ほど全身の緊張をほぐして、この日の施術は終了です。
◆ 今回のまとめ:吐き気・冷や汗=体の過緊張+迷走神経反射
今回のSさんの場合、「吐き気」や「冷や汗」といった一見内科的な症状が、
- 背骨や肋骨の硬さ(過緊張)
- 呼吸の浅さ(胸郭の可動性低下)
- 自律神経の乱れ(ストレス)
といった体の構造的な要因と密接に関わっていたことが分かりました。
迷走神経反射という言葉を知っていても、
その背景にある「身体の状態」が見過ごされていることは少なくありません。
Sさんは今後、2週間後に再来院予定ですので、そこでさらに経過を見ていきたいと思います。
◆ 最後に:市川市菅野周辺で吐き気や冷や汗にお悩みの方へ
もし、この記事を読んでいるあなたが、
- 病院では「異常なし」と言われたけど、吐き気や冷や汗が続いている…
- ストレスや疲労がたまると、気分が悪くなる…
- 呼吸が浅い気がして、体が常に緊張している…
といったお悩みをお持ちであれば、もしかしたらSさんのように体の構造的な歪みや緊張が関係している可能性があります。
市川市菅野、船橋市エリアで「吐き気・冷や汗などの原因不明の不調」にお困りの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
あなたの身体と真剣に向き合い、根本からの改善を一緒に目指します。