下肢の静脈瘤でお悩みの50代女性Kさんー接客業ー市川市中山在住

初めに来店の経緯から

 2024年11月3日、下肢の静脈瘤でお悩みの50代女性kさんがご来店されました。

 来店された経緯として3.4.年前から右下肢、詳しく書くと右足のふくらはぎに静脈瘤が出来始め、常にではないが酷いときには痛みもするそうで何とか出来ればな~と考えているところ当店のHPを発見したそうで1度相談してみたいと思い来店されました。

 では内容に入っていきます。

ご相談内容

ではKさんの相談内容を伺っていきます。

 今回の相談内容は常にではないが右足のふくらはぎに静脈瘤が時々怒張するように盛り上がる時があり、そうなると怒張した部分が痛みを発してくるそうでそれを何とかしたいとの事でした。

 静脈瘤自体は3.4年前ぐらいから有るのですが他にも気になる症状として1.2年前程度から右股関節にも痛くはないけど少しコリコリするようなしこりみたいなのがあるとの事。

 Kさんのプロフィールは50代女性 仕事はヨガのインストラクターをしており身体は良く動かすそうなんですが立っていることが多いとの事。

 今までに大きなケガや病気は無し。

 運動はインストラクターをしているので週5ぐらいは動いている。

 お酒は週に1本のワインを飲む程度。

 ストレスはほとんど感じない。

 平均睡眠時間は5-6時間。

 時々お腹を下すことがある。

 という事が分かりました。

 ではここから何が考えられるのかに付いて書きます。

静脈瘤について

 今回のご相談内容の静脈瘤とは静脈がこぶやミミズのように膨れてしまうことを指します。代表的なのが下肢やお腹、食道などになります。

 場所によって原因は違ったりはするのですが1番多いのが弁の機能不全、または弁の損傷によるものが多いとされています。

 では弁とは何かという事なんですが下のイラストをご覧ください。

 こちらが簡易的な足の血流と弁のイラストになるのですが足には動脈と静脈という2つの血管がありそのうちの静脈に弁という血流の逆流を防ぐためのストッパーがついています。それが弁になります。

 この弁が機能障害または損傷してしまうと血流の逆流を防げなくなりうっ血し痛みやミミズばれのような見た目の変化を起こします。それが静脈瘤です。

 ではなぜ弁が損傷するのかなんですが要因には様々な原因があり、加齢、これまでの運動不足、コラーゲン不足、横隔膜の柔軟性、長時間の同じ姿勢などが挙げられます。

 治療としてはストッキングなどでの圧迫治療、局部の血管自体を固める硬化療法、静脈部分の血管を引き抜いてしまうストリッピング手術など様々な両方があります。

当店の静脈瘤の施術について

 静脈瘤について上記で書いて行きましたが当店では静脈瘤についてはどう施術していくのかなんですが、

 結論、静脈瘤自体に施術は出来ません。

 静脈瘤は弁の機能不全、または損傷と書きましたがこれは圧迫などの保存療法または医療機関での対応が必要になります。

 ではKさんに対して何もできないのか?といいうとそういう事ではなく出来る範囲というものがあります。

kさんへの施術方針 考え方

 上記で書きましたが静脈瘤自体に当店では施術が出来ません。

 しかし静脈瘤のおおもとを辿れば全身の血液のうっ滞、血流の悪さなどが挙げられます。

 幸いにもKさんの静脈瘤自体ずっと見た目や痛みが出て居るわけでは無く日によって、または長時間の同じ姿勢をするとでるという比較的軽度な静脈瘤だったので身体全体の流れを改善すれば少なくとも悪化は防げます。

 そのためにまずは全身の検査を行い不調がありそうなところをあぶりだして施術していきたいと思います。

全体の検査

 ではKさんの身体を検査していきます。

 検査していく内容は大まかにですが以下の通りです。

・脊柱の検査
・骨盤の検査
・お腹の圧力の検査

 この3つです。

 やり方は他の記事にも書いているので少し参考にしてみてください。
喘息と疲労感でお悩みの40代男性

 結果としてはこうなりました。

 脊柱
➡問題はなさそう

 骨盤
➡右の仙腸関節と恥骨の動きが悪い

 お腹
➡全体的な硬さと緊張がみられ押すと痛みがある

 結果として大きく気になったのは骨盤周りの動きですね。Kさんのお悩みと解剖的見解から診ていくと以下の通りになります。

見立て

 右側の仙腸関節の動きが悪くなっており右の腸骨が捻れるように変位している、そのため股関節付近の大きい静脈である大腿静脈にもねじれが血管を圧迫し血流を悪くしている可能性が考えられ、その結果、右足下腿の大伏在静脈へ負担が掛かり弁が損傷し静脈瘤を形成してしまった。

 という事が考えられます

 では今回どんな施術を行うのかについてなんですが今回は骨盤の前方変位を矯正しKさんの身体に変化があるのか診ていきます。

施術開始

 Kさんの施術を開始します。

 早速骨盤の捻れを取っていくのですが骨盤の状態として右仙腸関節の動きが悪くなっており右の腸骨が前方変位している状態です。

 なのでまずは右の仙腸関節を調整します。

 当店の調整の仕方は少し特殊でファシアの動きを使って関節を調整します。やられてる側からすると軽く押されているな~ぐらいの刺激ですね。

 時間にして約3分程度になります。

 では結果はどうなったのか再検査してみると、右の仙腸関節の動きが良くなり骨盤の検査では全てがスムーズに動くようになる事が出来ました。

 あとお腹の検査ですが実は仙腸関節の動きを調整している時すでにお腹がぐるぐる鳴り始めており緩んでそうだなと思っていたのですが触って診ると奥に何となく硬さは残るものの先ほどよりお腹の全体的な緊張感と圧痛は取れ大分柔らかくなっていました。

 Oさんの実感としても

 「さっきより明らかにお腹が楽だし、座っているのもなんかスッとして座りやすい感じがします!!」

 というお言葉を頂きました^^

 この時点で問診検査施術合わせて40分程経過していたので施術は終了。

 最後にお話としてお伝えしたことは、

 「ご相談の静脈瘤自体に施術は出来ませんがこうやって身体を整えると血流の流れは良くなるので悪化は防げると思います。」

 というお言葉と、股関節のしこりと静脈瘤自体は医療機関に相談してみる方が安心ですと伝えると明るい笑顔で返事を頂きました。

 では今回のまとめです。

今回のまとめ

 今回は下肢の静脈瘤でお悩みの50代女性Kさんー接客業ー市川市中山在住という題名で記事を書かせて頂きました。

 結果として静脈瘤自体を何とかするというよりかは身体を整えて悪化を防いでいく、という感じになりましたがKさんも自分の身体の悪い所が分かり安心したみたいで今回来てよかったと笑顔で言っていただきました。

 どうしても整体で対応出来る範囲と医療で出来る範囲というものがあるので全てに対応出来ると言えませんが自分の身体を整えていく事で症状の悪化を防ぐ、または改善していく事は可能だと思います。

 身体は宝です。

 もし自分の身体を整えたい、少しでもいい状態にしたい、そのような方は是非ご相談お待ちしています。