テニス肘・五十肩でお悩みの50代女性Nさんー事務職ー市川市若宮在住
始めに
2025年4月13日、テニス肘と五十肩でお悩みの50代女性Nさんがご来店されました。
来店された経緯としては以前からテニス肘や諸症状が気になっていたが、五十肩に最近なったのでネットで調べたところ当店のHPを見つけご来店されたそうです。
では今回書いて行く内容は以下の通りです。
・テニス肘・五十肩でお悩みの50代女性Nさんについて
・身体の検査編
・まとめと推測
・施術と結果
・この記事のまとめ
もし同じような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。
テニス肘・五十肩でお悩みの50代女性Nさんについて

ではNさんについて書いて行きます。
性別年齢は50代女性、仕事は事務職をしており、一日中座っている姿勢が多いとの事。
今回の主訴はテニス肘と五十肩で、どちらも半年前から症状が停滞したまま放置していたそうですが、ここ最近は生活の中で不便に思うシーンが増えてきたとのことでした。
主訴のテニス肘と五十肩以外にも左肩こり、腰痛、右手足のしびれ、頭痛、小学生から続く便秘などの症状もある。
既往歴は3年前に脳梗塞を患っていたが今は異常なしとの事。
現在は子供は2人いてそれぞれ大学4年生の男の子と1年生の女の子だそうです。
学生の頃はテニスをしていたが社会人になってから運動はしていない。
アルコールは350ミリのチューハイを1本程度。
喫煙やアレルギーなどは無し。
手足はたまに冷えるそうです。
テニス肘と五十肩について
次に検査を書いて行くのですが少しテニス肘と五十肩について書くのでご参考下さい。
五十肩とは
四十肩や五十肩、正式名称として肩関節周囲炎と呼ばれるものです。
似たような疾患にインピンジメント症候群、腱板損傷、肩峰下滑液包炎などもあります。
上記の疾患も全て肩の疾患なのですが原因や損傷している組織によって名前が変わります。
肩関節周囲炎自体のはっきりとした原因自体は正直分かっていないと言われていますが当店では皮膚文節や筋文節、関連痛などから強いストレスや肩関節事態に負担が掛かっている状態で負荷をかけたのが原因じゃないかと考えています。
肩関節周囲炎自体は治るまでに急性期、慢性期、回復期を経て良くなっていくと言われていますがその期間は人によってまちまちで大体の方は半年から1年程度、または数年単位や治らない人もいたりすると言われています。
テニス肘とは
テニス肘とは正式名称「外側上顆炎」と呼ばれる疾患です。
肘の外側に痛みが出ることから外側上顆炎、またテニスをしている方にこの疾患が多いことからテニス肘という名前が付いたと言われています。
テニス肘になる方は30代~50代が多いとされておりテニス肘になる方はテニス選手に多いと書きましたがテニス選手になる方以外でもテニス肘になる方はとても多いのです。
症状は肘を曲げたり手首をねじる様な動作で痛むこと主で動作を伴わない安静時などには痛みが出ないことが特徴的です。名前はテニス肘や外側上顆炎という名前がついていますが肘を曲げた際に肘の内側や肘の角ばっている肘頭と呼ばれる部分が痛いという方もいらっしゃいます。
原因ははっきりとはわかっておらず、手首に負担のかかる動作が多い主婦層や、重たいものを持ったりする動作が原因ではないかと言われています。
検査編
次に検査編を書いて行きます。
今回は首・左五十肩・腰の3部位を検査しましたのでそれぞれ書いて行きます。
まずは、首の検査です。
結果としては、
首の可動域検査
後屈:可動域少ない、左首にハリ感
前屈:左首ハリ感
側屈:倒した方と反対側のハリ感
回旋:右回旋で左首ハリ感
徒手検査(病理)
ジャクソンテスト:陰性(異常なし)
スパーリングテスト:陰性(異常なし)
ここから分かることは首周りの筋緊張が強いということと、首が原因で手の痺れが出ているとは可能性が低いということです。
続いては左五十肩の結果です。
挙上:最後まで挙げる手前で肩に痛みが発生
外転:最後まで挙げる手前で肩に痛みが発生(挙上よりは痛くない)
結滞:動きはじめが痛い
ここから分かることは症状が出ている期間からも推察できるように関節の炎症はなく、炎症後にでる筋肉が異常に硬くなる反応も少ないということです。
最後は腰の検査結果です。
トーマステスト:陽性(左側が顕著)
股関節内旋屈曲:陽性
上記テスト結果から見えてくるのは股関節の動きがよくないということと、昔からの便秘も腰痛や股関節の硬さに関係してきそうということです。
ちなみに後屈や前屈などは痛みはないものの柔軟性がなくなっている状態でした。
追加で便秘に関係しやすいお腹にある内臓の徒手検査をしたところ胃や肝臓あたりのみぞおち部、おへそ周りの腸のあたりに異常な硬さと動きの少なさを感じ取れました。
では問診検査で分かった事をまとめどんな施術をすればSさんの頭痛は解消に向かうのか推測していきたいと思います。
まとめと推測
まずは問診と検査で分かった事をまとめます。
問診
・性別年齢は50代女性 仕事は事務職で一日中座った姿勢になっている
・主訴はテニス肘と五十肩で半年前から症状の停滞で苦しんでいる
・主訴以外に左肩こり、腰痛、右手足のしびれ、頭痛、小学生から続く便秘などもあり
・既往歴 3年前に脳梗塞を患ったが今は異常なし
・子供は2人 大学4年生と1年生のそれぞれ男子・女子
・運動は現在していない
・お酒は毎日350ミリ
・手足が冷え性
検査編
・首の筋緊張が強い
・手の痺れと関係する首の骨に異常なし
・五十肩は筋肉の異常緊張はみられないが腕や肩甲骨周りの筋緊張が顕著にみられた
・腰は筋緊張がベースとしてあるが、便秘に関係する臓器の影響で長引いている可能性も高い
・胃・肝臓・腸が硬く、動きが悪くなっていた
というような事が分かりました。
では上記の事からまとめていきたいと思いますが、慢性的な肩こりや慢性的な腰痛などは長年使ってきた筋肉の柔軟性低下と内臓の機能低下に伴う神経的な緊張もある事がわかりました。
そしてテニス肘に関しては指を動かす筋肉が異常に硬いことで引き起こされているということと、左五十肩に関しては肩関節のインナーマッスルが動かしづらくなっていることが原因となっているようでした。
最後に手足の痺れに関しては関係する首や腰の関節に明確な異常が認められなかったので、そこから先の走行上にある筋肉の緊張によって神経を絞めてしまっていることに起因する様でした。
簡単にまとめると、要所の筋緊張をとるとともに内臓の動きやすさも出すことで今回の諸症状を改善することが出来ると考えられます。
なので今回行う施術として固まっている筋肉への緊張緩和と内臓の動きの促進を主とし、筋肉と膜組織へのアプローチを行っていきたいと思います。
施術と結果
では施術と結果を書いて行きます。
まとめと推測で今回行う施術は筋肉の緊張緩和と内臓の動きの促進、筋肉と膜組織へのアプローチを行うと書きました。
首、肩回りの筋肉である僧帽筋や三角筋、前鋸筋などの筋肉の緊張緩和の施術を行った結果、テニス肘の痛みと腰痛と五十肩の症状が緩和ました。約15分程です。
続いて胃や肝臓、腸に対しての施術を行っていきます。
内臓マニュピレーションと呼ばれる手技になるのですが、胃の蠕動運動を促進するような手技を5分、肝臓の動きを良くする手技を3分、腸への手技を5分程度行ったところ肩こりと手の痺れが軽くなり、腰と股間節の検査でもあるトーマステストも陰性になり、五十肩だった左肩はすんなりと上がるようになっていました。
Nさんも一回でこんなに変わるとは思っていなかったとおっしゃっていました。
最後に五十肩に関係する筋肉のセルフケアをお伝えしてこの日の施術は終了。
お仕事柄どうしても体の硬さが出やすい状態だったので次回の予約を1週間後に取りお帰りになられました。
後日談
では時間が経過しSさんの頭痛はどうなったのか書いて行きます。
最初にNさんがご来店いただいたのは2025年4月13日でこの記事を書いているのは2025年5月18日です。
その間に初回と合わせて3回来ていただきました。
それぞれの経過を書いて行くと、
1回目 4日ほど身体が凄く軽くて楽だったが5日以降にコリ感や痛みが出始めた。
2回目 7日ほど身体が軽くて調子がいいけど、左肩は気になる。
3回目 首肩こりは全然感じなくなった、左五十肩は痛みが少ないがまだ気になる。
このような結果になりました。
Nさんも数多くあった症状が改善されてきて嬉しそうにしてました。では今回の記事のまとめを書いて行きます。
今回の記事のまとめ
今回の記事はテニス肘・五十肩でお悩みの50代女性Nさんー事務職ー市川市若宮在住という題名で書かせていただきました。
NさんやNさんの症状についてなど。
Nさんの症状の多くは首や肩などの患部周囲の筋緊張、胃・肝臓・腸の問題などが絡み合い症状を引き起こしていたので1つずつその問題を良くしていく事で3回程度で改善がみられました。
もし同じようにテニス肘や五十肩で悩んでいる方は是非ご相談ください^^