時々吐き気や冷や汗が出ることでお悩みの20代男性Sさんー接客業ー市川市菅野在住
初めに来店された経緯
2024年11月8日、時々吐き気や冷や汗が出てくることでお悩みの20代男性Sさんが来店されました。
来店された経緯として、大体半年前程から疲れてきたり睡眠不足が続いたりすると時々眩暈のような感じだったり、気分が悪くなってきたり、吐き気が出てきたりすることがありあちこちの病院に行き検査したところ異常はなく、どうしようと思い調べていると当店のHPを発見し相談できるかも!!と今回来店頂きました。
では早速Sさんについて書いて行きたいと思います。
お話を聞いてみた(問診編)
ではSさんのお話を聞き書いて行きます。
まずSさん自体は20代の男性、体系はやや細身な印象。
仕事は接客業をしているそうで基本的には立ち仕事が多いとの事。
上記で少し書いてしまったのですがSさんの今回のお悩みは時々の吐き気や眩暈、冷や汗になります。
この症状は毎日出るわけでは無く疲れて来た時や睡眠不足が続いた時に出ることが多いとの事で大体2ヶ月に1回?程度現れるそうです。
酷いときには電車に乗っているだけで吐いてしまったりするそうでかなり参っているそうでした。
病院などには行き胸部や腹部のレントゲンや胃カメラなどの検査もしたが全て異常なし。
ストレスなどは基本的には強いとの事で5段階中4程度。
現在飲んでいる薬はなく、運動は不定期ですが週一でジムに行ったりして有酸素運動や筋トレはしているとの事。
既往歴としては10年前に右足首の骨折と2年前にコロナになり咳が酷かったぐらいらしいです。
ではここまでのお話をまとめていきます。
・20代男性 細身な印象 接客業 立ち仕事
・主訴は時々の吐き気や冷や汗、めまいなど
・頻度は2ヶ月に1回程度
・睡眠不足や疲れが引き金?
・病院などの検査では異常はなし
・ストレスは5段階中4
・週一でジムは通っている
・既往歴は10年前に右足首の骨折 2年前のコロナ
・飲んでいる薬は無し
ここまでの推測
ここまでSさんのお話を伺いました。このあと検査をするのですがsさんの主訴自体明確な痛みがあるわけでもないですし、病院などでも異常がないという事なのでおそらく内臓の機能障害、もしくは自律神経的な症状だと推測出来ます。
俗にいう迷走神経反射というやつに近いですね。というか恐らく迷走神経反射というものです。
迷走神経反射とは長時間同じ姿勢や疲労、ストレスによって心拍数の低下や血圧の低下がみられる神経調整失神の1つとされています。
詳しくは別サイトになりますがこちらをご覧ください。
・迷走神経反射とは
メディカルノート
ではなぜSさんに迷走神経反射が起こってしまっているのかを検査し推測していきたいと思います。
なので今回行う検査は以下の通りです。
・脊柱の検査(皆に行っている)
・肋骨の検査
・骨盤の検査(皆に行っている)
・お腹の検査
実際に検査を行っていきます。
Sさんの身体を検査してみたっっ
ではSさんの身体を検査していきます。
最初に脊柱の検査なんですがこの検査は簡単に言うと背骨周りの組織(関節、靭帯、筋肉など)が硬いのか、それとも弾力性があるのか見る検査になります。
結果として書くと以下の通りです。
脊柱
➡・t2-5の両側が硬い
・t12の右側が硬い
・L3あたりの両側硬い
という事が分かったのですが印象として背中が全体的に緊張し張っている感じが見受けられました。
次に肋骨の検査です。結果は以下の通りです。
肋骨の検査
➡・左の7,8番目の動きが悪い
・胸郭全体の動きが悪い
次に骨盤です。
骨盤の検査
➡・左恥骨の動きが悪い
お腹の検査
➡全体的にお腹がピーンと張っている感じ
というような事が分かりました。
ではこの検査結果から何が分かるのか、またどんな施術をすればいいのか書いて行きます。
Sさんの身体はどうなっているのか 検査結果
では上記の検査結果から身体はどうなってるのか推測し書いて行きたいと思います。
まず脊柱の検査でt2ーt5辺りが硬いという事と胸郭全体の動きが悪いという事から恐らく気管支や肺に何か問題があったのではないかなと推測出来ます。sさんの場合は恐らく2年前のコロナですかね。
次に気になったのは左の7,8番あたりの肋骨の動きの悪さです。
肋骨というものは呼吸と共に開いたり上がったりするのですがSさんは検査の結果左の7.8番目の肋骨が動いていないのと触って診ると軽度に変形ぽくなっている事が確認できました。これは肋骨を上から触ると分かります。
少し胸郭のイラストを貼って軽く説明します。
上記が胸郭のイラストになるのですが硬くなっているt2ーt5(胸椎)の前には気管支や肺が存在します。その為、肺や気管支に問題が起きると結合組織の関係でt2ーt5の動きが悪く硬くなります。
そして動きの悪い左肋骨の7、8番目なんですがここは胃の上部、食道の下部が位置します。なので食道に炎症、または胃の機能障害があると肋骨が変性しやすいと言われています。
また肋骨は呼吸に関係する為い箇所でも関節の動きが悪いと息が吸いにくかったり吐きにくくなったりします。
次にお腹がピーンとなっているのは普段から力がぬけていないという感じですね。
最後に骨盤の検査なんですが検査の結果、左の恥骨に問題がある事がわかりました。方向で言うと下方にズレていました。この左恥骨のズレは今回の主訴には直接には影響はしないと思いますが恥骨は股関節の屈曲や進展にかかわる為矯正していきたいと思います。
では文章をまとめSさんについて推測していくと以下のようになります。
仕事のストレスや疲労などにより身体の緊張が抜けない状態が続いているプラス過去のコロナにより気管支や肺に問題が生じ、脊柱や胸郭、肋骨の動きが悪くなってしまった。その結果身体の過緊張が抜けない状態になってしまっている。
という事が推測出来ます。
ではどこを治療すればいいのかというと検査で引っかかった箇所になります。書いて行くと以下の通りになります。
・t2ーt5へ周りの筋肉に鍼灸施術をし硬さの改善
・左の7、8番目の肋骨には運動を使った矯正
・胸郭全体へ柔軟性を出すためにリコイルテクニック
・左の恥骨は運動を使った矯正
では書いて行きます。
施術を開始していくっっッ
施術を書いて行きます。
まずはSさんにはベットに仰向けになってもらい硬くなっている脊柱の部分、t2ーt5辺りへ鍼灸施術をしていきます。
硬い部分へ鍼を10本ほど刺鍼し5分程置鍼します。
上記では書きませんでしたが背中は自律神経の交感神経の繊維が多く分布しており背中を緩めることで身体全体がリラックスしやすくなります。
次に仰向けになってもらい左恥骨の矯正を行います。時間にして3分程ですね。
次に左の肋骨7、8番への矯正を行います。これは肋骨に付着している前鋸筋の動きを使って矯正します。
時間にして約5分ですね。
最後に胸郭の動きを出すため胸郭全体へリコイルテクニックという呼吸と圧迫法を混ぜたテクニックを使用します。これも約3分程です。
やり方を書くと凄く長くなってしまうので箇条書き見たくなってしまいましたがここまでで問診検査を合わせると約40分程度になります。
結果はどうなったかというと、Sさん曰く
「息が凄く吸いやすくなってめちゃくちゃ眠くなってきました(笑)」
との感想を頂きました。
あらためて再検査をするとまだ少し渋さはあるが脊柱全体の緊張と硬さが取れSさんと自分共に背中全体の柔軟性が上がった事が確認でき、骨盤、肋骨の検査共にいい結果になっていました。
最後に少し時間が余った為10分程Sさんの身体全体をほぐしてこの日の施術は終了。
最後にSさんへ、
「恐らく吐き気や冷や汗は迷走神経反射と呼ばれるもので基本的には疲労やストレスによって出てしまう反射ですがSさんの場合過去のコロナや今回施術した脊柱、肋骨、骨盤の動きの悪さが原因でなっていたと思われます。そこを施術した結果いい反応が出ましたがまた時間が経過してどうなるか知りたいのでまた近々様子を見させて下さい」
と伝えると2週間後に予約を取りお帰りになられました。
最後のまとめ
今回の記事は時々吐き気や冷や汗が出ることでお悩みの20代男性Sさんー接客業ー市川市菅野在住という題名で書かせて頂きました。
恐らく迷走神経反射と呼ばれる身体の反応で、原因自体は人によってまちまちなんですがSさんの場合ストレスや疲労プラス、脊柱、肋骨、骨盤の歪みなどによって引き起こされやすくなっていたものと思われます。
なので悪くなった箇所を施術することでSさんが眠くなるほどのいい反応を出すことを出来ました。
まだSさんが初回の1回しか来店していない為吐き気や冷や汗がどうなったか比較はできていませんがまた後日変化があれば記事を書いて行きたいと思います。
もし同じように迷走神経反射による吐き気や眩暈、動悸、冷や汗などでお悩みの方が居ればお力になれるかもしれません。^^
健康になりましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。