首の痛みと呼吸時の右肩の痛みでお悩みの20代女性Yさんー事務職ー市川市大和田在住

初めに

 2024年9月1日、首の痛みと呼吸時の右肩の痛みでお悩みの20代女性Yさんがご来店されました。

 来店された動機として、元々当店の事は友人から紹介を受けておりいつか行ってみたいと思っていたらしいのですが来店の前日に首を痛めてどうしようもなくなってどうにかしたいと思い来店されたそうです。

 今回書いて行く内容は以下の通りです。

・首の痛みと呼吸時の右肩の痛みでお悩みのYさんについて問診編
・注意点
・身体の検査編
・まとめと推測
・施術と結果
・今回のまとめ

 の順番で書いて行きます。

 参考になれば幸いです。

首の痛みと呼吸時の右肩の痛みでお悩みのYさんについて問診編

 問診編を書いて行きます。

 性別年齢は20代女性、仕事は事務職をしておりパソコンを使ったり下を向いている事が多いそうです。

 今回の主訴は首の痛みと呼吸時の右肩の痛みで1番辛いのは首の痛みとの事で来店の2日前に何したわけでもないが急に首に違和感を感じ始めて

 そのうち治るだろうと放置していたら次の日には激痛になっており何もしなくても痛みが出てしんどいとの事でした。

 痛い場所は頸椎の5番あたりで、何してても首は痛いとの事。

 何してても首の痛みはあるとの事ですが特に上をむこうとすると痛みが強くなるのと、息を深く吸おうとすると右の肩甲骨の上あたりに痛みが走るそうです。

 今までに大きな病気やケガなどはないが生まれつき食べ物アレルギーや若干アトピーなどがある。

 運動は月に1回は絶対テニスをしており多いときは月に3回程度はテニスをする。

 アルコールは普段飲まない。

 ストレスは一応あるがそんなに強い方ではない。

 今回の主訴は首の痛みと呼吸時の右肩の痛みだが普段気になる症状は肩こりや首コリ、朝の寝起きのだるさが気になるとの事。

 では問診編を終わり検査編も書いて行くのですがここで注意点を書いて行きます。

注意点

 今回のYさんの主訴は首の痛みと呼吸時の右肩の痛みでした。

 いつもの流れとして問診→検査→施術をすると大体の症状を改善することが出来るのですが今回のYさんの首の痛みは首の痛み自体も何しなくても痛いですし痛みの程度もかなり強い感じなのと、呼吸した時にすら右肩に痛みが出るとの事で、

 もしかすると整体で対応できる範囲を超えていることも考えられるので今回の施術には注意が必要でした。

 軽い筋肉や関節の捻挫ならばいいのですが首の痛みには、ヘルニア、むち打ちなども関係したりしますし、息を吸うと右肩が痛むという点からいえば気胸や腫瘍などの問題も考えられます。

 ヘルニアやむち打ちなどは整体で対応出来たりもしますが時期によっては絶対安静が必要な場合もありますし、気胸などの場合は軽度であれば安静、重度であれば医療機関での処置、手術が必要となります。

 もし重度の気胸であれば命にかかわる場合もあるのでそこは注意が必要になります。

 なので上記で書いた問診の事以外にも、気胸の症状である動悸や息切れ、呼吸時の音に異常がないかなどの事を確認しながら施術に臨みました。

 では続きの検査編を書いて行きます。

身体の検査編

 上記の注意点として気胸や腫瘍などの可能性もあることを踏まえて検査していくのですがもし、腫瘍や気胸の場合は当店で検査判別することが出来ないので今回行った検査はあくまでに関係する検査をおこないました。

 普通であればまずは自動的な動きの確認をするのですがもう座ってても立ってても首を動かしても動かさなくても痛みはあるとの事だったので無理に動かすことはしませんでした。

 この時点で考えられることとしてじっとしてても痛い、何しても痛いという事は局所に強い炎症が起きている事が考えられるため局所は普段触らない方が賢明だと考えます。

 なので今回首の検査はしませんでした。

 では他に行った検査を書いて行きます。

 呼吸時に右肩が痛むという点から呼吸は肋骨が深く関係しているため肋骨が正常に動いているのかという検査を行いました。

 やり方はYさんにベットに座って頂き術者(私)がYさんの胸あたりの肋骨に指をあてた状態で深く呼吸をしてもらい肋骨が正常に動いているのかを調べます。

 結果として右の3番目の肋骨に異常が見つかりました。

 次にゆっくりとベットに仰向けになって頂き胸周りの筋肉の圧痛確認をしていきます。

 単純に筋肉の硬さをいるというものですね。

 今回見ていく筋肉は首を前方に移動させる筋肉と猫背になる時に収縮する筋肉の硬さを見ていきます。

 首を前方に移動させる主な筋肉は胸鎖乳突筋、猫背になる時に収縮する筋肉は主に大胸筋や腹筋、腸腰筋などになりますが今回は首に近い大胸筋の圧痛を確認します。

 一応イメージとして筋肉のイラストを貼っておくので参考にしてください。

首を前方と側屈させる働きをする胸鎖乳突筋

猫背になる時に収縮する筋肉大胸筋

 確認の仕方は簡単でYさんはそのままベットに仰向けになって頂いてそれぞれの筋肉を押して痛みの確認をします。

 結果として胸鎖乳突筋は両方硬く圧痛があり、大胸筋も触るとかなり強い圧痛の確認が出来ました。

 (女性は胸があるので確認と同意が必ず必須です)

 では検査はこれぐらいでここからまとめ推測し、施術の方向性を決定していきたいと思います。

まとめと推測

 ではまず問診と検査の結果を確認していきます。

 問診

・性別年齢は20代女性 事務職
・主訴は首の痛みと呼吸時の右肩の痛み
・痛い箇所は頸椎5番あたり 何もしなくても痛い
・来店の2日前に違和感を覚え始め、来店1日前に激痛
・特に上をむこうとすると首が痛く、息を深く吸うと右肩に痛みが出る
・食べ物にアレルギーあり 若干アトピー持ち 
・趣味は月1~3回のテニス
・普段気になる症状は肩こり、首コリ、朝の寝起きのだるさ

 検査

・首自体の炎症が強そうなので首自体の検査は無し
・右側の肋骨3番目に異常あり
・胸鎖乳突筋と大胸筋に圧痛あり

 という結果になりました。

 ではここから何がかんがえられるの書いて行きます。

 まず主訴である首は何もしなくても痛みがあるので強い炎症があることが分かります。

 この場合は局所の施術は避けた方が無難と私は考えます。

 下手な事して余計辛い思いをさせたくないので。

 では局所の施術はしないようにするとして他に何が出来るのか考えていきます。

 ギックリ腰でもそうですが局所の炎症が酷い場合の施術で大事な事はなぜそこに痛みが出てしまったのか?という事を考えるのが重要になります。

 今回のYさんの場合見た目で言うと華奢な可愛い女の子というかんじだったのですが首はストレートネック気味になっておりこういう方は今回書かせていただいた胸鎖乳突筋や大胸筋が硬くなる傾向が多いです。

 ストレートネックのイメージ画像を貼ると普段こういう感じの姿勢の方が多いと思います。

 こうなると上記で書いたような大胸筋や胸鎖乳突筋が硬くなるんです。

 イメージとして首前、胸前の筋肉がずっと収縮する感じですね。

 この状態で筋肉が固まってしまうと猫背やストレートネックになりやすいという事になるわけです。

 また今回のYさんの検査の結果肋骨の3番目に動きの異常も認められました。

 なので推測としておそらくYさんは右利きで載せたイラストの図のように右腕で携帯を持ったりパソコンをしたりすることが多く、腕がない方に捻れて右の肋骨の動きが悪くなり正しい動きが出来なくなっていることも考えられます。

 また肋骨というものは第2の骨盤と言ってもいいぐらい体幹の安定性に必要な組織になっており肋骨に異常があるとそれだけで胸腔内の臓器や体幹の安定性に問題を起こすと言われています。

 では少しまとめると、Yさんは仕事や普段の姿勢のせいで右肩が捻れプラス右側の肋骨の3番目の動きが悪くなりストレートネック気味になっていることが考えられ、

 ストレートネック気味になった結果、筋肉で言うと大胸筋や胸鎖乳突筋が硬くなったり、頸椎の5番に継続的な負担が掛かるようになってしまい今回首の痛みに繋がってしまったという事が考えられます。

 なので今回行う施術としてはまず首の安定性を高めるために肋骨への施術を先に行い、その後収縮してるであろう大胸筋と胸鎖乳突筋へ刺激を与えて緩めていきたいと思います。

施術と結果 

 では施術編を書いて行きます。

 最初に行うのは右の3番目の肋骨の施術です。

 検査の結果では肋骨の異常と書いたのですが異常というのは正常通りに動いていないという事なので肋骨を正常通りに動かしていくような施術をしていきたいと思います。

 これには筋肉の運動を使います。

 まず肋骨の3番目には小胸筋という筋肉がついています。イメージを貼るのでご覧ください。

解剖学的に書いて行くと以下の通りになります。

起始 第3・4・5肋骨の前面
停止 肩甲骨の烏口突起

上記が小胸筋の付着部位なんですが今回異常があったのも肋骨の3番目になります。

つまり小胸筋を使い3番目の肋骨の動きを出していきます。

やり方はベットに仰向けになって頂き右の手のひらを後頭部に当てます。

その状態で術者(私)がYさんの肩に抵抗を掛けるので力いっぱい肩に力を入れてもらうというやり方です。

(ちょっと難しい)

 これを5回程度行います。

 まずはこれで結果の確認をすると先ほどまで呼吸をすると痛かった右肩の痛みが無くなっていました。

 では次に大胸筋と胸鎖乳突筋の施術です。

 これには緊張が強いので鍼を使いました。

 やり方は簡単で胸鎖乳突筋と大胸筋に鍼をそれぞれ4本ずつぐらい刺鍼し5分程度置鍼します。

 5分の置鍼が終わったら胸筋全体をほぐしていきます。

 これには時間を10分程度使用。(胸周りを触るのでちゃんと許可を取っています)

 この時点で問診検査合わせて50分程度経過しているのでこれで施術は終了。

 結果はどうなったかというと、まずはYさんにベットに座って頂きます。

 では痛みはどうなのか聞いてみると先ほどまで何もしなくても痛かった首の痛みが無くなっていました。。

 しかしまだ動かすと首の痛みはあるみたいでした。

 呼吸時の右肩の痛みはどうなったのかの確認もすると息を深く吸った時の右肩の痛みは綺麗になくなっていました。

 Yさんもびっくり。

 最後に施術はこれで終了し、アドバイスとして「痛みが治まる様であればいいのですがもし痛みがぶり返したりすると別の問題の可能性もあるので痛みがぶり返したら病院に行った方がいいかもしれないです」と伝えてYさんは「分かりました」といいお帰りになられました。

 後日

 一応心配だったのでまだ来店はされていないのですが2日後に連絡してみるとまだ少し痛みはあるものの良くなってきているみたいでした^^

今回のまとめ

 今回の記事は首の痛みと呼吸時の右肩の痛みでお悩みの20代女性Yさんー事務職ー市川市大和田在住とう題名で書かせていただきました。

 Yさんについてや施術の様子など。

 Yさんの首の痛みはかなり痛みが強く別の病気も疑われたのですが結果として主訴の首の痛みと呼吸時の右肩の痛みは無事に取ることが出来ました。

 個人的も安心です。

 もし同じようなお悩みをお持ちの方は力になれるかもしれません。^^