左首の痛みとコリでお悩みの30代女性Mさんーデスクワークー市川市若宮在住

初めに

　2024年8月27日、左首とコリでお悩みのMさんがご来店されました。

　来店された動機として日ごろから出勤の途中に当店の前を通るらしくずっと気になっていたところ、

　元々ある左首のコリが寝違いのような痛みを発するようになりさすがにいかないとと思い、今回ゆいまーるへ来店頂きました。

　今回書いて行く内容は以下の通りです。

・30代女性Mさんについてと主訴の左首の痛みとコリについて　
・身体の検査編
・まとめと推測
・施術と結果
・今回のまとめ

　の順番で書いて行きます。

30代女性Mさんについてと左首の痛みとコリについて

　性別年齢は30代女性、仕事はデスクワークをしており主にパソコンを使った作業や書類の整理などをしているそうです。

　結婚しており、6歳になる子供がいるそうです。

　今回の主訴は左首の痛みとコリ。

　10年以上前から左首のコリはずっとあって10年前から週一で整体やマッサージなどに行っていたがすぐコリが戻ってしまうようで

　「私は凝りやすい体質なのかな、永遠に通わないといけないのかな」

　と思っていたそうなんですが、結婚して子供が出来忙しくなってくると首のコリはあるが整体などのお店から次第に足が遠のき、今回ご来店いただくまで5年ほどお店にはいっていないという事でした。

　そうこうしている内に月日は流れ気づいたら来店の2日前に首が寝違えたような痛みを発し始めたという訳でした。

　既往歴自体はそんな大きい病気やケガはないが2年前にギックリ腰をしてしまいその時は1か月ぐらいずっと腰が痛くてしんどい日が続いたそう。

　今回の主訴は左首の痛みだが普段は慢性的に重い腰痛、肩こりなどもあり、

　仕事のストレスは強く、1年に1回程度ですが胃がキューっと痛くなる時があるとの事。

　普段運動はあんまりしない。喫煙はなし。

　アルコールは週１ぐらいでのみにいく。

　というような事が分かりました。

身体の検査編

　検査編を書いて行きます。

　まず最初に痛みの場所を確認します。

　Mさんの感覚的に痛いのは左側の首の後ろの頸椎4番と言われる辺りが痛いとの事でした。

　次に動作の確認です。

　ベットに座った状態になって頂きそのまま首だけで上を向いてもらうんですが実際に上を向いてもらうと首のこう来る60度ぐらいで左の後頭部に痛みがあるとの事。

　次にそのまま座った状態で首の左右の回旋動作を見ていきます。

　まずは自動運動（自分で動かす）を見ていきます。

　首の回旋での正常稼働域は約60度と言われていますが首は人によって結構左右差があると言われています。

　Mさんの場合は右の回旋動作（右を向く動作）だと正常可動域の60度ぐらいまでは行きますが左の回旋（左を向く動作）では10度ぐらいしか左を向くことが出来ずそれ以上左をむこうとすると痛みがかなり強くなる様でした。

　他動的に動かすと先ほどまで左回旋10度しか行かない首は20度までは行きましたが痛みは出るとの事。

　次に行うテストは胸部とお腹への圧力のテストをしていきます。

　簡単に言うと胸郭（胸骨と肋骨）の弾力性とお腹を押し胃や腸などに負担が掛かっていないかを調べていくテストになります。

　腹圧とは姿勢を維持するために必要な腹腔（お腹の空間）にかかる圧力の事なんですがこれが高くても低くてもだめだし、場所によって硬さが変わったりします。

　もし硬い所や圧痛があればその付近にある臓器に負担が掛かっているという事になります。

　このテストの結果として胸郭は硬く胸骨には圧痛があり、みぞおち辺りには強い圧痛と硬さが目立ちました。

　ではここまでの問診と検査をまとめ、そこから推測を立てていきます。

まとめと推測

　まずそれぞれまとめていきます。

　問診で分かった事

・性別年齢は30代女性　デスクワーク
・主訴は左首の痛みとコリ
・場所は左の首、頸椎4番あたり
・2日前に寝違えたような感じ
・左を向くと痛い
・10年以上前から左首のコリはずっとある
・2年前にぎっくり腰
・普段は首、肩こり、重い腰痛が気になる
・仕事のストレス多め
・1年に1回胃が痛くなる
・運動はしない
・アルコールは週一程度

　検査編

・坐位　首だけで上を向くと60度ぐらいで左の後頭部が痛い
・坐位　首の回旋　右60度（正常）　左10度で痛い、それ以上行かない（異常）
・胸郭は硬く圧痛があり、みぞおちには強い圧痛と硬さあり

　という事が分かりました。

　ではここから考えられることを書いて行く来ます。

　基本的に施術をしていくときに考えることは痛みを感じている組織、原因はどこなのかという事を考えていかねばなりません。

　今回のMさんの主訴は左首なんですが左首と左肩というものは胃が関係すると言われています。

　なので左首が痛いと言われた時点で胃なのかな？という事が考えられます。

　実際に話を進めていき胃の話もしてみると1年1回程度でしたがお腹が痛くなるという事を聞き出すことが出来たので6割がた胃なのかな？という事を思っていました。

　その後ベットに仰向けになって頂いて胸郭とみぞおちを押すとみぞおち部分に明らかな圧痛がありました。

　なので今回の左首の痛みには胃が関係しているという事が9割確定しました。

　他にも実際に触ってみると筋肉が硬かったり関節も硬そうな感じがあったのですが問診と検査の結果胃が1番の原因ぽかったのでまずは胃の施術をしてみてその後変化がなければ他の所も見ていこうかなという感じになりました。

　では施術編を書いて行きます。

施術と結果

　上記でおそらく原因となっているのは9割方胃だと書きました。

　なので胃への施術を行くのですがこれは内臓マニュピュレーションという手技を使っていきます。

　今回は胃自体への施術と胃の周りについている胃脾間膜と呼ばれる部分に対して施術していきます。

　まず胃自体への施術はMさんに仰向けになって頂いた状態でリラックスしてもらい、施術者（私）が胃を蝕知し動きの悪い胃を他動的に動かしていきます。

　動かし自体は少しコツがあり、文章で説明するのが難しいので文章での説明は省きますが時間に約5分程度になります。

　その次に胃脾間膜と呼ばれる胃の周りを覆っている膜にたいして施術していくのですがこれはMさんに横になってもらった状態で肋骨の上から施術していきます。

　イメージとして術者が肋骨を掴み軽くストレッチをかけていくような感じになります。

　これも時間にして約5分程度になります。

　では実際痛みはどうなったのか確認するためにMさんに坐位に戻ってもらい動きを見ていくと、

　先ほどまで左が全然向けなかったのが右と同じぐらい向けるように明らかに可動域が改善し痛みもほとんど引いていました。

　Mさんも凄いびっくりした表情で

　「こんなに変わるんですか！！？」

　という驚きの言葉を頂きました。

　この時点で問診検査も全部合わせると約40分ぐらい経過。

　この時点で施術を終了しても良かったのですが普通に凝っているとこもあったので軽く肩回りと背中を揉んでこの日は終了。

　最後にMさんの左首の痛みは胃から来るものでしたと改めて説明し胃に優しい食生活とストレス発散の為に少し運動をした方がいい旨を伝えお帰りになられました。

今回のまとめ

　今回は左首の痛みとコリでお悩みの30代女性Mさんーデスクワークー市川市若宮在住という題名で記事を書かせていただきました。

　問診検査をした結果Mさんの主訴である左首の痛みは胃が原因という事が分かり胃への施術をしたところ大幅な可動域と痛みの改善をすることが出来ました。

　おそらく問診や実際施術をしている時に話を聞いた感じずっと仕事やプライベートでストレスがあり、自律神経が乱れ、胃の動きも乱れてしまい、胃痛を感じるようになり首まで影響してしまったという感じでした。

　一言に肩こり、首コリ、首の痛みといっても原因は様々です。

　もしこの記事を読んでいる貴方がMさんのような左首の痛みで悩んでいる場合は胃が原因かもしれません。