【施術事例】チック症と肩こりが軽減!船橋市東中山の10代N君

初めに

こんにちは!整体院ゆいまーるです。

「目のピクつきや首の動きが気になって集中できない…」「受験のストレスで肩こりがひどく、チック症も悪化している気がする…」

もし、あなたのお子さんがそんな体のサインに悩んでいるなら、今回の記事はきっと役に立つでしょう。特に、感受性豊かな成長期に心身の不調を抱えがちな船橋市東中山にお住まいのあなたにとって、共感できる内容かもしれません。

2023年12月18日、当院にチック症と肩こりでお悩みの10代男性、N君がご来店されました。ご来店のきっかけは、当院のオープン時に配布したチラシをお父様がご覧になり、「なんかよさそうだな」と感じてくださったことです。

まず、お父様ご自身が左肩の痛みと痺れでご来店されました。2週間ほど前から症状が出ており、医療機関では湿布と痛み止めで様子を見るように言われ、不安に感じて当院へ来られたそうです。お父様は1回の施術で痛みが取れたため、その後はご来店されていませんが、後日「息子の肩こりも相談できますか?」とご連絡をいただき、N君をご紹介いただきました。

この時点ではチック症についてのお話はありませんでしたが、いざN君がご来店されてお話を伺うと、酷くはないものの、口、目、鼻にチック症特有のピクピクとした動きが見られました。実は3歳頃からチック症を発症していたそうで、「チック症は仕方ないと思うので、肩こりだけでも何とかできませんか?」というご希望で、今回ご来店されたのです。

今回は、N君の長年のチック症と、それに伴う肩こりがどのように改善へと向かったのかを詳しくご紹介します。


受験ストレスとチック症の悪化:問診編

それでは、N君の問診内容について詳しく見ていきましょう。今回の主な悩みは肩こりでしたが、おそらくチック症も関係していると思われるため、まずはチック症について詳しく伺っていきました。

N君のチック症は3歳頃からあったそうですが、最初はそれほど酷くなかったとのこと。しかし、中学2年生あたりから症状が気になるようになり、現在(当時中学3年生)は受験のストレスもあってか、日によってチック症の症状が酷くなると話してくれました。

今回の主な訴えである肩こりについては、基本的に何をしていても常に凝りを感じるとのことでした。そして、チック症の症状が酷くなるにつれて、肩も重く辛くなるそうです。特に右肩の後ろが気になるようでした。

運動については、小学校からずっと野球を続けており、運動自体は好きなようです。しかし、今は高校受験のため勉強に励んでおり、野球はここ3ヶ月ほどしていないとのことでした。

分かったことを簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 肩こりは常にあり、チック症の症状が酷くなると肩も凝ってくる(特に右肩の後ろ)
  • 中学2年生からチック症が特に酷くなった(ご来店から約1年前)
  • ストレスが強くなるとチック症の症状も強くなる

次に、検査へと進んでいきます。


チック症と肩こりの関連性:検査編

チック症自体には明確な検査がないため、客観的な基準を出すのは難しいですが、症状としてはN君の場合、眼球が外側に少し動くようなチック、鼻が少しピクッと動くようなチック、手足の指がピクッと動くようなチック症状が見られました。個人的にはチック症の中では比較的軽い方だと感じました。

主な症状である肩こりについては、特定の検査があるわけではないため、首や肩の可動域の確認と、実際に凝っている箇所の確認、筋肉の硬さの確認を行いました。

可動域と凝りの確認

  • 首の後屈(上を見る): なんとなく首の後ろが詰まる感じがある。
  • 首の前屈: 問題なし。
  • 首を右に向ける: 少し右肩の方に詰まり感を感じる。
  • 首を左に向ける: 問題なし。
  • 肩を上げる: 特に問題なさそう。
  • 肩が凝っていると感じる箇所: 両肩の僧帽筋上部(首と肩の境目あたり)。実際に触診すると、硬いというよりは、強く張っている感じがありました。

ここまでの検査で分かったことをまとめます。

  • チック症の症状は比較的軽い方
  • 首の後屈で首の詰まり感あり
  • 首を右に向いた際に右肩に詰まり感あり
  • 凝っていると感じるのは両肩の僧帽筋上部

次に施術に入りますが、その前にチック症についてもう少し詳しく解説しておきましょう。


チック症とは?その種類とメカニズムの推測

チック症とは

チック症とは、目の瞬きや首の動き、急な声の発声など、本人の意思に関係なく行ってしまう行動(これを「チック」と呼びます)が特徴の疾患です。現在の医学では、チック症の明確な原因はまだ分かっていません。

基本的にチック症は、成人期までの18歳以下の子供に発症するとされており、発症したとしても成人になるまでに自然に治ったり、症状が軽減したりするケースもあります。しかし、症状が改善せずに成人になっても治らないケースもあります。

チック症の種類

チック症には大きく分けて2種類あります。それは運動チック音声チックです。

運動チックの例:

  • まばたきや口元がピクッと動く
  • 手足が勝手に動く
  • 首を上下に振る
  • 肩をすくめる

音声チックの例:

  • 急に奇声を発する
  • 「あー」や「うー」などのうなり声を発する
  • 咳払い

これらに感情が加わったり、ストレスを感じたりすると、より複雑な行動(チック)を取ることもあります。例を挙げます。

複雑な運動チックの例:

  • まばたき → 顔をしかめたり、目がきょろきょろ動いたりする
  • 肩をすくめる → 腕を振り回す

複雑な音声チックの例:

  • 「あー」や「うー」などの声 → 大声で叫ぶ、文句を発する

感情が入らない単純な発作(チック)を「単純チック」と呼び、感情が加わると出てしまうチックを「複雑チック」などに分類されています。また、チック症と似た疾患に「トゥレット症候群」というものもあります。


チック症と肩こりへのアプローチ:施術と劇的な結果

まず、チック症自体は原因不明の病気とされており、明確な治療法はないのが現状です。しかし、上記の問診や様々な資料から、当院ではこのように考えました。

身体の運動を司るのは、大脳皮質の頭頂葉にある中心前回や前頭葉の後半部にある運動野と呼ばれる部分です。もしかすると、その部分や、運動野を中心とした運動神経の経路である脳幹や脊髄に何かしらの異常があるのかもしれませんが、詳しい原因自体は分かっていません。

そこで、今回この記事でご紹介するのは、身体に出ている症状からどこに施術すれば良いかを考え、実際に施術した内容です。

N君の場合、症状的にストレスがかかると悪化したり、チックが複雑になったりすることから、「ストレス=自律神経や何かしらの異常が生じ、結果として運動神経が興奮(大脳皮質)したり、または僧帽筋上部を支配する副神経(脳神経)が筋肉を緊張させ、チックを増悪させているのではないか」と考えました。

つまり、ストレスによって筋肉に緊張が生じたり、チックが強く出てしまうということです。

そのため、当院ではストレスそのものをなくすことはできませんが、自律神経を調整するような施術を行うことで、筋肉の過緊張を取り、肩こりの緩和、ひいてはチックの緩和も期待できるのではないかと考えました。

施術の方向性としては、以下のようになります。

  • 肩周りの筋肉(特に右)+自律神経へのアプローチ
  • 首周りの筋肉+自律神経へのアプローチ

自律神経への調整は、頭仙骨系へのアプローチ(頭と仙骨の調整)、筋肉への施術は**細めの鍼(はり)**で行うことにしました。

なぜ頭と仙骨にアプローチするのか、その自律神経系については以下の記事を読んでいただくとより理解が深まると思います。

実際の施術と結果

実際の施術として、まずは頭蓋骨調整と仙骨へのアプローチを合わせて約15分間行いました。

すると、施術している最中から、チックが出ていた手足の指、鼻、目のチックが明らかに小さくなっていくのが確認できました。チックが収まっていくと共に、N君もずいぶん眠そうにしていました。筋肉の過緊張が取れたところで、僧帽筋へ鍼を左右合わせて6本ほど刺入し、5分ほど置鍼(ちしん:鍼を刺したまま置いておくこと)しました。

この時点で問診、検査と合わせて経過約40分でした。

鍼を抜いて結果を確認すると、見た目にもチックの症状がかなり収まっており、今回の主な訴えである肩こりも「10」から「4」まで軽減していました。

最後に10分ほど、気になる肩周りを指でほぐしていき、この日の施術は終了です。

N君本人も、最初ご来店された時と比べて肩こりが「10」から「1」になっていると大喜びでした。そして、お母様からも「チックが小さくなっている!!(驚き)」という嬉しいお言葉をいただきました。

今回の結果を簡単にまとめます。

結果:

  • 肩こりが「10」から「1」になった
  • チックの症状が改善した(症状が小さくなった、見た目にも明らかに分かるほど)

この時、N君は受験生でどうしてもストレスがかかる時期だったので、「なるべくストレスを発散すること」と、「チック症自体は治せるとは言い切れないけれど、悪化させないために定期的に来た方がいいですよ」とお伝えし、ご帰宅いただきました。

それから3ヶ月の間で6回程度ご来店いただきましたが、回数を重ねるごとにチックの症状が改善しているように感じているらしく、お母様もN君も大変喜んでいらっしゃいました。


チック症・肩こりに対する船橋市西船橋整体院ゆいまーる的アプローチ

今回は、チック症と肩こりでお悩みの10代男性N君(船橋市東中山在住)についてご紹介しました。最終的に皆さんが求めているのは「チック症を良くしたい!」ということですよね。

当院では、「このように考え、施術した結果、チックが緩和された」という実例をご紹介していますので、あくまで参考の一部としていただければ幸いです。

船橋市西船にある整体院ゆいまーるでは、まず検査と問診を丁寧に行い、どこが一番の問題になっているのかを特定します。自律神経なのか、筋肉なのか、内臓なのか、など、根本的な原因を見極めてから、以下のような施術を行うことで、症状の早期改善を目指します。

  • 内臓へのアプローチ(内臓マニピュレーション): 腸内環境が悪い方や、体質的に胃腸が弱い方は、内臓の血流が悪くなり、それが身体の不調につながっている可能性があります。この場合、内臓に対する施術として内臓マニピュレーションという特別な手技を用いて、内臓の動きや血流を改善し、症状の緩和を図ります。
  • 筋肉へのアプローチ(筋膜への徒手療法、鍼治療): 筋肉の凝りや緊張が原因で痛みを感じている場合は、原因となっている筋肉に対し、揉みほぐしのような徒手的な刺激を入れたり、鍼(はり)を用いたアプローチで筋肉の緊張を和らげ、痛みを改善していきます。
  • 骨格へのアプローチ(関節モビライゼーション): 関節の動きが悪いと、身体全体のバランスが崩れ、不調につながることがあります。その際には、関節に動きをつけるように関節を動かしていきます。バキバキと音が鳴るような方法もあれば、音が鳴らない方法もありますので、お客様の好みや疑問点などがあれば、遠慮なく教えてくださいね。

まとめ

今回の記事では、チック症と肩こりでお悩みの10代男性N君(船橋市東中山在住)の症例を詳しくご紹介しました。今回の主な症状は肩こりでしたが、根底にはチック症という疾患がありました。

チック症自体は「治せる」とは言い切れませんが、少なくとも症状の緩和は期待できると考えています。もし同じように、お子さんのチック症やそれに伴う身体の不調でお悩みの方がいらっしゃいましたら、私たちがお力になれるかもしれません