【解説】産後矯正は3回で終わる!?船橋市・西船橋にある整体院が解説!!

初めに

こんにちは船橋市西船にある整体院ゆいまーるの山城です^^

今回は産後のお母さん皆さんが気になっているであろう産後矯正について記事を書いて行きたいと思います。

整骨院や整体院などでよく聞きますよね、、けど本当に効くのか?必要なのか書いて行くので産後のお母さんの参考になれば幸いです。

この記事で書いて行くのは以下の通りです。

・骨盤の解剖学
・妊娠、出産の仕組みについて
・骨盤の解剖学と妊娠と出産、産後の骨盤の変化について
・産後矯正が必要な場合、必要じゃない場合 ※大事
・当店の改善方法
・まとめ:産後矯正について

なるべく簡単に書いて行くので最後までお読みいただければ嬉しいです^^

ではまずは骨盤の解剖学についてです。

🦴 骨盤の解剖学とは?

骨盤(Pelvis)とは、背骨(脊柱)の最も下にある骨の複合体で、体幹と下肢(足)をつなぐ、体の土台となる部分です。複数の骨が組み合わさってリング状の構造を作っており、内臓の保護や体重の支持、運動に不可欠な役割を担っています。


骨盤を構成する主な骨

骨盤は、大きく分けて仙骨と左右の寛骨の3つの骨から構成されています。

イラストと表を合わせてご覧ください。

骨盤の解剖学的イラスト
骨の名称構成(成人)役割と特徴
仙骨(せんこつ)1個(5つの仙椎が融合)脊柱の土台となる逆三角形の骨。背骨の重さを股関節に伝える役割を担う。
寛骨(かんこつ)左右2個胎児期には腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨に分かれていたが、成長と共に1つに融合した大きな骨。
尾骨(びこつ)1個(3〜5個の尾椎が融合)仙骨の下に位置する小さな骨。

一言に骨盤といってもこのように多数の骨にで構成されており、体幹の維持や内臓の保持、また今回で言うならば妊娠と出産にとても関係が深い関節です。

正直骨の名前はあんまり覚えなくても大丈夫ですが大事な事があってよく「骨盤が歪む」または「骨盤がズレる」というのはこの骨たちで構成されている仙腸関節と恥骨結合という部分がとても大事になります。

まずはこの2つの関節の名前を憶えて頂ければいい感じです。

次に妊娠と出産の仕組みについてです。

🤰 妊娠・出産における骨盤の仕組みと変化

妊娠した女性のイラスト

骨盤は、妊娠期間中の体の土台として機能し、特に出産時には非常に重要な役割を果たします。出産に向けた骨盤の仕組みの変化は、ホルモンの働きによって精密に調整されています。


1. 妊娠中の骨盤の役割と変化

妊娠中の骨盤の役割は、主に胎児の保護と体重負荷の分散です。

🔹 ホルモンによる変化

妊娠中期以降、卵巣や子宮、胎盤からリラキシンというホルモンが大量に分泌され以下のように働きます。

  • 靭帯の弛緩(しかん): リラキシンは、骨盤の関節(仙腸関節や恥骨結合)を固定している靭帯を緩める作用があります。
  • 目的: これは、出産時に産道を広げやすくするための準備ですが、靭帯が緩むことで骨盤が不安定になり、仙腸関節痛や腰痛、恥骨痛(特に出産間近)が起こりやすくなります。

🔹 姿勢と負荷の変化

  • 重心の変化: 胎児の成長と体重増加に伴い、体の重心が前方に移動します。
  • 腹横筋の弛緩:胎児の成長と共にお腹は大きくなりその分お腹を締め支えるための腹横筋が弛緩し使えなくなってくる。
  • 代償作用: バランスを取るために、無意識に腰を反らせる反り腰の姿勢になりやすく、これにより腰椎(腰の骨)や骨盤に過度な負担がかかります。

2. 👶 出産時の骨盤の仕組み

出産時、骨盤は硬い構造から柔軟に形を変える構造へと変化します。

🔹 産道の拡大

出産直前や陣痛が始まると、リラキシンの効果と陣痛の圧力により、骨盤の関節が最大限に可動します。

  • 恥骨結合の離開: 左右の恥骨をつなぐ結合部が開き、産道の前面が拡大します。
  • 仙腸関節の動き: 仙骨が後ろへ倒れ込むように動き、骨盤の出口(下口)が広がり、胎児が通過するためのスペースを作ります。

🔹 胎児の回旋と通過

胎児は、骨盤の狭い部分を通過するために、骨盤の形に合わせて頭の向きや体を回転させながら(回旋)進んでいきます。

  • 骨盤の入口(上口): 左右に長い楕円形
  • 骨盤の出口(下口): 前後に長い形

骨盤は、この胎児の回旋を可能にする柔軟なトンネルとして機能します。


3. 産後の骨盤の状態

無事赤ちゃんを出産した後、骨盤は良くいう「骨盤が開いている」または「歪みやすい」状態になっています。

骨盤も元の安定した状態に戻ろうとしますが、完全に元の位置に戻るまでには約6ヶ月から12ヶ月程度の時間がかかると言われておりその際に産後のケアをすることで骨盤が早く戻りやすくなったり、

将来の不調が出にくくなったすると言われています。

産後矯正が必要な場合、必要じゃない場合 ※大事

ここまで読んで頂き有難うございます。いよいよ大事な内容です。

最近流行っていますが本当に産後の矯正は必要なのか?という点なんですが、答えとしては産後矯正が必要な場合と必要じゃない場合があります。

それは実際に骨盤が歪んでいる場合とそうではない場合です。

第一前提に産後の骨盤は私生活での負荷によって勝手に正常な形へと戻ります。

しかし以下のような方は産後も骨盤は戻りにくい、または歪みやすいと言われています。

・産前から運動習慣がなく体幹の筋肉が弱っている
・元々産前から慢性的な不調や痛みがある
・妊娠中、出産後に痛みや不調が続いている
・帝王切開をした

このような方は妊娠中に弛緩市した腹横筋が使えなくなったり、元々の不調の原因が残ったりしているせいで骨盤が正常に戻らない場合があります。

その場合は専門家に相談されることをオススメします。

当店での改善方法

では当店の産後の骨盤の歪みや不調を改善する方法を書いて行くのですがこの記事の題名は「産後矯正は3回で終わる!?」です。

本来産後の骨盤の歪みだけであれば産後から1か月目に1回、3か月目に1回、5か月目に1回行うだけで終わります。

この記事の骨盤の解剖学編で書いた仙腸関節と恥骨結合の数ミリのズレを見て修正し、正しい腹横筋の使い方を指導するだけですから。

流れとしては以下のような感じです。

・1回目に骨盤のズレ見てズレてたら矯正→緩んでしまっている腹横筋の筋トレを指導(ちょっと特殊)→2,3か月程度様子見→3ヶ月目にまたズレているか確認→再度5か月目に確認。

この計3回で終わります。

よくお客様に「産後の矯正って通わないといけないでしょ?」と質問を頂きますがそんなことないです。3回で終わります。

これが本当のところです。

しかし実際に3回以上通わないといけない方もいらっしゃいます。それは以下の方です。

・腰痛や痺れなどの症状が強い
・産前から何かしらの不調を抱えていた

このような方は「産後の骨盤の歪み」だけではなく「元々の身体の問題」を解決しないと不調が改善しない可能性があるからです。

産後の矯正といっても、産後の不調と、産前の不調を改善することで正常な身体を手に入れることが出来るという事ですね。

ではなぜ巷では産後矯正は通わないといけない、というような認識になったのでしょうか?

少し理由を考え書いてみます。

産後矯正が通わないといけないという理由はなぜ広まったか

私が思うにこれには3つの理由が関係していると思います。

1つ目 ホルモンの変化

妊娠初期から出産後までのホルモン値の簡単なイラストです。

プロゲステロンやエストロゲンなど色々なホルモンの名前が書いていますがこの記事では重要じゃなくて重要な箇所は出産と同時に全てのホルモンが急降下しているという点です。

こんなにホルモンが急激に変化したら産後に様々な鬱やだるさ、倦怠感、頭痛などの不調が出やすいという事は想像しやすいですよね。

なので「これでは産後の骨盤のせいだ!直さなきゃ!」という認識になったんだと思います。

2つ目 痛みや不調が強く出ちゃった方

産後に腰痛や痺れなど何かしらの不調が出ると不安になりますよね。

そんな方は「骨盤かな!?」「産後の矯正してないから!?」など不安になってしまう事により産後の矯正を受ける為に整骨院や整体などに何回も通い、通っている内にホルモン値や骨盤などの自然に正常に戻り「産後の矯正したからだ!」と思い産後矯正はした方がいい!という認識が広まった為。

3つ目 ビジネス

産後の女性やお母さんてホルモンなどの話もありますし、自分の身体の事なので色々と不安になると思うんです。

これは言いにくいのですがそんな不安な心に付け込んだ整骨院や整体院側の「ビジネスのうたい文句」だと思います。

通ってもらいやすいし売り上げにも繋がりやすい、、なのかなと、、、

ではこの記事のまとめを書いて行きます。

💡 まとめ:産後矯正は本当に必要?「3回で終わる」と「長引く」ケースの違い

最後までお読みいただき有難うございます。

今回は、船橋市西船にある整体院ゆいまーるが、産後の骨盤矯正の必要性と、巷で言われる「通い続けなければならない」という認識の真相について解説しました。

この記事のまとめとしては以下のようになります。

🤰 妊娠・出産後の骨盤の変化

  • リラキシンの作用: 妊娠中に出るリラキシンというホルモンにより、骨盤の関節(仙腸関節・恥骨結合)の靭帯が緩み、出産時に産道が広がります。
  • 産後の状態: 出産後は骨盤が緩んだ状態になり、約6ヶ月〜12ヶ月かけて元の安定した状態に自然に戻ろうとします。

⚖️ 産後矯正が必要な場合とそうでない場合

産後の骨盤は、基本的に自然に正しい形に戻ります。表にまとめました。

必要なケース(3回以上かかる可能性あり)必要じゃないケース(自然に戻る)
産前から不調(腰痛、肩こり)がある産前から特に大きな不調がない
妊娠中・出産後に強い痛みや不調が続く体幹の筋肉(腹横筋など)が正常に機能している
体幹の筋肉が弱っている(産前から運動習慣なし)

🎯 当院が考える「正しい産後矯正」

当院の考えでは、産後の骨盤矯正は数ミリのズレの修正と腹横筋の使い方指導が中心です。

流れや回数の目安は以下の通りです。

  • 基本的な産後の矯正のみの場合: 骨盤のズレだけが問題であれば、初回、3ヶ月目、5ヶ月目の計3回程度で十分完了します。
  • 産後の治療が長期化する場合: 3回以上通う必要があるのは、「産後の骨盤の歪み」だけでなく、「産前の慢性的な腰痛や不調」も同時に改善する必要があるケースです。

🙅‍♀️ 「通い続けないといけない」が広まった理由

ホルモンの急激な変化による体調不良や不安に付け込んだビジネス的な側面や、通院している間に自然治癒したものを矯正の効果だと誤認したことが理由として考えられます。

船橋市西船エリアで産後矯正を検討されている方は、ご自身の身体の状態を正確に検査し、「本当に必要な回数」で不調の根本改善を目指しましょう^^

船橋市・西船橋エリアで産後矯正ならゆいまーる♪

整体院ゆいまーるの院長山城正弥の施術の写真

最後に当店の案内です☟産後の矯正や産後の不調でお悩みの皆様のお力になれたら幸いです^^

【整体院ゆいまーる】
所在地: 〒273-0031 千葉県船橋市西船6丁目2-27 鹿鳴館1-b
電話番号: 047-316-0333
営業時間: 月~金 10:00~20:00 / 土・日・祝 10:00~20:00
駐車場:1台分あり(店前)
定休日: 木曜日