【整体師が解説】息が苦しい、胸が苦しい、それは自律神経やストレスかもしれません|整体院ゆいまーる

呼吸のつらさ、胸の圧迫感…あなたのその不調は身体からのSOSかもしれません

こんにちは。船橋市西船にある整体院ゆいまーるの山城です。

今回は、「息が苦しい」「胸が苦しい」「胸が広がりにくい」「身体の疲れが抜けない」「よく眠れない」といったお悩みをお持ちの方に向けて、その症状の原因から具体的な解決策までを詳しく解説していきます。

もしあなたが、このような不快な症状に悩まされているのなら、この記事があなたの症状を改善するきっかけとなることを心から願っています。


息苦しさ、胸の苦しさとはどのような状態?

まず、「息苦しい」「胸が苦しい」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?

  • 息苦しい:息が吸い込みにくい、または吐き出しにくいと感じる状態です。
  • 胸が苦しい:胸が締め付けられるような圧迫感や、心臓がバクバクするような感覚を指します。

これらの症状は、必ずしも特定の病気や疾患に限定されるものではなく、身体が何らかのSOSを出しているサインである可能性があります。もしかしたら、それは「未病」と呼ばれる、病気の一歩手前の状態かもしれません。

ご自身の不快な症状がどこから来ているのかを知ることは、改善への第一歩です。ここからは、それぞれの症状が示す可能性のある原因について、医学的な側面も踏まえて詳しく見ていきましょう。


息苦しさや胸の苦しさを感じる原因:【病気・疾患編】

息苦しさや胸の苦しさを感じる場合、まず考えられるのは、肺や心臓といった臓器に何らかの問題が生じているケースです。これは「器質的な問題」や「機能不全」と呼ばれ、医療機関での検査が必要となる可能性があります。

息苦しさの主な原因【肺・呼吸器系の病気】

特殊な環境下での一時的な息苦しさ(高山病やダイビング後など)を除き、息苦しさの背景には以下のような呼吸器系の病気が隠れていることがあります。

  • 気管支喘息(きかんしぜんそく)
    • 特徴: 空気が通る気管支(気道)が生まれつき、あるいは風邪やアレルギーなど何らかの原因によって狭くなり、呼吸がしにくくなる病気です。
    • 症状: 呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった音が聞こえる喘鳴(ぜんめい)が特徴的で、ひどい場合には呼吸困難に陥ることもあります。
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD:シーオーピーディー)
    • 特徴: 慢性気管支炎や肺気腫といった病気を総称したものです。長期間にわたる喫煙や有害物質の吸入などにより、気管支に炎症が起きたり、肺の組織である肺胞(はいほう)が破壊されたりして、息がしづらくなる病気です。
    • 症状: 歩行時や階段昇降時に息切れがしやすくなる労作時呼吸困難(ろうさくじこきゅうこんなん)や、慢性的な咳や痰が特徴です。喘鳴が見られる場合もあります。
  • 肺炎(はいえん)
    • 特徴: 細菌やウイルスなどが気道内で炎症を引き起こし、肺に炎症が起きる病気です。
    • 症状: 発熱、咳、膿性の痰(うみのような痰)が特徴的です。重症化すると、炎症が肺全体や全身に広がり、命に関わることもあります。
  • 気胸(ききょう)
    • 特徴: 何らかの原因により肺から空気が漏れ出てしまい、肺が物理的にしぼんでしまう病気です。
    • 症状: 呼吸がしにくくなったり、急な胸の痛みが生じたりします。重症度によっては呼吸困難に陥ることもあります。軽度であれば自然に治ることもありますが、手術が必要になる場合もあります。

胸の苦しさの主な原因【心臓・循環器系の病気】

胸の苦しさの背景には、以下のような心臓や血管系の病気が隠れていることがあります。息苦しさの症状と類似する場合も多いため、注意が必要です。

  • 狭心症(きょうしんしょう)
    • 特徴: 心臓の筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈(かんどうみゃく)が狭くなり、心筋が一時的に酸素不足になることで発症します。
    • 症状: 胸の締め付けられるような苦しさや圧迫感が特徴です。動くと症状が現れ、休むと治まることが多いです。
  • 心筋梗塞(しんきんこうそく)
    • 特徴: 冠動脈が完全に詰まり、心筋の一部が壊死してしまう重篤な病気です。
    • 症状: 突然発症し、胸に激しい痛みや締め付けられるような苦しさが現れます。息苦しさのほか、吐き気、嘔吐、冷や汗なども見られることがあります。
  • 心筋炎(しんきんえん)
    • 特徴: ウイルスや細菌などが原因で、心臓の筋肉に炎症が起きる病気です。
    • 症状: 心筋梗塞と似た症状を示すことがあり、胸の苦しさや痛み、吐き気、嘔吐、冷や汗などが見られます。
  • 大動脈解離(だいどうみゃくかいり)
    • 特徴: 心臓から全身に血液を送る一番太い血管である大動脈(だいどうみゃく)の内壁に亀裂が入り、血液が血管の壁の中に流れ込んでしまう病気です。
    • 症状: 急激な胸の痛みや背中の痛み、吐き気、嘔吐などが現れます。命に関わる非常に危険な状態です。
  • 心房細動(しんぼうさいどう)
    • 特徴: 心臓の上部にある心房(しんぼう)が不規則に震えることで、脈が乱れる不整脈の一種です。
    • 症状: 動悸、息切れ、胸の不快感、めまいなどが見られます。
  • 弁膜症(べんまくしょう)
    • 特徴: 心臓には血液の流れを一方通行に保つための「弁」が4つあり、この弁が何らかの理由でうまく機能しなくなる病気です。
    • 症状: 動悸、息切れ、胸の苦しさや痛み、全身のむくみ、意識の消失などが現れることがあります。

ここまで見てきたように、息苦しさや胸の苦しさの背景には、重大な病気が隠れている可能性があります。もし、これらの症状に心当たりがある場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けることをお勧めします。


息苦しさや胸の苦しさのもう一つの原因:【未病と自律神経の乱れ】

「病院で検査を受けたけど、特に異常は見つからなかった…」。

そんな経験はありませんか? それにもかかわらず、息苦しさや胸の苦しさが続いているなら、それは「未病(みびょう)」の状態にあるのかもしれません。

日本未病学会では、「自覚症状はないが検査では異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」を合わせて「未病」と定義しています(自覚症状と検査異常がどちらもある状態を「病気」と定義)。 (引用元:https://www.doctor-vision.com/column/knowledge/mibyou.php

つまり、未病とは、病気ではないけれど、身体に何らかの不調が現れ始めている、いわば「病気のなりかけ」の状態です。そして、この未病の多くに深く関わっているのが、「自律神経の乱れ」なのです。

まずは「自律神経」を知ろう

なぜ、自律神経の乱れが息苦しさや胸の苦しさにつながるのでしょうか?

私たちの身体には、心臓の動き、呼吸、体温調節、消化など、生命活動に必要なあらゆる機能を、私たちの意思とは関係なく自動的に調整してくれる神経があります。それが「自律神経」です。自律神経は、車のアクセルとブレーキのように、異なる働きを持つ2つの神経から成り立っています。

  • 交感神経(アクセル): 身体を活発にする、興奮を司る神経です。ストレスや緊張を感じると優位になり、心拍数や血圧を上げ、呼吸を速く浅くします。
  • 副交感神経(ブレーキ): 身体を休ませる、リラックスを司る神経です。リラックスしている時や睡眠中に優位になり、心拍数を落ち着かせ、呼吸をゆっくり深くします。

この2つの神経がシーソーのようにバランスを取りながら働くことで、私たちの身体は最高のパフォーマンスを発揮できます。しかし、このバランスが崩れてしまうと、様々な不調が引き起こされるのです。

「自律神経の乱れ」が引き起こす息苦しさ・胸の苦しさ

自律神経が乱れるとは、簡単に言えば「興奮とリラックスのバランスが崩れている状態」です。

例えば、

  • 朝、活動したいのに身体がだるくて動かない(副交感神経が優位すぎる)
  • 夜、寝たいのに身体が緊張して眠れない(交感神経が優位すぎる)

といった症状は、軽度の自律神経の乱れのサインかもしれません。

息苦しさや胸の苦しさは、この自律神経の乱れが少し進行した状態であると考えられます。

  • 交感神経が過剰に興奮する: 無意識のうちに交感神経が優位になり続けると、身体は常に緊張状態になります。その結果、呼吸が浅く、速くなり、息苦しさを感じるようになります。また、心臓が早く細かく動くようになり、胸の苦しさや動悸として感じられます。
  • 横隔膜の動きの制限: ストレスによる自律神経の乱れは、呼吸に重要な役割を果たす横隔膜の動きを制限することがあります。横隔膜が硬くなると、深く息を吸い込むことが難しくなり、息苦しさを感じやすくなります。

このような状態が続くと、何もしていないのに動悸がする、息切れがする、胸が苦しい、めまいがする、全身が倦怠感といった様々な症状が現れ、「未病」として自覚されるようになります。

未病を放置すると「病気」になるリスク

この「未病」の状態を放置するとどうなるでしょうか? 残念ながら、多くの場合、未病は「病気」へと進行していきます。

自律神経が乱れた状態が長期間続くと、身体の機能が正常に保てなくなり、前述したような気管支喘息や狭心症といった器質的な病気の発症リスクを高めてしまう可能性があるのです。

船橋市西船にある整体院ゆいまーるには、未病の段階でご来店され、健康な状態に戻れる方もいれば、すでに何らかの病気を診断され、症状の緩和を目指してご来店される方もいらっしゃいます。もし、この記事を読んで、ご自身の症状に心当たりがあるなら、ぜひ早めのケアをお勧めします。

「まだ大丈夫だろう」「日常生活に大きな支障はないから」と軽視せず、ご自身の身体が発するSOSのサインに耳を傾けることが、将来の健康を守る上で非常に重要です。


自律神経が乱れる主な原因

では、なぜ自律神経は乱れてしまうのでしょうか? その原因は本当に様々ですが、いくつかの主要な要因を挙げることができます。

  • ストレス: 精神的ストレス(人間関係、仕事のプレッシャーなど)と身体的ストレス(睡眠不足、過労、体調不良など)の両方が自律神経に大きな影響を与えます。
  • 不規則な生活習慣: 食事の時間、睡眠時間、活動時間の乱れは、身体のリズムを狂わせ、自律神経のバランスを崩します。
  • 睡眠不足: 睡眠は身体と心を休ませ、自律神経を整えるために不可欠です。質の悪い睡眠や睡眠時間の不足は、自律神経の乱れに直結します。
  • 運動不足: 適度な運動はストレス発散になり、自律神経のバランスを整える効果がありますが、不足すると自律神経の調整機能が低下します。
  • 食生活の偏り: 栄養バランスの偏りや、カフェイン、アルコールの過剰摂取なども自律神経に影響を与えます。
  • 環境的要因: パソコンやスマートフォンの使いすぎによる目の疲れ、電磁波、急激な温度変化なども身体にストレスを与えます。

これらの原因の多くは、結果として「頭や身体が過緊張状態」になっているという共通点があります。常に興奮状態が続き、リラックスできない状態が、自律神経の乱れを引き起こし、息苦しさや胸の苦しさといった不調へと繋がっていくのです。


息苦しさや胸の苦しさを改善するために:船橋市西船の整体院ゆいまーるのアプローチ

では、もしストレスで自律神経が乱れたり、未病と呼ばれるような症状が出てしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

セルフケア「健康的な生活」を心がける

自律神経の乱れを整える基本は、規則正しく健康的な生活を送ることです。

  • 十分な睡眠: 身体と心を休ませる時間を確保しましょう。
  • バランスの取れた食事: 栄養が偏らないよう、様々な食材を摂取しましょう。
  • 適度な運動: ウォーキングや軽いストレッチなど、継続できる範囲で身体を動かしましょう。
  • 身体を温める: シャワーだけでなく湯船に浸かる、温かい飲み物を飲むなどで血行を促進しましょう。

しかし、精神的なストレスや、どうしようもない環境的ストレスに直面している場合、これらを全て実践するのは難しいかもしれません。そこで大切なのは、「身体と心は繋がっている」という考え方です。

身体が楽になると心も楽になり、心が楽になると身体の緊張も取れて楽になります。

船橋市西船の整体院ゆいまーる流:自律神経の整え方

私たち整体院ゆいまーるでは、お客様の息苦しさや胸の苦しさといった症状を改善するために、以下の専門的なアプローチを通して、自律神経のバランスを整え、身体の不調の根本原因に働きかけていきます。

まずは、丁寧なを行い、お客様の症状の原因がどこにあるのかを徹底的に見極めます。問題が関節にあるのか、筋肉にあるのか、それとも内臓にあるのかを特定し、最適な施術プランを組み立てていきます。

  1. 内臓へのアプローチ:内臓マニピュレーション
    • 内臓の動きが悪く、それが姿勢の歪みや骨盤の歪みに繋がっているケースが多く見られます。特に、ストレスによって硬くなりがちな横隔膜や、胃、肝臓などの消化器系内臓の働きを整える「内臓マニピュレーション」と呼ばれる特別な手技を行います。内臓の機能が正常化し腹部の血流が良くなることで、自律神経のバランスも整いやすくなります。(リラックス)
  2. 筋肉へのアプローチ:筋膜への徒手的療法、鍼治療
    • 慢性的な肩こりや首の張り、眼精疲労などは、自律神経の乱れと深く関連しています。これらの原因となっている筋肉(例えば、首の僧帽筋板状筋、肩甲骨周りの菱形筋など)に対して、手技による丁寧な揉みほぐしやストレッチ、ご希望に応じて鍼施術を行うことで、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進します。これにより、ストレスの緩和と自律神経の調整を促します。
  3. 骨格(関節)へのアプローチ:関節モビライゼーション、矯正
    • 身体の歪みは、自律神経の通り道である背骨や骨盤に負担をかけ、自律神経の乱れを助長します。当院では、関節の歪みや動きの悪さに対して、「関節モビライゼーション」と呼ばれる、非常にソフトで心地よい手技を用いて、関節の可動性を向上させます。必要に応じて、ポキポキと音の鳴る矯正ではなく、安全で効果的な「バキバキしない」矯正も行い、身体の歪みを根本から改善していきます。

これらの専門的な手技や技術を組み合わせることで、ストレスによって過緊張した身体をリラックスさせ、強制的にに自律神経のバランスを整え(リラックス)、最終的に息苦しさや胸の苦しさといった症状の改善を目指します。


最後に:船橋市西船にある整体院ゆいまーるからのメッセージ

近年、身体の不調に悩む方が増え、それに伴い様々な健康グッズや治療院、マッサージ店、整体院が増えてきました。

そんな中、船橋市西船にある整体院ゆいまーるは、お客様に少しでも「正しい情報」と「正しい技術」を提供し、お客様の健康な毎日を全力でサポートしたいと切に願っております。

もしこの記事を読んで、「私も息苦しさや胸の苦しさで悩んでいる」「ストレスが溜まって身体が辛い」「どこに行けばいいか分からない」と感じているなら、ぜひ一度、当院にご相談ください。

「身体のことなら何でも相談できる」場所として、あなたのお力になれたら幸いです。まずは、お気軽にご連絡ください。