【施術事例】朝起きた時の腰痛でお悩みの60代男性Oさん(船橋市西船在住)

初めに

こんにちは。
船橋市西船にある【整体院ゆいまーる】の院長・山城です。

今回は「朝起きたときの腰の痛みがつらい」とのことで来院された、60代男性Oさん(船橋市西船在住・自営業)の施術事例をご紹介します。

慢性的な腰痛は年齢とともに増加する傾向があり、特に「朝起きた直後の強い痛み」は日常生活に大きな支障をきたします。ですが、原因と体の状態を丁寧に見極めることで、根本的な改善も十分に可能です。

この記事では、Oさんの状態の詳細や施術の内容、改善の過程までを丁寧にご紹介いたします。


◆ ご来院のきっかけ:「朝、布団から起き上がるのがつらい」

Oさんは以前から腰に重だるさを感じていたそうですが、ここ1ヶ月ほど、特に「朝起きた直後の腰痛」が顕著になってきたとのことでした。

最初のご来院時、Oさんはこうお話しくださいました。

「朝、目が覚めて体を起こそうとすると、腰に鋭い痛みが走る。しばらく動いていると少しは楽になるが、また翌朝には痛みが戻ってしまう。これが毎日続くと、本当に憂うつになる。」

特に症状が出やすい時間帯は 朝起き抜け で、日中動いているとある程度楽になるものの、夜寝て朝起きるとまた痛みがぶり返す、という状態でした。

Oさんは自営業をされており、日中もある程度体を動かしているものの、仕事の内容上、車の運転やPC作業などで「座る時間」も長く、体に負担を感じていたとのことです。


◆ 初回カウンセリングと検査:見えてきた原因とは?

初回のカウンセリングでは、以下のような点に注目して丁寧にお話を伺い、全身の状態を確認していきました。

● 主な症状

  • 朝起きた直後の腰痛(腰椎4〜5番周囲の鋭い痛み)
  • 寝返り時にも腰に突っ張るような感覚あり
  • 長時間座った後の立ち上がりで腰に違和感
  • 動いているうちに多少は和らぐ

● 姿勢・動作の検査からの所見

  • 骨盤の前傾が強く、腰椎の反り(前弯)が過剰
  • 股関節の可動域制限(特に屈曲・内旋)
  • 背中〜腰部の筋緊張(脊柱起立筋、腰方形筋の過緊張)
  • 大腿後面(ハムストリングス)の硬さ
  • 呼吸が浅く、胸郭の動きが制限されている

Oさんの場合、「腰そのものが悪い」というよりも、股関節や骨盤、さらには背中・肋骨・横隔膜の機能低下により、腰に負担が集中していたことが明らかになりました。

また、睡眠中の姿勢(仰向け固定)と、寝ている間の呼吸の浅さが、筋膜や筋肉の拘縮(こわばり)を引き起こし、朝起きたときに「腰が固まってしまう」状態につながっていたと考えられました。


◆ 施術方針:「腰を揉む」だけでは改善しない理由

Oさんの腰痛の原因は、腰単独の問題ではなく、全身の連動性の低下深部筋・インナーマッスルの機能不全にありました。

ですので、当院の施術では、いわゆる「腰を揉んでその場しのぎに緩める」といったアプローチは行いません。

今回の施術方針は以下のとおりです:

  1. 骨盤と股関節の連動性を回復
  2. 胸郭の可動性・呼吸機能の改善
  3. 脊柱全体のしなやかさを取り戻す
  4. 体幹深部の安定性を引き出す
  5. 寝起き時の姿勢・呼吸を整えるセルフケア指導

これらを通して、**「朝起きたときに腰に負担がかからない体の使い方」**を自然に作り直していきます。


◆ 具体的な施術内容と経過

【1回目】

  • 全身の緊張を確認しながら、まずは横隔膜・肋骨・骨盤の調整を実施。
  • 特に肋骨の前面(第7〜10肋骨)の可動域が小さく、横隔膜の機能が落ちていたため、呼吸を深くできるような調整を中心に行いました。
  • 骨盤の可動を引き出す手技と、腰部に直接触れないアプローチで、体の動きに変化が出始めました。

➡ 初回後:「起き上がるときの痛みが少し軽くなった気がする」とのご感想。


【2〜4回目(週1ペース)】

  • 股関節の可動域改善と臀部〜大腿後面の筋膜リリースを追加。
  • 背中〜腰の動きが出てきたため、動的な調整(軽いエクササイズ)も導入。
  • 呼吸を深めるためのセルフケア(あお向け呼吸+膝立ての姿勢)を指導。

➡ 3回目終了後には、「朝、起きるときの痛みが半分くらいに減ってきた」とのこと。


【5〜7回目】

  • 引き続き体幹部の調整とともに、重心バランスと姿勢の再学習を進める。
  • 特に就寝前の姿勢・枕の高さなどについてもアドバイスを行い、睡眠環境の調整も実施。

➡ この頃には、**「朝起きても痛みが出ない日が増えてきた」**という嬉しいお声をいただきました。


【8回目(現在)】

  • 腰痛の再発防止のため、2〜3週間に1度のメンテナンス施術に移行。
  • ご本人も日常的に軽い体操や呼吸法を取り入れ、再発の兆候が出ないよう予防を意識されています。

◆ 院長より:腰痛は「結果」であり「原因」ではありません

Oさんのように、「朝起きたときの腰痛」は多くの方が経験する症状ですが、その原因は人それぞれ異なります。

今回のOさんの場合、腰を直接マッサージしても、一時的には楽になっても再発を繰り返すタイプの痛みでした。ですが、全身の構造と機能に着目し、腰にかかる負担そのものを減らすアプローチによって、無理なく自然な改善を目指すことができました。

整体院ゆいまーるでは、こうした「慢性的な痛み」に対し、根本的な改善を目指すための丁寧な検査・カウンセリング・施術を大切にしています。


◆ 同じような症状でお悩みの方へ

もしあなたも以下のようなお悩みをお持ちでしたら、一度当院にご相談ください。

  • 朝、布団から起き上がるときだけ腰が痛い
  • 整形外科で「異常なし」と言われたが痛みが続いている
  • マッサージでは良くならなかった
  • もう年齢のせいだと諦めかけている

整体院ゆいまーるでは、身体の本質を見極め、痛みの根本を探る施術を行っています。
あなたの「朝の一歩」が軽やかになるよう、全力でサポートいたします。