子宮内膜症でお悩みの30代女性Yさんー接客業ー船橋市西船在住

子宮内膜症で来店された経緯

 2024年2月15日に子宮内膜症でお悩みの30代女性Yさんー接客業ー船橋市西船在住が来店されました。

 来店された経緯として今年の初め辺りに現在の船橋市西船に引っ越してきたそうで会社の通勤と帰りによく当店の前を通るそうで

 「気になるな~今度行ってみたいな~」

 と思っておりふとHPを調べたら色々な症例の記事があって私の症状も相談できるかも!と思い来店されたそうです。

 では今回書いて行く内容はこちらです。

・問診
・検査
・子宮内膜症とは
・施術方針、推測
・施術 結果
・今回のまとめ

 を書いて行くのでもし子宮内膜症で悩んいる方がいれば参考になれば幸いです。

子宮内膜症でお悩みのYさんの問診

 では子宮内膜症でお悩みのYさんの問診編です。

 性別年齢は30代女性、仕事は接客業をしており基本は立ちっぱなしだがパソコンを使って仕事をしている時もあるとの事。

 主訴は子宮内膜症との事だったんですが他に、生理痛が酷い、生理の時の腹痛、下痢、凄い肩こり、首コリなどがありました。

 既往歴として10年前に腎盂腎炎発症し治療済み、8年前に生理痛がひどかったりお腹が痛くなることが多々あり

 病院へいくと子宮内膜症と診断されたそうです。

 診断されて5年ほどは投薬治療をしていましたがその後薬を飲まなくなっても症状が出なかったため投薬を自己判断で止めると

 やめて半年目ぐらいからまた症状が出始めたそうです。

 そこからはずっと薬は飲んでいて症状は治まっているが妊娠のことやこれからの事を考えると根本的に治したいとのこと。

 肩こりと首のこりは昔からずっとあり定期的にマッサージにはいっていたがすぐ戻るのでもどかしい感じ。

 肩こりと首のこりがひどい時にはずっと頭痛が出るとのことでした。

 運動は昔はバスケをしていたのと走るのは嫌いじゃない為昔は良く走っていたがここ1年ほどは走っていない、

 喫煙は無し、お酒は好きだけどおうちでは飲まず、誘われたら飲む感じなので2週間に1度飲むか飲まないか、

 喫煙は無し。

 ストレスは一応ある。

 便秘はないが下痢はある。

 アレルギーなどはなし。

 ということが聞けました。

 ではここまでの問診で分かったことを書いていきます。

・性別年齢は30代女性 接客業 立っていることが多い
・主訴は子宮内膜症 
・他にも頭痛、首肩のこり、生理痛、生理時の腹痛
・既往歴として10年前に腎盂腎炎 治療済み 8年前に子宮内膜症と診断 投薬治療中
・現在は運動はしていない
・お酒はたまに飲む(二週間に1回)
・ストレスあり
・たまに下痢

 子宮内膜症の問診ではこのようなことがわかりました。

 では次に検査を書いていきます。

子宮内膜症の検査

 次に子宮内膜症についての検査をしていくのですが子宮内膜症の検査自体は医療機関での検査が必要となります。

 (後で細かく書きます)

 船橋市西船にある当店は整体のお店なので子宮内膜症の検査というよりかは現在のYさんの体はどうなっており、どういう状態なのかという検査をしていきます。

 今回行うことは可動域の検査と筋力の検査、腹圧の検査になります。

 子宮内膜症には腹圧と下半身の筋力が関係はするのですがYさんは首肩のこりも凄いので首肩の可動域も一応確認していきます。

 まずはベットに座った状態で首肩の可動域の確認です。

 結果として関節自体の可動域は問題なかったのですが首肩のこりが酷すぎて首を上向いても

 左右に向いても首や肩の張っている感じが強く出ました。

 肩も可動域自体は問題はなかったのですが肩をずっと上に上げていると肩が詰まるというか疲れやすそうな感じがありました。

 次はベットに仰向けに寝てもらい腹圧と筋力のチェックです。

 腹圧についてはこちらの記事を参考にしてください。
猫背の事例とともに腹圧の検査

 この記事でも軽く書いていくと腹圧の検査とは患者さんの胸郭(胸)とお腹を各部位に分けて圧力(硬さ)や圧痛を確認する検査です。

 早速行っていくと胸の前の胸骨の付近は硬い感じと圧痛があり、みぞおちも硬い感じと圧痛があり、

 臍の周りは特に硬さがあり圧痛があり、下腹部は硬さは他の所よりかは弱いのですが圧痛はありました。

 次に筋力のチェックなんですが行ったことは腸腰筋の筋力チェックです。

 この検査の目的は筋力自体というか内臓の問題で下半身への神経伝達が悪くなっていないかという確認が目的です。

 検査結果としては筋力の最大値が5だとすると腸腰筋の筋力は2ぐらいでした。

 下半身に全然力が入っていないということですね。

 ではここまでの子宮内膜症の検査について分かった事を書いていきます。

・首の関節は問題ないが首をどの方向に動かしても首肩が張る
・肩もずっと上げてるとしんどい
・胸郭は硬い 圧痛あり
・みぞおちは硬い 圧痛あり
・へそ周りは特に硬さが目立ち 圧痛あり
・下腹部は硬さは他の所よりはないが圧痛はあり

 というようなことがわかりました。

 次は子宮内膜症の施術をしていくのですがその前に子宮内膜症について書いていこうと思います。

子宮内膜症とは 一般知識

 まずは下のイラストをご覧ください。

 子宮回りの組織の解剖のイラストになります。

 子宮の解剖はこのような感じになっておりそれぞれ場所によって組織が変わります。

 今回問題の子宮内膜とは本来、単層の円柱上皮細胞からなる管腔上皮、腺上皮、間質によって構成されるのですが

 子宮内膜症ではこの子宮内膜と似たような組織が子宮内だけじゃなく腹膜、卵巣、卵管、腸などにもできてしまう病気です。

 子宮内膜症は女性の1割が発症すると言われており特に若い世代の20代から40代に多く見られると言われています。

 この子宮内膜症が起こると何が起こるかというと内膜が増殖(分厚く)し普段何かしらの物質が通っている腸や卵管などの通り道が狭窄(狭く)し

 痛みを誘発したり嚢胞などを誘発したりします。(子宮内膜症では卵巣チョコレート嚢胞などが有名)

 現在の日本の医療では女性ホルモンが関係していると言われていますが子宮内膜症になってしまう原因自体は解明されていません。

 子宮内膜症の診断には画像検査や血液検査などを行うのですがもし子宮内膜症と診断された時には薬物療法(ピル)やホルモン治療、

 また子宮内膜症の程度や場所に応じて手術を行う事もあります。 

 上記の内容が子宮内膜症についての一般的な知識のまとめでした。

 では当店ではどのような考えの上で施術していくのかを書いて行きます。

当店の推測と施術方針

 まずは子宮内膜症について原因自体は解明されていません。その為軽度であれば女性ホルモンを抑える薬やピルなどを投薬し経過観察というのが一般的な治療です。

 しかし実は海外で徒手療法(整体などの手で行う施術)が子宮内膜症には有効である。という事が発表されています。

 詳しくはこちらのページをご覧ください。(海外のサイトなので翻訳が必要です)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37176750/

 私は海外の言葉は喋れないので翻訳が全て正しいかは怪しい所もありますが上記のページでは子宮内膜症の患者さんを集めて徒手療法を

 行った結果多くの方に改善がみられたという事が掲載されています。

 気になる方は参考にしてください。

 では施術の方針を立てていく為、Yさんの問診で分かった事の中から大事なポイントを書き出します。

・性別年齢は30代女性 接客業 立っていることが多い
・主訴は子宮内膜症 
・他にも頭痛、首肩のこり、生理痛、生理時の腹痛
・既往歴として10年前に腎盂腎炎 治療済み 8年前に子宮内膜症と診断 投薬治療中
・たまに下痢

 次に検査で分かった事です。

・首の関節は問題ないが首をどの方向に動かしても首肩が張る
・肩もずっと上げてるとしんどい
・胸郭は硬い 圧痛あり
・みぞおちは硬い 圧痛あり
・へそ周りは特に硬さが目立ち 圧痛あり
・下腹部は硬さは他の所よりはないが圧痛はあり

上記の事から推測できる事はお腹の圧痛や症状からまず内臓に問題がありそう、という事です。

みぞおち部は胃や食道、すい臓、肝臓などがありへそ周りは腎臓、小腸などがあります。

なのでおそらく過去の腎盂腎炎や現在の内膜症などが原因かもしれませんし、ストレスや生活環境、体質などが原因かもしれませんが症状と押して圧痛と硬さがある為大まかにですがそのあたりの組織に癒着、もしくは動きが悪い、圧力がかかり循環が悪くなっている事が考えられます。

なので今回行う施術は内臓メインの施術をしていきたいと思います。

では実際の施術を書いて行きます。

施術編 結果

 施術編を書きます。

 上記の方針で主に内臓への施術を行う事を書いて行きました。

 内臓へ行う手技は内臓マニュピュレーションと呼ばれ普通であれば特定の臓器を特定してその臓器に対して施術をします。

 しかし今回のYさんはお腹全体が張っている感じだったのでまずはお腹の圧を抜くという目的で肋骨、仙骨部分へ軽く揉み解しを行いました。

 ほぐした筋肉は胸筋、前鋸筋、プラス肋骨への関節モビリゼーションを15分ぐらいかけてゆっくり行いました。

 その結果さっきまで全体的に張っていたお腹がぷにぷにというか押しても楽な状態になりました。

 全体的な張り感が取れてくると臓器が少しずつ触診出来るようになるので改めて触診すると子宮と腎臓、消化器の動きが悪かったのでそれぞれに内臓マニュピュレーションを20分程を行いました。

 この時点の経過時間は問診検査を合わせて45分程度ぐらいになります。

 では効果はどうなのか確認するとまだ奥の方は圧痛と硬さがあるがお腹がすっきりし、さっきまで猫背だったYさんの姿勢がまっすぐになり方を触って診ると首肩の張り感がめちゃくちゃ柔らかくなっていました。

 Yさんもついにんまり笑顔になり

 「めっちゃ身体が軽いです(笑)」

 と言っていただきました。

 残り5分ぐらいで少しだけ凝っている肩と背中周りの筋肉をほぐしてこの日の施術は終了。

 Yさん自体も身体がめっちゃスッキリしてとても喜んでいる様子でした。

 一応子宮内膜症自体はまだ治っていないのと改善までに回数は必要ですと伝え、次回の予約を取りお帰りになられました。

 また明らかに症状が改善、、もしくは子宮内膜症が治ったら記事を書いて行きたいと思います。

 ではまとめていきます。

今回のまとめ

 今回のまとめを書いて行きます。

 子宮内膜症自体はなぜなってしまうのかという事は解明されていませんが、徒手療法が有効だとは発表されています。

 おそらくYさんの状態や子宮内膜症のお客さんは当店にも数人いるのですがその方たちの状態と見ると主に血流や自律神経、ホルモンが関係していると思われます。

 なので行う施術としては今回のような内臓に直接アプローチし血流を促してあげたり、自律神経を整えてあげたりすることで改善に向かう事が考えられます。

 また当院では数人子宮内膜症の方がいますが皆さん波はあるものの症状自体は改善されています。

 なのでもしこの記事を読んでいる方で子宮内膜症についてお悩みであれば力になれるかもしれません。

 是非一度ご相談お待ちしています^^