右肩の痛みでお悩みの30代男性Tさんーデスクワークー千葉市稲毛区小仲台在住

初めに

 2024年7月17日、千葉市稲毛区小仲台在住、右肩の痛みでお悩みの30代男性、デスクワークTさんがご来店されました。

 来店された経緯として当店の来店1週間前に在宅でパソコンを使いデスクワークをしていると少しずつ右肩に痛みを感じはじめ、

 最初はあまり気にしていなかったが段々と痛みが強くなり、次の日には座っているだけでもずっと痛みがあってしんどくなるぐらいまで痛みが強くなったそうです。

 Tさんの考え的に急に痛めたわけでは無いから病院行っても原因は分からないし、治らないだろうから何か整体か整骨院かだろうなと思い、何かいい所はないか探していたところ、

 当店のホームページがヒットし「ここに行ってみよう」となったそうです。

 では今回の記事で書いて行く内容はこちらになります。

・右肩の痛みとお悩みのTさんについて 
・検査編
・問診と検査のまとめ 推測
・右肩の痛みへの施術 結果
・今回のまとめ

 では書いて行きます。

右肩の痛みとTさんについて 

 まずはTさんの事について書いて行きます。

 年齢性別は30代男性、仕事は主にパソコンを使ったデスクワークをしており出社を週2、在宅での仕事を週3程度しているとの事。

 今回の主訴は右肩の痛み。

 痛い場所は首と肩甲骨の間の一番盛り上がっている所、筋肉で言うと僧帽筋上部辺り。

 何をしなくても痛みのような感じや張っているような感じの痛みがあるのと、痛い動作として肩の外転動作を90度ぐらい行うと痛みが強くなるとのこと。

 他に気になる症状として肩こり、首の痛み、寝つきが浅い、たまに腰痛などがありました。

 既往歴として大きな病気などはないが3年前にギックリ腰になり1週間程度痛みが強く歩けない事があり整骨院に通い、電気治療を行っていた、

 健康診断では少しだけ肥満気味、尿酸値が高いなどを指摘されている。

 喫煙は無し、運動はジムに通っており週1では筋トレしている。

 アルコールは月に2回程度職場の仲間や友達と居酒屋にのみに行く程度。

 アレルギーなどは無し。

 年のせいか油物を多く食べると少し胃もたれがする。

 というような事が分かりました。

 次に検査編です。

検査編

 検査編を書いて行きます。

 まずは主訴が肩なので肩に対する検査を行います。

 最初は肩の可動域の検査です。

 肩の可動域は専門的な言葉が少しややこしいので以下のイラストを参考にしてください。

 上記のイラストは肩の動きを表しています。

 それぞれの参考可動域を見ていくと、

 外転:180° 内転:0°
 屈曲:180° 伸展:50°

 このような感じになるのですが今回のTさんの可動域を見ていくと

 外転90°ぐらいで肩の僧帽筋上部と三角筋あたりの痛みが強くなる、

 屈曲は150°、伸展は20°ぐらいで痛みが生じるという事が分かりました。

 次に筋肉を触診し圧痛がないかを確認するのですが痛みを感じている僧帽筋上部、三角筋あたりを触ってみると僧帽筋上部は元々痛みはあるが

 触ったからと言って痛みが強くなることはなく触っても凄い張っているというような感覚はあまりありませんでした。

 次に動かした際に痛みが出る三角筋の方を触ってみるとゴリゴリと筋肉が固まっている感じがありましたが痛みが出るというかマッサージを受けていた気持ちいいような感覚があるとの事。

 では肩の検査は終了しお腹の圧の検査を行っていきます。

 なぜお腹を触るのかを解説していきますがお腹の圧の検査は、胸郭、みぞおち、へそ周り、下腹部をそれぞれ触っていき、硬さや圧痛がないかを確認しその周辺の臓器に問題がないか、もしくは負担(圧力)が掛かっていないかを確かめる検査となります。

 検査の結果として、胸郭は少し硬く、胸骨体を擦るように触ると痛みがあり、みぞおちはかなり痛く硬く嫌な感じ、へそ周りは硬さが一番強く表面は痛みはないが奥まで触ると凄く痛みがある、下腹部の硬さはそんなにないが奥まで圧迫すると痛みはあるというような感じになりました。

 ではここまでの問診検査をまとめていきます。

問診と検査のまとめ 推測

 問診と検査の結果をまとめていき、そこから何が考えられるかを書いて今回の施術の方向性を決めていきたいと思います。

 まずは問診で分かった事は

・30代男性、デスクワーク
・主訴は右肩の痛み、何しなくても痛い、痛い場所は僧帽筋上部、動かすと痛みが強くなるというよりは三角筋も痛くなる
・他にも肩こり、首の痛み、寝つきが浅い、ときたま腰痛
・3年前にギックリ腰
・健康診断では肥満気味、尿酸値高め
・週一で筋トレ
・アルコールは月2回
・油物を食べ凄ると胃もたれ

 検査編で分かった事

・肩の外転90度で僧帽筋と三角筋が痛くなる
・屈曲150度、伸展20度で痛みが増す
・胸郭は少し硬く圧痛あり、みぞおちは圧痛硬さ共に強い、へそ周りは特に硬く奥が痛い、下腹部は硬さは問題なしだが奥が少し痛い

 というような事が分かりました。

 では上記の事から何が考えられるかについて書いて行きます。

 今回は肩の痛みで書いて行くのですが施術をするうえで大事な事は

 「痛みがなぜそこに感じているのか」

 という事になります。

 肩で言うと僧帽筋、小円、大円筋、菱形筋、三角巾などの筋肉なのか、肩甲骨や鎖骨、上腕骨など関節内の問題なのか、

 また皮膚文節や筋文節で言うと右肩は肝臓や胆のうの炎症や異常が出ると言われており、肝臓や胆のうに問題がある方は右肩に痛みを感じてしまうと言われています。

 なので健康診断や食べ物好き嫌い、胃もたれなどの具合を効いたりお腹の圧を確認したわけです。

 以上の事を踏まえて今回の推測をしていくと、

 Tさんは特にこれと言って痛めるような動作をしたわけではないという点から関節や筋肉だけが悪いという可能性は低く、

 可動域制限はあるが実際に痛い場所の筋肉を触っても多少張っている感じはあるがめちゃくちゃ硬いという感じではないので特に問題はなさそうな感じで、

 油物を食べて胃もたれがするという点とお腹の圧痛が強かった点から問題は内臓にありそう、特に生理的に油を分解するのは胆汁であり胆汁は肝臓で作られ、胆のうで溜められるので、肝臓、胆のうが悪いのではという事が推測出来ました。

 まとめると、元々肩こりや不眠などもあるので自律神経的な緊張、乱れもあり、デスクワークなどにより筋肉の緊張による肩こりも基礎的にあり、

 肝臓や胆のうの疲労、または循環不良や炎症などが積み重なった結果、何もしなくても右肩に痛みを感じてしまった、

 という事になります。

 なので今回行っていく施術の方向性としては、肝臓と胆のうに対するマニュピュレーションと、肩回りの筋肉や組織、ファシアに対する施術をしていきます。

右肩の痛みへの施術 結果

 上記のまとめで問題は肝臓と胆のうにあるという事を書きました。

 では肝臓と胆のうに対する内臓マニュピュレーションという手技を行っていくのですが、やり方はTさんをベットに寝て頂き、側臥位のポジションを取ってもらいます。

 その次に術者(私)が肝臓の動きをサポートするように動かしていきます。

 肝臓の大体の位置として右の肋骨の5~10番あたりに位置するのでその位置に手を置き軽い圧迫を加えるような感じになります。

 肝臓の施術の時間として約5分程度。

 では効果はどうか確認するためにTさんに座って頂き右肩の痛みはどうか確認すると、先ほどまで何もしなくても痛かった痛みが10→5に減っていることが確認出来ました。

 この時点ではまだ動かしたときの右肩の痛みはありました。

 では次には胆のうに対するマニュピュレーションです。

 胆のうは肝臓の裏側にある臓器になります。

 やり方は今度はTさんベットに仰向けになって頂き右の肋骨の下に軽く指を潜り込ませ少し奥に圧迫し、圧迫しながら上下に少し動きを付けて胆のうの動きをサポートしていくような感じになります。

 これも時間にして約5分程度。

 では効果はどうなったか確認するために再度Tさんにはベットに座って頂き右肩の痛みを確認していてもらいます。

 そうするとなんと先ほどまで何もしなくても痛かった右肩の痛みが無くなっていました!!

 これにはTさんもびっくり。

 「私胆のうがわるかったんですね(笑)」

 というお言葉を頂きました。

 一応この時点で元々の肩の痛みはもうないのですが右肩を右肩を外転、伸展、屈曲した時の痛みはまだ少しあったので、

 今度は肩回りの組織、ファシアへの施術、調整を最後に行いました。

 やり方は坐位で行うのですが肩の体勢とやり方の施術が感覚によるものが大きいのでこの記事の紹介は少し省きたいと思います。

 ファシアについて詳しく知りたい方はこちらの記事を見てみると参考になるとおもいます。

筋膜整体とは

 では最後にファシアの調整をしたところで痛みはどうか確認すると、

 なんと先ほどまで外転、屈曲、伸展で痛かった肩の痛みが殆ど0になっていました。

 これでこの日の施術は終了。

 時間にして問診検査合わせると45分程度になります。

 一応Tさんへのアドバイスとしてしばらくは油物を控えるようにすることと、基礎的に肩こりと自律神経の問題もあるのであと3回程度来ていただき様子を見させて下さいと伝え次回の予約を取ってお帰りになられました。

 では今回のまとめを書いて行きます。

今回のまとめ

 今回は右肩の痛みでお悩みの30代男性Tさんーデスクワークー千葉市稲毛区小仲台在住という題名で書かせていただきました。

 問診検査から実際の施術まで。

 結果としてTさんの右肩の痛みは肝臓や胆のうから来ていることが分かり、肝臓や胆のうの施術をすることで大半の痛みを取ることに成功いたしました。

 もしこの記事を読んでいる方が肩の痛みで悩んでいたり、マッサージや色々な整体に行った結果良くならないとすると問題は肝臓や胆のうにあるのかもしれません。

 その場合はお力になれるかもしれません。

 肩の痛み、辛さがある方は是非一度ご相談下さい^^