「常に体が重い…」船橋市古作の美容師さんを悩ませた全身倦怠感。その深層に隠された「意外な原因」とは?
初めに
こんにちは!船橋市西船橋にある整体院ゆいまーるです。
「どこも痛いわけじゃないのに、なぜかいつも体がだるい…」「寝ても疲れが取れない…」
もしあなたがそんなモヤモヤとした体の不調を抱えているなら、今回の記事はきっとお役に立てるはずです。特に、立ち仕事が多く、多忙な日々を送る船橋市古作にお住まいのあなたにとって、共感できる内容かもしれません。
2024年6月7日、当院に全身の倦怠感でお悩みのUさん(50代女性)がご来店されました。Uさんは美容師さんで、当院が船橋市西船にオープンした約1年前(2024年5月)から、工事中の看板を見て「整体ができるんだ、今度行ってみよう」と気にかけてくださっていたそうです。しかし、なかなか忙しく、ご来店する時間が取れずにいたとのこと。
そんな中、Uさんの娘さんや、Uさんご自身が担当しているお客様が当院にお越しくださり、「ここが良かったよ!」と強く勧めてくれたそうです。娘さんの症例記事はこちらもご覧くださいね。
- 後頭部の頭痛でお悩みのKさん
娘さんやお客様からの良い感想を聞いて、「これは行くしかない!」と今回のご来店を決意してくださいました。本当にありがたいことです。
今回は、Uさんの長年の全身の倦怠感が、どのようにして改善へと向かったのかを詳しくご紹介します。
「常にだるい…」Uさんの全身倦怠感:問診編

Uさんは50代の女性で、美容師としてお仕事をされています。ほとんどの時間を立って過ごされているそうです。
主な悩みは全身の倦怠感とのことでしたが、詳しく伺うと、特定の場所が痛いというよりは、「肩も痛めたわけではないけど凝っている感じ」「立っていると右のお尻が痛い」「太ももの後ろが張っている」「眼精疲労がひどい」など、様々な症状が複雑に絡み合い、それらを総称して「全身の倦怠感」と表現されているようでした。熱や風邪によるだるさではなく、全身の疲労感や重苦しい感じが常に続いているとのことです。
「何をしている時に気になりますか?」と尋ねると、「常に辛い」というお答えでした。
過去の怪我と生活習慣
Uさんの既往歴(過去の病気や怪我)について伺うと、衝撃的な情報が明らかになりました。
- 6年前: 左足首を骨折(手術済み、ボルトなし)。
- 3年前: 右手首を骨折(手術済み、ボルトなし)。
- 2年前: 右の脇腹近く、おそらく7番目あたりの肋骨を骨折(固定のみ)。
ご本人も「この数年で何か取り憑かれてたのかな、みたいな怪我の仕方ですよね」と笑っていらっしゃいましたが、短期間でこれだけ大きな怪我を繰り返していたことに、私自身も驚きました。
現在の生活習慣についても伺いました。
- 喫煙: あり。
- 睡眠: たまに寝付きにくいことがあり、睡眠時間は4〜5時間と短め。
- 運動: 月に1回のゴルフのみで、ストレッチや他の運動はされていない。
ここまでの情報まとめ
- 50代女性、美容師。ほとんどの時間を立って仕事をしている。
- 主な悩み: 全身の倦怠感(常にだるい感じ、寝付きにくい)。
- その他の症状: 肩こり、眼精疲労、右臀部の痛み、太ももの張など、様々な症状が複合している。
- 運動習慣はほとんどない。
- 過去に3回(足首、手首、肋骨)の骨折経験がある。
これらの情報から、次に全身の倦怠感の根本原因を探るべく、身体の検査へと進んでいきます。
全身倦怠感の隠れた原因を探る:検査編
「全身の倦怠感」という症状自体を直接検査することはできませんが、身体の可動域や筋力、機能が正常に働いているかを確認することで、倦怠感の根本原因を探っていきます。
1.首の可動域と肩の動き
まず、座った状態で首の可動域を確認しました。
- 結果: 首自体の可動域に大きな問題はなかったものの、右を向いた時に右肩の詰まり感があり、左を向いた時に右側に引っ張られるような感じがありました。
次に、そのまま座った状態で両手を上げてもらい、腕や肩の可動域を確認しました。
- 結果: 両腕ともピンと真っ直ぐ上がりきらず、無理に上げようとすると「なんとなく肩が重い感じがする」とのことでした。
2.目の可動域のチェック
次に、ベッドに仰向けになってもらい、目の可動域をチェックしました。私の指を目だけで追ってもらい、目を動かしたときに痛みや動きにくさがないかを確認します。
- 結果: 目全体に動かしにくい感じがあり、特に上半分が動かしにくい上に、少し目が痛いとのことでした。眼精疲労が強いことが伺えます。
3.腹圧の検査
腹圧の検査は、お腹が張っているかどうか、そして内臓の状態を推測するための重要な検査です。詳しいやり方は「猫背の症例と腹圧について」の記事でもご紹介していますが、今回はお腹を季肋部(肋骨の下)から恥骨にかけて三等分し、それぞれの硬さを確認しました。
- 結果: Uさんのお腹は、みぞおち付近とへそ周りが特に硬く、圧痛(押すと痛い)もありました。
4.腸腰筋(ちょうようきん)の筋力チェック
最後に、腰の奥にある重要な筋肉、腸腰筋の筋力チェックを行いました。これは、仰向けに寝てもらい、股関節と膝を曲げた状態で、私が抵抗をかけ、その力を維持できるかを見るものです。
- 結果: Uさんは全く耐えられず、腸腰筋の筋力がほとんど使えていないことが分かりました。
ここまでの検査結果まとめ
- 首の可動域は問題ないが、動かすと右側に詰まり感や引っ張られる感じがある。
- 両腕とも真っ直ぐ伸ばそうとすると重い感じがする。
- 目の可動域が全体的に悪い(特に上側)、痛みも伴う。
- お腹はみぞおち、へそ周りが硬く、圧痛もある。
- 腰の筋肉の腸腰筋が全く使えていない。
これらの問診と検査の結果から、Uさんの全身の倦怠感の根本原因を深く掘り下げ、どのような施術を行うべきかを考えていきます。
全身倦怠感の根本原因は?問診・検査から導き出す推測
Uさんの全身の倦怠感を紐解くために、問診と検査の結果から考えられるポイントと、そこからどのような状態が推測されるのかをまとめていきます。
まず、Uさんの全身倦怠感は、熱や風邪のようなだるさではなく、全身の血流不足や疲労が原因であると考えられます。肩こりや腰痛などの慢性的な症状は、医学的にも組織の血流不足や酸欠状態が関係していることが分かっています。
では、なぜUさんの身体は血流不足に陥っているのでしょうか? そこには、睡眠不足、運動不足、過去の外傷、眼精疲労、自律神経の乱れなど、様々な要因が複雑に絡み合っています。この原因は人によって異なり、一つに特定することはできません。
Uさんの場合、慢性的な全身の血流不足があると考えた上で、その原因を身体的、環境的、そして精神的(メンタル的)な要因に分けて考察します。
血流不足になる要因
- 身体的要因
- 過去に計3回もの骨折経験がある(左足首、右手首、右肋骨)。
- 強い眼精疲労がある。
- 全身の筋肉の硬さ(特に肩や腰)。
- お腹の硬さ(みぞおち、へそ周り)。これは胃や腸の機能低下と関連している可能性があります。
- 環境的要因
- 運動不足(月1回のゴルフのみ)。
- 喫煙習慣。
- 睡眠不足(睡眠時間が4〜5時間と短め)。
- 美容師という仕事柄、長時間立ちっぱなしのハードワーク。
- 精神的(メンタル的)要因
- 常に時間に追われている感覚がある。
- リラックスできていない。
これらの要因が重なり、Uさんの身体は慢性の血流不足に陥っていると考えられます。
上記の要因の中で、私たち整体師ができることは、主に身体的要因を取り除くことです。Uさんの場合、過去の骨折や肩こり、腰痛、眼精疲労、お腹の硬さなどに対してアプローチしていきます。
- 骨折の影響: 骨折自体は治っていますが、骨折した周囲の組織は硬くなっていたり、癒着していることが多いです。この癒着を取り除き、組織の硬さを改善していきます。
- 肩こり・腰痛: 肩も腰も非常に筋肉が固まっていたため、丁寧に揉みほぐしを行います。
- お腹の硬さ: 自律神経へのアプローチと、内臓マニピュレーションと呼ばれる方法(内臓の動きを調整する手技)を組み合わせることで、全身の倦怠感および血流不足の改善を図っていきます。
少しまとめると、Uさんの全身倦怠感の正体は血流不足であり、その改善のために以下の施術を行うことにしました。
- 全身の血流不足を改善する。
- 肩や腰の凝り固まった筋肉をほぐす。
- リラックスできない状態を改善するため、自律神経にアプローチする。
- お腹の硬さに対して内臓マニピュレーションを行う。
それでは、実際に施術を開始していきます。
施術開始!「身体すっきり、視界も明るく!」劇的改善の瞬間
では、Uさんの全身倦怠感に対する施術の様子を詳しく見ていきましょう。
1.自律神経の調整(約15分)
最初に行ったのは、自律神経の調整です。Uさんは普段仕事が忙しく、リラックスできていないこと、お腹の張り感、そして腸腰筋の筋力不足があったため、まずは仙骨への関節モビライゼーションを行いました。これは、ベッドに仰向けになってもらい、私が仙骨を優しく調整していく方法です。
さらに、頭蓋骨の浮腫み(むくみ)の調整も行うことで、より効果的に自律神経の調整を図ります。この手技は両方合わせても約15分程度の時間ですが、受けている方は「一体何をやっているんだろう?」と思うほど微細な刺激で、それでいて効果は抜群です。
結果: 施術の途中から、Uさんのお腹が**「ぐるぐる」と音を立てて動き始めました**。先ほどまで全く力の入らなかった腸腰筋も、**「めちゃくちゃ力が入るようになりました」**と驚かれていました。さらに、目の可動域も改善され、座った時に感じていた右肩の詰まり感や引っ張られる感じもなくなりました。
2.筋肉のほぐし(約10分)
あとは、Uさんが単純にひどい肩こりや腰痛を抱えていたため、肩と腰を中心に丁寧にほぐしていきました。これには約10分程度を要しました。
この時点で問診と検査を合わせると約45分程度の施術となり、この日の施術は終了です。
施術後の喜びの声
施術が終わった後、Uさんに感想を伺うと、
「全身がすっきりしているし、視界が明るくなった感じがする!」
と、大変嬉しいお言葉をいただきました。
これで、今回の全身の倦怠感でお悩みの船橋市古作在住、美容師のUさんの施術は終了です。
全身倦怠感とは?整体で改善できる倦怠感のタイプ
今回のUさんの症例を通して、全身の倦怠感について改めて考えてみたいと思います。
「全身の倦怠感」とは、文字通り、全身に「重い」「だるい」「力が入りにくい」といった感覚がある症状です。
では、なぜ倦怠感が出るのでしょうか? 考えられる主な原因は以下の通りです。
- 熱がある場合: 風邪やインフルエンザなどで身体全体が炎症を起こしているため、速やかに休養が必要です。
- 風邪や何か隠された疾患がある場合: 熱がなくてもだるさがあったり、脱力感がある場合は、何か隠れた病気が原因かもしれません。例えば、バセドウ病や橋本病といった甲状腺の病気、リウマチ、脳や神経の疾患などが考えられます。倦怠感が長期間続いていたり、他に気になる症状がある場合は、すぐに医療機関を受診することをお勧めします。
これらの疾患が診断された場合、整体で対応できるものとできないものに分かれますが、これは一旦置いておきます。
- 病院で原因不明と言われた場合: 検査をしても特に異常が見つからないのに倦怠感が続く場合は、自律神経の乱れや血行不良などが考えられます。
- 過度なストレスによる場合: 強いストレスが原因で、うつ状態になり、倦怠感を感じてしまう方もいらっしゃいます。
もし、病院で原因不明と言われたり、自律神経の乱れや血行不良が原因と考えられる倦怠感であれば、整体での改善が期待できます。特に自律神経の調整を行うことで、身体がリラックスし、倦怠感が改善する可能性は十分にあります。
まとめると、整体で対応できるのは、風邪や何かの病気による倦怠感ではなく、自律神経の乱れや血行不良による倦怠感であれば、改善が可能です。
もし、船橋市古作にお住まいで、全身の倦怠感でお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの力になれたら大変嬉しく思います。