脊柱管狭窄症の痛みとシビレに悩む70代女性Yさんの整体施術事例 〜船橋市西船在住〜
始めに
2024年5月24日、脊柱管狭窄症による痛みとシビレでお悩みの70代女性、船橋市西船在住のYさんが当院にご来店されました。
今回はYさんの症状の経緯、当院での問診・検査・施術内容、そして施術結果について詳しくご紹介いたします。
ご来店の経緯
Yさんは船橋市西船にお住まいで、当院のご近所ということもあり以前から当院のことはご存じでした。
しかし特に症状が深刻になるまでは来店する機会がありませんでした。
ところが最近になり、右足の太もも後面に強い痛みとシビレが出現し、日常生活での歩行が困難になるほど症状が悪化。
このままでは自力での外出もままならない状況となり、初めて当院へお越しいただく運びとなりました。
問診内容
施術前に、まず詳しくお話をお伺いしました。
- 年齢: 70代
- 職業: 現在は退職されている
- 主訴: 右足後面の痛みとシビレ
- 症状の特徴:
- 何もしていなくてもズンズンと響くような痛みが続いている
- 立った状態で身体をそらす動作をすると痛みとシビレが悪化する - 既往歴:
- 20年以上前に脊柱管狭窄症と診断を受けている
- 大きな怪我や手術歴はなし
- 薬は数種類服用中
Yさんは20年前に脊柱管狭窄症と診断された後、特に積極的な治療を受けていなかったため、経年で症状が進行していると推察されました。
脊柱管狭窄症とは?(簡単な解説)
脊柱管狭窄症は脊柱(背骨)の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやシビレが生じる病気です。
主な症状は腰や脚の痛み、しびれ、歩行困難などで、特に歩行時に症状が強くなる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴です。
脊柱管狭窄症の診断と整体でできること
脊柱管狭窄症の確定診断にはMRIやレントゲンなどの画像診断が必須ですが、当院では画像診断はできません。
しかし、Yさんはすでに医療機関で脊柱管狭窄症と診断されているため、症状と既往歴から明らかに病態が進行していると判断しました。
脊柱管狭窄症そのものは骨や椎間板の構造的な問題のため、整体で根本的に「治す」ことはできません。
ですが、周辺組織の調整により痛みやシビレを軽減し、生活の質を向上させることは可能です。
当院での検査内容
Yさんにはベッドにうつ伏せになっていただき、腰椎(特に4番・5番)のファシアの動きを細かく検査しました。
ファシアとは?
ファシアは、筋肉や内臓、血管など体の各組織を包み込み、支えている薄い膜のような組織です。
タンパク質と水分からなる網目状の構造で、体の動きに合わせて伸び縮みし、組織同士の滑走や連携を助けています。
近年の研究で、ファシアの硬化や癒着が痛みや動作制限の一因になることが明らかになってきました。
しかし日本ではファシアに関する知識や治療はまだまだ浸透しておらず、整体院でも対応できるところは限られています。
検査のポイント
背骨は呼吸などの動きに合わせて微妙に開閉していますが、Yさんの場合、腰椎4番・5番のファシアの動きが明らかに悪くなっていました。
この動きの悪さが神経圧迫に伴う痛みやシビレを悪化させている可能性が考えられます。
施術内容
施術は、腰椎4番・5番周辺のファシアの調整に集中しました。
うつ伏せの状態でYさんの腰に軽く手を当て、呼吸に合わせて背骨やその周囲の関節がスムーズに動くよう、ゆっくりと優しくサポートしていく方法です。
この施術は通常5分程度で終わることが多いのですが、今回は症状が重いため30分ほど時間をかけて丁寧に行いました。
施術後の変化とご本人の感想
施術後、Yさんの右足のシビレと痛みは、痛みの強さを10とした場合、3まで軽減しました。
本人も「まだズンズンした感じはあるけれど、さっきより全然楽になった」と喜ばれていました。
当院の施術は脊柱管狭窄症自体を治すものではないこと、あくまで症状の緩和を目的としていることを改めて説明し、ご帰宅いただきました。
ところが施術から2時間後、Yさんが再びご来店され、感謝の気持ちとしてエビチリの差し入れをいただきました。
「さっきより痛みが楽になったの。ありがとうね」と嬉しいお言葉をいただき、スタッフ一同大変励みになりました。
今回の施術のポイントとまとめ
- 対象者: 70代女性Yさん、脊柱管狭窄症の既往歴20年以上、右脚の痛みとシビレが主訴
- 主な検査所見: 腰椎4・5番のファシアの動きが悪い
- 施術内容: 腰椎4・5番周辺のファシア調整(30分間)
- 施術効果: 痛みとシビレの程度が大幅に軽減(10→3)
- 注意点: 脊柱管狭窄症自体は治せないため、症状悪化時は専門医への受診を推奨
脊柱管狭窄症患者への整体施術における重要な視点
脊柱管狭窄症は加齢に伴い進行しやすく、高齢者に多く見られます。
70代という年齢はまさに症状が顕著になる時期でもあります。
こうした患者様に対しては、根本的治療を望むよりも、痛みやシビレの緩和を目標に段階的な施術計画を立てることが大切です。
また、高齢者の場合は体力や免疫力の低下も考慮し、過度な施術や無理な動きを強いることは避けなければなりません。
当院では患者様の体調や生活背景を十分に理解し、安全で効果的な施術を心がけています。
手術を避けたい方への整体の役割
Yさんも手術には抵抗があり、特に70代になると手術のリスクも増大します。
整体によるファシア調整や筋膜リリースは、手術以外の選択肢として有効な場合があります。
もちろん、症状が深刻で改善が見られない場合は医療機関との連携も大切です。
まとめ
今回の70代女性Yさんのケースでは、脊柱管狭窄症に伴う強い痛みとシビレに対して腰椎4・5番のファシア調整を行うことで、症状の大幅な緩和が見られました。
脊柱管狭窄症は治療が難しい疾患ですが、適切な整体施術により生活の質を向上させることが十分可能です。
船橋市西船にある当院では、脊柱管狭窄症の症状でお悩みの方に寄り添い、手術以外の選択肢として整体施術を提供しております。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
良ければこちら別の脊柱管狭窄症の例になるので参考にしてください。
・脊柱管狭窄症の事例