「妻に言われた一言」から始まった改善劇!睡眠時無呼吸症候群を克服した50代男性Kさん - 市川市若宮在住
始めに
こんにちは、船橋市西船橋の整体院ゆいまーるです。
「寝ている間に呼吸が止まっていると指摘された…」「朝起きても寝た気がしない、身体がだるい…」「睡眠時無呼吸症候群の治療は苦しいと聞いて、何もしないまま…」
もしあなたがそんな睡眠のお悩みや、身体の不調を抱えているなら、今回の記事はきっとあなたの希望になるでしょう。特に、市川市若宮在住で、デスクワーク中心の方や、自律神経の乱れを感じている方には、深く共感いただける内容かもしれません。
今回の事例は、以前当院のブログ記事「【施術事例】不眠・肩こりでお悩み- 市川市若宮在住 50代男性 デスクワークSさんの事例 」でご紹介したお客様と同一人物です。初回は不眠と肩こりでお悩みだった50代男性のKさんが、どのようにしてそれらの症状を改善し、さらに睡眠時無呼吸症候群までもが良くなったのかをご紹介します。
Kさんのご自宅は当院の近く、船橋市西船にあり、普段から通勤で当店の前を通っていらっしゃったそうです。当初は不眠と肩こりのひどさに困り果て、たまたま当院を発見し、ご来店してくださいました。
この記事では、Kさんの睡眠時無呼吸症候群に関する問診、そして実際に行った施術、さらには睡眠時無呼吸症候群そのものと、なぜ今回の施術で改善が見られたのかについて、詳しく掘り下げていきます。
「寝た気がしない」ストレスフルな日常:Kさんの問診と睡眠時無呼吸症候群の発覚

まず、今回の事例の中心となる市川市若宮在住のKさんについて簡単にご紹介します。Kさんは50代男性で、デスクワークをされています。お仕事だけでなく、職場の人間関係からも強いストレスを感じていらっしゃるとのことでした。
初めて当院にご来店された際、Kさんの主な悩みは不眠とひどい肩こりでした。デスクワークによる身体への負担と、精神的なストレスが重なり、心身ともに疲弊しているご様子でした。しかし、当院での施術を大変気に入ってくださり、継続して通院してくださることになりました。
初回から3回ほど施術を受けていただいた後、Kさんにその後の体調の変化について詳しくお話を伺いました。すると、嬉しいことに、当初の悩みであった不眠は徐々に解消されつつあり、身体全体の調子も良い方向に向かっているとのことでした。さらに、趣味のマラソンをした際に感じていた**「肺が痛くなるような感覚」もなくなった**そうです。完全にストレスがなくなったわけではないため完璧な状態ではないものの、身体全体がかなり楽になってきたという実感を強く感じていらっしゃるとのことでした。
そして、この4回目の施術の時に、Kさんから初めて**「睡眠時無呼吸症候群」**についてのお話が出ました。実は、当院にご来店される少し前、Kさんの奥様から衝撃の一言があったそうです。
「ねえ、あなた寝てる時に呼吸が止まってるわよ!もしかして睡眠時無呼吸症候群じゃない?」
この奥様の一言をきっかけに病院を受診したところ、実際に睡眠時無呼吸症候群と診断されたそうです。しかし、睡眠時無呼吸症候群の治療は、専用のマスクを装着するなど、患者さんにとって「苦しい」「楽なものではない」と感じられることが多く、Kさんも治療を開始するには至っていなかったとのことでした。
具体的な頻度や状態としては、**「重症というほどではない」**と診断されたものの、やはり「朝起きても寝た気がしない」「身体が疲れている」といった症状があるため、長年困っていらっしゃったそうです。
初回のご来院時にはこのお話は伺っていませんでしたが、3回の施術を経て不眠や肩こりが改善してきた中で、Kさんご自身が身体の変化をより敏感に感じ取れるようになられたのかもしれません。そして、この4回目の施術の際に、さらに嬉しいご報告をいただきました。
なんと、来店からわずか3回の施術で、睡眠時無呼吸症候群も良くなっているというのです。
これはつまり、私たちが睡眠時無呼吸症候群そのものを直接施術したというよりも、不眠や肩こりの根本原因である「自律神経の乱れ」に対して施術を行った結果、二次的に睡眠時無呼吸症候群も改善されたということを意味します。
それでは、具体的にどのような施術を行ったのか、そして睡眠時無呼吸症候群とは何か、なぜ良くなったのかについて、詳しく考察していきたいと思います。
「不眠と肩こり」のための施術が、まさかの効果!:睡眠時無呼吸症候群の施術編
「睡眠時無呼吸症候群も良くなった」という嬉しい結果が出ましたが、具体的にどのような施術を行ったのでしょうか?
基本的に、当院ではKさんの自律神経の調整をメインに行いました。 自律神経の調整については、以前の記事(【施術事例】不眠・肩こりでお悩み- 市川市若宮在住 50代男性 デスクワークSさんの事例 | 整体院ゆいまーる)でも詳しく書いていますが、このブログ記事でも再度まとめていきたいと思います。
行った施術は、主に仙骨の調整と、首や頭蓋への施術です。
なぜ、頭蓋、首、仙骨にアプローチするのか? これは、自律神経、特にリラックスを司る副交感神経が、頭蓋骨の神経(脳神経の一部)と、首(頸椎)から仙骨(骨盤の中央にある骨)にかけて多く分布しているからです。この副交感神経の多く分布する領域をまとめて「頭仙系(とうせんけい)」と呼ぶことがあります。この「頭仙系」にアプローチすることで、身体を強制的にリラックス状態へと導き、自律神経のバランスを整えることを目指します。
具体的な施術方法は、ベッドに仰向けになっていただき、私が仙骨の微細な動きを感じ取りながら調整し、同時に頭蓋骨のバランスも整えていく、といった形になります。詳しい手技は専門的で難しくなるため省きますが、仙骨は実は呼吸や身体の動きに合わせてわずかに動いており、その動きが悪くなると腰痛を引き起こしたり、解剖学的に自律神経が乱れやすくなることが知られています。頭蓋骨も同様で、**「一次呼吸」**と呼ばれるごく微細な動き(膨らんだり、しぼんだりするような動き)を呼吸と共に繰り返しています。これらの動きを整えることで、自律神経の調整が可能となり、結果としてKさんの最初の主訴であるストレスによる不眠や肩こりにも効果的であると推測したのです。
また、前回の記事には詳しく書いていませんが、Kさんが**「呼吸が浅い」「息が吸いにくい」という症状も抱えていらっしゃったため、追加で鍼施術も行いました。具体的には、胸の前面にある胸骨という骨の部分や、その胸骨と肋骨が繋がっている胸肋関節**と呼ばれる部分に鍼を刺しました。イメージとしては、胸の前面に10本程度の鍼を刺すような感じです。この鍼施術も、呼吸を深くしやすくすると同時に、自律神経に効果的なアプローチとなります。
このような施術を合計3回行った結果、Kさんから、
「睡眠時無呼吸症候群も良くなっていました!」
という、私たち施術者にとって最高の喜びとなる言葉をいただくことができました。
まとめると、最初の主訴であった不眠は改善されつつあり、肩こりも楽になり、そしていつの間にか睡眠時無呼吸症候群までもが改善されていた、という流れになります。
では、なぜ今回の施術で睡眠時無呼吸症候群が改善されたのか、その理由について詳しく考察していきましょう。
「痩せ型なのに…」Kさんの睡眠時無呼吸症候群が改善した理由
Kさんの睡眠時無呼吸症候群がなぜ改善されたのか、その理由を考察する前に、まずは「睡眠時無呼吸症候群」とは何かを簡単に説明します。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)とは、睡眠中に呼吸が浅くなったり、文字通り呼吸が一時的に止まったりする病気です。主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- いびきをかく、または家族からいびきや呼吸停止を指摘される
- 睡眠が浅く、ひどい場合には息苦しくて目が覚める
- 朝起きた時に頭痛がする、身体の倦怠感が強い
- 日中の強い眠気や集中力の低下
睡眠時無呼吸症候群は、主に以下の3つのタイプに分けられます。
- 閉塞型 (Obstructive Sleep Apnea: OSA): 空気(空気の通り道である気道)が、喉の奥の舌や扁桃腺、首周りの脂肪などによって物理的に狭くなったり、閉塞されたりすることで起こるタイプです。肥満気味の方に多く見られます。
- 中枢型 (Central Sleep Apnea: CSA): 脳や自律神経の機能が乱れ、呼吸をコントロールする脳からの指令がうまく伝わらないことで、呼吸機能が低下したり、呼吸が止まったりするタイプです。
- 混合型: 上記の閉塞型と中枢型の両方が混ざり合っているタイプです。
病院での治療や検査方法(CPAP療法、マウスピースなど)は多岐にわたりますが、当院は整体院であるため、ここでは割愛します。
なぜKさんの睡眠時無呼吸症候群が良くなったのか?:考察
では、今回の市川市若宮在住のKさんのケースで、なぜ睡眠時無呼吸症候群が改善したのかを考察していきましょう。
まずKさんは、身長が高く、細身の方で、肥満体型とは程遠い身体つきをされています。このことから、上記で述べたような喉の脂肪などが原因で起こる**「閉塞型」の睡眠時無呼吸症候群ではない**だろうと推測できました。
したがって、Kさんの睡眠時無呼吸症候群は、脳や神経の働きが低下することによって起こる**「中枢型」**、またはそれに近い状態だったと考えられます。実際に脳自体に大きな病気や器質的な問題がある可能性は低いと考えられますが、Kさんの普段の状態やストレスの多い環境についてお話を聞いた結果、強いストレスによって自律神経が乱れ、それが呼吸の乱れに繋がっていたのだろうと考えることができました。
つまり、私たちが不眠や肩こりの施術として行っていた**「自律神経の調整」が、結果的に睡眠時無呼吸症候群の改善にも繋がった**のではないかと推測します。自律神経は、呼吸を含め、身体のあらゆる無意識の機能をコントロールしているからです。
自律神経については、こちらの記事(「【埼玉県幸手在住】20代美容師Wさんの胃の痛みと首の不調…症例から見る自律神経の乱れと整体施術の可能性 | 整体院ゆいまーる」)も参考にしていただけると、より分かりやすいでしょう。
「頭・首・仙骨」と「胸椎」が鍵:自律神経と呼吸の解剖学的関連
ここで、今回のKさんの症例で自律神経の調整がなぜ効果的だったのか、もう少し解剖学的な視点から説明したいと思います。
まず、自律神経は、興奮(交感神経)とリラックス(副交感神経)をバランス良く取り、身体の様々な機能(内臓、筋肉、皮膚など全ての組織)を自動的に調節している神経のことです。
身体の中枢である背骨と関連付けて考えると、以下のようになります。
- 頭蓋骨、首(頸椎)、仙骨(骨盤)のあたり: これらの部位には、副交感神経が多く分布しています。副交感神経は、身体をリラックスさせ、回復を促す働きがあります。
- 胸(胸椎)と腰(腰椎): これらの部位には、交感神経が多く分布しています。交感神経は、身体を活動モードにし、緊張を高める働きがあります。
そして、自律神経は背骨から出た後、内臓や筋肉など全身に広がり、様々な身体の動きや機能を調整しているのです。
今回のKさんのケースでこの解剖学的知識を当てはめて考えると、以下のようになります。
- ストレスによる交感神経の過剰な働き: Kさんは仕事や人間関係による強いストレスを抱えていました。このストレスが、胸椎のあたりに多く分布する交感神経を過剰に活性化させたと考えられます。
- 呼吸筋の緊張と呼吸の変化: 交感神経が優位になると、身体は緊張状態になります。これにより、胸椎周辺や肋骨に関連する筋肉(呼吸筋など)が収縮しやすくなり、結果として呼吸が浅く、早くなります。これが全身の倦怠感にも繋がっていたと考えられます。
- 自律神経の調節機能の乱れ: この「交感神経優位」の状態が長く続くことで、身体は常に緊張しっぱなしになり、リラックスモードへの切り替えが困難になります。この自律神経の調節機能の乱れが、睡眠時にも呼吸を浅く速くしたり、さらには呼吸が一時的に止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こしていた可能性が高いと考えられます。
つまり、当院が行った**「頭蓋と仙骨へのアプローチ」**は、副交感神経を活性化させ、身体をリラックスモードへと導くことで、過剰に働いていた交感神経とのバランスを整えました。さらに、胸骨や胸肋関節への鍼施術は、呼吸筋の緊張を直接緩和し、呼吸を深くしやすくすることで、自律神経のバランス回復を強力にサポートしたのです。
これらの施術が複合的に作用し、Kさんの自律神経が整った結果、不眠や肩こりだけでなく、長年悩んでいらっしゃった睡眠時無呼吸症候群までもが改善されたものと考えられます。
もし、あなたが睡眠時無呼吸症候群の症状でお困りであれば、Kさんのように整体のアプローチで改善の可能性があるかもしれません。病院での治療が困難だと感じている方も、ぜひ一度ご相談ください。
皆様のご相談、心よりお待ちしております。