「難病・潰瘍性大腸炎と腰痛のダブルパンチ」船橋市湊町の50代介護職男性を襲った慢性的な痛み、その根本原因に迫る

初めに

こんにちは!整体院ゆいまーるです。

「長年の腰痛がなかなか良くならない…」「潰瘍性大腸炎の症状もあって体調がすぐれない…」

もしあなたがそんな体の不調と痛みに悩んでいるなら、今回の記事はあなたの希望の光となるかもしれません。特に、心身ともにストレスを抱えがちな船橋市湊町にお住まいのあなたにとって、共感できる内容かもしれません。

2024年1月13日、当院に潰瘍性大腸炎と腰痛でお悩みの50代男性、Tさんがご来店されました。Tさんは、元々腰痛で自宅近くの整骨院に通っていたそうですが、なかなか改善が見られず、そんな時に当院に通われているご友人から「ここがいいよ」とご紹介いただき、ご来店されました。ご紹介ありがとうございます!

今回は、Tさんの複雑に絡み合った体の不調、特に腰痛と潰瘍性大腸炎の症状が、どのように改善へと向かったのかを詳しくご紹介します。


「身体がボロボロ…」Tさんの抱える多岐にわたる不調:問診編

今回のTさんは、お話を伺っていくと、本当に様々な不調を抱えていらっしゃることが分かりました。

主な症状はタイトルにもある通り腰痛ですが、過去の病歴(既往歴)も多岐にわたります。

  • 2023年11月: 潰瘍性大腸炎と診断される。
  • 2023年3月: 左足首を骨折。
  • 5年前: 鼠径ヘルニアを発症(手術済み)。
  • 10年前: 虫垂炎と診断され、薬で治療できたため手術はなし。
  • 10年前: 交通事故(歩行中に車に軽くはねられた)で転倒。
  • その他: 大腸にポリープあり。

さらに、ご自身でも自覚されている症状として、肩こり、疲れやすい、腕が上がりにくいなどもありました。

正直、お話を伺っているだけで、Tさんの体が「ボロボロ」というか、あまりにもしんどそうで、私まで辛くなるほどでした。ご本人曰く、仕事や家庭環境によるストレスが非常に大きいとのこと。お仕事は介護職で不定休、身体を使う上にストレスも溜まりやすく、自宅に帰っても両親の介護もしなければならないため、ここ数年、心身ともに疲れ果てている状態だとお話しされていました。

そして、そうやって過ごしているうちに、様々な病気になり、体調もすぐれず、腰痛も慢性化し、ぎっくり腰も頻繁に起こるようになってしまったそうです。診断された病気は、きちんと病院で手術や薬による治療を受けているものの、改善されたりされなかったりを繰り返しているとのことでした。

この時点でもう、Tさんの自律神経も免疫も「ボロボロ」だと予想できましたが、今回の主な症状は腰痛なので、まずは腰痛を少しでも緩和できないかと考えながらお話を聞いていきました。文章で書ききれないほど様々な情報があったので、以下にまとめます。

Tさんの主な症状と背景

  • 主な症状: 腰痛(前屈・後屈時に痛みが強くなるが、何もしなくても重い感じ)
  • 気になる症状: 肩こり、疲れやすい、胃腸が弱く辛いものがダメ
  • 既往歴:
    • 2023年3月:左足首骨折
    • 2023年11月:潰瘍性大腸炎
    • 2019年:鼠径ヘルニア発症(手術済み)
    • 2014年頃:交通事故で転倒
    • 2014年頃:虫垂炎(薬で治療済み)
    • 大腸ポリープあり
  • 仕事: 介護職(ストレス多め、肉体疲労多め)
  • 家庭: 両親の介護(ストレス多め)、睡眠時間5時間程度

このような状況でした。それでは次に、検査へと進んでいきます。


「腰が曲がらない…」Tさんの腰痛と腹部の状態:検査編

問診でTさんの様々な状況が分かりました。次に、検査を行っていきます。症状は多岐にわたりますが、今回の主な症状は腰痛なので、腰痛に関係する検査を主に行いました。しかし、痛みが強いため、多くの検査ができませんでしたので、実施できた検査のみ記載します。

検査結果

  • 立った状態での腰の前屈: 全くできない。
  • 立った状態での腰の後屈: 軽く反らせるが、痛みが出そうで怖い状態。
  • 腹圧のチェック(仰向けで): 胸郭は問題なさそうだが、お腹全体が張っており、手で圧をかけると「苦しい感じがする」とのことでした。

腹圧については、こちらの記事も参考にどうぞ。

検査結果からの推測

これらの結果から、以下のことが考えられます。

  • 前屈ができない + 潰瘍性大腸炎(お腹が張っている):
    • 仙骨(せんこつ)や腰椎(ようつい)が後弯(こうわん:後ろに曲がっている状態)している可能性。
    • 内臓(特に腸)の影響が大きい可能性。
  • 後屈は少しできるがしんどい + 潰瘍性大腸炎(お腹が張っている):
    • 腰椎の動きが悪い可能性。
    • 仙骨や内臓(特に腸)の影響が大きい可能性。

つまり、Tさんの腰痛には、お腹の張り(内臓の状態)が大きく関わっていると推測できました。

それでは次に、実際の施術についてご紹介します。


「仙骨と頭蓋骨の調整で劇的改善!」潰瘍性大腸炎による腰痛へのアプローチ:施術編

潰瘍性大腸炎による腰痛の施術についてです。後ほど詳しく解説しますが、潰瘍性大腸炎は炎症性の免疫性疾患です。別の記事でも触れましたが、原因不明とされる病気の中には、本当に原因が分からないものもありますが、多くの場合、ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経が乱れた結果、発症することがあります。

そのため、免疫系の疾患の場合、まずは自律神経の調整も合わせて行います。今回のTさんの場合は、腰痛の緩和 + 自律神経調整という方針で施術を進めていくことにしました。

それでは、実際に行った施術とその結果を見ていきましょう。

1.仙骨の調整

まず最初に行ったのは、仙骨の調整です。 仰向けに寝てもらい、Tさんの仙骨に手を当て、仙骨をサポートするような手技を行います。(これは実際に受けてみないと説明が難しい手技です。)時間にして約10分程度行いました。

2.頭蓋骨の調整

次に、体勢は仰向けのまま、頭蓋骨や首周りの固まっている筋肉、または関節の調整をしていきます。これも時間にして約10分程度行いました。

仙骨と頭の調整で合計20分程度経過した時点で、再度腰の検査を行いました。

結果: 痛みが「10」から「3」にまで減少し、先ほどまで全くできなかった前屈がスムーズにできるようになりました! 後屈もしんどさが軽減されました。

3.腰・背中周りのもみほぐし

この時点で十分な改善が見られましたが、背中周りの硬さも気になったため、残り15分程度、腰と背中のもみほぐしを行いました。

最終結果

この日の施術はこれで終了です。結果として、この1回の施術で腰痛は「10」から「1」程度にまで減少し、スムーズに動けるようになりました。

しかし、今回のTさんの場合、ストレスや潰瘍性大腸炎という難病、過去の事故や怪我などが複雑に絡み合っているため、腰痛はぶり返しやすい可能性があることをお伝えしました。同時に、ご自身でできるストレッチなどもお伝えして、ご帰宅いただきました。

施術内容と時間のまとめ

  • 問診:10分
  • 検査:5分
  • 施術:
    • 仙骨調整:10分
    • 頭蓋骨調整:10分
    • →腰痛の痛みが「10」から「3」へ改善!
    • 背中、腰周りの揉みほぐし:15分程度
    • →腰痛が「3」から「1」へ改善!

今回の場合、難病と呼ばれる潰瘍性大腸炎や強いストレス、複雑な既往歴が絡み合い、施術としては非常に難しいパターンでした。しかし、一つ一つ原因を見極め、改善を目指すことで、良い状態を作り出すことができたと考えています。

それでは次に、潰瘍性大腸炎について簡単に解説していきます。


潰瘍性大腸炎とは?難病指定される病気の背景と体の繋がり

潰瘍性大腸炎(指定難病97)とは

潰瘍性大腸炎とは、文字通り大腸に炎症を起こしてしまう病気です。この病気は「指定難病」に分類されており、根本的な治癒が難しいと言われています。

発症原因は遺伝なども言われていますが、現状でははっきりとした原因は分かっていません。症状としては、腹痛や血便が主で、ひどくなると発熱することもあります。

基本的に、なぜ起こるのかが分かっていないこと、そして免疫そのものを治す薬が存在しないため、治療が難しいと言われています。しかし、腸の炎症を抑える薬などは存在するため、医療機関での治療は基本的に薬物療法で炎症を抑えるのが中心となります。それでも症状の緩和が認められない場合や、痛みなどがひどい場合は、検査を行い手術をすることもあります。

潰瘍性大腸炎を含む膠原病や原因不明の病気について

今回のTさんの潰瘍性大腸炎と腰痛のケースは、腸内に炎症が起こり、それが痛み(腰痛)を引き起こしている可能性がありました。そこで、潰瘍性大腸炎の根本的な原因(当院での推測)である自律神経にアプローチした結果、腰痛の改善に繋がったと考えられます。

リウマチの症例でも書きましたが、膠原病(こうげんびょう)や原因不明とされる病気は、もちろん遺伝やDNAの異常、あるいはまだ解明されていないメカニズムによるものもたくさんあります。しかし、今回の潰瘍性大腸炎のように、ストレスや生活環境の乱れが自律神経を乱し、様々な原因が積み重なった結果発症してしまうというケースも考えられます。

つまり、これらの症状の根底にはストレスと自律神経の乱れがあることが多いのです。これは、DNAや本当に原因が不明な病気でない限り、自律神経にアプローチすることで、「治せる」とは言えませんが、何らかの良い結果は出せるのではないかと、整体サロンゆいまーるでは考えています。

自律神経へのアプローチは様々ありますが、一つの考え方として**頭仙系(副交感神経)と胸腰系(交感神経)**というものがあります。解剖学的に、頭周りと仙骨付近には副交感神経が多く分布し、胸と腰あたりには交感神経が多く分布していることが解明されています。そのため、自律神経の調整として、副交感神経を優位にしたい場合は頭と仙骨付近を調整し、交感神経を優位にしたい場合には胸と腰あたりにアプローチすると良いという考え方があります。

もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。


潰瘍性大腸炎・腰痛に対する船橋市西船橋整体サロンゆいまーる的アプローチ

今回は、潰瘍性大腸炎と腰痛でお悩みのTさんについて書かせていただきましたが、最終的に皆さん「痛みを取りたい!」という気持ちは同じですよね。

では、船橋市西船橋にある整体サロンゆいまーるでは、どのように施術を行うのかを解説していきます。

今回の潰瘍性大腸炎と腰痛の場合、潰瘍性大腸炎そのものへの直接的な施術というよりは、潰瘍性大腸炎の基礎にある自律神経の乱れと、それによって引き起こされている腰痛に対して施術を行う、というアプローチになります。あくまで一例として参考にしていただければ幸いです。

まずは検査と問診を丁寧に行い、どこが一番の問題になっているのかを特定します。関節なのか、筋肉なのか、それとも内臓なのか、など、根本的な原因を見極めてから、以下のような施術を行うことで、腰痛の早期改善を目指します。

  • 内臓へのアプローチ(内臓マニピュレーション): 腸内環境が悪い方や、体質的に胃腸が弱い方は、内臓の血流が悪くなり、それが腰痛を引き起こしている可能性があります。この場合、内臓に対する施術として内臓マニピュレーションという特別な手技を用いて、内臓の動きや血流を改善し、症状の緩和を図ります。
  • 筋肉へのアプローチ(筋膜への徒手療法、鍼治療): 筋肉の凝りや緊張が原因で痛みを感じている場合は、原因となっている筋肉に対し、揉みほぐしのような徒手的な刺激を入れたり、鍼(はり)を用いたアプローチで筋肉の緊張を和らげ、痛みを改善していきます。
  • 骨格へのアプローチ(関節モビライゼーション): 関節の動きが悪いと、身体全体のバランスが崩れ、腰痛になることがあります。その際には、関節に動きをつけるように関節を動かしていきます。バキバキと音が鳴るような方法もあれば、音が鳴らない方法もありますので、お客様の好みや疑問点などがあれば、遠慮なく教えてくださいね。

もしあなたが、潰瘍性大腸炎や腰痛でお悩みでしたら、ぜひ一度、船橋市西船橋にある整体サロンゆいまーるにご相談ください。あなたの辛い症状を改善するため、全力でサポートさせていただきます。