【施術事例】肩こり・背中〜腰の痛みと睡眠の質の低下|ストレスと自律神経の関係性にアプローチ(50代女性・船橋市本中山在住)

始めに

こんにちは。
整体院ゆいまーるの院長です。

本日は、肩こりや背中〜腰にかけての慢性的なコリや痛みを訴えて来店された、**50代女性Kさん(デスクワーク・船橋市本中山在住)**の症例をご紹介いたします。

Kさんは、定期的に当院でメンテナンス施術を受けてくださっている方ですが、2024年12月末のご来店時には、仕事やストレスによる身体の不調が強く出ていたため、全身的な調整を行いました。

肩こり・腰痛といった整形外科的な症状に加え、睡眠の質や自律神経のバランスと深く関係している点が今回のポイントです。同様の悩みを抱えている方にとって、参考になれば幸いです。


Kさんのプロフィールと生活習慣

  • 年齢・性別: 50代女性
  • 職業: デスクワーク中心(在宅ワークもあり)
  • 在住地: 船橋市本中山
  • 生活習慣の特徴:
    • 日中は座りっぱなしの時間が長く、ほとんど立ち上がらない
    • 運動習慣はほとんどなし
    • 睡眠時間は5時間程度で、夢を見ないまま目覚めることが多い
    • ストレスの影響を日常的に感じている
    • 「整体で身体を整える時間が、楽しみで仕方がない」と語っていた

来店時の主訴とこれまでの経緯

Kさんがこの日訴えていたのは、以下のような不調です。

  • 肩こり(特に左側がつらい)
  • 背中全体から腰にかけての張りと痛み
  • デスクワークで猫背になりがち
  • 身体の冷え・慢性的な疲労感

Kさんはもともと、肋骨周辺の圧迫感や膝の痛みといった全身的な不調があり、定期的な施術を通じて徐々に改善してきた経緯があります。

このような症状は、「姿勢が悪いから」「筋肉が硬いから」と単純に考えるのではなく、体全体のバランスの乱れや、神経系・内臓の不調、そしてストレス反応などの要素も含めて捉える必要があります。


検査で明らかになった身体の状態

施術前に全身の状態を検査した結果、以下の特徴が見られました。

頸椎(首)の状態

  • 左側の筋肉が著しく硬く、可動域も制限されている
  • **OCC1(後頭骨と第一頸椎の間)**の動きが硬く、自律神経系への影響が考えられる

背骨(脊柱)の状態

  • 胸椎T2〜T5(肩甲骨周辺)の動きが著しく低下
  • 胸椎の可動域(ROM)が全体的に狭い

筋肉の柔軟性

  • 首〜肩の筋肉に柔軟性がなく、常に緊張状態
  • 背中の筋肉が板のように硬くなっており、自発的なリラックスが困難
  • 自覚はないが、ハムストリングス(もも裏)にも強い緊張がみられた

不調の原因と自律神経の関係性

Kさんの身体状態から推測される不調の要因は、以下の3点に集約されます。

① デスクワークによる姿勢不良と運動不足

座位姿勢が長時間続くことで、**重力に抗するための筋肉(インナーマッスル)**が疲弊し、猫背や肩こり、背中の緊張を助長していました。

② 自律神経の乱れと睡眠障害

頸椎上部の硬さ、特にOCC1周辺の可動性低下は、脳脊髄液の循環不良や自律神経系の乱れを示しているケースが多く見られます。これが結果的に睡眠の質低下にもつながっていたと考えられます。

③ 筋肉と関節の硬直がストレスの出力先に

身体の各所に慢性的な硬直があると、脳や内臓で処理できないストレスが筋肉に“逃げる”形で症状が現れることがあります。これがKさんのように、全身に多発的に症状が出る原因となっていました。


施術内容:構造・神経・循環の3軸からアプローチ

① 頸椎と頭蓋の調整(自律神経へのアプローチ)

まず最初に行ったのが、OCC1(後頭骨と第1頸椎の接合部)と左首筋のリリースです。
この部位は交感神経と副交感神経の切り替えに重要なポイントであり、呼吸や睡眠の質にも大きく関係しています。

施術後すぐに、Kさんは「首と肩のこり感が軽くなった」と驚いていました。

② 胸椎(T2〜T5)の矯正と背中のリリース

次に、胸椎の可動性改善を目的として、特に2番・3番胸椎を微調整する矯正を行いました。
あわせて、姿勢保持に必要なインナーマッスル(深層筋)をほぐす施術も実施。

この段階で再検査をすると、胸椎の動きがスムーズになり、本人の自覚的な痛みもほぼ消失していました。

③ 下肢・全身の筋緊張を緩める総合調整

最後に、下半身(とくにハムストリングス)を含む全身の筋肉を優しく緩める手技を行いました。
ストレスが強く、交感神経が優位な方ほど、足元からのアプローチが全身のバランスを整える助けとなります。


施術後の変化とご本人の感想

施術終了後、Kさんに身体の状態をうかがうと、次のようなコメントをいただきました。

「身体がすごく軽くなって、呼吸もしやすいです。首と背中が楽になったのが特に分かります」

このように、単に「肩こりをほぐす」ではなく、全身の状態を整え、自律神経や筋肉の連動性に着目した施術によって、より深い改善が得られます。


まとめ|ストレス社会と身体のメンテナンスの重要性

Kさんのケースからわかるように、肩こりや腰痛といった症状は、単なる姿勢や使いすぎによるものだけでなく、ストレスや自律神経の乱れによって引き起こされている場合もあります。

特に現代社会では、以下のような背景が不調を助長しています。

  • パソコンやスマホの使用による眼精疲労・前傾姿勢
  • 運動不足と慢性的な筋肉疲労
  • 睡眠の質の低下とホルモンバランスの乱れ
  • 精神的ストレスが身体の不調に変換される

当院では、単なる対症療法ではなく、「自律神経・筋肉・姿勢・循環」の4つの軸から総合的に調整することを大切にしています。

Kさんも、こうしたアプローチの重要性を実感されているからこそ、月に1〜2回のメンテナンスを継続されています。


最後に|同じようなお悩みの方へ

肩こりや腰痛、睡眠の質の低下、慢性的な疲労感など、日常生活に支障をきたす不調でお悩みの方へ。

「年齢だから仕方ない」
「ストレスは我慢するもの」

…そんなふうに諦めず、まずはご相談ください。
身体は整えれば必ず応えてくれます。

整体院ゆいまーるでは、医学的な知見と整体の技術を融合させたケアを提供しています。
ご自身の身体にじっくり向き合いたい方は、ぜひ一度お越しください。