右首の寝違いでお悩みの50代男性Tさん(介護職・船橋市湊町在住)の施術事例
始めに
こんにちは。整体院ゆいまーるです。今回は、右首の寝違いで来院された50代男性Tさんの症例をご紹介します。Tさんは介護職で日常的に立ち仕事や前かがみの姿勢が多く、慢性的な身体の不調にも悩まされていました。
来店の経緯
2024年7月6日、右首の寝違いでTさんがご来店されました。以前は船橋市本八幡にある整骨院に腰痛で通っていましたが、あまり効果を感じられず通院をやめていたそうです。
しかし、7月4日に首を寝違えてしまい、首がほとんど動かなくなったため、「前のところに行くのも億劫だし、良いところはないか」とネット検索で当院を見つけ、今回の来院に至りました。
Tさんの問診
まずはTさんの現状を詳しくお聞きしました。
- 年齢・性別:50代男性
- 職業:介護職(長時間の立ち仕事、前かがみ姿勢が多い)
- 主訴:首の寝違いによる痛み、特に左を向く時に右首がズキッと痛む
- 可動域:右を向く動作は痛みは少ないものの、動き自体が制限されている
- 他の症状:月に3回ほどの強い頭痛、慢性的な腰痛、右肩の痛み、背中の張り感
- 既往歴:
- 10年前に虫垂炎(手術済み)
- 5年前に鼠経ヘルニア(手術済み)
- 昨年3月に山登りで左足首骨折(手術済み)
- 昨年11月に憩室炎(手術済み)
- 服薬:なし
- 睡眠:平均5〜6時間、浅め
- 消化器症状:便秘・下痢を繰り返すことがある
- 冷え:足の冷えを時々感じる
- 飲酒:毎日1杯程度
- ストレス:過多と自覚あり
問診からは、ケガや手術歴が多く、体調管理が大変でストレスも強いことが窺えました。
検査
首の状態チェック
- 痛みは頸椎5番あたりの右側
- 左を向くときにズキッとした痛みがあり、可動域も狭い
- 右を向く際は痛みは少ないが、動きはほぼ制限されている
右肩の可動域検査
- 右肩の外転が約90度で止まり、可動域制限あり
腹圧(内臓圧)検査
仰向けで胸・みぞおち・へそ周り・下腹部を順に押圧し、硬さや圧痛を確認。
- 胸郭:非常に硬い
- みぞおち:硬さと強い圧痛あり
- へそ周り:硬さはあるが圧痛はないが苦しい感じ
- 下腹部:圧痛少しあり
首の寝違いとは?
医学的には「頸椎捻挫」とされることもありますが、基本的には病名ではなく「首を痛めた状態」を指します。
多くは朝の起床時に痛めますが、日中に徐々に痛くなることもあります。画像検査では異常が見られないことがほとんどで、原因は筋肉の損傷や血流不足、微細な筋肉の炎症などが考えられています。
今回の寝違いの原因と施術方針
Tさんの場合、首だけでなく慢性的な頭痛、腰痛、肩の痛み、背中の張りがあり、ストレスや消化器の不調も強いことから、次のように考えました。
- 内臓疾患や手術歴の影響で消化器系の調子が悪く、それが姿勢(猫背)を悪化させて首に負担をかけている
- 猫背や内臓の硬さに伴い筋肉の過緊張が起きている
そのため、内臓の硬さを緩め、消化器の働きを改善しつつ、首や肩周辺の筋肉の過緊張を緩和する施術を行うことを決定しました。
施術内容と経過
1. お腹の揉み解し(約5分)
張りが強いお腹全体をやさしく揉みほぐし、腹部圧力を軽減。
2. 肋骨周囲の揉み解し(約10分)
内臓の動きを促進しやすくするため、肋骨周囲の筋肉を中心にほぐす。
この時点でお腹の硬さがやや緩み、押した際の痛みも軽減。
3. 首の後屈に関連する後頭下筋群の揉み解し(約10分)
仰向けで後頭部の硬くなった筋肉をほぐす。後頭下筋群は首の上部の関節動きを助け、硬いと頸椎の動きを制限し下部に負担をかけるため重要なポイント。
施術後の状態
- 左を向く際の痛みはほぼ消失
- 右を向く可動域も通常に戻る
- 首の中心部に軽い違和感が残るのみ
Tさんも
「最初より全然良いです!」
と喜ばれました。
施術時間は約45分。お腹の状態はまだ硬さが残るため、継続的な施術を勧めて5日後の予約を取っていただきました。
まとめ
今回の寝違いは頸椎5番に負担が集中した結果生じたものでした。しかし、
- なぜ首に負担がかかったのか?
- なぜ首を痛める姿勢が習慣化してしまったのか?
を掘り下げることが大切です。
Tさんの場合、消化器の不調やストレスによる内臓の硬さが猫背姿勢を作り、首に負担をかけていました。首だけに施術をするのではなく、内臓の硬さを改善し全身のバランスを整えることが結果的に首の痛みの改善につながった症例です。
もし首の寝違いや慢性的な首肩の痛みでお困りの方は、一度当院にご相談ください。痛みの根本原因を探りながら、体全体のバランスを整える施術を提供いたします。