五十肩?右肩の痛みでお悩みの50代男性Nさんー介護職ー船橋市東中山在住
初めに

こんにちは。船橋市にある整体院ゆいまーるです。
本日は、**右肩の痛み・いわゆる五十肩の症状でお悩みだった50代男性Nさん(介護職)**の施術事例をご紹介いたします。
この記事を読んでくださっている方の中にも、
- 肩が上がらない
- 肩に詰まるような違和感がある
- 痛みがなかなか取れず日常生活に支障をきたしている
- 病院や整形外科に通っているけど良くならない
というような症状でお困りの方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方々の参考になるよう、問診から検査、施術、そしてその後の変化まで詳しくご紹介していきます。
◆ ご来院のきっかけは“奥さまの一言”から
Nさんが当院に初めて来られたのは2024年5月19日のことでした。
実は当院のオープン当初に配布していたチラシを見てくださっていたそうで、「いつか行ってみようかな」と思ってはいたものの、仕事も忙しく、なかなか行くタイミングがつかめなかったそうです。
そんなある日、日常生活の中で「肩が痛い…」とぼやいていたところ、奥さまがひと言、
「ゆいまーるに行ってみたら?」
と背中を押してくださり、ご来院いただいたとのことでした。
◆ Nさんの状態について(問診)
Nさんは50代・介護職で、日々立ち仕事や中腰の姿勢が多いお仕事をされています。
主訴(お悩みの症状)
- 右肩の痛み
- 腕が上がらない
- 重いものを持つと肩に鋭い痛みが走る
症状が出始めたのは約1年前。
仕事中に重い機材を持ち上げようとした際に、右肩に激痛が走り、その後も痛みが引かず、病院で「五十肩」と診断されたとのことです。
処方された湿布や痛み止め、またリハビリ体操などで一時的に改善はしたものの、痛みと可動域制限は完全には取れず、今に至るとのことでした。
日常生活や身体の状態
- ストレスレベル:5段階中「4」
- 運動習慣:なし
- 睡眠時間:平均6時間
- 過去にぎっくり腰:5年前と3年前に経験
これらの情報から、身体の柔軟性や姿勢のバランスに問題がある可能性が高いと判断し、次に検査へと進みました。
◆ 検査内容と可動域チェック
まずは当院独自の検査を実施。
検査内容
- 脊柱の粘弾性チェック
- 骨盤の左右差・可動性の検査
- 肋骨の可動性確認
- 腹圧と呼吸の質
- 肩関節の可動域検査
検査結果
脊柱(背骨)
- 右T1~T5に強い硬さ
- 両側T12(背中の下部)にも硬さあり
骨盤
- 左の恥骨が下方にズレ
肋骨
- 右第2・3肋骨の可動性が低下
腹圧
- 横隔膜周辺が硬く、押すと痛みあり
肩の可動域(正常との比較)
動作 | 正常可動域 | Nさんの可動域 | 痛み |
---|---|---|---|
屈曲 | 0~180° | 最大160°(140°から痛み) | あり |
伸展 | 0~50° | 最大30°(後面に痛み) | あり |
外転 | 0~180° | 最大100°(痛みあり) | あり |
このように、肩周辺の可動域が全体的に狭くなっており、痛みが伴う状態でした。
◆ 五十肩の原因をどう考えるか?
五十肩は、医学的にも「はっきりとした原因が分かっていない」症状のひとつです。
ただし、近年では以下のようなメカニズムが分かってきています。
- 肩の関節包や靱帯に炎症が起きる
- 炎症が治まる過程で癒着(かたまり)が発生
- 結果として、関節の可動域が大幅に制限される
また、運動不足や姿勢の悪さ、身体のゆがみ、筋肉の柔軟性低下なども発症・慢性化の大きな要因です。
Nさんの場合も、
- 運動不足
- 骨盤や肋骨のゆがみ
- 過去のぎっくり腰による体幹の不安定さ
といった背景があるため、こうした要因が絡み合い、肩に大きな負荷がかかってしまったと考えられます。
◆ 施術内容と変化
施術は以下の流れで進めました。
【1】骨格の調整(約8分)
- 左の恥骨のズレを矯正(運動療法・3分)
- 右第2・3肋骨の動きを改善(運動療法・5分)
この時点での変化:
動作 | 施術前 | 施術後 |
---|---|---|
屈曲 | 160°(140°から痛み) | 170°(160°で痛み) |
伸展 | 30° | 35°(後面の痛みが軽減) |
外転 | 100° | 130°(痛みは残るが改善) |
【2】筋肉のアプローチ(約10分)
使用手技:鍼・カッサ
施術した筋肉:
- 三角筋
- 僧帽筋
- 上腕二頭筋・三頭筋
- 菱形筋
- 小円筋
- 円回内筋
最終的な変化:
動作 | 最終可動域 | 痛み |
---|---|---|
屈曲 | 170° | 痛みほぼなし |
伸展 | 35° | 痛みなし |
外転 | 130°(110°までスムーズ) | 痛みなし |
◆ ご本人の感想と今後のケア方針
施術終了後、Nさんに感想をお聞きすると、開口一番、
「こんなに変わると思いませんでした!通います!!」
と、とても嬉しいお言葉をいただきました。
アフターケアの指導内容
- 痛みのない範囲で積極的に肩を動かすこと
- 関節の癒着を予防する運動を毎日少しずつ
- 初期は週1回の施術を目安に、6〜9回の通院を提案
Nさんも納得され、その場で回数券を購入し次回予約を取ってお帰りになりました。
◆ まとめ|五十肩の改善は“総合的なアプローチ”が大切
今回のNさんのケースは、典型的な「五十肩」と呼ばれる症状でしたが、痛みの背景には単なる肩の問題だけではなく、
- 骨盤や肋骨のゆがみ
- 姿勢の崩れ
- 筋肉の柔軟性不足
- ストレスや生活習慣
といった全身の問題が複雑に絡み合っていました。
当院では「肩が痛い=肩だけを施術する」という発想ではなく、全身の状態を整えることで、根本から改善へ導くことを大切にしています。
五十肩や長引く肩の痛みでお悩みの方、もう改善しないと諦めていませんか?
整体でお力になれることがあるかもしれません。