ぎっくり腰からの右股関節のしびれ」船橋市東中山の30代男性を襲った突然の不調。その原因は深層筋の硬さだった!
初めに
こんにちは!整体院ゆいまーるです。
「ぎっくり腰になった後、足にしびれまで出てきた…」「座っているだけで股関節がビリビリする…」
もしあなたがそんな経験をされたら、不安と不快感で日常生活にも支障が出てしまいますよね。特に、育児中のパパさんにとっては、お子さんの抱っこもままならず、心細い思いをされているかもしれません。
2024年8月26日、当院にぎっくり腰と右股関節のしびれでお悩みのIさん(30代男性)がご来店されました。船橋市東中山にお住まいのIさんは、5日前にぎっくり腰を発症。これまでも経験があったため、「2、3日すれば治るだろう」と思っていたそうですが、一向に痛みが変わらず、「どこか良いところはないかな」とネットで探していたところ、当院のホームページにたどり着いたそうです。「ここ良さそう!!」と感じてくださり、今回ご来店いただきました。
今回は、Iさんのぎっくり腰と右股関節のしびれが、どのようにして改善へと向かったのかを詳しくご紹介します。船橋市東中山にお住まいのあなたも、ぜひ読み進めてみてください。
「育児中なのに…」Iさんのぎっくり腰としびれ:問診編
Iさんは30代の男性で、普段は立ち仕事をされていますが、現在は育児休暇中で、10ヶ月になるお嬢さんを抱っこすることが多いそうです。
主な悩みはぎっくり腰による腰の痛みと右股関節のしびれでした。
腰を痛めたきっかけは、朝ベッドから起き上がろうとした際、突然腰を痛めて立ち上がれなくなったとのこと。痛めた当初は、座るのも立つものも辛く、2〜3日間はベッドで横になって過ごしていたそうです。
当院にご来店されたのは、腰を痛めてから5日後でした。痛みは最初の頃よりは軽減したものの、「座っていても腰が痛い感じがする」とおっしゃっていました。特に悩まされていたのが、右股関節のしびれでした。「ビリビリするような、感覚が鈍いような感じがして不快」とのことです。
基本的には「何をしていても痛い」状態でしたが、特に立った状態で腰を反らそうとすると痛みが強くなるとのこと。右股関節のしびれも常に感じていましたが、座っている状態だと特にしびれ感が強くなるという特徴がありました。
過去の病歴と生活習慣
Iさんの既往歴(過去の病気や怪我)について伺うと、中学生の頃にバスケットボールをしていた際に腰を痛め、病院ですべり症と診断されたことがあるそうです。それ以外に大きな怪我や病気はありませんが、すべり症と診断されてから2〜3年に1回のペースでぎっくり腰を繰り返しており、今回のぎっくり腰は人生で10回目くらいだとのことでした。
現在の生活習慣についても伺いました。
- 運動習慣: 普段座っていることが多く、運動はしていない。
- ストレス: ほとんどない。
- 飲酒: 毎日350mlの缶ビールを1本飲む。
- アレルギー: なし。
これらの情報から、次にIさんの身体の状態を詳しく検査していきます。
原因を探る!しびれと痛みの正体:身体の検査編
ぎっくり腰と右股関節のしびれの根本原因を突き止めるため、まずはしびれがあるため神経的な検査から行っていきます。
1.しびれ箇所の触診
Iさんにベッドに横になってもらい、しびれを感じている箇所を私が触診し、左右の感覚に違いがあるかを確認しました。
仰向けになった状態で触診したのは、股関節前面、太ももの前面(大腿四頭筋付近)と内側(内転筋付近)、すねのあたり(前脛骨筋付近)です。
結果: 左側は全てしっかりと感覚があり、違和感もありませんでしたが、右股関節の前面と、太ももの前面(やや外側より)を触ってみると、感覚が鈍いような感じがありました。
2.痛みの誘発・軽減動作の確認
次に、そのまま仰向けになった状態で、痛い動作や楽になる動作を確認しました。
仰向けになり、手足を伸ばした状態でも腰の痛みと右股関節のしびれはありましたが、
- 右股関節を自動的(ご自身で)に曲げると、痛みが楽になる感じがありました。
- 左の股関節を曲げると、痛みが増しました。
- 両方の股関節を曲げると、腰は何となく楽になる感じがありました。
これらの問診と検査の結果を総合し、次に原因を推測し、施術の方向性を決めていきます。
問診・検査から導き出す原因と施術の方向性
まずは、問診と検査で分かったことを整理します。
問診のポイント
- 30代男性、育休中。座っていることと、子供の抱っこが多い。
- 主な悩み: ぎっくり腰による腰の痛みと右股関節のしびれ。
- 腰を痛めてから5日経過。
- 何をしていても痛いが、座っていると右股関節のしびれが特に強い。
- 立った状態で腰を反らすと特に腰の痛みが悪化する。
- 中学生の頃にすべり症と診断されたことがある。
- 今回のぎっくり腰は人生で約10回目。
- 現在、運動習慣はない。
- 毎日お酒を350ml飲む。
検査のポイント
- (仰向け)右股関節前面、右太もも前面の外側は触ると感覚が鈍い。
- (仰向け)右股関節を曲げると腰の痛みが楽になり、左の股関節を曲げると痛みが増す。
推測されること:しびれの正体は?
これらの情報から、Iさんの身体に何が起こっているのかを考察します。
まず、Iさん自身が右側の股関節に痛みやしびれを感じており、私が触診しても感覚の違いがあることから、神経的な症状があることは明らかです。
股関節前面と太ももの外側の感覚の鈍さは、それぞれ**大腿神経(だいたいしんけい)と大腿外側皮神経(だいたいがいそくひしんけい)**という神経の支配領域に当たります。これらの神経は主に腰椎のL4(腰の骨の4番目)あたりの神経から出ています。したがって、L4付近から股関節面にかけて、何らかの神経障害があり、しびれが出ていると推測できます。
では、この神経を何が障害しているのでしょうか?
- すべり症の悪化?: Iさんは中学生の頃にすべり症と診断されており、もしそれが悪化しているのであれば、関節や骨の問題になります。
- ヘルニア?: 椎間板(ついかんばん)の髄核(ずいかく)が飛び出して神経を圧迫しているヘルニアであれば、それが問題かもしれません。
- 筋肉の問題?: 右股関節を曲げると痛みが楽になるという検査結果に注目します。右股関節を曲げる際に主に使う筋肉は、**腸腰筋(ちょうようきん)や大腿四頭筋(だいたいしとうきん)**です。これらの筋肉の強い緊張と短縮(硬くなり縮むこと)によって、骨盤と腰椎にねじれが生じ、神経を圧迫している可能性が考えられます。
結論として、もしすべり症や骨・関節自体が原因であれば、医療機関での処置が必要となり、整体で対応できる範囲を超える場合があります。ヘルニアの場合も症状の緩和は可能ですが、完治までには時間や回数がかかることがあります。
しかし、**「筋肉性の問題」**であれば、単純に腸腰筋や大腿四頭筋をほぐすことで、痛みとしびれの早期改善が期待できます。
今回のぎっくり腰の場合、痛みなどの症状は緩和できるかもしれませんが、念のため、場合によっては医療機関の受診も検討した方が良い旨をお伝えしつつ、まずは大腿四頭筋と腸腰筋を緩めることで症状が改善されるかを診ていくことにしました。
それでは、実際の施術へと移っていきます。
施術と劇的な結果!「しびれがほとんどゼロに!」
実際の施術の様子をご紹介します。
上記で、今回は腸腰筋と大腿四頭筋を施術するとお伝えしました。これらの筋肉は非常に分厚く、体の深層にあるため、通常の指圧だけではアプローチが難しい場合があります。そこで今回は、**鍼灸(しんきゅう)**を使って筋肉を効率的に緩めていきます。
イメージしやすいようにイラストを貼っておきます。
(腸腰筋と大腿四頭筋のイラスト)
腸腰筋も大腿四頭筋もこのように付着していますが、腸腰筋は体のかなり深部にあり、その大部分が内臓の後ろにあるのですが、鼠径部(足の付け根)に近づくにつれて表面に出てくるため、その部分に鍼を打ちます。大腿四頭筋は、特に大腿直筋(だいたいちょっきん)という筋肉を狙って、深さ3cmほど深めに鍼を刺します。
具体的には、右股関節に2本、右の大腿直筋に2本、左の股関節に1本鍼を刺し、10分ほど置鍼(ちしん:鍼を刺したままにしておくこと)して様子を見ます。
10分後、鍼を抜いて痛みの確認のため、最初と同じ坐位になってもらいました。
結果: 驚くべきことに、座っている時のしびれが、Iさんの感覚として「10」から**「3」まで軽減していました! そして、先ほどまで反らすと腰に痛みが走っていた動作も、反らす可動域が大幅に向上し、腰自体の痛みも「10」から「4」まで減少**していました。
Iさんも嬉しそうに笑顔になっていました。
この時点で問診と検査を合わせると約40分が経過していました。まだ時間に余裕があったため、あとは先ほど鍼を打った箇所に手で刺激を加えてほぐしていきました。右股関節(腸腰筋)、右の大腿前面(大腿四頭筋)、左の股関節(腸腰筋)です。この手技は約10分程度行いました。
ほぐし終えて、再度痛みと動作の確認を行います。
最終結果: 座っている状態で感じていたしびれは、わずかな違和感は残るものの、ほとんど「0」に近い状態にまで改善していました。そして、反らすときに痛かった腰の痛みも、多少の違和感はあるものの、10段階で言うと**「1」か「2」程度にまで軽減**していました。
この日の施術はこれで終了です。
最後に、「症状がぶり返すことはないと思いますが、また近いうちに様子を見たい」旨を伝え、Iさんはお帰りになられました。
最後に:船橋市東中山でぎっくり腰やしびれに悩むあなたへ
今回は、ぎっくり腰と右股関節のしびれでお悩みの30代男性、育休中のIさんの症例をご紹介しました。船橋市東中山にお住まいのIさんのぎっくり腰と右股関節のしびれの主な原因は、右側の腸腰筋と大腿四頭筋の硬さによるものでした。
結果として、たった1回の施術で痛みとしびれは大幅に改善し、Iさんも満足げな表情でお帰りになられました。
「ぎっくり腰」と一言で言っても、その原因は人によって様々です。筋肉の問題、関節の問題、あるいは内臓の不調が関係していることもありますし、それに伴って施術方法も変わってきます。
大切なのは、痛みの真の原因がどこにあるのかを正確に見極め、それに合わせた適切な施術を行うことです。
もしこの記事を読んでいるあなたが、船橋市東中山でぎっくり腰や股関節のしびれ、あるいは他の体の不調でお悩みでしたら、私たち整体院ゆいまーるが、あなたのお力になれるかもしれません。
どうぞお気軽に、LINEでもお電話でも、まずはご相談ください。あなたの力になれたら大変嬉しく思います。