【施術事例】「胃が気持ち悪い」機能性ディスペプシアが改善!千葉市中央区在住40代男性Tさん
初めに
こんにちは!船橋市西船橋にある整体院ゆいまーるの山城です。
突然ですが、あなたは「機能性ディスペプシア」という言葉を聞いたことがありますか? もしかしたら、ご自身がそうだと知らずに、あるいは診断されても「気のせい」と片付けられてしまいがちで、一人で悩みを抱えている方が非常に多い症状です。
今回の記事では、2025年4月18日に当院にご来院された、まさにその機能性ディスペプシアに長年悩まされていた千葉市中央区在住の40代デスクワーク男性、Tさんの施術事例について詳しくお話ししていきたいと思います。「食欲が出ない」「食べても胃が気持ち悪い」という辛い症状が、どのように改善への道を辿ったのか、ぜひ最後までお読みください。
Tさんが参考にした記事はこちら☟
・機能性ディスペプシアでお悩みのsさん20代男性ー接客業ー船橋市本郷町在住 | 整体院ゆいまーる
「どうにかしたい…」Tさんが整体院ゆいまーるの扉を叩いた経緯

Tさんは、5、6年前から胃の不調を感じ始めていたものの、ここ数年で症状が深刻化し、「日常でずっと胃の気持ち悪さが気になる」という状態にまで悪化していました。食欲不振は日ごとに進行し、食事をするのが苦痛になっていたそうです。
「このままではいけない」そう強く感じたTさんは、これまでも様々な整体や鍼灸院を訪れては、症状の改善を試みていたと言います。しかし、なかなか期待する効果が得られず、半ば諦めかけていたその時、インターネットで当院の症例ブログをご覧になったそうです。特に「機能性ディスペプシア」に関する記事を読み、「もしかしたら、ここなら私の胃の不調も治るかもしれない」と希望を見出し、当院へのご来院を決意してくださいました。
遠方である千葉市中央区からわざわざ船橋市西船橋までお越しいただいたこと、そして長年の辛い症状を抱えながらも、諦めずに改善策を探し続けたTさんの強い意志に、私も心を打たれました。当院を選んでくださったそのお気持ちに、全身全霊でお応えしたいと強く思いました。
Tさんの「食欲が出ない」「胃が気持ち悪い」背後に潜むもの:詳細な問診から見えてきたこと
ご来院後、まずはTさんの現状を深く理解するために、丁寧な問診から始めました。患者様の症状だけでなく、生活習慣、過去の病歴、精神的なストレスレベルなど、多角的な情報を得ることで、表面的な症状の奥に潜む根本原因を探っていきます。
Tさん(40代男性)の問診から分かったこと:
- 職業と生活スタイル: デスクワークが中心で、1日10時間程度座りっぱなしという多忙な日々を送っているとのこと。長時間の座り姿勢は、腰や背骨、骨盤に負担をかけ、全身の血行不良や自律神経の乱れを引き起こす大きな要因となり得ます。特に、内臓を圧迫する姿勢は、胃腸の機能にダイレクトに影響を与える可能性があります。
- 主訴: 「食欲が出ない」そして「食べても胃が気持ち悪い」という機能性ディスペプシアの典型的な症状。これが何年も続き、ここ数年で一層悪化しているとのことでした。
- 既往歴: 3年前に「うつ病」と診断され、3ヶ月ほど休職されていた経験があるそうです。この情報は非常に重要です。心と体は密接に繋がっており、精神的なストレスや過去の心の不調が、身体症状として現れることは少なくありません。
- 現在服用中の薬: 消化器内科やメンタルクリニックで処方されたうつ病の薬、胃薬、そして入眠剤など、7種類もの薬を服用されているとのこと。これだけの種類の薬を長期的に服用しているという事実は、Tさんの身体に多大な負担をかけている可能性を示唆しています。薬には効果がある一方で、副作用も存在します。特に、胃腸に影響を与える薬や、自律神経に作用する薬は、機能性ディスペプシアの症状に影響を与える可能性も考慮に入れる必要があります。
- ストレスレベル: ご自身で5段階中「4」と評価されており、日々の生活でかなりの精神的ストレスを抱えていることが分かりました。ストレスは胃腸の動きを直接的に抑制したり、自律神経のバランスを大きく崩したりする最大の要因の一つです。
- 身体の自覚症状:
- 「呼吸が浅く感じる」:これは自律神経の乱れや胸郭の硬さの典型的なサインです。呼吸が浅いと、体内の酸素供給が不足し、内臓の働きも低下します。
- 「たまに胃が痛くなる(週2~3回)」:気持ち悪さだけでなく、実際の痛みも伴うことがあるとのこと。
- 「手足が冷え性」:これも血行不良のサインです。特に内臓の冷えは、胃腸の機能を大きく低下させます。
問診を通じて、Tさんの機能性ディスペプシアの症状が、単なる胃の問題に留まらず、長時間のデスクワークによる身体の歪み、過去の精神的ストレス(うつ病)、そして現在服用している多種類の薬、さらには日々の高いストレスレベルや冷え性といった複数の要因が複雑に絡み合って生じている可能性が高いことが明らかになりました。
痛みの手がかりを探る:Tさんの身体から読み取れるサイン「検査編」
問診で得た情報をもとに、次にTさんの身体の状態を詳しく確認するための「検査」を行いました。実際に身体に触れ、動きをチェックすることで、どこに「硬さ」や「歪み」、あるいは「機能不全」が起きているのかを、私の手と目で丁寧に探っていきます。
Tさんの身体に見られた具体的な検査所見:
- 脊柱の粘弾性(しなやかさ):
- 「全体的に硬い」:特に背骨全体に柔軟性がなく、ガチガチに固まっている状態でした。これは長時間のデスクワークやストレスによる身体の慢性的な緊張を示唆しています。背骨の硬さは、全身の血行不良、神経の圧迫、そして自律神経の乱れに直結します。
- 「特に左の胸椎6、7番辺りが硬い」:胸椎(背中の胸の部分の背骨)は、胃や肝臓、膵臓など消化器系の臓器を支配する自律神経の通り道と密接に関わっています。特に左側の6、7番胸椎の硬さは、胃の機能に直接的な影響を与える可能性が高いと考えられました。
- 胸郭(肋骨の動き):
- 「肋骨3~4番辺りが硬い」:肋骨は呼吸をする際に大きく動きます。この部分が硬いと、呼吸が浅くなりやすくなります。問診で「呼吸が浅く感じる」とおっしゃっていたことと一致します。浅い呼吸は、自律神経のバランスを大きく崩し、リラックスできない状態(交感神経優位)を招きます。
- 「胸前全体が硬め」:特に胸骨(胸の中央の骨)から肋骨にかけての前面が硬い状態でした。これも呼吸の制限だけでなく、ストレスによる身体の緊張が反映されていることが多い部分です。
- 骨盤の歪み:
- 「左恥骨が下方にズレ」:骨盤は身体の土台であり、ここに歪みがあると全身のバランスが崩れます。恥骨は骨盤の前面にある骨で、ここにズレがあると、股関節の動きや、その内部にある膀胱や腸といった内臓の位置、さらには関連する神経に影響を与える可能性があります。
- お腹の状態(圧痛や硬さ):
- 「みぞおち部圧痛あり」:みぞおちは胃の出口にあたる部分で、ここに圧痛があるのは、胃の機能低下や炎症を示唆します。機能性ディスペプシアの患者さんに多く見られる所見です。
- 「へそ周りが硬い」:へそ周りには大腸や小腸が位置しており、この部分の硬さは、腸の動きの低下や、問診で伺った便秘・下痢といった排便トラブルと関連していると考えられます。
- 「左下腹部に特に強い圧痛あり」:この部分には大腸のS状結腸や、男性では膀胱、リンパ節などが位置します。強い圧痛は、その部位の血行不良、炎症、あるいは神経の過敏状態を示唆しています。内臓の機能低下は、自律神経の乱れと表裏一体であり、機能性ディスペプシアの症状に深く関わります。
痛みの根本原因を特定し、改善への道を築く:「推測と施術方針」
問診と検査の結果を総合的に分析し、Tさんの機能性ディスペプシアの症状がどこから来ているのか、その「推測」を立て、具体的な「施術方針」を決定します。
当院では、機能性ディスペプシアの主な原因を大きく2つに分けて考えています。
- ストレスや脳機能の低下による食欲不振、胃の不快感: これは、精神的なストレスが自律神経を通じて胃の働きを抑制したり、脳の機能が低下することで食欲中枢が正常に働かなくなったりするケースです。問診での高ストレスレベルやうつ病の既往歴、呼吸の浅さ、手足の冷え性などがこれに該当します。自律神経の乱れが、胃の蠕動運動や消化液の分泌を妨げていると考えられます。
- 胃そのものの機能障害: 胃の働きが物理的、あるいは生理学的に低下している状態です。検査でみぞおちやへそ周り、左下腹部に強い圧痛があったこと、そして左胸椎6、7番の硬さがこれに該当します。胃の周辺組織の血流が悪くなったり、胃自体が本来の位置からずれていたり、動きが制限されていることで、消化吸収能力が落ちている可能性があります。
Tさんの場合、問診と検査の両方から、これらの両方の原因が複合的に絡み合っていることが強く推測されました。特に、長年のデスクワークによる全身の硬さ、ストレス、そして内臓への負担が、胃の機能低下と自律神経の乱れを引き起こし、機能性ディスペプシアの症状を慢性化させていると考えました。
そこで、Tさんの施術方針として、以下の2つの柱を立てました。
- 身体の緊張を解き、深いリラックス状態を促す施術: これにより、乱れた自律神経のバランスを整え、交感神経の過剰な興奮を鎮め、副交感神経が優位になる状態を作り出すことを目指します。これは、ストレスによる胃の機能抑制を解除するために不可欠です。
- 胃そのものの機能障害を直接的に改善する施術: 硬くなっている胸椎や肋骨、そしてお腹周りの硬結を緩め、胃の血流を改善し、胃本来の働きを取り戻すことを目指します。
この2つのアプローチを組み合わせることで、Tさんの「食欲が出ない」「胃が気持ち悪い」という症状の根本的な改善を目指すことにしました。
希望の光が見えた!Tさんの施術と劇的な変化「施術と結果」
具体的な施術内容と、それに伴うTさんの身体の変化についてお話しします。
初回施術(合計約50分)
- リラックスを促す施術:
- 頭蓋仙骨療法(約15分): まずは仰向けで、非常に繊細なタッチで頭蓋骨と仙骨にアプローチする「頭蓋仙骨療法」を行いました。これは、脳脊髄液の流れを整え、中枢神経系と自律神経系に直接働きかけることで、心身を深いリラックス状態へと導く手技です。施術を開始してわずか5分ほどで、Tさんはいびきをかき始め、まるで深い眠りについたかのように気持ちよさそうに寝息を立てられました。長年のストレスと不眠で常に緊張状態にあったTさんの身体が、この時点で早くも深いリラックスモードに入ったことを示唆しています。
- 肋椎関節への刺激(約5分): 次にうつ伏せになっていただき、硬くなっていた左胸椎6、7番、そして肋骨3、4番周辺の「肋椎関節」に、優しく、しかし的確な刺激を入れていきました。これにより、呼吸がしやすくなり、胃を支配する自律神経へのアプローチを強化します。この施術をしている最中から、驚くべきことにTさんの胃が「ぐるぐる…」と大きく動き始める音が、周りにもはっきりと聞こえるほど鳴り始めました。これは、これまで機能が低下していた胃の蠕動運動が活性化し始めた明確なサインであり、私自身も「これは効いている!」と確信しました。
- 胃の機能障害を改善するための内臓マニピュレーション(約5分): 最後に、胃そのものの機能改善に焦点を当てた「内臓マニピュレーション」を行いました。みぞおちやへそ周り、左下腹部の硬結や圧痛のある部分を、非常にソフトなタッチで、しかし深部に働きかけるように調整していきました。胃の位置や周辺組織の制限を解放し、血流を促進することで、胃本来の消化・吸収機能を高めることを目指します。
初回施術後のTさんの変化: すべての施術が終わり、Tさんに身体の変化を伺うと、まだ実際に食事をしたり日常を過ごしたりしてみないと完全な効果は分からないとしながらも、
「胃が中で動いている感じがして、身体全体がすごくスッキリしている!」
と、驚きと期待が入り混じった表情で話してくださいました。施術前にはあんなに苦痛に歪んでいた顔に、活気が戻ってきたのが印象的でした。
この日、Tさんには1週間後に再度ご予約をいただき、ご帰宅いただきました。
1週間後の経過(2回目ご来院時)
初回施術から1週間が経過し、2回目のご来院時、Tさんの様子を伺いました。まだ完全に治ったわけではないものの、
「まだ全快ではないですが、軽くならご飯が食べられるようになりました!」
と、嬉しい報告をいただきました。以前は食欲が全くなく、食べること自体が苦痛だったTさんにとって、これは大きな一歩です。胃が動いている感覚も継続しており、確実に良い方向へ向かっていることを実感されているようでした。この日も初回と同じように、身体の緊張を解き、内臓機能を高める施術を行いました。
3回目ご来院時:「あれ?様子がおかしい?」思わぬ壁に直面
初回からTさんには1週間ごとにご来院いただいていたのですが、2回目までは順調な改善が見られていたものの、3回目のご来院時に、少し様子がおかしいと感じました。Tさんは、「胃はぐるぐる動いている気がするが、食欲がまたなくなってしまった」と、困惑した表情で訴えられました。
身体の反応からすると、胃の機能は改善しているはずなのに、なぜ食欲が出ないのか?この時、私の頭に浮かんだのが、問診で伺っていた**「7種類もの薬の服用」**という情報でした。特に、うつ病の薬や入眠剤といった、自律神経や脳に作用する薬が、胃の機能改善を阻害している可能性、あるいは食欲に影響を与えている可能性が考えられました。
私はTさんに、「それは薬のせいかもしれないので、一度クリニックで、胃の症状や食欲がないことについて相談してみてください」と伝えました。そして、この日もTさんの全身の状態を整える施術を行い、ご帰宅いただきました。
4回目ご来院時:薬の調整が改善の決め手に!
3回目のご来院から2週間後、Tさんが再びご来院されました。前回の私の指示通り、クリニックに行って症状について相談されたそうです。すると、担当医から「薬の種類を変更して様子を見ましょう」と言われ、薬が切り替わったとのこと。
そして、新しい薬に変えてからわずか3日ほど経過したところで、なんと…!
「食欲が復活してきたんです!」
Tさんは、まるで憑き物が落ちたかのように、明るい表情で報告してくださいました。「まさか薬の影響もあったなんて…」と、苦笑いをされていましたが、この時Tさんの身体だけでなく、心にも大きな変化が訪れたことを確信しました。薬の調整が、Tさんの機能性ディスペプシア改善の大きな転換点となったのです。この日も、全体の調子を整える施術を行い、Tさんはご帰宅されました。
5回目以降:安定とメンテナンスへ
薬の変更後、Tさんには2週間に1回のペースでさらに2回ご来院いただきました。
「以前のように食欲が全くない、食べられないという症状はほとんどなくなり、日常生活を問題なく送れるようになった」と、大変喜んでおられました。ここまで改善に至るまでに、初回から数えて合計6回の施術でした。
Tさんの機能性ディスペプシアの症状は、目覚ましい改善を見せ、これで施術を終えても良いレベルに達していました。しかし、Tさんは「仕事のストレスはこれからも避けられないし、せっかく良くなった身体を維持したいので、これからもメンテナンスとして1か月に1回は来たいと思います」と、ご自身の身体を大切にする意識を示してくださいました。私にとっても、Tさんの身体が根本から改善され、さらにその良い状態を維持していこうとするその姿勢は、治療家として最高の喜びです。
まとめ:機能性ディスペプシアは「諦めないで」多角的なアプローチを
今回の「食欲が出ない」「胃が気持ち悪い」機能性ディスペプシアでお悩みの千葉市中央区在住デスクワーク40代男性Tさんの施術事例は、長年の辛い症状も、多角的な視点から根本原因を突き止め、適切なアプローチを組み合わせることで、劇的な改善が見られることを示してくれました。
Tさんの場合、
- 長時間のデスクワークによる全身の筋膜の硬さや骨格の歪み
- それに伴う自律神経の乱れ
- 胃そのものの機能低下と血流不足
- そして、服用していた薬の影響
といった複数の要因が複雑に絡み合っていました。当院の整体アプローチ(頭蓋仙骨療法、肋椎関節への刺激、内臓マニピュレーションなど)によって、Tさんの身体の緊張が解け、自律神経が整い、胃腸の機能が活性化しました。そして、薬の調整という、患者さん自身でしかできない重要なステップを踏むことで、症状は一気に好転しました。
機能性ディスペプシアは、画像検査では異常が見つからないことが多く、そのために「気のせい」「ストレス」と片付けられがちですが、決してそうではありません。Tさんの事例が示すように、身体の歪み、内臓機能の低下、自律神経の乱れ、そして生活習慣や服用中の薬などが、複合的に症状を引き起こしている可能性が大いにあります。
もしTさんと同じように「食欲が出ない」「胃が気持ち悪い」「検査で異常なしと言われたのに症状が続く」といった機能性ディスペプシアでお悩みの方がいらっしゃれば、今回の事例があなたの希望となることを願っています。
整体院ゆいまーるでは、単に症状を抑えるだけでなく、あなたの身体が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出し、根本からの改善を目指します。長年の不調に諦めてしまう前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。あなたの「つらい」に、真摯に向き合います。
他の機能性ディスペプシア症例はこちら☟
・機能性ディスペプシアでお悩みのsさん20代男性ー接客業ー船橋市本郷町在住 | 整体院ゆいまーる