【事例&解説】機能性ディスペプシアが改善!

初めに

整体院ゆいまーるの院長山城正弥の写真です

こんにちは!船橋市西船にある整体院ゆいまーるの山城です^^

今回の記事は機能性ディスペプシアの解説と事例紹介を書いて行きたいと思います。

・ご飯が食べられない
・胃が痛む
・吐き気がある

そのような方は是非この記事が参考になれば幸いです。

書いて行くのは以下の内容です。

・一般的知識:機能性ディスペプシアについて
 主な症状
 主な原因
 治療と対処法
・当店の考え:機能性ディスペプシアとは
 原因について(神経的、胃付近の組織について)
 施術法&施術事例
・まとめ

では内容に入っていきます。

一般的知識:機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia; FD)とは、胃もたれや胃の痛みなどの慢性的な胃の不快な症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査やその他の検査(血液検査、超音波検査など)をしても、胃潰瘍やがんなどの症状を説明できる明らかな病気(器質的疾患)が見つからない状態を指します。

以前は「慢性胃炎」「神経性胃炎」などと呼ばれていた病態の一部を含みますが、現在では国際的な診断基準(Rome IV基準など)に基づいて明確に定義されています。


機能性ディスペプシアの主な症状(4つの症状)

機能性ディスペプシアの症状は、大きく分けて2つの症候群に分類され、以下の4つのうちいずれか、または複数が慢性的に現れるとされています

症候群症状詳細
食後愁訴症候群 (PDS)食後のもたれ感食後に胃が重く、いつまでも食べ物が残っているような不快な感覚が続く。
早期飽満感食事を始めてすぐにお腹がいっぱいになり、十分な量を食べ終えることができない。
心窩部痛症候群 (EPS)心窩部痛みぞおちの辺り(心窩部)に、つらいと感じる痛みがある。
心窩部灼熱感みぞおちの辺りが、焼けるように熱いと感じる感覚がある(胸焼けに似ているが、逆流性食道炎とは異なる場合がある)。

これらの症状が診断の少なくとも6か月以上前に始まり、かつ直近の3か月間に続いていることが診断の目安となります。


機能性ディスペプシアの主な原因

明らかな器質的疾患が見つからない機能性ディスペプシアですが、その病態は複雑で、複数の機能的な異常が絡み合って発生すると考えられています。

  1. 胃・十二指腸の運動機能異常(機能不全)
    • 胃適応性弛緩障害: 食べ物が入ってきたときに胃が十分に膨らまず、少量で満腹感を感じてしまう。
    • 胃排出遅延: 胃から十二指腸へ食べ物を送り出す機能が遅れ、いつまでも胃に食べ物が留まる(胃もたれの原因)。
  2. 内臓知覚過敏
    • 胃や十二指腸の神経が過敏になり、通常の胃の膨らみや胃酸などの刺激に対して、痛みや不快感を過剰に感じてしまう状態。
  3. 脳腸相関の異常(心理的因子)
    • 過度なストレス、不安、うつなどの心理的・精神的要因が、自律神経を介して胃腸の機能に悪影響を及ぼし、症状を引き起こしたり悪化させたりする。
  4. その他
    • 胃酸分泌の異常、ピロリ菌感染後の影響、生活習慣(不規則な食事、高脂肪食、喫煙、不眠など)などが関与すると考えられています。

治療と対処法

機能性ディスペプシアの治療は、症状のタイプと原因に合わせて、薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせて行われます

・禁煙・節酒: アルコールやタバコは胃の機能に悪影響を及ぼすため控える
・薬物療法
・胃の運動機能改善薬: 胃の動きを良くし、食べ物の排出を促す薬。
・胃酸分泌抑制薬: 胃酸の分泌を抑え、知覚過敏による痛みや灼熱感を和らげる薬。
・漢方薬: 胃の機能改善や自律神経の調整を目的としたもの(例:六君子湯など)。
・抗不安薬・抗うつ薬: 強い不安やうつ症状を伴う場合や、他の治療で効果がない場合に、脳腸相関に働きかけるために用いられることがあります。
・生活習慣の改善
・ストレス管理: 十分な睡眠、適度な運動、リラックスできる時間を作り、自律神経のバランスを整える。
・食事の見直し: 不規則な食事や早食いを避け、高脂肪食など胃に負担をかける食事を控える。

ここまでが一般的な機能性ディスペプシアについての内容でした。

では次からが当店の機能性ディスペプシアに関する考えと施術事例などの紹介です♪

当店の考え:機能性ディスペプシアとは?

当店では機能性ディスペプシアとは「胃の機能障害」だと考えています。

上記の一般的知識でも軽く触れていましたがそれはどういう事なのか詳しく書いて行きたいと思います。

まずは胃のイラストをご覧ください☟

胃の解剖のイラスト

全部覚える必要はないのですが何となくイメージできると良いと思います。

胃の形はひょうたん型になっており解剖学的にこのように様々な組織があって構成されています。

そんな胃の働きはというと食べてきたものの消化、分解です。

経路にすると

何か食べる→口腔内で噛む→食道を通る→胃の内部で消化液と混ざり分解→十二指腸へと送られる(吸収)

という感じになるんですがここで大事なのが胃の動きです。

実は胃って可動性(動き)があって息を吸うとき時計回りに動いたり消化した食べ物を腸に運ぶ時に自動的に収縮や拡張を繰り返したりします。

この時計回りの動きや、収縮や拡張などの動きが何らかの原因で出来なくなってしまっている状態こそが胃の機能障害、つまり機能性ディスペプシアだと当店では考えています。

ではなぜこの胃の機能障害が起きてしまうのでしょうか?私生活や解剖学的観点から考えてみます。

神経的考察

まずは神経的観点から見ると胃は主に背中のt6-t9から出る交感神経と食道共に迷走神経が分布してます。どちらも自律神経線維(勝手に働いている神経)になりよく言われる自律神経の乱れ(不規則な生活やストレス)などが影響することが考えられます。

もしくはストレスとかはないし生活も不規則じゃないけど症状が出ている方は背中や腰を痛めた事があったり、単純に背中が凝りすぎて神経の信号が上手く伝わらず胃が正常に動きにくいなども考えられます。

胃付近の組織的考察

上記で神経的な面からの考察も書きましたが今度は胃の周りの組織から考察します。

胃の周りには以下のような組織や内臓などがあります。

・横隔膜
・大網
・小網
・胃脾間膜
・肝冠状間膜
・左肺
・心臓
・肝臓
・腹腔神経節
・左腎臓
・膵臓
・横行結腸
・十二指腸

めちゃくちゃ簡易的なイラストしか無くて恐縮なんですが張っときます汗
なんとなくの内臓の位置がイメージが出来れば大丈夫です。

例えばなんですが胃は横隔膜のすぐ下に位置します(イラストにはなくてすいません汗)

なので普段呼吸が浅かったり普段運動などしない方は横隔膜が硬くなってしまい胃の動きなども動きにくくなっているという事も考えられます。

他にも文章での説明になってしまいますが詳しく書くと胃には胃脾間膜や大網、小網という膜が付着しており以下のようにそれぞれ各臓器に付着しています。

・胃脾間膜=膵臓や横隔膜
・肝冠状間膜=横隔膜
・小網=肝臓と胆道へ
・大網=横行結腸

簡単にですが胃にはこういう膜(胃を固定している組織など)がついていてそれぞれの臓器と連携しています。なので横隔膜以外にも肝臓や腸など胃だけではなく他の臓器などに問題があったりすると膜を通して胃が引っ張られ胃に関係する症状が出てしまう、という事も考えられるわけです。

難しいですよね。

なのでもし機能性ディスペプシアを早期に良くしたい場合どこが原因なのかを見極めて施術することが当店では考えています。

では簡単にですが実際の当店での施術例を何個か書くので参考になれば幸いです。

機能性ディスペプシアの改善例

機能性ディスペプシアと腰痛でお悩みの20代男性Sさん

主訴:機能性ディスペプシアと慢性的な腰痛
症状:月に1回は胃が痛くなる 外食が出来ない たまに吐き気
気になり始めた時期:高校生
ストレス:5段階5
既往歴:特になし

原因:過去のストレスによる胃の噴門部の狭窄 全身のコリや緊張
施術内容:胃へのマニュピレーション 自律神経の調整
回数:3回程度で機能性ディスペプシアによる痛み改善 外食が可能になった

詳しくはこちらの記事で書いているので参考にしてください^^
機能性ディスペプシアでお悩みのsさん20代男性ー接客業ー船橋市本郷町在住 | 整体院ゆいまーる

胃の気持ち悪さと機能性ディスペプシアでお悩みの40代男性Tさん

主訴:機能性ディスペプシアと食欲不振、胃の気持ち悪さ
症状:食欲が全くでなくてふらふらする
気になり始めた時期:1年前?から
ストレス:5段階中5
既往歴:鬱、適応障害

原因:ストレスと身体全身の緊張 薬の副作用
施術内容:内蔵マニュピレーションと自律神経の調整
回数:3回程度で変化を感じ、その後内服薬の変更と合わせて計6回で改善

詳しくはこちら☟
【施術事例】「胃が気持ち悪い」機能性ディスペプシアが改善!千葉市中央区在住40代男性Tさん | 整体院ゆいまーる

食欲がなく脱力感と機能性ディスペプシアでお悩みの70代女性Iさん

主訴:機能性ディスペプシアと体全体がしんどい
症状:倦怠感、吐き気
気になり始めた時期:3ヶ月前
ストレス:5段階中1
既往歴:2年間に左乳がん手術

原因:乳がんの手術後の癒着 軽い運動不足
施術内容:内蔵マニュピレーション 左肋間筋&胃脾間膜ストレッチ 
回数:3回で食欲が戻り、5回で体の調子が前より元気に

こちらはまだ記事作成していません汗

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まとめ:機能性ディスペプシアについて

機能性ディスペプシアについて記事を作成してみましたがどうでしたでしょうか?

今回の記事をまとめると以下の通りになります。

・機能性ディスペプシアは胃の機能障害
・原因は胃が機能していない事
・胃が機能しない原因はストレスや背中の凝り、他の組織による影響など様々

この記事が機能性ディスペプシアで悩んでいる方の参考になれば幸いです^^

最後までお読み頂きありがとうございました!