左足首の痛みでお悩みの40代男性Oさんー介護職ー松戸市和名ケ谷在住

初めに

 2024年8月16日、松戸市和名ケ谷在住の介護職、左足首の痛みでお悩みの40代男性Oさんがご来店されました。

 来店された経緯として来店の2日前に仕事をしている時に気づいたら左足首が痛くなりはじめ、段々と痛みが強くなり、

 「これは何とかしないといけない」

 と思い、前回友人から紹介を受けていた当店で来ていただきました。

 最初はそんなに気にならなかった左足首の痛みですが来店する頃には歩いていても痛みがあり、特に正座をしようとすると痛みが強すぎてまともに正座が出来ないと困った様子でした。

 では今回書いて行く内容な以下の通りです。

・左足首の痛みでお悩みのOさんについて
・検査編
・問診と検査のまとめ 施術の方向性
・実際の施術と結果
・今回のまとめ

 の順番で書いて行きたいと思います。

左足首の痛みでお悩みのOさんについて

 年齢性別は40代男性、仕事は介護職をしており普段立ったり前かがみで仕事をすることが多いとの事。

 また趣味で楽器をしているとの事。

 今回の主訴は左足首の痛み。

 痛みが気になりだしたのは来店の2日前。

 特に転んだり何かのきっかけがあって痛みが出たわけではなく気づいたら痛くなっていたそうです。

 痛い動作として歩行時に体重をかけると軽く痛む、特に正座をしようとすると痛い。

 他に気になる症状として楽器をしている際の右手首の硬さと軽度の痛み、肩こり、たまに腰痛、背中の張り感がある。

 ストレスはほどほど。

 運動はたまにストレッチ程度。

 アルコールは月に2回程度友人と居酒屋で飲む感じ。喫煙は無し。

 健康診断で引っかかっているものは無し。

 大きい病気やケガなども無し。

 問診では以上の事が分かりました。

検査編

 次に検査編に入っていきます。

 まず今回の主訴は左足首の痛みなので足首の痛い動作を細かく見ていき、その後可動域や痛みを確認します。

 最初に診てほしいのは足首の正常可動域です。

 こちらのイラストをご覧ください。

 足首には8つの運動はありそれぞれで正常可動域というものが存在します。

 イラストに描いているのですが足首の正常可動域は、

 底屈 30-50°
 背屈 20-30° 
 外転 5-15°
 内転 15-25°
 内反 30°
 外反 20°

 となっております。

 今回のOさんの主訴と合わせると、正座をするときに痛い=足首の底屈となり、

 底屈したうえで体重をかけると足首が痛いという事になります

 また歩行時歩いていると痛いという動作を再確認すると足の指の付け根を地面につけ体重をかけると足首の前が痛いという事が分かりました。

 では体重が掛かっていない状態で足首を動かすとどうなのか検査していきます。

 やり方はOさんにベットに仰向けになって頂き、自分で足首を底屈して頂きます。

 そうすると痛みがない右足首は正常可動域である50度いっぱいまで曲がりますが、痛みがある左足首は20度ぐらいで止まり、痛みが出てくることが分かりました。

 他動的に左の足首を底屈させようとすると20度よりは動きはしますが少し痛みが強くなりそうだったので中止。

 他に気になる動作はないか確認すると、足首を内反させるようにすると足首の外側が痛むような、引っ張られるような感じがするとの事でした。

 ただ痛みなのかただ引っ張られているのか分からないぐらいの痛みでした。

 足首の検査はこれで終了し、一応他にも気になる症状はあるのですが今回はまず足首をメインで診ていきたい為これで検査は終了。

問診検査のまとめ 施術の方向性

 問診検査は上記で終了です。

 では上記で分かった事を少しまとめていきます。

 問診
・40代男性 介護職 前かがみが多い
・主訴は左足首の痛み 歩行時と正座の時に痛い
・痛めたのは2日前 きっかけは分からない
・趣味は楽器(なにかは聞いてません汗) 手首をよく使う
・他に気になる症状は右手首の硬さ、軽度の痛み 肩こり 腰痛 背中の張り感
・ストレスあり
・たまにストレッチをしている
・アルコールは月に2回

 検査
・左足首の可動域が底屈20度で痛みが誘発 
・足首を内反させると引っ張られる感じと痛みのような感覚

 という事が分かりました。

 ではこの事から左足首の痛みの原因はどこなのかという推測を立てていきます。

 最初に考えることは痛みを出している組織はどこなのかという事です。

 足首の筋肉なのか、関節なのか、靭帯や腱なのかなど。

 なのでまずは足首のイラストをご覧ください。

上の2つの図が足首周りの骨および関節になります。

今回注目してほしいのはOさんの痛みがでるという足首にある距腿関節という関節です。

距腿関節は足首の底屈と背屈の動きを担います。こちらもイラストをご覧ください。

 こちらが足首を構成する距骨と腓骨、脛骨で構成された距腿関節と言われる関節なんですが距腿関節はイラスト通り背屈と底屈の働きを担います。

 そして骨や関節を動かすのは筋肉です。こちらのイラストご覧ください。

 底屈で主に働く筋肉は腓腹筋やヒラメ筋、背屈で主に働く筋肉は前脛骨筋です。

 そしてその筋肉や腱、骨や関節を固定するために細かい靭帯や組織が足首を覆っています。

 なのでまず大事なのは足首が痛いと感じてる組織がどこなのかという事がとても大事になります。

 今回のOさんの場合で考えられるならば、距腿関節の動きが悪くて痛みになっているのか、もしくは足首の痛みと筋肉の働き、筋肉の走行を考えるのであれば前脛骨筋が問題なのかです。

 なので施術の方向性として、問題となっている距腿関節の動きの調整と前脛骨筋をほぐしていきたいと思います。

 では実際に施術してみて左足首の痛みがどう変わるのかという事を見ていきたいと思います。

実際の施術と効果

 実際の施術の様子を書いて行きます。

 上記でOさんの足首の痛みは前脛骨筋の筋肉のせいなのか距腿関節の動きが悪いせいで痛みになっているのかという事を書きました。

 なので先に前脛骨筋に鍼灸施術を行い痛みが変わるのか見ていきます。

 やり方はOさんにベットに仰向けになって頂き前脛骨筋に3本ほど鍼を刺鍼し5分程置鍼します。

 5分経ち痛みは変わっているのか確認すると、足首の底屈の動きが20度から40度になり足首の痛みも数字で言うと10から5まで減っているとの事でした。

 まずは筋肉にも問題があったという事ですね。

 しかしまだ関節の動きは完璧じゃないのと主訴である左足首の痛みはまだあるので距腿関節の動きも調整していきたいと思います。

 距腿関節の動きの調整は軽くバキっとするような矯正法もあるのですが当店で行うのはあまりバキっとしない呼吸と一緒に関節を調整していくようなやり方です。

 やり方は距腿関節の底屈と背屈を呼吸と共にサポートするような感じなんですが細かい部分は文章で説明するのがややこしくなるので省きたいと思います。

 距腿関節の動きの調整は時間にしてゆっくりやって10分程度です。

 刺激の程度とすると受け手側の人はなにしてるんだろうな~みたいな感覚だと思います。

 では実際の効果はどうなのかというと、底屈が50度まで行くようになり、痛みも完ぺきになくなっており、

 改めてベットの上で正座をしてみると痛みがありませんでした。

 Oさんも、

 「痛くない(笑)」

 この一言でした。

 ここまでの問診検査、施術で時間は40分経過しこれで施術を終わっても良かったんですが少し時間はあるので他になる箇所、

 左股関節、右肩、右の手首を軽く調整し合計50分程度で施術は終了。

 結果として足首の痛みは完璧になくなり、Oさん曰くなんか全体的に身体が楽な感じがするとの事でした。

 アドバイスとして

 一応楽器もしますし、仕事上どうしても身体に負担が掛かってしまうので胸の前と左の股関節はしっかりとストレッチするといいと思います。

 と伝えOさんはお帰りになられました。

今回のまとめ

 今回は左足首の痛みでお悩みの40代男性Oさんー介護職ー松戸市和名ケ谷在住という題名で書かせていただきました。

 Oさんの左足首の痛みの原因は前脛骨筋の硬さと距腿関節の動きの悪さが原因でした。

 前脛骨筋を鍼灸でほぐし、距腿関節を調整することで痛みを取り除くことが出来ました。

 もしこの記事を読んでいる方が足首の痛みや違和感で悩んでいるのであればそれは前脛骨筋や距腿関節が原因かもしれません。

 是非足首の痛みでお悩みの方がいればご相談下さい^^