朝起きた時の腰痛でお悩みの60代男性無職oさんー船橋市西船在住
朝起きた時の腰痛でご来店された経緯
2024年5月17日、朝起きた時の腰痛でお悩みの60代男性oさんー船橋市西船在住がご来店されました。ご来店された経緯として当店が住んでいるマンションのすぐ前にあるので記憶にあったのと、マンションの隣の方から「あのお店いいよ」と言われ気にはなっていたそうです。
紹介された方のお名前を聞くと西船橋にある整体サロンゆいまーるがオープンした時から来ていただいている方で凄い絶賛してくれてたとの事でした。大変ありがたいことですね。
では早速朝起きた時の腰痛でお悩みのoさんの問診編を書いて行きます。
朝起きた時の腰痛 問診 推測
まずは問診で聞いて行ったことをどんどん書いて行き、後でまとめていきます。
年齢は60代、性別は男性、主訴は3日前から朝起きた時に腰痛が酷くて立てないとの事。(日付として2024年5月14日)ゆっくりと動いて行き自分でストレッチやマッサージをするのと時間が経つと共に腰痛は楽になってきて殆ど痛みを感じない状態までなるそうです。
しかし実はoさん他にも色々な症状があって、首の痛み、両肩とも肩が上りはするけど後ろに引くような動作が出来ない、左手の親指が動かすだけで痛いなどがありました。
1つ1つ伺っていくと首は右を向く際に首の付け根が痛い、肩は3年ほど前から胸を開くように腕を広げると肩の上あたりが痛くしんどい(キャッチボールが出来なくて悩んでいる)、趣味で釣りをしているが餌を付けようと左親指と人差し指をくっつけるようにすると親指の付け根が痛いという事でした。
既往歴として糖尿病や高コレステロールなどがあり状態は全然酷くないので少し薬飲んでいるぐらいとの事だったんですが実はoさんなかなかのスポーツマンでよくケガをしていたそうなんです。
まず26の時に交通事故でむち打ちになり首を1週間ほど固定、同じぐらいの時期にスキーで転ぶ際に当たり所が悪く右肘脱臼、その5年後あたりに空手で左わき腹当たりの肋骨を2本骨折、肋骨を骨折後少し経ってから今度は左手の中指と薬指を骨折したそうです。
この話も本人殆ど忘れていたらしく施術中に色々と違和感があったので詳しく聞いて行くと次々に発覚しました、、昔はケガしても余裕で動けていたみたいなので全然気にしていなかったので記憶から消えていたそうです。
では問診で分かったこととそこから考えられることを書いて行きます。
分かった事
・主訴は朝起きた時の腰痛 時間と共に軽快
・他にも左手の親指の痛み、右を向く際首が痛い、両肩開くのがしんどい
既往歴
・糖尿病 高コレステロール 投薬治療中
・26歳、交通事故でむち打ち 器具で安定、安静
・26歳? スキーで右ひじ脱臼 手術 安静
・31歳? 空手で左わき腹の肋骨を2本骨折 手術後 安静
・31歳? 左手の中指、薬指を骨折 手術住み
推測
・朝起きた後から腰痛軽減
→血流が関係している、むち打ちが関係している?
・左手の親指の痛み
→左の肋骨、もしくは左肩周りが硬い?
・右を向く際に首の付け根が痛い
→むち打ちが影響?もしくは首の回旋筋?
・両肩開くのがしんどい
→むち打ちが関係している?もしくは肩回りが単純に硬い?
という事が考えられました。問診で分かった事と考えられる事はこういう感じです。
では次に検査編です。
朝起きた時の腰痛 検査編
では朝起きた時の腰痛の検査編です。痛みは朝起きた時に1番強いとの事なので時間が経ったこの時点ではその時の腰痛は比較できませんが朝起きた時の腰痛に関係ありそうなところを検査していきます。
肩とか指の痛みも検査はしたのですがそこまで書くと長くなってしまうのでこの記事で書いて行くのは朝起きた時の腰痛に関係ありそうな検査と結果だけ書いて行きます。
まずは圧痛場所の確認。朝起きた時に痛い腰痛の部分は腰とお尻の境目の中心部分と腰のくびれの外側の部分です。実際にその部分を座った状態で押しましたが硬い感じはしましたが圧痛はあんまりありませんでした。
次に首の痛み動作の確認をしました。座った状態で上を向くと首の後ろが詰まる感じ、右を向くと右の首の根元が痛い、左を向く時は平気。
次は腰、座った状態で前屈後屈してもらうと、腰を後屈(反らす)する際に腰の中心部分が少し痛む、前屈をするときは腰のくびれ部分が痛くなるとの事でした。
では今度はベッドに仰向けになってもらい腹圧のチェックを行いました。もし腹圧について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
腹圧について 首の痛みの症例と共に
腹圧のチェックとしてみぞおち、へその周り、下腹部を中心に診ていきます。実際はもっと細かい見方があるのですが分かりやすいように記事にはこの3か所で書いて行きます。
・みぞおち→押されると痛い、ウっとする感じ
・へその周り→ウっとはならないが押されて痛苦しい感じ
・下腹部→全然平気
このようになりました。
では股関節のチェックです。股関節は両方とも屈曲、内転は全然できず特に右側は全然曲がりませんでした。
次に腰の筋肉(腸腰筋)はちゃんと使えているのかの筋力チェックを行いました。筋力チェックを行った結果両方とも腸腰筋が全然使えていない事が分かりました。では今回の検査で分かった事と、問診で分かった事をまとめて推測を立て施術の方針を決めていきます。
検査で分かった事、
・坐位で上を向く→首が詰まる
・坐位で右を向く→右首が痛い(C6当たり)
・坐位で前屈→腰の外側が張る
・坐位で後屈→腰の根元の中心部分が痛い
腹圧について
・みぞおち→押されるとウっとなって痛い
・へその周り→押されると痛重いような感じ、辛い感じ
・下腹部→全然平気
上記の様な事が分かりました。では問診検査で分かった事から考えられることを書いて行きます。
・朝起きた時が一番腰が痛く徐々に解消される+お腹の硬さ→血流?
・上を向いた時に首が詰まる+右を向いた時に痛い→事故の時のむち打ちのせいで首が悪くなっている?
・坐位で腰が痛む→中心部分は骨?外側は筋肉性?
・みぞおち押されると痛い→胃や胆のう、肝臓が潰れている?ストレス?
・へその周りが押されると痛い→大腸、小腸の動きが悪く腹膜が張っている?
というようなことが考えられます。これらを踏まえた上で施術の方針を考えていくとまずは血流を促すためにお腹や内臓の施術を行います。その中で特にみぞおちとへその周りを中心に行います。
次にむち打ちのせいで固まった首周りに施術をしていき首から下への電気信号を良くすることで血流改善や朝起きた時の腰痛改善を目指していこうと思います。では次は施術編です。
朝起きた時の腰痛 施術編
では朝起きた時の腰痛の施術編です。先ほど書いたようにまずは内臓の施術を行います。行ったのは胃と肝臓に内臓マニュピレーションと呼ばれる特別な手技を行いました。
時間にして肝臓、胃両方合わせて15分程度の施術になります。やり方としては肝臓や胃の部分を優しく触り内臓の動きをサポートするようなやり方です。施術を行った後oさんが「なんか息がしやすい」というと同時ぐらいにお腹の張り感と触ったときの圧痛が無くなりました。
その次にへそ周りへの施術です。へそ周りは小腸や大腸などの消化器官があるためその腸の動きを促すように手を押したり引いたりして施術をしました。
ではお腹への施術をした後どうなったかというと股関節の動きが柔らかくなり、筋力(腸腰筋)も先ほどよりめちゃくちゃ力が入るように本人もびっくりされました。これで内臓への施術は終了。次は首です。
では今度はむち打ちで固まっていた後頭部あたりの筋肉と関節に揉み解したり、関節を動かしていくような関節モビライゼーションという手技を行い改善を図りました。
正直首はかなり固まっていたため20分ぐらい時間をかけて行いました。結果はというと股関節がさらに柔らかくなり坐位の状態で腰の後屈、前屈がともに楽になったとの事でした。
ここまで問診検査15分、内臓への施術15分、揉み解し15分、合計45分程度行い、最後15分程度身体の話をして今回の施術は終了いたしました。
今回oさんに伝えたことをそのまま書くと、「今回の腰痛はおそらく血流不足による腰痛です。しかし血流不足になっている要因として昔のむちうちと、内臓の動きが悪くなっている事が考えられます。なのでむち打ちと内臓の施術を行う事と共に内臓への負担を減らすような生活をすると腰痛は軽減してくると思います。」と伝えました。
oさんも腰だけではなく身体全体が軽くなりましてや触っていない親指の痛みまで取れてたので大変嬉しそうな表情で次回の予約を取ってお帰りになられました^^
そして予約した日にご来店して痛みの確認をすると朝起きた時の腰痛はなくなっているそうです。
けど他に気になる首や肩がしんどいとの事でその日は腰だけではなく首肩の施術をして終わりました。
腰痛と内臓の関係
今回の朝起きた時の腰痛しかり普通の腰痛しかり腰痛と内臓は密接なかかわりがあります。簡単に言うとお腹周り、特に腸には腰から出た神経が多く分布しています。
背骨から腸に神経が出ている、逆に言えば腸から神経を通して腰に繋がっているという事になります。フリー画像がないので当店の模型を参考にしてみてください。
背骨から出ている黄色のやつが神経です。
神経はこんな感じで背骨から出ておりそのまま内臓へとつながります。神経的なやつは小腸、大腸共にt12、t1、t2、t3あたりですね(神経根の名前)
難しければ内臓の動きが悪くなると腰に影響するし、腰の硬さが筋肉にも影響するよという事を覚えてください。
朝起きた時の腰痛に対する西船橋整体サロンゆいまーるアプローチ
今回は朝起きた時の腰痛でお悩みの60代男性oさんー船橋市西船在住について書いて行きましたが最終的に皆さん「朝起きた時の腰痛を良くしたい」これに付きますよね。
朝起きた時の腰痛を解決するには原因を特定するために問診と検査が凄い大事になってきます。朝起きた時の腰痛といってもシビレがあるのかないのか、痛みの程度はどうなのか、それにより鑑別するべきポイントが変わります。
今回の朝起きた時の腰痛の場合は血流不足が原因だと言いましたが別の人はヘルニアだった人もいます、、腰痛といっても様々なんです。では実際にどのようなやり方で痛みを改善していくのかを書いて行きます。
・内臓→内臓マニュピュレーション
内臓が原因の場合はこの内臓マニュピュレーションと呼ばれる手技が効果的です。今回は胃と肝臓、また腸に対しての内臓マニュピュレーションをすることで血流不足改善、朝起きた時の腰痛改善を目指しました。
・筋肉→筋膜への徒手的療法、鍼治療
筋肉性の腰痛の場合はこちらが有効です。固まっている筋肉に刺激を入れることで朝起きた時の腰痛改善を図ります。
・骨格→関節モビライゼーション
今回首に対してこの関節モビライゼーションと揉み解しを行う事で全身への血流UP、股関節の可動域改善をすることが出来ました。関節が固まっている方には効果的な方法となります。
施術としてこのような施術があるのですがあくまで一例です。参考にして頂ければ幸いです。