整体とマッサージ、どう違う?あなたの悩みに最適な選び方
始めに
こんにちは!整体院ゆいまーるの山城です。
「整体ってどんなことをするの?」「マッサージとは何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、この記事では整体とマッサージの違いについて詳しく解説していきます。西船橋でご自身の身体のケアを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
「整体」とは何か?
整体とは、一般的に「骨盤や背骨、身体のずれを整え、身体のバランスを調整すること」と定義されています。広い意味では、手技(手で行う技術)によって身体の不調を改善する民間療法を指すことが多く、筋肉や関節に刺激を与えることで、身体のずれを整え、バランスを取り戻すことを目指します。
「あん摩マッサージ指圧師」「理学療法士」「柔道整復師」「鍼灸師」といった職種は、日本では国家資格が必要です。しかし、整体自体には、国家資格が存在しません。そのため、整体は「無資格の民間療法」という位置づけになります。
整体とマッサージの歴史から見る違い
整体の始まりは中国の「按摩(あんま)」が起源とされています。中国の隋や唐の時代に日本に按摩が伝わり、長い時間をかけて発展し、明の時代には「推拿(すいな)」になったと言われています。推拿は施術者の手技と「気」のみで施術する方法で、現在の按摩とは異なる形で発展し、「漢方」や「鍼灸」と並ぶ中国三大医学の一つとして、現在中国では一般的な療法です。
唐から日本に伝わった按摩は日本中に広まり、盲人の方を中心に普及していきました。しかし、日本は医学の発達により西洋医学に重点を置くようになり、従来の按摩や鍼灸などの東洋医学は軽視されるようになりました。
そのため、これまで活躍していた東洋医学の施術家たちは、公然と「人の施術、治療をしている」と言えなくなり、医学的治療ではない「民間治療」として活動していくことになります。さらに明治44年、これまで按摩を行っていた者たちに対し、専門的に知識と技術を学び、学校を卒業して資格を取得したものだけが行えるように法令化されました。これにより、今まで行えていた業務ができなくなるため、学校で按摩を学び直す者と、そうでない者に分かれました。
その結果、按摩ではない別の形で活動を始める者が現れます。それが、按摩が法令化される前の明治22年ごろ、西洋フランスから伝わった「マッサージ」として活動を行う者たちでした。これが日本におけるマッサージの始まりと言われています。
そこから時を経て、大正9年になると、そのマッサージも法令化されることになり、按摩とマッサージが合体して「あん摩マッサージ」が誕生しました。またもや法令化に伴い、学校に行く者と行かない者に分かれ、学校に行かない者は存続の危機にさらされることになります。
しかし、大正時代に西洋の徒手療法であるカイロプラクティックやオステオパシーなどの知識や技術が日本に流入しました。これらはあん摩マッサージとは違う独立性を主張することができたため、様々な要素をミックスして生まれたのが「整体」と言われています。
「マッサージ」とは?その本来の意味と現状
上記の歴史にも書いた通り、マッサージは本来「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格があり、専門学校に通わなければならない医療系の資格となります。
しかし、最近では無資格でも「マッサージをしています」と謳っている場所が多くなっています。そのせいで「マッサージ」という言葉がリラクゼーション的な用語として使われているように感じますが、本来マッサージは疼痛の緩和や症状の軽減などを目的とした医療類似行為にあたり、記事の最初にも書いたように専門学校に行き資格を取ることが必要とされています。
しかし、リラクゼーション用語としての「マッサージ」として書くならば、マッサージとは、筋肉に対して揉む、押す、さするなどの行為を行い、疲れを癒したり、筋肉をほぐしたりする行為のことを指すと言われています。
まとめると、マッサージは本来、資格が必要な医療類似行為ですが、現在ではリラクゼーション用語として使われることが多く、多くの場合、筋肉に対して押す、さする、圧迫するといった行為によって施術を行っていきます。
整体とマッサージ、それぞれどんな症状に向いている?
整体の適応症状
整体の適応症状は非常に幅広いですが、正直なところ、施術を行う側の知識や理論によって異なります。元々、歴史の中で整体は様々な理論ややり方をミックスさせたものと書きましたが、整体自体には資格や教科書などがなく、考え方も人によって様々です。
しかし、当院の整体に関して言うのであれば、カイロプラクティックやオステオパシーなどの理論や技術を取り入れることで、慢性的な肩こり、腰痛、膝痛などの痛みをはじめ、急性のギックリ腰や姿勢の歪み、自律神経による症状、胃痛や生理痛などの内臓的な不調にも対応できるようになっています。
そのため、対応できる症状は幅広いのですが、明確な基準を挙げるのであれば、細菌やウイルス感染、手術や命に関わる緊急性のないもの、腫瘍などを除く症状となります。
難病や自己免疫疾患と呼ばれるものも、完治できるとは完璧には言えませんが、自律神経や内臓などの身体の循環を良くすることで、症状の改善が可能なものは多くあります。
骨や関節などが原因の変形性関節症などは、変形自体は治せませんが、痛みを取ることは可能です。よく患者さんから「軟骨が減っているんです」などの相談を受けますが、軟骨自体に神経はなく、軟骨が減っているだけで痛みは発生しないため、変形や軟骨のすり減りと言われた方で痛みが出ている場合は、原因が別のところにある可能性が高くなります。
マッサージの適応症状(リラクゼーションの場合)
マッサージは主に筋肉を対象として刺激を入れることが多いので、筋肉性の疲労やこり、リンパの循環不良などによるものが適応です。
整体とマッサージの注意点:施術後の「好転反応」
注意点として、施術後の反応が挙げられます。これは整体、マッサージ、エステすべてに言えることですが、身体に刺激を入れることで、身体が重く感じたり、だるい、何となくふらつくなどの症状を感じる方がいます。
この反応も人によって様々ですが、多くの場合「好転反応」として現れることが多いです。おそらく整体やマッサージに行く方の多くが何らかの不調や痛みを抱えていると思います。そのような方は、身体に力が入りやすく、疲労物質が溜まっていたり、身体がリラックスできていない状態にある方が非常に多くいます。そのような方が施術を受けると、身体は過緊張状態から強制的にリラックス状態になります。
つまり、いつも辛いところや力が入っているところが緩むので、だるいような、重いような、身体がリラックスした状態になるわけです。リラックスした結果、血流が良くなり症状が改善されたり、痛みが取れたりします。これが好転反応と呼ばれるものです。
だいたいの方が好転反応が現れた後、早くて半日、長くても2〜3日で身体がスッキリしたような感覚になり、良い状態になることが多いです。しかし、まれに3日以上経ってもスッキリしない、余計ひどくなっていると感じる場合は、逆効果になっている場合が多いので、その際は施術を担当した方やお店に問い合わせてみるのが良いでしょう。
あなたに合ったお店・施術者の見分け方
整体やマッサージなどの業界は、現在様々な手法や技術であふれています。「バキバキ矯正」が流行し、SNSでも音が鳴る様子を録画したり、スッキリした患者様の顔を動画に収めたり、〇〇流や〇〇整体など開発者の名前が入ったような名前のところまであります。
全て何らかの効果があり、良い効果を出しているところは確実に存在します。しかし、内臓や自律神経が原因の人にバキバキしても効果はなく、逆に気分が悪くなったり、筋骨格が原因の人に自律神経の施術をしても効果はありません。
大事なのは、原因がどこにあるのか、筋肉なのか、関節なのか、内臓なのか、自律神経なのかを見極め、その原因に対して正しいアプローチを行うことで、初めてその人に合う施術ができると私は思います。
もし現在どこに行ったらいいか分からない方や悩んでいる方がいる場合、参考にしてほしいポイントは2つあります。
1. 気になっている整体院のHPやGoogleマップの口コミを参考に
- HPでは、自分と同じような症状の方が改善されているか、どういう症状が得意なのかをお調べください。
- Googleマップでは、全体的な口コミと、特に悪い口コミを見てください。どうしても理不尽な口コミはありますが、悪い口コミにはお客様の本音が隠されていることが多いです。
2. 以下のキーワードが含まれているか確認
治療の考え方や理論はたくさんありますが、有名なところは決まっています。以下のものが挙げられます。
- オステオパシー: 19世紀にアメリカのアンドリュー・テーラー・スティル博士によって提唱された治療理論です。「オステオス(骨)」と「パソス(病気/治療)」を合わせた言葉であり、「健康か病気かは身体の構造と関連する」という考え方です。発祥の地はアメリカで、様々な効果や理論が確立され、特に内臓、自律神経系に強いと言われています。海外ではDO(ドクターオブオステオパシー)と呼ばれ、医師と同じぐらいの権威を持つとされています。
- カイロプラクティック: カイロプラクティックは、脊椎(背骨)を中心とした身体の構造や機能に着目した手技療法の考え方です。有名なバキバキ矯正なども、このカイロプラクティックの技術の一つになります。アメリカではDC(ドクターオブカイロプラクティック)と呼ばれ、医師と同じ権威を持つとされています。日本でも認知が広まりつつあるカイロですが、あくまでカイロ=バキバキではありません。あくまでカイロプラクティックとは治療の考え方の一つであり、バキバキは一つの方法でしかありません。 注意点として、アメリカなどでは高い水準の国家資格となっていますが、日本ではカイロプラクティックは国家資格ではないため、資格を持っていない人でも名乗ることができるようになっています。
まとめ:整体とマッサージの選び方
今までのことをまとめていきましょう。
整体とは
- 「骨盤や背骨、身体のずれを整え、身体のバランスを調整すること」。その結果、痛みやしびれ、不調の改善が期待できます。
- 「整体」という国家資格自体はありません(民間資格は存在します)。
- お店や個人によって施術方法が異なりやすいです。
整体が向いている方
- 肩こりや腰痛、手首や膝の痛みなど、痛みやしびれを感じている方。(細菌やウイルス感染、腫瘍、命に関わる緊急性のあるものを除く)
- 自律神経系の症状や内臓の不調を抱えている方。(細菌やウイルス感染、腫瘍、命に関わる緊急性のあるものを除く)
- 身体の痛みや不調、身体の歪みを根本的に改善したい方。
整体が向いていない方
- 一時的な癒しや疲れを癒したいだけの方。
- 1回の施術で全てを良くしたいと思っている方。
マッサージとは(リラクゼーション)
- 筋肉や皮膚に揉む、さするなどの刺激を入れることで身体の循環を促す行為。
- 本来は「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格が必要です。
マッサージが向いている方(リラクゼーション)
- 一時的な疲れや癒しを求めている方。
- リラックスを求めている方。
マッサージが向いていない方(リラクゼーション)
- 痛みや不調を根本的に治したい方。
- 内臓や自律神経に起因する不調がある方。
注意点(整体、マッサージともに)
- 好転反応として、施術後2〜3日、重だるさや脱力感、筋肉痛などが現れる場合があります。
整体やマッサージのお店、施術者を選ぶ基準
- HPや口コミ(特に悪い口コミ)を確認する。
- 「オステオパシー」や「カイロプラクティック」などの言葉を使っていれば、ちゃんとした知識や技術を学んだ人の可能性が高いです。しかし、日本では国家資格ではないため、HPや施術者の実績などを総合的に見て判断しましょう。
西船橋で整体やマッサージをお探しなら
船橋市西船橋にある整体院ゆいまーるは2023年5月に設立されました。周りは閑静な住宅街となっており、よくお客様から「なぜ西船橋でお店を開いたのですか?」と聞かれます。当時勤めていた整骨院が千葉県にあったので千葉県内で場所を探していましたが、正直特に西船橋で開きたいとは思っていませんでした。
しかし、「縁」とも言えるある出会いがあり、西船橋にお店を構えることとなりました。今思うと、恐らくありえないような出会いと人との縁だったと思います。まさに「ゆいまーる(繋がり)」です。
ゆいまーるでは、施術家として、人として、お客様、そしてお客様の周りの方々と繋がり、皆様の健康のお手伝いができたら幸いです。
ちなみに、ゆいまーるの山城は、国家資格である鍼灸師の資格を取得するために専門学校に3年間通い、大手整骨院2社に勤務経験があります。その傍ら、オステオパシーやカイロプラクティックの勉強や技術を学びました。その結果、最終的に辿り着いたのは、「不調や痛みは身体機能の異常」という考え方です。目指す施術の考えとしては、身体のずれやバランスを整え「身体機能の正常化」を行い、皆様のお悩みを改善していきます。
ぜひ、痛みやしびれ、不調、身体のことでお悩みの方は、船橋市西船橋にある整体院ゆいまーるへ一度ご相談ください。