眼精疲労でお悩みのIさんーデスクワークー船橋市印内在住

眼精疲労で来店された経緯

 2024年5月31日眼精疲労でお悩みの船橋市古作在住のデスクワークIさんがご来店されました。

 来店された経緯として自宅と職場の通勤途中に当店の前を通る様でずっと行ってみたいと思っていたらしいんですが、

 行くタイミングが分からず時間だけ経過しており、そんな時に後頭部に頭痛がし始めしんどくてこれはそろそろ行かないとやばいと思い来店されました。

 では眼精疲労の問診検査、施術内容と目の解剖について書いて行きます。

眼精疲労の問診

 眼精疲労の問診をしていくのですがまずは船橋市印内のIさんについて書いて行きます。

 年齢性別は30代男性、仕事は在宅や出社が半々ぐらいだがずっとパソコンを使うデスクワークが多く、

 酷いときには1日12時間パソコンとにらめっこしている時もあるそう。

 運動は週一でジムに通っており筋トレメインの有酸素運動を30分~1時間程度。

 アルコールは月に2回ほど友達に誘われたのみに行く程度、喫煙は無し、ストレスはまぁまぁあるとの事でした。

 今回の主訴は眼精疲労だが他にも気になる症状として頭痛、肩こり、腰痛、何となく足が重い、疲れがとりにくいなどのお悩みもある様でした。

 主訴である眼精疲労を詳しく聞いて行くと日常生活ではそこまで気にならないがずっと目頭の所や目の奥、瞼の方?が重く感じ、

 特に仕事中や終わった後に眉間に凄い力が入っていて目が疲れているのが実感できるようです。

 また仕事中にずっとパソコンを見ているせいか、眼精疲労なのか仕事中に後頭部にズキンとした痛みや側頭部が張っている感じがありその感覚が不快との事でした。

 他の症状として肩こり、腰痛などもあるが眼精疲労に比べたらたまに気になる程度で特に動かして辛い感じや日常生活に問題が出る程度ではないとの事でした。

 ではここまで船橋市印内在住のIさんについて分かった事をまとめていきます。

 分かった事
・年齢性別は30代男性、仕事はデスクワーク PC作業が主
・主訴は眼精疲労 他に気になるのは肩こり、腰痛、頭痛
・週一でジムで運動
・お酒は月2回程度飲む
・ストレスはちょっと多め

 という事が分かりました。

 次に眼精疲労の検査編を書いて行きます。

眼精疲労の検査

 眼精疲労の検査は徒手検査ではあまりないですが首の可動域や目の可動域を確認し目の筋肉がどこまで普段動いているのかを見ていきます。

 まずは首の可動域検査です。

 最初にベットに座ってもらい上下左右の動きを見ていきます。

 上を向くと首の後ろに詰まり感を感じる、右を向いた時に左側が引っ張られる感じがある、左を向くと左側の首に違和感を感じることが分かりました。

 次に目の可動域の検査です。

 やり方はベットに仰向けになって頂き私がIさんの頭側に移動し、私の指を追ってもらうという検査です。

 実際にやってみるとIさん全方向に目がいきにくいみたいで、特に辛いのは右上と左上との事でした。

 右上と左上が行きにくいという事は、眼球にも筋肉がついており筋肉の名前で言うと上斜筋という眼球の筋肉が固まっているという事になります。

プラスそのまま仰向けの状態で首の筋肉の後頭部下筋という筋肉の硬さ、第1頚椎の動きの悪さが触知できました。

 ここまでで眼精疲労の検査について分かった事をまとめます。

 分かった事
・首は座った状態で上を向く際に後頭部に詰まり感を感じる
・右を向く時は左側が引っ張られる
・左を向く時は左側の首に違和感
・ベットに仰向けになった状態で目の可動域を確認すると右上、左上が見にくい
・後頭部の後頭下筋という筋肉と第1頚椎の動きが悪い
 という事が分かりました。

 他にも肩こりや腰痛などの症状もあるのですが今回は主訴が眼精疲労なので眼精疲労に関係しそうな検査だけをいたしました。

問診検査のまとめ 施術の方向性

 ではここまでの問診検査で分かったことをまとめ、そこから施術の方向性を決めていきます。

 それぞれの分かったことを書いていきます。
 問診
・分かった事
・年齢性別は30代男性、仕事はデスクワーク PC作業が主
・主訴は眼精疲労 他に気になるのは肩こり、腰痛、頭痛
・週一でジムで運動
・お酒は月2回程度飲む
・ストレスはちょっと多め

 検査
 分かったこと
・首は座った状態で上を向く際に後頭部に詰まり感を感じる
・右を向く時は左側が引っ張られる
・左を向く時は左側の首に違和感
・ベットに仰向けになった状態で目の可動域を確認すると右上、左上が見にくい
・後頭部の後頭下筋という筋肉と第1頚椎の動きが悪い

 ここまでが問診検査で分かったことです。

 ここから眼精疲労について関係ありそうなことを抜粋していきます。
 問診
・デスクワーク、PCを使う
・お酒を月2回のむ(少し眼精疲労に関係ある)
・ストレス多め
 検査
・動かした時に後頭部の詰まり間
・右上、左上が動かしにくい
・後頭部の筋肉と第1頚椎の動きがわるい

 この問診検査のそれぞれ3つがとても大事になります。

 まず眼精疲労とは文字通り目が疲労しているということなんですがなんで疲労感を感じるかというと主に2つあり、

 ・視神経の疲労、炎症
 ・眼球や目の周りの循環不良

 になります。

 そこから考えていくとデスクワークは視神経が疲労しますし、ストレスも自立神経を通して結果的に視神経に影響を及ぼしますし

 お酒に関しては肝臓が影響するのですがお酒を飲むとアルコール代謝に血液とエネルギーをたくさん使うので目に影響が出ると言われています。

 検査でも後頭部のつまり間に関しては視神経は側頭葉(脳の一部)に繋がり側頭葉は後頭葉と連携し視覚情報を処理します。

 なので眼精疲労があると後頭部、側頭部の筋肉は緊張しやすく固まりやすいことやその後頭部付近の筋肉、頚椎の動きが悪くなりそうなことは想像しやすいと思います。

 右上と左上が見にくいのは目の上斜筋という筋肉が普段のデスクワークなどで固まってしまい動きにくい、イコール筋肉が固まって血流が悪くなりやすいということになります。

 目の筋肉についてはこちらを参照ください。
眼精疲労 視神経と筋肉

 ここまで考えた上でどのような施術をしていくのかということを考えていくと、視神経の疲労や炎症をとること、目の循環不良を解消していくような施術をすればいいということがわかります。

 では実際に施術編を書いていきます。

眼精疲労の施術編 結果

 問診検査のまとめを行い、施術の方向性は視神経の炎症と疲労、目の循環不良をとることを施術の方向として行うことにしました。

 どんな施術かというと今回選択したのは目の周りに鍼灸治療をすることにしました。

 鍼の効果は別記事でも書いているのですが単純にいうと針を打つことで血流が改善されるという実験結果が出ています。

 なのでまずは目の循環不良を解消するために目のまわりに鍼を打つことにしました。

 ツボの名前で書いていくと賛竹(さんちく)承泣(しょうきゅう)晴明(せいめい)などのツボを選択し、

 他にも眼輪筋やその回りで固まっている筋肉をほぐしていくような打ち方をし、10分ほど置鍼。

 これだけでも目はすごいスッキリします。

 次に神経の施術として間接的にはなるのですが自律神経の施術と目への循環を促すために仙骨アプローチと頭蓋骨アプローチを行いました。

 アプローチのやり方としては別の記事でも書いているので参考にしてください。
・メニエール病 自律神経アプローチ

 時間にしてこの施術は15分ほど行い結果とすると凄い眠くなってあくびが止まらなくなり、受けたIさんの感想は

 「目はスッキリした感じがあるがとにかく眠い」とのことでした。 

 副交感神経が優位になり体がリラックスしたということですね。

 ここまでで問診検査と合わせると50分程度になりこの日の施術は終了。

 後頭部の頭痛も眼精疲労からくるものだと伝えたのと眼精疲労は仕事やストレスなどの環境的要因が大きいため

 その分普段の携帯などを減らしたり目の運動をするといいと指導しIさんはお帰りになられました。

眼精疲労のまとめ

 基本的に眼精疲労の原因はパソコンや携帯の使い過ぎで目の循環が悪くなったり神経が疲労、炎症するのですが大事なのはなんでそうなりやすいかです。

 例えばストレスがかかることで神経は緊張しそれが間接的に視神経に影響を及ぼすことで眼精疲労になりやすくなったり、

 姿勢が悪いと肩や背中の筋肉をはじめ側頭部に力が入りやすくなったりします。

 また肝臓と目は密接な関わりがあり肝臓を使いすぎたりすると目への血流量が減ったりします。

 アルコールの飲み過ぎや薬の飲み過ぎ、サプリメントの過剰摂取なども肝臓が疲労する1つの要因となります。

 このような様々な理由により目が疲れやすいという結果になります。

 たかが眼精疲労と放置すると緑内障や視野の狭窄、目の疾患などにもなりやすいとも言われています。

 たかが眼精疲労と放置しないで早期改善が望ましいことは言うまでもありません。

 もし眼精疲労でお悩みの方がいらっしゃればお力になれれば幸いです^^