産後の腰痛と足の痺れでお悩みの30代女性Kさん — 主婦・船橋市前原東在住
はじめに
2025年2月24日、産後の腰痛と足の痺れ、さらに姿勢不良や産後矯正を希望されている30代女性のKさんが、当整体院ゆいまーるへご来店されました。Kさんは、以前より当院に通っているご友人のAさんの紹介での来院です。紹介をいただきありがとうございます。
今回は、Kさんの症状の経緯から検査、施術内容、経過まで詳しくご紹介し、同じようなお悩みを持つ方に役立つ情報となれば幸いです。
Kさんのプロフィールとお悩みの経緯
- 年齢・性別:30代女性
- 職業:元デスクワーク、現在は育児休業中の主婦
- 家族構成:3歳と生後2ヶ月の二児の母
- 出産歴:2人とも自然分娩
- 主訴:
- 慢性的な腰痛
- 両足の第1指(親指)から踵までの痺れ
- 姿勢不良
- 産後矯正希望
症状の経過と詳細
妊娠中期(6ヶ月頃)から両足に痺れを感じ始め、腰痛も妊娠前から慢性的に感じていました。出産後、腰痛は軽減することなく継続し、痺れも悪化したため不安になり当院へ相談されました。
痺れは「ビリビリ」とした感覚があり、触れられても感覚が鈍くなっているとのことです。腰痛は座っていても立っていてもジンワリと持続的に感じる程度。姿勢の崩れや骨盤の歪みも気になるとのことでした。
身体検査と考察
神経症状としての痺れの原因を探る
痺れは通常、神経の圧迫や障害により起こります。まずは、どの神経が影響を受けているかを推測するために「デルマトーム」(皮膚の神経支配領域)を参考にします。
Kさんの痺れは両足の親指から踵までの広範囲であり、主に腰椎のL4〜L5レベルの神経根障害が疑われます。これらの神経は下肢の感覚運動に関わるため、圧迫や筋肉の硬さが影響している可能性が高いと考えました。
重点検査項目
- 骨盤の歪み・関節の可動性
- 大腰筋の硬さと圧痛
骨盤の歪み検査
骨盤の歪みは産後の身体の不調に大きく関与しますが、検査の結果、Kさんの場合は骨盤の関節に明らかなズレや動きの制限は認められませんでした。詳しい骨盤の検査方法については別記事にて解説しております。
大腰筋の触診と硬さの評価
大腰筋は腰椎から大腿骨にかけて伸びる重要な筋肉で、腰部の安定性や股関節の動きに深く関わっています。
当院での触診により、大腰筋に強い硬さと圧痛が認められ、特に両側にその症状が顕著でした。大腰筋の緊張は神経周囲の圧迫を引き起こし、下肢の痺れや違和感の原因となることがあります。
施術方針
検査結果から、Kさんの腰痛および足の痺れの主因は「大腰筋の過度な緊張」による神経圧迫であると推測しました。
大腰筋へのアプローチ
大腰筋は腹部の深層に位置するため、直接的な手技は困難ですが、股関節の運動療法や内臓の柔軟性を促す施術で間接的に筋緊張を緩和させる方法を採用。
施術内容と流れ
- 問診と検査(約10分)
症状の確認と身体の状態の再確認。 - 大腰筋への筋緊張緩和(約15分)
股関節の動きを促す運動療法を中心に、お腹側から圧を加える手技を用いて筋肉の緊張を和らげます。 - 背中の筋肉のほぐし(約10分)
腰痛軽減のために背部の筋肉群(特に起立筋)を丁寧にほぐします。 - 全体の姿勢調整とストレッチ指導(約5分)
産後の姿勢保持に重要な骨盤底筋群や股関節周囲筋のストレッチを指導。
施術効果と患者様のご感想
初回施術後、Kさんの足の痺れは明らかに軽減し、痺れが広範囲から指先と踵の一部に限定されるまでに改善しました。腰痛も「じんわりした痛みが和らぎ、楽になった」とのこと。
姿勢も改善し、背中の張りも軽減。施術前後で写真を撮り比較したところ、姿勢の変化が一目瞭然でした。
Kさんからは、
「施術後は身体がすごく軽く感じます。痺れも和らいで日常生活が楽になりました!」
と嬉しいお言葉をいただきました。
産後の腰痛と痺れに関する補足知識
なぜ産後に腰痛や痺れが起こるのか?
妊娠・出産は女性の身体に大きな負担をかけます。特に以下の要素が腰痛や痺れの原因に。
- ホルモンの変化による靭帯の緩み
リラキシンというホルモンが骨盤周囲の靭帯を緩め、関節の安定性が低下する。 - 姿勢の変化
お腹の膨らみにより重心が前方に移動し、腰椎や骨盤に負担が増大。 - 筋力低下
出産・育児での体力低下により腹筋や背筋、大腰筋の筋力が落ちやすい。 - 育児による負担
抱っこや授乳姿勢による身体の歪みや筋肉の過緊張。
大腰筋の役割と産後の不調
大腰筋は腰椎の安定化に不可欠な筋肉で、硬くなると神経や血管を圧迫しやすくなり、下肢の痺れや冷えにつながります。大腰筋の緊張緩和は産後の腰痛改善に非常に有効です。
自宅でできるケア
- 股関節のストレッチ
仰向けで片膝を胸に引き寄せるストレッチなど。 - 骨盤底筋群のトレーニング
育児中でも簡単にできる筋力強化エクササイズ。 - 正しい姿勢の意識
長時間の抱っこや授乳時はクッションや椅子を活用し、腰に負担をかけない姿勢を保つ。
今後の施術計画と見通し
Kさんには1回で全ての症状を改善することは難しい旨をお伝えし、3~6回の継続施術を提案しました。
実際、3回の施術後の時点で痺れの範囲はさらに狭まり、日常生活に支障がなくなってきたとのこと。引き続き筋肉の柔軟性を高め、姿勢改善をサポートしていく予定です。
まとめ
産後の腰痛や下肢の痺れは、ホルモン変化や筋肉の硬さ、姿勢の崩れが複合的に関与しています。特に大腰筋の過緊張は神経症状の原因となりやすいため、適切な整体施術での筋緊張緩和が重要です。
船橋市西船の整体院ゆいまーるでは、個々の身体状態に合わせたオーダーメイドの施術計画で、多くの産後ママの身体の不調を改善してきました。
同じような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。