てんかん後の肩こりに悩む20代女性Yさんの症例|自律神経と内臓調整で改善した整体事例【渋谷区本町在住】

はじめに

現代社会では、ストレスや長時間のデスクワークによって「慢性的な肩こり」に悩む方が増えています。その中でも、背景に病歴や内服が関わるケースでは、一般的なマッサージやストレッチでは根本的な解決に至らないことが多くあります。

今回は、**てんかんの既往歴がある20代女性Yさん(デスクワーク中心・渋谷区本町在住)**が、当院「整体院ゆいまーる」にご来店された際の施術経過をご紹介いたします。

「いつも肩が張っていてツラい」「ストレスで体がガチガチ」「冷えや生理痛もあって日常生活がしんどい」といった複数の症状をお持ちだったYさん。身体の状態を丁寧に検査・評価し、内臓調整や頭蓋骨の施術を含めたアプローチによって、大きな改善が見られました。

この記事では、整体的な視点からどのように身体の変化を捉え、施術を進めていったかを詳しく解説していきます。慢性的な肩こりや自律神経の乱れにお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。


来店のきっかけとYさんのプロフィール

来店の動機

2024年12月21日、Yさんが初めて当院を訪れました。ご来店のきっかけは、「知人のInstagramの投稿で整体院ゆいまーるを知り、どうしても行ってみたかった」とのことでした。

Yさんの基本情報

  • 年齢・性別:20代女性
  • 職業:デスクワーク中心(1日5時間以上座り仕事)
  • 主訴:慢性的な肩こり・首こり
  • その他の症状:胃痛、手足の冷え、下痢、生理痛、片頭痛(たまに)、足の疲労感・むくみ

肩こりに関しては「特定の動作で悪化するわけではなく、常に張っている感じがある」とのことでした。

ストレス・既往歴・服薬状況

  • ストレスレベル:5段階中「5」
  • 既往歴
    • 4年前:ぎっくり腰
    • 3年前:てんかん発症(脳血管に詰まりがあったが治療済み)
  • 現在の服薬
    • てんかんの再発予防薬
    • 生理痛のためのピル

身体検査による状態の把握

Yさんのように症状が多岐に渡る場合、痛みの局所だけでなく全身的な検査が必要です。以下は、実際に行った検査項目です。

検査結果

領域異常所見
頭蓋骨全体的に浮腫みあり(脳脊髄液の循環不良)
脊柱右C1、右T4〜T6に硬さあり(自律神経系、肝臓の影響)
骨盤左側に異常(左恥骨が下方変位)
筋肉僧帽筋上部、胸鎖乳突筋が著しく硬い(副神経、自律神経緊張)
腹圧全体的に張り感と圧痛あり(内臓疲労)

身体状態の推察|なぜ肩こりが慢性化していたのか?

Yさんの慢性的な肩こりの背景には、「ストレス」「運動不足」「長時間座位」といった自律神経を乱す要素が多くありました。さらに、

  • 脳脊髄液の循環不良(頭蓋骨の浮腫)
  • 肝臓のうっ血(胸椎T4〜T6の硬さ)
  • 骨盤の歪み(左恥骨の下方変位)

といった全身の機能不調が重なり、自ら無意識に身体に力を入れてしまう「交感神経優位」の状態が続いていたと考えられます。


施術の方針と実際のアプローチ

当院では、原因となる構造的・機能的な問題に対して、次のような順序でアプローチを行いました。

①左恥骨の矯正

まずは土台である骨盤の歪みを整えました。仰向けで特殊な運動療法を用いた矯正を約3分間行い、股関節の可動域と安定性が改善されました。

②肝臓への内臓マニピュレーション

内臓マニピュレーションという手技を使い、肝臓のポンプ機能を活性化。肝臓のうっ血が改善されたことで、胸椎の硬さや腹部の張りが緩和されました。

施術後の検査では以下の変化が見られました:

  • 右T4〜T6の硬さが解消
  • 骨盤のバランスが改善
  • Yさん曰く「足がものすごく軽くなった」

③頭蓋骨の調整(自律神経の正常化)

頭蓋骨の調整では、脳脊髄液の流れを促進し、脳圧を軽減しました。約15分間かけて行うこの施術により、

  • 顔のむくみが取れ、フェイスラインがシャープに
  • Yさんから「手足がポカポカしてきた」「体が軽くなった」との反応

④筋肉の調整(僧帽筋・胸鎖乳突筋など)

最後に、首・肩の筋緊張を直接緩めるため、起立筋・菱形筋も含めた筋肉群を丁寧に緩めました。

結果的に、Yさんの主訴である肩こりは10→1まで軽減し、「まるで身体が浮いているみたい」と感じるほどの軽さを実感していただけました。


今後の施術プランとセルフケアの提案

慢性的な肩こりのケースでは、初回の施術で改善が見られても、元の生活習慣に戻ると再発しやすいのが現実です。そこで、Yさんには以下のような提案をしました:

  • 2週間に1回のペースで5〜6回通院
  • 少しずつでも運動を取り入れる
  • ストレス管理や呼吸法などのセルフケア

まとめ|肩こりと自律神経の関係性を見直す整体的アプローチ

今回ご紹介したYさんのように、「てんかんの既往がある」「多様な不調を抱えている」「慢性的な肩こりがつらい」という方にとって、症状の根本にアプローチすることが何より重要です。

特に自律神経の乱れは、筋肉の緊張だけでなく、消化器系・循環器系など全身の働きにも影響を与えます。

  • 肩こり=筋肉の問題
  • 冷え=血流の問題
  • 生理痛=ホルモンや骨盤の問題

といった個別の問題ではなく、すべては“全身のつながり”として捉えることが整体の強みです。


「整体でてんかんが治るのか?」という疑問について

当院は医療機関ではないため、「てんかんを治す」といったことはお約束できません。しかし、てんかんを引き起こしやすい身体環境(自律神経の乱れ、脳循環の低下、ストレス過多)を整えることは可能です。

Yさんのように、てんかん後の体調不良や肩こりに悩んでいる方は、ぜひ一度、整体的なアプローチをご検討ください。