整体とマッサージの違い

整体とは定義として「骨盤や背骨、身体のずれを整え身体のバランスを整える事」と言われています。

一般的に広い意味では手技(手で行う技)で行う民間療法の事を指すことが多くの場合筋肉や関節に対して刺激を入れることで身体のズレを整えバランスを整えますが筋肉に対する刺激、関節に対する刺激、内臓に対する刺激それぞれやり方が異なります。

筋肉に対する刺激として行われることが、揉む、擦る、圧迫する、さするなどになります。

この行為を専門的に行っている代表的な職業が「あん摩マッサージ指圧師」となります。この資格は専門学校に3年間行かねばならずその分技術や専門的知識があり資格も国家資格となります。

整体に関してお伝えすると整体自体に資格はありません。なので整体の立ち位置として無資格の民間療法となります。

資格自体はありませんが近年様々な理論や技術が進んでおりそのような考えを取り入れることで様々な痛みや不調を改善出来たりします。

現在整体の中でも様々な技術が進んでおり、関節、筋肉、内臓に対するテクニックなどもあります。

関節に対する刺激として行われることが関節モビリゼーションと呼ばれるもので有名なのがバキバキ矯正などになります。

しかしモビリゼーションとは動かす・動員する・可動させるの事を指す言葉でやり方は様々なものがあります。バキバキしなくても関節に刺激を入れることは可能です。

ちなみに専門的な資格としてカイロプラクティックという資格があります。

こちらはアメリカではDC(ドクターオブカイロプラティックなどと呼ばれ医師と並ぶ資格と言われています。

しかし日本ではカイロプラクティックの国家資格はなく、民間資格として取得可能となっています。

内臓に対しての刺激として内臓マニュピュレーションというものがあります。例えば胃痛便秘内臓の不調があるなどの症状がある場合に対して施術を行います。

特にこの内臓マニュピレーションはオステオパシーという考え方が得意とされています。

整体の歴史 マッサージの歴史

整体の始まりは中国の「按摩(あんま)」が始まりと言われています。中国が隋、唐の時代に日本に按摩が伝わり長い時間をかけ発展した結果、按摩は明の時代には「推拿(すいな)」になったと言われています。

推拿とは施術者の手技と気のみで施術する方法で現在の按摩とは違う形で発展しており「推拿」は「漢方」や「鍼灸」と並ぶ中国三大医学の一つと言われており現在中国では一般的な療法です。

唐から日本に伝わった按摩は日本中に広がり時が経ち盲人の方を中心に普及されていったと言われています。

しかし日本は医学の発達により西洋医学に重点をおくようになり今までの按摩や鍼灸などの東洋医学は軽視されるようになりました。

その為今まで活躍されていた按摩、鍼灸などの東洋医学で施術を行っていた方たちは表立って人の施術、治療をしていると声高々に言えなくなってしまい医学的治療ではない民間治療としてやっていくこととなりました。

さらに明治44年今まで按摩を行っていた者を知識と技術を専門的に学び学校を卒業し資格を取得したものだけが行えるように法令化しました。

その結果今まで行えていた業務が行えなくなるためしっかりと学校で按摩を学びなおす人、学校にいかない人に別れます。

そのため按摩ではなく按摩が法令化される前に、明治22年ごろ西洋フランスから伝わった「マッサージ」として活動を行うものが多くなりました。これが日本におけるマッサージの始まりと言われています。

時を経て大正9年になるとそのマッサージも法令化されることになり按摩とマッサージが合体して「按摩マッサージ」が生まれることになりました。

結果としてまた法令化に伴い学校に行くもの、行かないものに分かれ学校にいかないものはまたもや存続の危機にされされることになりました。

しかし大正時代、西洋の徒手療法である、カイロプラクティックやオステオパシー、スポンデュロセラピーなどの知識、技術が日本に流入し按摩マッサージとは違う独立性を主張することが出来るようになり様々な要素をミックスして生まれたのが「整体」といわれています。

整体とマッサージとの違い

上記の歴史にも書いた通りマッサージは本来であれば「按摩マッサージ指圧師」という資格があり専門学校に通わねばならない医療系の資格となります。

しかし最近では無資格でも「マッサージしてます」と言ってる所がおおくなっています。

そのせいで「マッサージ」がリラクゼーション的用語として使われているように感じます。本来マッサージとは疼痛の緩和や症状の軽減などを目的として医療類似行為にあたります。

しかしリラクゼーション用語としてのマッサージとして書くならばマッサージとは筋肉に対して揉む、おす、さするなどの行為を行い疲れを癒したり、筋肉をほぐしたりする行為のことです。

現在は一時的な癒しとして使われていることが多いです。

整体とは定義として「骨盤や背骨、身体のずれを整え身体のバランスを整える事」ですが一般的に大まかに身体の痛みや不調を治していく、良くしていくための言葉として使われている事が多くように感じます。
まとめると現在の世の中の主なイメージとして、

整体=痛みや不調の解消、姿勢改善 
マッサージ=癒し、リラクゼーション

の認識でいいと思います。

整体の適応疾患とマッサージの適応疾患

整体の適応疾患をまとめるととても幅が広いです。

代表的なものは、慢性的な肩こり、腰痛、膝痛などの痛みを始め、急性のギックリ腰や捻挫、姿勢の歪み、自律神経、内臓の不調なものから多岐にわたります。

明確な基準を言うのであれば、細菌やウイルス以外手術や命に係わる緊急性のないもの腫瘍などになります。

難病自己免疫疾患と呼ばれるものも完治できるとは完璧には言えないですが自律神経と呼ばれるものや身体の循環を良くすることで症状の改善は可能なものは多くあります。

変形性○○と呼ばれるものは変形自体は治せませんが痛みを取ることは可能と考えます。軟骨が減っているんですなどの相談を受けますが軟骨自体に神経はなく、軟骨が減っているだけで痛みは発生はしないので変形や軟骨のすり減りと言われた方で痛みが出ている方は原因は別のところにある可能性が高くなります。

マッサージの適応疾患とは筋肉性のものやリンパの循環不良などによるものと考えます。

整体、マッサージの注意点

注意点として施術後の反応が挙げられます。これは整体やマッサージ、エステすべてに言えることですが身体に刺激を入れることで身体が重く感じたり、だるい、何となくふらつくなどの症状を感じる方がいます。

この反応も人によって様々なんですが多くの場合好転反応として現れることが多いです。

おそらく整体やマッサージに行く方の多くがなんらかの不調や痛みを抱えている方が多いと思います。

そのような方は力が入りやすく、疲労物質や身体がリラックスできていない状態にあると言えます。

そのような方が施術を受けると身体は過緊張状態から強制的にリラックス状態になります。

つまりいつも辛い所や力が入ってるところが緩むのでだるいような重いような身体がリラックスした状態になるわけです。

リラックスした結果血流が良くなり症状が改善されたり痛みが取れたりします。これが好転反応と呼ばれるものです。

大体の方が好転反応が訪れたあと早くて半日、長くても2~3日で身体がすっきりしたような感覚になり身体が良い状態になる事が多いです。

しかしまれに3日以上経ってもすっきりしない、余計酷くなっていると感じる場合は逆効果になっている場合が多いのでその際は施術を担当した方、お店に問い合わせてみるのが良いでしょう。

施術を受ける店や人の基準の見分け方

整体やマッサージなどの業界は現在様々な手法や技術にあふれています。バキバキ矯正がはやり、SNSでもバキバキなる音を録音しすっきりしたような患者様の顔を動画に収めたり、○○流や○○整体など開発者の名前が入ったような名前の所まで。

全て何らかの効果がありいい効果を出しているところは確実にあります。しかし内臓や自律神経が原因の人にバキバキしても効果はなく逆に気分が悪くなったり、筋骨格が原因の人に自律神経の施術をしても効果はありません。

大事なのは原因はどこにあるのか、筋肉なのか関節なのか、内臓なのか自律神経なのかを見極め、その原因に対して正しいアプローチを行うことで初めてその人に合う施術が出来ると山城は思います。

もし現在どこに行ったらいいか分からない方や悩んでいる方がいる場合参考にして欲しいポイントは2つあります。

まずは1つ目、気になっている整体のHPGoogleマップの口コミを参考にしてください。
・HPでは自分と同じような症状の方が改善されているかどうか、どういう症状が得意なのかをお調べください。


・Googleマップでは全体的な口コミと特に悪い口コミを見てください。どうしても理不尽な口コミはありますが悪い口コミにはお客様の本音が隠されている事が多いです。

次に2つ目、次のキーワードが含まれているか確認。治療の考え方や理論はたくさんありますが有名なところは決まっています。以下のものが挙げられます。

・オステオパシー
19世紀にアメリカのアンドリュー・テーラー・スティル博士によって提唱された治療理論です。オステオス(骨)とぱそす(病気/治療)を合わせた言葉であり「健康か病気かは身体の構造と関連する」という考え方です。

発祥の地はアメリカで様々な効果、理論が確立され特に内臓、自律神経系に強いと言われています。海外ではDO(ドクターオブオステオパシー)と呼ばれ医者と同じぐらいの権威を持つとされています。

・カイロプラティック
カイロプラティックは脊椎(背骨)を中心とした身体の構造や機能に着目した手技療法の考え方です。有名なバキバキ矯正などもこのカイロプラティックの技術の一つになります。

アメリカではDC(ドクターオブカイロプラティック)と呼ばれ医者と同じ権威を持つとされています。日本でも認知が広まりつつあるカイロですがあくまでカイロ=バキバキではありません。あくまでカイロプラティックとは治療の考え方の一つでありバキバキは一つの方法でしかありません。

注意点としてまず日本ではカイロプラティックは国家資格ではないため資格を持っていない人でも名乗ることができるようになっています。

また首のバキバキは国のガイドラインで禁止されている行為になります。なぜなら日本では無資格で勉強もしていない方がバキバキ施術をし事故を起こす事があったからです。

しっかりとした知識を学び、技術を習得した方であればそんなことはないのですが、、、なのでカイロプラティックを受ける際はしっかりとHPや口コミ、自分の症状と合っているかを確認しておくことをお勧めします。

個人的にはチェーン店などの整体をうたっている所は「とりあえずバキバキ」みたいな風潮があるのでお勧めはできかねます、、、

まとめ

今までのことをまとめていくと、

整体とは
「骨盤や背骨、身体のずれを整え身体のバランスを整える事」その結果、痛みシビレ不調の改善が期待できる。
・「整体」という資格自体はない(民間はあるかも)
・お店や個人によって施術方法が異なりやすい

整体が向いている方
肩こり腰痛手首膝の痛みなど痛みやシビレを感じている方(細菌やウイルス以外、腫瘍以外、命に関わる緊急性のあるもの以外)
・自律神経系の症状や内臓の不調を抱えている方。(細菌やウイルス以外、腫瘍以外、命に関わる緊急性のあるもの以外)
・身体の痛みや不調、身体の歪みを改善したい方。

整体が向いてない方
・一時的な癒し、疲れを癒したい方。
・1回で全てを良くしたいと思っている方。

マッサージとは(リラクゼーション)
・筋肉や皮膚に揉む、擦るなどの刺激を入れることで身体の循環を促す行為
・本来ならば資格がいる

マッサージが向いている方(リラクゼーション)
・一時的な疲れ、癒しを求めている方
・リラックスを求めている方

マッサージが向いていない方(リラクゼーション)
・痛みや不調を治したい方
・内臓や自律神経的不調があるかた

注意点
(整体、マッサージともに)
好転反応として2〜3日、重だるさや脱力感、筋肉痛などが現れる場合がある。

整体やマッサージのお店、施術者を選ぶ基準
・HPや口コミを確認。特に悪い口コミを見る。
・オステオパシーやカイロプラティックなどの言葉を使っていればちゃんとした知識、技術を学んだ人の可能性が高い。しかし日本では国家資格ではない為HPや施術者の実績などを見て総合的に判断。「とりあえずバキバキ」は実は危険行為。

西船橋で整体やマッサージをお探しなら

店長の山城正弥の自己紹介画像です

船橋市西船橋にある整体サロンゆいまーるは2023年5月に設立されました。周りは閑静な住宅街となっておりよくお客様から「なんで西船橋でお店を開いたの?」と聞かれます。当時勤めていた整骨院が千葉県にあったので千葉県内で場所は探していたのですが正直特に西船橋で開きたいとは思っていませんでした。

しかし縁とも言えるある出会いがあり西船橋にお店を構えることとなりました。

今思うと恐らくあり得ないような出会いと人との縁だったと思います。まさしくゆいまーる(繋がり)です。
施術家として、人として、お客様、またはお客さまの周りと繋がり皆様の健康のお手伝いができたら幸いです。

ちなみにゆいまーるの山城は国家資格として鍼灸師の資格を取得するために専門学校に3年、大手整骨院2社に勤務経験あり。その傍らオステオパシーやカイロプラティックの勉強や技術を学びました。

その結果最終的に辿り着いたのは不調や痛みは身体機能の異常。目指す施術の考えとしては身体のズレバランスを整え「身体機能の正常化」を行い皆様のお悩みを改善していきます^^

ぜひ痛みやシビレ、不調、身体の事でお悩みの方は船橋市西船にあるゆいまーるへ一度ご相談ください^^