吐き気がするほどの偏頭痛でお悩みの50代女性Uさんーパートー船橋市古作在住

初めに

 2024年7月17日、船橋市古作に住んでいる吐き気がするほどの偏頭痛でお悩みの50代女性Uさんがご来店されました。

 来店された経緯としては娘さんが当店ゆいまーるに何回か美容鍼で通っており、その娘さんから

 「お母さんの偏頭痛が酷いみたいで何とか出来たりしますか?」

 と相談を受け1回見させてほしいと伝えて今回の来店に至りました。

 当店の事は娘さんから聞かされて初めて知ったとの事でした。

 では今回書いて行くのは、

・偏頭痛の問診とUさんについて
・身体の検査
・問診検査から考えらえること
・施術と結果
・今回のまとめ

 の順番で書いて行きます。

 もし偏頭痛で悩んでいる方がいればこの記事が参考になれば幸いです。

偏頭痛の問診とUさんについて

 では偏頭痛でお悩みのUさんについて書いて行きます。

 性別年齢は50代女性、職業はパートをしており立ち仕事、接客が主な仕事との事。

 今回の主訴は吐き気がするほどの偏頭痛なんですが、元々高校生ぐらいの頃から偏頭痛は持っていましたがここ3年ほど酷くなっているとの事でした。

 基本的に天気が悪くなったり身体が疲れすぎていると偏頭痛が出始め、そこから段々と時間が経過するにつれて後頭部、側頭部、目の奥が痛くなり、

 痛みと共に肩こりや吐き気、めまいなどの症状も出てくるようでした。

 症状がひどいと薬を飲んだりもするが痛みは範囲が小さくなったり楽になったりするが気持ち悪さや吐き気、めまいなどは残ることが多いそう。

 今回の主訴は偏頭痛なんですが他にも気になる症状として、肩こり、首こり、腰痛、左臀部の痛み、肘の痛みなど様々な症状がありました。

 本当は色々な症状について深掘りし施術していきたい所ですが今回は偏頭痛に関係しそうなところを入念にやっていきます。

 既往歴として20年前に虚血性大腸炎と診断されストレスがあったり疲れが溜まったりするとお腹が痛くなったり血便が出たりするとのこと。

 昔は大分ストレスがあったが現在はストレス自体はそれなり、睡眠時間は5時間程度、

 喫煙はなし、お酒は週一で飲む、運動はしない、

 足がよく冷える、トイレに行く回数は多く感じる、

 というようなことがありました。

 後ほど問診検査で分かったことをまとめて書いていくので次は検査編を書いていきます。

身体の検査

 ではUさんの身体の検査をしていきます。

 今回の主訴は吐き気がするほどの偏頭痛でしたが偏頭痛に関しては徒手検査というものがありません。

 なので偏頭痛と今回の症状に関係ありそうなことを検査していきます。

 まず頭痛に関してはこちらの記事を参考にしてもらえるとわかりやすいと思うので貼らせていただきます。

 よければお読みください^^

頭痛について

 上記の記事で書いていますが頭痛には眼神経が関係していると当店では考えています。

 なので目の可動域や眼球の圧痛、眼圧の確認と

 頭痛が出ている側頭部の筋肉、後頭部の筋肉、首の関節の可動域の確認をしていこうと思います。

 やり方はまずUさんにベットに仰向けになって頂いて術者(私)の指を眼だけで追ってもらい動きにくいところがないか探ります。

 その次に眼球に瞼の上から圧をかけて眼球の硬さを見ていきます。

 目に関する検査の結果として分かったことは、

・目は右上と真上が見にくく見ようとすると眼球が痛い感じ
・目を押すと両目とも固く痛い感じ

 という感じがわかりました。

 この結果から少し疑問に思い問診の中では聞けませんでしたが視力や目に関する質問をしてみると、視力はどちらとも0、8ぐらいでしたが

 両目とも乱視、老眼、ドライアイがあり物を細かく見ようとするとしんどい感じがあるとのことでした。

 次に筋肉の硬さをみると側頭筋、後頭下筋、共に硬さを触知。

 頚椎の動きも見てみるとc1、c2ともにガチガチで関節の動きが大分悪そうでした。

 ここまでで色々分かったのでこれで検査は終わってもいいのいいのですがUさんの偏頭痛は

 吐き気もあるとのことで吐き気に関することも少し伺うのと検査していきたいと思います。

 吐き気は想像しやすいと思うんですが胃がかなり関係しています。

 なので胃に関する質問として普段の食生活や症状を伺っていくと、ストレスがかかると少し吐き気が出たり、

 普段は食べすぎたりすることが多いが今回のような吐き気がするほどの偏頭痛があると全然食べれなくなる事がわかりました。

 このことから少し胃の付近の硬さや圧痛を見て見ようと思いUさん仰向けの状態でみぞおちを押すと圧痛がかなり強く、胃が縮んでそうな感じがありました。

 検査で行ったのはここまでになります。

 ではここまでの吐き気がするほどの偏頭痛についての問診検査を終わり、そこから何が考えられるのかについて書いていきます。

問診検査から考えられること 施術の方針

 偏頭痛について問診検査で分かった事をまとめていき、そこから何が考えられるのか、どんな施術をしたらいいのかについて推測していきます。

 問診

・性別年齢は50代女性、立ち仕事
・主訴は吐き気がするほどの偏頭痛(3年前から)
・高校生の頃から頭痛持ち 天気や疲れで影響
・偏頭痛と共に肩こり、めまいなども出てくる
・他にも左臀部の痛み、肘の痛みなどもあり
・20年前に虚血性大腸炎と診断 血便、腹痛あり
・ストレスはそれなり
・睡眠時間は5時間程度
・足の冷え性 トイレは多め

 検査

・目は右上と真上が見にくく見ようとすると眼球が痛い感じ
・目を押すと両目とも固く痛い感じ(眼圧高い)
・視力は両目0.8 乱視 老眼 ドライアイ有
・側頭筋、後頭下筋硬さ蝕知
・c1,C2ともに関節の動き悪い
・ストレスで吐き気誘発
・みぞおち圧痛あり 胃が縮んでいる感じあり

 というような事が分かりました。

 この事から何が考えられるのかについて書いて行くと、まず偏頭痛の原因は様々な事が考えられますが天気やストレス、疲れなどが影響するという事から

 自律神経や血流が関係していそうだなと推測。

 詳しくは自律神経の記事をみてほしいのですが自律神経の働きの1つとして血管の収縮と拡張作用があります。

 なのでおそらくUさんは昔からストレスや眼精疲労などがあり、そのせいで血流が悪くなりやすいんだろうなと推測出来ます。

 現在の乱視や老眼、ドライアイなども症状もあることから目に負担が掛かっていることが考えられ目の神経自体も炎症、もしくは疲労し

 自律神経に関与していることが考えられます。

 詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

 ・眼精疲労と脳神経の繋がり 症例と共に

 なのでおそらく偏頭痛自体の原因自体はおそらく眼精疲労、ストレス、自律神経などの問題が絡み合い吐き気がするほどの痛みになっていることが予想できます。

 次に大事なのはストレスや偏頭痛で誘発される吐き気がある点から胃に何かしらの問題もありそうだなと推測出来ます。

 実際に触ってみるとみぞおちの胃の部分に強い圧痛と胃が縮んでいる感じが蝕知できたので恐らく胃が収縮し動きが悪くなっているプラス

 胃の逆流を防ぐための弁の機能不全が起きていると考えるので弁の機能不全解消と胃の縮んでいる部分を広げてあげればさらに吐き気は解消しやすいと考えました。

 胃に対する施術はこちらの記事にも書いているのでご参考にしてください。
機能性ディスペプシア症例

 他にも様々な事が考えられますが今回は特に偏頭痛に関するところを施術していきます。

 色々書きましたがまとめると、

 今回の偏頭痛に関係しているのは自律神経や眼精疲労が関係しているため自立神経や眼精疲労を緩和し血流を促進する事、

 さらに吐き気は胃に関係しているので吐き気を緩和するために胃への施術をしていく事になりました。

 では実際の吐き気がするほどの偏頭痛の施術編を書いて行きたいと思います。

偏頭痛と吐き気に対する施術 結果

 まずは偏頭痛の施術に関してなんですが今回のUさんの場合、乱視や老眼などから来る眼精疲労、自律神経が関与していることが考えられるので

 行う施術として選択したのは眼精疲労に関する筋肉やツボへの鍼灸施術です。

 選択したツボと筋肉は攅竹、魚腰、清明と呼ばれるツボを選択。

 筋肉は側頭筋や眼輪筋と呼ばれるような筋肉をほぐすような感じで鍼を打ち症状の緩和を目指しました。

 鍼は20本程度使用し、各ツボ、筋肉に刺鍼し10分程度置鍼。

 その後鍼を抜き効果を確認するために目の可動域と圧を確認すると、

 先ほどまで動かすと痛かった目が痛くなくなり目の可動域が広がったような感覚がするとの事。

 さらに眼球を押し圧を確認するとまだ硬い感じ(圧が高い)はあるものの少し弾力が出てきた感じがありました。

 次に自律神経の調整と身体の循環を良くするために頭蓋骨調整と仙骨へのアプローチを行いました。

 やり方は両方とも仰向けで行うのですが少し感覚によるものが大きく文章では説明しにくいので省きます。

 これは時間にして両方で10分程度です。

 自律神経の調整を行うと実際は筋力やバランス感覚などを見て変わったかどうか確認するんですが自律神経の調整を行っている最中から

 お腹がぐるぐる鳴り始め、手足が暖かくなってきた感じがあるとの事で確認の検査は行いませんでした。

 なるべく早く痛みを取って上げたいので時間節約の為です。

 この時点で時間は45分程経過しており、偏頭痛の痛みも奥に痛い感じはまだあるが程度として10→2に減っていることを確認。

 あと残るは吐き気の施術として胃への施術を行いました。

 胃への内臓マニュピュレーションと呼ばれるやつですね。

 やり方はこれも秘密ですが時間にして5分程度です。

  胃への施術の効果の確認としては、胃の圧痛消失、頭痛が2➡0へ、Uさん曰く胸が開いて呼吸がしやすい、というような感じになりました。

 これで施術は終了。

 では全体的な効果の確認とUさんの実感をまとめます。

 結果

・主訴の偏頭痛は10→0
・吐き気も消えた
・目の可動域と痛み消失
・側頭筋、後頭下筋、c1,2のうごきの悪さ改善
・みぞおち部、胃への圧痛消失

 というような結果になり、Uさんも

「頭がめっちゃスッキリして姿勢も良くなった感じです!!そして今日はご飯が食べられそうで嬉しいです泣」

 という感想とお言葉を頂きました♪

 嬉しいですね^^

 しかし一応昔からの偏頭痛や腰痛、臀部の痛みなどもあるので何回か施術は必要だと思いますと伝え、次回の予約を取りお帰りになられました。

 では今回のまとめを書いて行きます。

今回のまとめ

 今回は吐き気がするほどの偏頭痛でお悩みの50代女性Uさんーパートー船橋市古作在住を題名に書かせていただきました。

 Uさんの場合昔からずっと悩んでいた偏頭痛は眼精疲労やストレス、自律神経の乱れが影響していることが考えられ、

 そのせいで内臓までおかしくなり様々な不調が出ていることが予想されました。

 なのでそのおかしくなった自律神経と胃の動きを整えることで本来の機能を取り戻しやすくなり症状を改善することが出来ました。

 もし似たよう偏頭痛や吐き気など似たような症状でお困りの方は力になれるかもしれません。

 是非皆様のお力になれたら幸いです。