頚椎症 肩こりでお悩みの50代女性ー保育士Tさんー船橋市印内在住
頚椎症でご来店された経緯
2023年10月21日 頚椎症 肩こりでお悩みの50代女性ー保育士Tさんー船橋市印内在住がご来店されました。
ご来店された経緯としては自宅が近くにあり通勤途中に当店整体院ゆいまーるの目の前を通るそうでお店がオープンした2023年5月から気になっていたそうで「肩がしんどくなってきたし行ってみようかな」とご来店されたそうです。
しかしお話を伺ってみると駅前?別のお店に行った際に「あんまり症状改善がみられなかったんです」と言われました。
少しプレッシャーに感じましたが「頑張ります」と伝え問診検査の方に移っていきました。
最初は頸椎症じゃなく肩こり 肩こり編 問診検査
実は今回題名こそ頚椎症、肩こりで記事を書いているのですが実は今回のTさん最初は頚椎症やしびれなどの症状を言ってはおらず、後から頸椎症だと分かりました。
来店の当初は肩こりが酷く、時には肩こりから頭痛も出てしまいのでまずは肩こりを何とかしてほしいとご来店。
頚椎症と分かったのは来店から6回目の事だったので初回のTさんの様子と頚椎症と分かった6回目の施術の様子を書いて行きたいと思います。
まずは初回の問診編
性別年齢は50代女性、仕事は保育士をしておりよく前かがみや子供を抱っこする姿勢が多いとの事。
主訴は肩こりと肩こりが酷くなってくると頭痛もしてくるようで酷くなると立っているのもしんどいぐらいの頭痛して薬なしでは仕事が出来ないという症状がありました。
他にも尿漏れも気になるとの事。
どんな時に肩こりが気になるかというと、1番気になるのは仕事中、保育士という仕事上どうしても子供を抱っこしたり膝の上にのせたりするそうなんですが抱っこをしている時どうしても肩に力が入ってしまい段々と肩こりを強く感じるようになり辛くなるとのこと 。
既往歴として高血圧と逆流性食道炎の診断は受けており、高血圧に関してはそんなに酷くはないから様子見、逆流性食道炎に関してはたまに胃薬を飲んでいるそうです。
ではここまでの分かった事をまとめます。
・年齢性別は50代女性 仕事は保育士
・主訴は肩こりと頭痛
・仕事中に一番辛く感じやすい 特に抱っこしている時
・既往歴は高血圧 逆流性食道炎(たまに胃薬服用)
以上が問診で分かった事になります。
可動域の検査
次に動きに問題はあるのか、動いたら首や肩に痛みや異常は出るのかなどの検査をしました。
まずはTさんには首の可動域を見るためにベットに座って頂きこちらが指示する通りに動いてもらったところ以下の通りになりました。
・上向く際に首の後ろが詰まる感じ
・右を向く際に何となく右肩が詰まる感じ
・左を向く時は何も感じない
上記の事が分かったのですがこの時は痛みもないですし、しびれなどの症状もないので筋肉性の症状だろうと推測。
原因となる筋肉で考えられるのは、
・上を向く筋肉→僧帽筋、後頭下筋
・右を向く筋肉→胸鎖乳突筋や関節的に広背筋など
になるのでまずはこれらの筋肉への施術を行う事にしました。
肩こりの施術開始
では肩こりの施術をしていくのですが上記で僧帽筋や後頭下筋、胸鎖乳突筋、広背筋などの施術を行うという事を書きました。
少しイメージしやすいようにイラストも張らせていただくので参考にしてください。
背部と僧帽筋のイラスト
後頭下筋群のイラスト(小さい筋肉が一杯ある為名前がまとめて後頭下筋群と呼ばれている)
こんな筋肉たちになるんですが細かく覚えるのは大変なので大体のイメージでいいです。
では施術をしていくのですが筋肉をほぐすのは鍼灸が適していると思った為、それぞれの筋肉に鍼を行いました。
僧帽筋に6本、後頭下筋群に6本と広背筋や脇腹辺りの筋肉にも3本ずつで計18本の鍼を刺し10分程置鍼。
その後それぞれの筋肉へほぐすような刺激を入れて施術は終了。
問診と動きの確認も合わせて45分程が経過していました。
結果はどうなったかというと1回の施術でTさん曰く大分楽になったそうで、
「今までのマッサージとか整体よりめっちゃスッキリしてます!」
とのお言葉を頂きました。
数字にすると肩こりが10→4まで下がったらしいです。
あと最後に筋肉は日常的に使うのでケアをしないと固まりますと伝え1週間後に予約を取りご帰宅されました。
その後の経過として5回ほど肩こりへの施術を行う事であんなに重たかった肩こりは10から2程度になり頭痛も大分無くなったとの事でした。
いい調子だと思っていたところ6回目の施術の時に頚椎症だと発覚しました。
ここから頚椎症編 問診検査編
では肩こりがどんどん良くなってきた船橋印内住みのTさんですが6回目の施術をするときに
「最近なんだか左手の小指が痺れるんですよ」
と言われいつもとは違う症状を教えてくれました。
こちらが「そうなんですね、ちなみにこのシビレっていつからあるんですか?」と聞くと
「実は2年前から時々痺れるんですけど放置してても治るので無視してました。けどここ2週間ぐらいシビレの頻度が多いんです」と言われ
首周りの骨や神経などに異常があるんじゃないかと疑い首の検査を開始。
この時行った検査はジャクソンテストとスパーリングテストというテストで変形性頚椎症や頸椎ヘルニアに使われる神経症状はどうか、頚椎症や頸椎ヘルニアの疑いはあるのかについて徒手で検査が出来るというものです。
ではTさんはどうなのかテスト実地してみるとジャクソンテスト、スパーリングテストともに陽性となり首自体に何かしら問題がある事が発覚。
このジャクソンテストやスパーリングテストが陽性という事は頚椎症or頸椎ヘルニアの確立が高くなったという事です。
確率が高くなったという周りくどい言い方になっているのは頚椎症か頸椎ヘルニアかは画像検査(レントゲンやMRI)じゃないと判別できないからです。
しかしこのジャクソンテストとスパーリングテストは病院でも使われるしっかりとした徒手検査になるので信憑性が高いのは事実です。
では頚椎症or頸椎ヘルニア(かも)しれない船橋市印内在住のTさんにはどういう施術をしていくかというと整体で出来ることは「首だけに負担のかからない状態」というものを作っていくことです。
椎間板が減っている、神経自体問題だ、などのお話もありますが身体の基本的な考え方として頚椎症や頸椎ヘルニアの根本的な原因は「首だけに負担が掛かっている」という事です。
なので今回のTさんの場合首以外の背中や腰、足関節などをしっかりと動くようにすることで改善、もしくは悪化が防げるんじゃないかなと考えました。
この時の施術の様子と結果を書いて行きます。
頚椎症の施術 結果
頸椎症や頸椎ヘルニアなどの原因は頚椎症は加齢による骨の変性、頸椎ヘルニアは髄核の突出なので骨も髄核も整体では治せませんが症状を緩和、もしくは治りを早くする、という事は可能です。
どういう施術を行うかというと要は「首だけに負担が掛からない状態」を作る施術を行うという事です。
つまり首以外の関節や筋肉の柔軟性を上げ首への負担を軽くする施術です。
今回主にTさんに行ったことは腰の関節、仙腸関節と呼ばれる部位に可動域を出すような施術と硬くなった背中周りの筋肉の揉み解しと少し体幹トレーニングとしてドローイング指導を行いました。
そうすると1回で症状は緩和され、同じような施術を3回程度行うと、常時出ていたシビレは出なくなり、ジャクソン、スパーリングテスト共に陰性になりました。
厳密にいうと明らかに強くテストをするとまだシビレは出ましたが多少の刺激ではシビレは出なくなりました。
Tさんも驚きで
「首を触らなくても変わるんですね」
と言ってくれました。
返答として
「変形自体は骨の問題なので治せませんし、突出している組織も整体では治せませんがなぜそうなったのか、なぜ首だけに負担が掛かっているのかを考え施術することで症状の緩和、改善は可能なんです」
と伝えると納得の表情でお帰りになられました。
現在でもメンテナンスのために通っています^^
では今回の発覚した頚椎症とは何なのかという事も書いて行くので興味のある方ご覧ください^^
まず頸椎とは
頚椎症とはなんのかについて書いて行く前に頸椎とは何なのかについて書いて行きたいと思います。
まず身体を支えている背骨とは1個の骨ではなく細かい骨が連なって出来ています。その細かい骨を椎骨といういうんですがこの椎骨も背骨のどこにあるかで名前が変わります。
首なら頸椎、背中なら胸椎、腰なら腰椎となります。
今回Tさんに発覚した頚椎症(?)は名前の通り首の椎骨or椎間板(関節のクッション)の病気となります。
頚椎症とは
では今回判明した頚椎症(徒手検査の結果的に)とはどういう病気なのかについて書いて行きます。
頚椎症(頸椎症)とは、加齢によって椎間板などの頚椎構造に変性が生じ、頚椎を通る神経が圧迫されることでさまざまな症状が引き起こされる進行性の病気です。
詳しく書くと症状によって変形しているだけの変形性頚椎症なのか神経の症状がある神経根頚椎症なのかに分けられます。
50代以上を過ぎると大体の方が変形していると言われているんですが症状がなければ頚椎症とは診断されません。
主に男性が多いとは言われていますが男女ともになる可能性は十分あり得ます。
頚椎症の症状
基本的に多いのが上や首を動かした際に出る首の痛みやなんとなく首が重いような鈍痛や肩から指にかけてのシビレなどになります。
しかし首を動かした際に軽い痛みや詰まり感があるだけではそんなに重症でもないですし頚椎症とは診断されないと思うので大事なのは痛みが強いかどうかと首を動かした際にシビレが出るかどうかです。
シビレに関してはこちらのヘルニアの記事を参考にしてもいいと思います。
・ヘルニアについて
ではなぜ頚椎症になるのか?というところが皆様気になると思います。そこの所を書いて行きます。
なぜ頚椎症になるのか?
椎間板はコラーゲンが豊富で弾力性のある組織ですが、10代後半から水分が失われ、徐々に変性していきます。その結果、椎間板が徐々に潰れたり、変形したりします。その結果椎間板が変性、もしくは頸椎自体が変性し頚椎症になります。
つまり原因は加齢です。しかしそう言ってしまったら症状が出てる人出ていない人の差が何なのか?という事になるので他にも考えられる原因についてはこちらの記事も参考にしてください♪
・肩こりと猫背 身体の悪くなる順番
・首の痛み 考え方
一般的治療法と手術かどうかの見分け方
一般的に頚椎症と診断されたら画像検査(レントゲンやMRI)や今回行ったスパーリングテストなどの徒手検査、痛みや症状の確認を取り日常生活に支障が出なければまず保存療法を選択します。
しかし痛みやシビレが強い場合は薬物療法や手術を行う事もあります。
ではどんな時に手術をするべきでどの程度なら手術をしないのかについての判断基準なんですが1つの指標として日常生活に支障が出るか出ないかです。
頚椎症と言っても軽いものはたまにシビレが出たり何となく首がおもいぐらいなんですが酷いものだと常時腕や手にシビレや痛みが出たり呼吸がしずらい感じがしたりします。
時にはシビレというより腕や手がマヒになったりするので自分で「日常生活がきつい」という風に感じたら医療機関への受診をお勧めします。
頚椎症 肩こりに対する船橋市西船橋整体院ゆいまーる的アプローチ
今回は頚椎症 肩こりでお悩みの50代女性船橋市印内在住について書いていきましたが最終的にみなさん「頚椎症や肩こり腰痛が楽になりたい!!」これにつきますよね。
では当店ゆいまーるではどのように施術するかを書いて行きます。
あくまで手術まではいかない、頚椎症の症状が酷すぎない、悪化をさせたくないもしくは頚椎症も持っているがそれ以外の症状を良くしたいという方向けに施術をしていきます。
まずは検査、問診を行いどこが一番問題になっているのか。関節?筋肉?内臓?など原因の特定を行い以下のような施術を行うことで腰痛の早期改善を行うことが出来ます。
・内臓→内臓マニュピュレーション
腹膜というお腹の膜が固まっている方はこの手技をしたりします。今回の場合はやっていません。
・筋肉→筋膜への徒手的療法、鍼治療
筋肉が原因で痛みを感じている場合は効果的です。今回は頚椎症が基礎にありその周りの筋肉も硬くなっていたので効果的でした。
・骨格→関節モビライゼーション
関節の動きが悪くそのせいで症状が出ている方には効果的ですが頚椎症は頚椎の変形が原因になるので原因となる頚椎には行わず他の固まっている関節に関節モビライゼーションを入れてると効果的でした。
施術としてこのような施術があるのですがあくまで一例です。参考にして頂ければ幸いです
今回のまとめ
今回は頚椎症 肩こりでお悩みの50代女性ー保育士Tさんー船橋市印内在住で書きましたがという題名で記事を書かせていただきました。
最初は肩こりから始まり、発覚した頚椎症or頸椎ヘルニアまで。
あとその後のTさんの様子まで^^
今回の場合は医療機関で頚椎症と診断されたわけでは無いですが症状や徒手検査、年齢などからおそらく頚椎症で間違いないと思います。
その上で大事な事は首だけに負担が掛からないような状態を作って上げることです。
なぜそうなったのかを考えることで首への負担が軽くなり首を触ってもいないのに首が楽になるという事態が起こります。
もし同じようなお悩みの方がいればお力になれるかもしれません。相談お待ちしてます。
肩こりについてや他の症例なども書いてます。気になる方は診てみると面白いかもしれません♪
・肩こりと猫背 身体の悪くなる順番
・眼精疲労と肩こりの関係