猫背・首の痛みに悩む30代女性 〜立ち仕事のKさん(船橋市西船)来院事例〜

始めに

2024年4月21日、船橋市西船(西船橋)在住の30代女性、立ち仕事をされているKさんが「猫背と首の痛み」に悩まれて当院にご来店されました。

来院のきっかけ

Kさんは自宅が船橋市西船にあり、通勤途中に当院の前をよく通るそうです。ここ最近、頭痛や首の痛みが続いており、「一度施術を受けてみたい」と以前から気になっていたとのこと。当院のホームページやInstagramを見て信頼できそうだと感じ、ご予約くださいました。

20代の頃から首の痛みが出やすく、実家近くの整体に時折通っていた経験もあるそうです。今回は特に痛みが長引いていることから、しっかり検査と施術を希望されました。


問診・検査の内容と推測

まず、Kさんの主訴は「首の痛み」ですが、「姿勢も良くしたい」とのご希望がありました。ご家族や周囲から「姿勢が悪い」「ストレートネックだね」と指摘されることが多く、ご自身でも猫背をなんとか改善したいと感じているとのこと。

  • 主な症状
    ・首の痛みはここ2週間ほど何もしていなくても続いている。
    ・痛みは「重い感じ」で、時々頭痛もある。
    ・普段は運動をしていない。
    ・ストレスが多いと感じる。
    ・便秘気味。
    ・2年前に乳がんの手術歴があり、現在は薬を服用中。転移等の心配はない。

身体の状態の検査結果

  • 首の動き
    後ろに反らす動作(後屈)で痛みが増す。回旋動作は右は問題なし、左は肩の詰まり感あり。
  • 視力
    右0.1、左0.3と左右差が見られる。
  • 腕の挙上
    両腕を上げる動作で重さを感じ、まっすぐ上がらない。
  • 立位の重心チェック
    ふらつきがあり、重心が不安定。
  • 眼の動きと眼圧
    上を向く際に目に痛みがあり、左の眼圧が高い。
  • 腹圧チェック
    へそ周りはやや硬く、下腹部は異様に柔らかい(ふわふわした感触)。
  • 腸腰筋の筋力
    筋力が著しく低下している。

まとめと推測

これらの情報から、Kさんの首の痛みの根本には自律神経の乱れや眼精疲労が関与している可能性が高いと推察しました。加えて、下腹部の著しい柔らかさは腹圧の低下を示し、これが姿勢の崩れや疲労感の増加に繋がっていると考えられます。

腹圧が低い状態は、身体の安定性を損なうため、疲れやすく、首や肩に負担がかかりやすい状態を作ってしまいます。したがって、腹圧を高めるための適切な運動が症状改善には不可欠です。


施術内容と経過

初回は整体と頭蓋骨調整を組み合わせて施術を行いました。

施術のポイント

  • 眼精疲労の緩和
    眼球運動を促すことで眼筋の凝りをほぐし、視神経の緊張も緩和。これにより首・肩周りの可動域が改善し、詰まり感の軽減が期待されます。
  • 頭蓋骨調整
    頭部の浮腫みや筋肉の緊張を和らげ、血流促進とリラクゼーション効果を狙う。これによりストレスが軽減し、自律神経のバランス回復を助けます。
  • 整体施術
    全身の硬くなった筋肉を丁寧にほぐし、特に腸腰筋の筋力回復を目指します。さらに、呼吸を利用したドローイン(腹圧を高める体幹トレーニング)を仰向けで指導し、実践してもらいました。

施術後の変化

施術後、首の痛みは「10」から「4」へと大幅に軽減し、重心も安定しました。姿勢も明らかに改善し、Kさんご本人も驚くほど猫背が解消され、楽にまっすぐ立てるようになったと実感されていました。

施術前後の写真を比較し、その変化を一緒に確認できたことも大きな励みになりました。


生活指導

  • 日常的に目の運動を取り入れること(携帯やPCの使用時間を適度に減らす)。
  • 軽い運動を毎日5分でも良いので続けること。
  • 呼吸を使った体幹トレーニングを習慣化すること。

これらを実践することで、再発予防と根本的な体質改善を目指していただいています。


腹圧についての解説

Kさんの下腹部の柔らかさは、腹圧不足を示しています。腹圧とは腹腔内の臓器を正しい位置に保ち、身体の安定性や姿勢維持に必要な内圧のことです。

理想的な腹圧は、胸(肋骨部分)から下腹部にかけて徐々に高まる圧力配分が望ましいとされ、

  • 胸部(肋骨) -5(柔らかめ)
  • みぞおち   +5
  • へそ周り   +10
  • 下腹部    +15(最も硬く保つ)

が理想的な目安です。

腹圧が不足すると内臓下垂を招き、消化不良や疲労感を増大させることがあります。逆に腹圧が過剰に高い場合は、内臓や心臓の機能低下につながることもあり、バランスが重要です。


猫背・首の痛みに対する当院のアプローチ

当院「整体サロンゆいまーる」では、まず丁寧な問診・検査により、痛みの原因を関節、筋肉、内臓、自律神経の視点から総合的に評価します。その上で、

  • 内臓マニピュレーション
    特に女性の場合、生理痛やホルモンバランスの乱れが猫背や首の痛みに影響することもあり、必要に応じて子宮周辺の調整も行います。
  • 筋膜や筋肉の徒手療法、鍼治療
    筋肉の緊張を解消し、血流促進と痛みの軽減を狙います。
  • 関節モビライゼーション
    関節の動きを改善し、首や背骨の機能回復を図ります。

症状に応じた多角的なアプローチで、早期改善を目指します。


もし猫背や首の痛みでお困りの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。