手首の痛みでお悩みの60代男性Iさんー船橋市西船在住 

来店された経緯

2024年8月25日、手首の痛みでお悩みの60代男性Iさんー船橋市西船在住が来店されました。

来店された経緯として4〜5年前から手首の痛みがではじめて、整形外科で何回か治療をしてもらったが改善せずクイックマッサージで誤魔化していたところ、当店の前をたまたま通りかかり気になったので後日ご予約いただいたそうです。

今回の記事は、

  • Iさんについて 手首の問診
  • 体の検査
  • 問診検査のまとめ
  • 手首の痛みに対して考えられる原因
  • 実際の施術 結果
  • まとめ

の順番で書いていきますので、同じような悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

Iさんについて 手首の問診編

では問診編について書いていきます。

性別年齢は60代男性、今は働いていないとのこと。

主訴は両手首の痛み。

立ち上がる時など手をついて体重をかけると親指の付け根(母指球)に走るような痛みを感じるとのことで整形外科で検査もしてもらったが骨に異常はなく、加齢のせいと言われてしまい湿布だけもらったそうです。

湿布では変わらなかったのでいつもはマッサージ屋さんにリラックス目的で通われているそうで手首の痛みは半分諦めていると問診時に本人はおっしゃっていましたが、問診の最後の方で最近ボーリングを始めて手首の硬さや痛みが気になるのでできることなら治したいともおっしゃっていまいした。

そのほかにも股関節や腰の硬さと痛み、足首の捻挫後遺症、足底腱膜炎、2年前には肉離れなどあげればキリがないほど体のお悩みがありましたので今後手首の改善と同時進行で施術していこうとお伝えしました。

体の検査編

今回の主訴は手首の痛みということなので手首の関節と親指の付け根にくる神経の大元である首の検査を行いました。

それぞれ解説していきます。

手首の検査

まず手首ですが基本的に動きが硬いという自覚があるようでしたので早速検査しましたが、一口に手首の検査と言っても実は手首より先の細かい関節が悪い場合や腕の骨が悪い場合など人によって原因が違うため検査のやり方や検査部位が変わってきますし、それに伴って施術方法も全然違うものになってきます。

Iさんの場合は手根骨という手首側(近位列)に4つ、各指側(遠位列)に4つ横並びになった合計8つの骨たちの可動性が低下しており、右手は遠位列と近位列の両方とも左手は近位列のみが低下していることがわかりました。

右手に関してはボーリングでだいぶ酷使しているようなので特に関節の動きが悪くなっていたのではと予想できますね。

首の検査

続いて首の検査は7個ある首の骨(頚椎)の可動性と神経根異常の2つを検査しました。

まず頚椎の可動性を検査したところ残念ながら全ての頸椎に動きにくさが確認され、特に頭に近い第1・2・3頚椎の動きが鈍くなっているようでした。

ここでなぜ首の骨を検査しているかというと腕と首は比例して悪くなる性質があり、たとえ手首に異常があって正しく施術ができても首の悪さが残っているせいでぶり返してしまうことが多々あるので首の骨を当店では一緒にチェックしているのです。

次に神経根異常の検査ですが、神経根という言葉を聞いたことがないという人がほとんどだと思うので簡単に説明しておくと頚椎を含む背骨から神経は手や足、腰などあらゆる場所に伸びていきます。

その背骨から出る根本の部分を医学用語で神経根というのです。

この神経根の周り、たとえば関節・筋肉・靭帯などが神経根を圧迫したり通りを邪魔してしまうことがあり、これによってしびれや痛みなどを引き起こすことがあります。

頚椎の神経根テストは主に3つあり腕から手首にかけて痛みや痺れが出た場合に陽性(神経根異常)という判定になりますが、3つとも腕から手首にかけての痛みなどではなく首の硬さが感じられるだけでしたので陰性でした。

問診検査のまとめ

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では問診検査で分かった事をまとめていきます。

問診

  • 性別年齢は60代男性
  • 主訴は手首の痛み
  • 手をつくと親指の付け根にかけて痛い
  • 症状は4〜5年ほど前からあるが改善していない
  • 毎週ボーリングをしている
  • ボーリング後は特に手首が痛い

検査

  • 手首にある手根骨が動きにくくなっている
  • 右手は近位・遠位列ともに悪く、左手は近位列のみ悪くなっていた
  • 第1・2・3頚椎(首の骨)の動きが特に悪くなっていた
  • 神経根の異常は確認できなかった

という事が分かりました。

ではまとめた問診検査の中から考えられる事を書いて行きます。

手首の痛みで考えられる原因

今回のIさんの手首の原因について考えられる事を書いていきます。

まず一番の問題だと思われる場所はズバリ手根骨。

検査中Iさんもビックリするほど関節の動きが少なくなっており、この動かなさをカバーするために親指の付け根あたりにある筋肉が異常に働くようになり限界を迎えている状態だと推察しました。

次に頚椎の動きにくさもあり、特に動きにくかった頚椎は自律神経という体全体を調整するための神経が多く分布していますので手首はもちろんですが、腰や股関節の不調にも関与しているかもしれません。

この検査結果と原因の考察をもとに施術をしていきます。

実際の施術と結果

ここまででIさんは手根骨と頚椎を施術しないといけないということがわかりました。

まず初めに行ったのは両手根骨の調整でした。

関節をバキッと矯正するやり方もありますが、年齢を重ねると靭帯などの柔軟性低下や関節自体の脆さも出やすくなるので逆に痛みが出るリスクもあります。

なので今回は呼吸とバキッと鳴らない関節矯正を組み合わせて調整を行なっていきました。

一気に矯正するような派手さはありませんが、この調整をすると1週間以上手首の痛みを忘れるという方もいるくらい効果が大きいものになります。

この調整を手根骨の動きが出るまで行いましたが、右手は合計6回、左手は合計3回の調整で全ての手根骨が動くようになりました。

調整を進めていくと最初ガツっと固まっていて動かなかった関節が動くようになり、ゴリゴリと言い出します、さらに調整をするとスルスル動けて音もしなくなってきます。

この変化はIさんも感じていたようで調整後に「音鳴らなくなったね」とおっしゃっていました。

次に頚椎の調整ですが、実は手首が終わった時点で改めて検査をしたところ施術前のような硬さがなくなっていました。

時と場合にもよりますがこのように手と首は連動しているので手の調整だけで首の調子が良くなることもあります。

関節の硬さや動きは改善していましたが、筋肉のハリは少し残っていたのでそこをもみほぐすように施術をして、他部位の緊張も緩めるように施術を行なっていきました。

全ての施術が終わったのでIさんに手をついて体重をかけてもらうと「痛くない!」と驚いたような表情になっていました。

もちろん施術効果は一時的ではなく長期的に効くのが望ましいので次回ご来店時に調子を伺おうと思います。

今回のまとめ

今回の記事は手首の痛みでお悩みの50代男性Iさんー船橋市西船在住で書かせていただきました。

Iさんの手首の痛みは問診検査施術の結果、頚椎(首の骨と関節)と手根骨(手首にある骨の連なり)の動きにくさが原因で症状が出ていました。

なので原因である頚椎や左右それぞれ違う手根骨へのアプローチをすることで手首をついて体重をかけた時の痛みを改善することができました。

本人も次のボーリングが楽しみだと言っていただけたので、次回のご来店が楽しみです!

もし今回のIさんのような症状で悩んでいる方は力になれるかもしれないので是非ご相談お待ちしています♪