脊柱管狭窄症と腰痛でお悩みの80代女性ー農家oさんー船橋市西船在住

脊柱管狭窄症と腰痛でご来店された経緯

 2023年、脊柱管狭窄症と腰痛でお悩みの80代女性ー農家oさんー船橋市西船在住がご来店されました。 

 ご来店された経緯としては元々船橋市西船にある当店にオープン当初から通って頂いているご友人の方から「ここ良いよ!一緒にいこうよ」とご友人と一緒にご来店されました。

 最初は「どうせどこに行っても一緒だよ」と思っていたそうでネガティブというかずっとご友人から進められていたけどどうせ変わらないと思って断っていたそうです。

 実際にJR総武線西船橋駅前の整体?にいって回数券も買ったけど全然変わらなかったそうです。そのほかにも色々行ったみたいですが思うような効果は得られずネガティブというかそういうところが信用できなくなっていたそうです。

 そんな時にご友人が半ば強制的に引っ張られるように連れてこられ当店にお越しくださいました。(友人が中々いい意味で強引な人なんです)

 軽くお話を聞くとこのoさん腰痛が酷いらしく朝の寝起きが特に痛く動いてても何してても痛いとの事。失礼かもですが客観的に見ても腰が90度に曲がっているんですよね汗

 そりゃ腰痛くなるよね、、というような感じの姿勢でした。ではそんなoさんにどんな施術をするのかを問診、検査、施術で分けて書いてきます。

脊柱管狭窄症と腰痛 問診編

 今回の主訴は腰痛です。特に痛いのが朝の寝起きで何かにつかまらないと立ち上がれないほど腰が痛いらしく、また立ち上がってしばらく動いていると腰痛は取れてくるそうですがとにかく朝がしんどいとの事。

 また姿勢が明らかに90度曲がっておりずっと前かがみで地面を見ながら歩いているような状態でした。その90度の姿勢から姿勢をまっすぐにすると腰が凄い痛いらしく脊柱管狭窄症も患っており脊柱管狭窄症のようなシビレも出てくるとの事でした。

 なので杖やシルバーカーなどの歩く際の補助がないと歩けないそうです。

 腰痛以外で気になる症状はとにかく姿勢。他にも肩こりや背中の張り感、気になるところを上げるときりがないとのことでした。なのでまずこの記事では腰痛をメインとし書いて行こうと思います。

 既往歴としてケガなども色々したそうですが聞こうとすると「あんまり覚えてないんだよねぇ」と言われたのでケガに関しては分かりませんでした。

 しかし病院で診断されているのは20年前から脊柱管狭窄症、10年前に白内障の手術、同じ時期の10年前から高コレステロールと言われ血液をサラサラにする薬を服用しているとの事でした。

 ではここまでで分かった事をまとめていきます。
・主訴は腰痛 朝の寝起きが特に辛く 姿勢を正そうとすると痛む
・外傷はあったけど覚えていない(大事だけど仕方ない)
・10年前に白内障の手術
・10年前から血液サラサラの薬を飲んでいる
・20年前に脊柱管狭窄症と診断されている
という事が分かりました。

 このあと実際の脊柱管狭窄症と腰痛の検査編を書いて行きます。

脊柱管狭窄症と腰痛の検査編

 では脊柱管狭窄症と腰痛の検査編です。脊柱管狭窄症に関しては検査は徒手療法で明確に測れるものはないので可動域やその他の所見で診ていきたいと思います。

 まず姿勢に関してなんですが見た目で90度曲がっており、そこからさらに前屈は多少はいけるが姿勢をまっすぐにすると元々の腰痛が辛いのと左の臀部に痛みとシビレが走るとの事。

 さらに動きを見るためにベットに座ってもらい腰を捻って痛みに変化があるのかを確認しました。腰を捻る動作では腰痛自体に大きい変化はないがあえて言うなら上半身を左に捻ると腰に響くような感じがすることが分かりました。

 痛み自体が強いのとあんまり動かしすぎると不安なので検査というか動きの確認はこれで終了いたしました。

 分かった事をまとめます。
・姿勢は明らかに90度曲がっている
・姿勢をまっすぐにすると腰痛と臀部の痛み、しびれがある
・座った状態で左に腰を捻ると腰痛が少し悪化する
という事が分かりました。
では問診と合わせて何が問題かと施術の方針を決めていきたいと思います。

施術の方針 考え

 脊柱管狭窄症と腰痛の問診検査で分かった事は色々ありますが大事な所書き出していきます。

・朝起きると特に腰が痛い
・脊柱管狭窄症と診断されている
・姿勢が90度
・姿勢をまっすぐにすると臀部に痛みとシビレがある

 この4つが大事になると考えました。

 まず朝起きた時に痛いというのは明らかに血流不足です。これは今回のパターンだけではなく朝起きた時に腰が痛い人は基礎にヘルニアや何かの疾患があるかもしれませんが基本は血流不足です。
 別に記事になるのですが慢性的な痛みについて少し書いているので興味ある方はこちらの記事をご参考下さい。
 慢性的な痛みの正体、肩こりについて

 次に20年前に狭窄症と診断されている+姿勢を正すと臀部が痛いというのは明らかな脊柱管狭窄症の症状なので脊柱管狭窄症自体は進行性の病気なので整体で治すことは出来ません。例外もあるので後ほど書いて行きます。

 姿勢が90度というのは明らかな骨自体変形が進んでいるの証拠です。骨の変形に関しては治せません。しかし別の考え方をしていくと、

 腰が90度に曲がっており前屈の姿勢という事は解剖的に考えると脊柱は前弯し、仙骨も後湾していることが考えられます。

 正直これだけ見るとよくできるのか?と思いますが大事なのは治せない部分と治せる部分をはっきりと明確し、治せる範囲はしっかりと治していくという事です。

 脊柱管狭窄症と骨の変形は治せない、ならばどうするのか、今回の場合は主に仙骨の調整を行い改善を図っていこうと思いました。

 仙骨の動きについて後ほど書いて行くのでここではそうなんだと思っていただければ幸いです。

 なので仙骨の調整+姿勢不良のせいで固まっている背中の筋肉をほぐしていくという方向で施術をしていきたいと思います。

脊柱管狭窄症と腰痛の施術編 結果

 まずはベッドに仰向けに寝れるかの確認から行いました。一応仰向けの状態は少し痛むけど大丈夫との事だったのでそのまま施術を開始。

 あおむけの状態で仙骨の調整を行いました。やり方は仙骨に手を当て仙骨の角度を調整するような感じです。(伝わりにくくてすいません)

 通常であれば5分ぐらいの施術なんですがゆっくり10分程度行いました。そうするとそれだけでOさん曰く「なんか楽になってきた気がする」という声を頂けました。

 この時点で腰痛は変化あったのですがいかんせんずっと姿勢が悪かったので周りの筋肉も凄い固まっており今度は横向きで固まっている背中、腰、肩回りのほぐしを30分ぐらい行いました。

 凄い気持ちよかったみたいで施術の途中Oさん寝ていました。^^

 施術も終わり立っていただき腰痛の変化を見ると凄い驚いた表情で「めちゃくちゃ楽です!!!」という嬉しいお言葉を頂きました。実際の写真も載せておきます。(変化を別日に取った写真です)

実際はどうしても時間が経つにつれて姿勢は悪くなってくるようですが当店で施術した後はこんな感じで凄い変化がありました。

 今回の記事を書いているのは初回の時のお話ですが写真は初回と4回目の写真になります。

 初回でも結構な変化があり、喜んでお帰りになられました^^

 写真にもある通り完ぺきではないですが姿勢も良くなったし何より朝の腰痛がなくて嬉しいと喜んでおられました。

 この記事を書いているのは2024年5月なのでもう初回から半年以上たっていますがあの時の腰痛はなく、一応月に1回メンテナンスとして来ていただいています。

 このように治らないと言われている脊柱管狭窄症なども1つ1つ身体を紐ほどいていくとよくなったりします。実際には脊柱管狭窄症自体は治っていないのでまだ狭窄はありますが症状の緩和と姿勢の改善は出来たという事ですね。

 では脊柱管狭窄症と施術の考え方について書いて行きます。

脊柱管狭窄症とは

 脊柱とは椎骨と呼ばれる骨が集合した組織です。その椎骨と呼ばれる骨の一部に隙間がありその隙間の中を脊柱管と呼ばれる脳から続く神経の束が通っています。

 その脊柱管が脊柱についている靭帯が分厚くなったり老化により椎間板の水分がなくなり骨の変形が進んだりしたせいで神経を圧迫し様々な症状を出しているのが脊柱管狭窄症です

 またややこしいんですが靭帯が分厚くなり神経を圧迫しているのが脊柱管狭窄症で似たような疾患で、椎間板が変性したり髄核が飛び出したりして起こるヘルニアや骨がずれてしまうすべり症などもあります。

 脊柱で起こる疾患は症状が似ているんですが原因が骨なのか、靭帯なのかなどで治療の仕方が変わります。

脊柱管狭窄症の症状

 脊柱管狭窄症は脊柱のどの部位で障害されているのかで症状が変わります。

 例えば首であれば手のシビレ、呼吸がしにくい、内臓への不調などが出たりします。

 腰の脊柱管狭窄症では、腰から下の痛みやシビレが出たりします。酷くなると歩行中お尻から足にシビレと痛みを感じたりします。腰の脊柱管狭窄症で特徴的なのは間欠性跛行と呼ばれる症状です。

 歩いていると症状が辛くなり、休むと楽になる、それが間欠性跛行です。
他のヘルニアや滑り症などの症状と明らかに変わるのはその間欠性跛行(かんけつはこう)です。

 本当はこのあと医療機関で治療するならどんな方法があるのか、という事を書いて行くのですが当店は整体ですので整体では何が出来るかを書いて行きます。

当店の脊柱管狭窄症への考え アプローチ方法

 今回のOさんの場合もそうでない場合もそうなんですが脊柱管狭窄症は進行性の病気と言われており治すのは手術しかないです。つまり脊柱管狭窄症は整体では治せない。というのが正解なんですが

 実は脊柱管狭窄症自体は治せないが狭窄してる以外の所を施術し症状の緩和、悪化を防ぐことは可能と考えます。

 人によってどんなプローチを行うかはその方の状態を見てみないと何とも言えないのですが今回の場合は明らかな姿勢不良があったのでそこを軸に書いて行きたいと思います。

姿勢不良の軸 仙骨

 今回のOさん姿勢が明らかに90度ぐらい曲がっていました。こうなると細かい変形などもあると思いますが大まかに背骨はどうなっているのかというと、背骨はずっとカーブを描くようにまがっています。(いい絵がないので想像してください汗)

 なんとなく背骨が曲がってるのは想像出来ましたでしょうか?大体の方が想像できると思いますが少し解剖的に細かく見ると腰の腰痛と呼ばれる部分と仙骨の部分なんですが動きが違うんです。

 腰の骨、腰椎は前屈後屈を主に行ったりします。そして仙骨も実は少しですが独立して前屈後屈する働きを持っているんです。

 詳しく書きたいんですがめちゃくちゃ分かりにくくなるの細かい所は省きながら書いて行きます。
 上の図で仙骨の部分を見ると腰椎と腸骨の間にある骨という事が分かります。つまり身体の一番中心部分ですね。

 実はこの部分腰と骨盤の動きを調整するために前後の動きと少し斜めに動く働きを持っているんです。

 しかしこの部分でとても動きにくい位置でして、普通の日常生活をしていると基本あんまり動きません。腰の下の部分が痛いという方はこの仙骨が悪い可能性が高いです。

 猫背の人やOさんは基本的にこの仙骨が腰椎と共に後湾している(後ろに倒れている)事が多くこの後湾を元の位置に調整してあげることで姿勢が正しくなったりします。

 今回この仙骨の調整を行った結果Oさんの腰痛は取れ、姿勢も良くなることが出来たという事ですね。

 つまり脊柱管狭窄症自体は治っていないが仙骨の動きを調整することで狭窄症になりやすい状態を脱却でき、その結果朝の痛みと姿勢が改善出来た。という事になります。

脊柱管狭窄症含め施術の考え方

 ここまで読んで頂ければ脊柱管狭窄症や仙骨について少し分かったと思います。

 基本的に整体で出来るのはあくまで手で治せる範囲の症状です。なので脊柱管狭窄症自体、または病気などは治せません。

 しかし手術までいかないものなどは症状の緩和、悪化を防ぐことは可能だと考えます。病理と病理じゃない範囲を明確化し病理じゃない範囲をしっかり治していくという事です。

 病気も同じでリウマチ編バセドウ病などの原因不明のものでも同じで、病気自体は治せないがなんでそうなったのか?を辿っていき、どこまで治せるのかを考え施術すると身体は良い反応をしてくれたりします。

 そのために内臓マニュピュレーションと特別な手技や、鍼灸治療、関節モビライゼーションなど様々な技術、または知識を勉強し最善の結果を出すようにしてます。

 もしなのでもし脊柱管狭窄症の症状でお困りの方がいれば船橋市西船にある当店整体サロンゆいまーるへご相談お待ちしてます^^