ぎっくり腰でお悩みの30代女性Mさん【デスクワーク・船橋市印内在住】整体施術事例
はじめに
2023年8月27日、ぎっくり腰でお困りの30代女性Mさん(デスクワーク・船橋市印内在住)が当院にご来院されました。Mさんはオープン当初に配布したチラシを見て当院の存在を知り、普段は肩の重さを感じる程度で「辛くなったら行こうかな」と思っていたところ、まさかのぎっくり腰を発症。痛みに耐えかねて当院を思い出し来院されました。
本記事ではMさんの症状や問診内容、検査結果、施術内容、ぎっくり腰の基礎知識、施術後の経過を詳しく解説していきます。同じような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。
Mさんの症状と問診内容
Mさんは30代女性で、主に自宅でパソコンを使ったデスクワークをされています。発症状況は、仕事中に椅子から立ち上がろうとした瞬間、右腰にピキッと電気が走るような鋭い痛みを感じました。最初は痛みも軽度だったため様子を見ていたものの、翌日には痛みが増し歩行も困難なほどに悪化。特に物を拾う動作や起床時のベッドからの立ち上がりで激痛を訴えられました。
痛みの部位は右側の骨盤上部、特に仙腸関節付近に集中。その他の日常的な症状としては眼精疲労や肩こりを感じており、運動習慣はほとんどなし。アルコールは月に1回程度、喫煙なし。便は時々軟便気味で、足の冷えも自覚。精神的ストレスはそれほど強くないとのことでした。
ぎっくり腰の原因を探る検査
ぎっくり腰の原因は多岐にわたりますが、多くは関節のズレや筋肉の過緊張によるものです。Mさんの場合、特に骨盤周囲の関節(腰椎、仙腸関節、腸骨、坐骨、恥骨)にズレや動きの異常がないかを調べました。検査は立位・座位で行うTFDやTFAという手法で実施(詳細な方法は割愛します)。
結果、右側の骨盤に異常が見られ、さらに仰向けでの検査を行ったところ右仙腸関節のズレが判明しました。仙腸関節は関節面が0.5〜2mmほど滑る動きを持ち、恥骨結合は股関節の上方・下方への微細な運動を担います。Mさんの痛みの主因は右仙腸関節の過剰な動き(ズレ)にあると特定できました。
また、冷え性や軟便の症状もありましたが、今回はぎっくり腰改善にフォーカスするため割愛しました。
ぎっくり腰とは?基本的なメカニズム
ぎっくり腰は一般に「急性腰痛症」と呼ばれ、関節の「動き過ぎ」や「ズレ」が痛みの主原因とされています。筋肉の緊張や関節の可動性低下も背景にあります。特にMさんのようなデスクワークの方は長時間の座位による筋肉バランスの崩れが多く見られます。
座っている状態では股関節と膝が屈曲し、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)が収縮、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)が伸張した状態が続きます。この筋肉のアンバランスは骨盤の坐骨結節や下前腸骨棘といった骨の突起に強い引っ張りや圧迫を生じさせ、仙腸関節のズレや過剰な可動性を誘発します。
つまり、座りっぱなしの姿勢が続くことで骨盤の安定性が崩れ、関節のズレが生じやすくなっている状態がぎっくり腰の背景にあると言えます。
施術内容とその効果
Mさんの痛みの主原因が右仙腸関節のズレであることを踏まえ、当院ではファシア(筋膜)の動きを利用したソフトな骨盤調整を行いました。具体的には、骨盤を優しく保持しながら圧を加えて関節の正常な動きを促す施術です。施術時間は約1分と短時間ですが、非常に効果的です。
施術後、前屈や椅子からの立ち上がり時の痛みは10段階評価で10から3に軽減。Mさんも「かなり楽になった」と実感されました。
続いてハムストリングスの硬さが著しかったため、手技による揉みほぐしと鍼灸施術を15分行いました。これにより痛みはさらに軽減し10→1まで下がりました。
痛みが完全に消えたわけではなく炎症も残っていたため、自宅での冷却と安静を指導し初回施術は終了。施術全体で30分ほどでした。
その後の経過とメンテナンス
3日後の2回目来院時、Mさんの痛みはほとんど消失していました。ただし再発の恐怖感から慎重に動かれており、動作に対する恐怖心が残っている状況でした。そこで、全身の筋肉の硬さをほぐしつつ、腰への負担を減らすための運動指導を行いました。
この記事を書いている2024年7月29日時点で、Mさんは腰痛を再発することなく快適な日常生活を送っています。メンテナンスとして2〜3ヶ月に一度の来院で体のバランスを整え、良好な状態を維持中です。
ぎっくり腰改善のポイントまとめ
- 原因の特定が最重要
ぎっくり腰は単なる筋肉痛ではなく関節のズレや動き過ぎが痛みの根本原因です。正確な検査で問題箇所を見極めることが早期回復のカギとなります。 - 骨盤(特に仙腸関節)の調整が効果的
仙腸関節の過剰な動きを正常化することで痛みが劇的に軽減します。ファシアを利用したソフトな施術は安全で即効性があります。 - 筋肉バランスの回復も不可欠
デスクワークの方は股関節周囲の筋肉バランスが崩れやすく、特にハムストリングスと大腿四頭筋の調整が重要です。 - 早期の適切な施術と自己管理
炎症がある間は冷却と安静を徹底しつつ、痛みが落ち着いたら筋肉の柔軟性向上や運動習慣の改善が再発防止に役立ちます。 - メンテナンスで良好な状態をキープ
ぎっくり腰は再発しやすい疾患。定期的なケアで骨盤・筋肉のバランスを整え続けることが重要です。
船橋市でぎっくり腰に悩むあなたへ
ぎっくり腰でお困りの方は早めの受診が大切です。Mさんのケースのように、原因を的確に把握し適切に対処すれば、短期間で痛みから解放され快適な生活を取り戻せます。
当院は船橋市印内を中心に地域の皆様の健康をサポートしています。デスクワークによる腰痛やぎっくり腰でお悩みの方はお気軽にご相談ください。