「朝の激痛が嘘みたいに!」腰痛の真犯人は「肋骨の硬さ」だった! 船橋市印内在住30代男性の回復物語

始めに

こんにちは!整体院ゆいまーるの山城です。

「朝、ベッドから起き上がるたびに腰に激痛が走る…」「座っていても腰がじんわり痛む…」「昔からの腰痛で、もう諦めかけている…」

もしあなたがそんな腰の痛みや、その他身体の不調でお悩みなら、今回の記事はきっとあなたの希望になるでしょう。特に、船橋市印西在住の立ち仕事が多い方、あるいは過去にぎっくり腰を経験されている方には、深く共感いただける内容かもしれません。

2024年6月12日、「起き上がる時に痛い腰痛」に悩む船橋市印内在住の30代男性Kさんが当院にご来店されました。ご来店のきっかけは、最近引っ越しをされたことでした。元々腰痛持ちだったそうですが、引っ越しの片付けなどで無理をした際に、いつもの腰痛がさらに悪化してしまったとのこと。座っていてもじんわりと痛むだけでなく、特に辛いのは朝ベッドから起き上がる時と、椅子から立ち上がる時に腰が激しく痛むことでした。

そんな時、「近くに良い整体院はないだろうか」と探し始め、当院を発見されたそうです。「これは行くしかない」と感じてくださり、船橋市西船にある当整体院ゆいまーるへご来院くださいました。

今回は、起き上がる時の腰痛に悩むKさんが、どのようにしてその痛みから解放され、快適な日常を取り戻したのかを、問診、検査、そして実際の施術という段階に分けて詳しくご紹介していきます。彼の体験が、同じような痛みに苦しむ方の助けになれば幸いです。


9年前の膝の怪我と8年前のぎっくり腰が伏線?:30代男性Kさんの問診

まずは、船橋市印内在住のKさんの詳しい状態と、腰痛に関する問診内容から見ていきましょう。

Kさんは30代の男性で、お仕事は料理人をされています。そのため、日頃から立ちっぱなしで作業することが非常に多いとのことでした。

今回の主な訴えは、先述の通り**「ベッドから起き上がる時の腰痛」です。何もしていなくても腰に違和感があり、特に朝の起床時や椅子から立ち上がる際に痛みが強くなるとのことでした。腰痛以外に身体のことで気になるのは、ご自身でも自覚されている「全身の硬さ」**でした。

運動習慣について伺うと、週に2回ほどランニングをされているとのこと。喫煙はされず、アルコールもそれほど多くは飲まないそうです。睡眠時間は平均して7〜8時間と、比較的しっかりと取れているようでした。しかし、普段のストレスは**「強め」**と感じていらっしゃるとのこと。仕事柄、精神的な負担も少なくないのかもしれません。

既往歴で特に注目すべき点がありました。9年ほど前にスキーをしている時に転倒し、スキー板が膝に刺さるような形で負傷してしまい、左膝のお皿の下あたりを縫合する手術を受けた経験があるとのことでした。現在服用中の薬は特にありません。

そして、今回の腰痛に深く関係していると思われる重要な情報が、8年ほど前に経験した**「ぎっくり腰」**でした。Kさんはそれ以来、腰痛持ちになってしまったそうです。最初のぎっくり腰のきっかけは、ただ横になってテレビを見ていた時に、「そろそろ動こうか」と思って腰を捻った際に痛めてしまったとのこと。様々な治療を試したものの、あまり効果は感じられず、2週間は全く動けないほどの激痛が続いたそうです。その後、徐々に痛みが和らぎ、何とか動けるようになったとのことでした。

このぎっくり腰を経験して以来、Kさんは普段は大丈夫でも、忙しくて運動ができなかったり、疲れが溜まったり、睡眠が不足したりすると、コルセットをしないと日常生活を送れないほど腰が痛くなるようになったそうです。そのような状態になったら、ひたすら時が過ぎるのを待つしかなく、その状態から何とか脱却したいという強い思いを語ってくださいました。

ここまでで分かったKさんの状態をまとめると、以下のようになります。

  • 30代男性、船橋市印内在住、料理人で立ち仕事が多い。
  • 主訴は「起き上がる時の腰痛」(何もしていなくても腰に違和感あり)。
  • 過去に9年前にスキーで左膝を負傷(縫合手術あり)。
  • 8年前にぎっくり腰を経験し、それ以来、慢性的な腰痛持ち。
  • 運動不足や疲労が溜まると腰痛が悪化し、コルセットなしでは生活できないほどになる。
  • 週2回のランニング習慣あり。喫煙・飲酒は少量。睡眠時間は7〜8時間。ストレス強め。
  • 全身の硬さを自覚。

これらの詳細な問診情報を元に、Nさんのぎっくり腰の本当の原因を特定するため、次のステップである身体の検査へと進んでいきます。特に、過去の怪我や慢性的な不調がどのように現在の腰痛に影響しているのか、注意深く探っていきます。


「まさか腰が原因じゃない!?」:腰痛の精密検査と意外な発見

ぎっくり腰を含む腰痛の施術において、最も重要なのは**「何が原因で痛みが出ているのか?」という根本原因を正確に特定すること**です。一言で「腰痛」と言っても、その原因は多岐にわたります。筋肉の炎症や緊張なのか、内臓の不調が関係しているのか、自律神経の乱れなのか、あるいは関節のズレや機能不全なのか。また、痛みの程度によって、緊急性があるのかないのか、医療機関での受診が必要かどうかも判断しなければなりません。

Kさんの場合、すでに同じような腰痛を何度も経験しており、症状の経過から深刻な病気の可能性は低いと推測できたため、まずは病的な問題はないという前提で検査を進めました。

最初に行った検査は、腰椎(腰の骨)と骨盤の関節にズレがないかの確認です。 いくつか検査方法はありますが、私が選んだのは、ベッドに仰向けに寝ていただき、足の長さを比較する手法です。この検査方法は賛否両論あると言われることもありますが、適切なポイントを押さえて行えば、関節の微妙なズレを正確に評価できます。しかし、この検査を行ったところ、驚くことに骨盤には特に大きな問題は見当たりませんでした。あえて言うなら、仙骨(骨盤の中央にある逆三角形の骨)の動きがわずかに悪いかな、という印象を受けた程度でした。

これで関節に大きな問題がないことが分かったため、次は筋肉の検査に移りました。 特に、腰痛と関連が深いとされる太ももの前の大腿四頭筋と、太もも裏のハムストリングスの硬さをチェックしました。確かにこれらの筋肉にも硬さはありましたが、Kさんの日常生活に激しい痛みを出したり、特に制限を加えたりするほどの硬さではありませんでした。慢性的な硬さはあっても、それが今回の急な痛みの直接的な原因とは考えにくい状態でした。

次に、内臓に問題がある可能性も考慮し、腹圧のチェックを行いました。 お腹全体に硬さは感じられましたが、特にみぞおちあたりに強い硬さがあるものの、触診での圧痛はそれほど強くありませんでした。このことから、内臓が今回の腰痛の直接的な原因となっている可能性も低いと判断しました。

ここまでで、腰回りの筋肉、関節、そして内臓といった一般的な腰痛の原因となる部位を検査しましたが、正直なところ「これだ!」という決定的な原因が見つからず、少し頭を悩ませました。

しかし、腰に痛みが出ているのに、腰そのものに明らかな原因が見当たらない場合、私たちは**「腰に原因がなく、別の場所に根本原因がある」**と考えるのが定石です。

この考えに基づき、今度は上半身のチェックを行いました。すると、Kさんご自身も気づいていなかった意外な発見がありました。

  • 両腕の可動域制限: 両腕が肩よりも上に上げにくく、可動域に制限があることが分かりました。
  • 体幹の側屈時の脇腹の張り: 腕を上げた状態で体幹を横に倒す(側屈する)と、脇腹あたりが非常に強く張り、スムーズに側屈できないことが判明しました。
  • 胸郭(肋骨)の硬さ: ベッドに仰向けになってもらい、胸郭(胸部の骨格、主に肋骨と胸骨で構成される部分)の硬さを確認すると、これが非常に硬く、肋骨の関節があまり機能していないことが明らかになりました。

これはどういうことかというと、肋骨は、胸骨との間(胸肋関節)や背骨との間(肋椎関節)で多くの関節を形成しており、様々な方向に動くことで呼吸を助け、体幹の柔軟性を生み出しています。その関節たちが硬く、可動域が狭くなっている状態だったのです。

ここまでで、腰の筋肉、内臓、関節の検査では大きな問題が見つからず、唯一明確に引っかかったのが、この**「肋骨の動きの悪さ」でした。そのため、今回はこの肋骨の施術を行うことで、起き上がる時の腰痛がどのように変化するか**を見ていくことにしました。

念のため、ここまでの問診と検査で分かったことを改めてまとめます。

問診で分かったこと:

  • 30代男性、料理人で立ち仕事が多い。
  • 主訴は起き上がる時の腰痛(何もしていなくても腰に違和感あり)。
  • 9年前にスキーで左膝を負傷。8年前にぎっくり腰を経験し、それ以来慢性的な腰痛持ち。
  • 運動不足や疲労が溜まると腰痛が悪化し、コルセットなしでは生活できないほどになる。
  • 全身の硬さを自覚。

検査で分かったこと:

  • 腰回りの筋肉、内臓、関節(特に骨盤)には、今回の腰痛の直接的な原因となるような大きな問題は見当たらない。
  • 肋骨の可動域が著しく悪く、動きが非常に硬い。

これらの情報から、Nさんの腰痛は、8年前のぎっくり腰がきっかけで腰痛が出やすい身体になってしまったことは確かですが、現在の「起き上がる時の腰痛」の直接的な原因は、腰そのものではなく、**「肋骨周りの硬さ」**にある可能性が高いと判断しました。

したがって、今回の施術は、この肋骨周りの可動性を改善することをメインで行っていく方針を立てました。それでは、実際の施術内容と、その驚くべき結果についてご紹介します。


30秒で体感!「なぜ脇の下で!?」:腰痛の施術と劇的改善の瞬間

検査の結果、Kさんの「起き上がる時の腰痛」の真犯人は**「肋骨の硬さ」**にある可能性が高いと特定されました。そこで、この肋骨周りに対して集中的に施術を行っていきます。具体的な方法は、まず肋骨周囲の筋肉を丁寧にほぐし、その結果として肋骨の関節に柔軟性を取り戻させるというアプローチです。

最初に、Kさんにベッドに横向きに寝ていただきました。そして、脇の下、具体的には肩甲骨から肋骨にかけて斜めについている**「前鋸筋(ぜんきょきん)」**という筋肉をほぐしていきます。

(下図を参照してください。この前鋸筋は、肋骨と肩甲骨をつなぐ重要な筋肉です。)

[前鋸筋の解剖図をここに挿入するイメージ] (※実際の図は生成できませんが、読者がイメージできるように説明を加えます。) 前鋸筋は、肋骨の外側から肩甲骨の内側縁に広がる扇状の筋肉で、まさに脇の下あたりに位置します。

この前鋸筋は、私自身が特に重要視している筋肉の一つです。主な役割は肩甲骨を前方に移動させること(例えば、パンチを打つような動き)ですが、それ以外にも、間接的に呼吸の補助や体幹の回旋運動にも深く関与しています。そのため、この筋肉が硬くなると、肩甲骨の動きが悪くなるだけでなく、呼吸が浅くなったり、体幹の柔軟性が失われたりするなど、様々な不調を引き起こすことがあります。今回のKさんの「起き上がる時の腰痛」にも、この筋肉の硬さが影響していると推測しました。

前鋸筋をほぐす際は、筋肉の繊維に沿ってではなく、繊維を横切るように丁寧に指圧とマッサージを行います。この部位は、多くの場合、非常に強い圧痛を感じることがあります。そのため、Kさんの反応を確認しながら、ゆっくりと慎重に行いました。両側の前鋸筋をほぐし終える頃には、約20分ほどが経過していました。問診と検査で時間を要したため、この時点で合計45分程度の時間が経過していました。

そして、前鋸筋をほぐし終わった後、Nさんに改めてベッドから起き上がっていただきました。

すると…

なんと!腰の痛みがほとんどなくなっていたのです!

この劇的な変化には、Kさんご自身も心から驚き、満面の笑みでこうおっしゃいました。

えっ!?なんで脇の下をほぐしただけで腰痛が取れるんですか!?(笑)

Kさんのこの驚きと素直なリアクションは、私にとって最高の喜びでした。患者さんの疑問と感動が入り混じったこの言葉は、私たち施術者が目指す「根本改善」の証でもあります。

これで主訴である腰の痛みは取れましたが、まだ少し時間が残っていたため、10分ほどかけて他の肩甲骨周りの筋肉もほぐし、この日の施術は終了いたしました。Kさんには念のため、まだ激しい動きは避けるように指導し、軽やかな足取りで、明るい表情でお帰りになられました。彼の痛みが取れて、本当に良かったです。


「腰痛は腰だけじゃない」:根本原因を見極める重要性

今回、Kさんの「起き上がる時の腰痛」の根本原因は、一見関係なさそうに見える**「肋骨周りの硬さ」、特に前鋸筋の硬化**によるものでした。この症例は、「腰痛は腰だけが原因ではない」という、私たちの施術理念を改めて強く示すものです。

一言で「腰痛」と言っても、その症状や原因は実に様々です。今回のようにベッドから起き上がる時に痛む腰痛、長時間座っていると出てくる腰痛、あるいは寝ていても痛む腰痛など、その性質によってアプローチすべき原因が異なります。

最も重要なのは、「何が本当の原因なのか」を見極め、その根本原因に対して的確に施術を行うことができるかどうかです。腰痛一つとっても、原因は一人ひとり違います。今回のKさんのように肋骨の硬さが原因のこともあれば、ハムストリングスの硬さが原因のこともあれば、足首の機能不全が原因であることもあります。

また、内臓の不調が腰痛として現れるケースも少なくありません。腰の神経は、腎臓や大腸、その他の内臓とも密接に繋がっており、内臓の疲労や機能不全が腰痛として感じられることもあります。もし、痛みが非常に強く、発熱や倦怠感を伴うなど、緊急性が必要そうな場合は、まずは速やかに医療機関を受診されることをお勧めします。しかし、病院で検査しても原因が見つからない、あるいは慢性的な腰痛で長年悩んでいるといった場合は、私たち整体師の出番かもしれません。

私たちの専門は、身体全体のバランスを診て、痛みの「真犯人」を見つけ出すことです。

今回、船橋市印内在住のKさんの場合は、長年の料理人としての立ち仕事や過去のぎっくり腰、そして見落とされがちな肋骨周りの硬さが複雑に絡み合って、起き上がる時の腰痛を引き起こしていました。適切な問診と検査、そして的確なアプローチによって、彼は再び快適な朝を迎えられるようになりました。

もしあなたが、朝起きる時の腰痛でお困りであれば、あるいは「どこに行っても良くならない腰痛」や「原因不明の身体の不調」でお悩みであれば、ぜひ一度、船橋市にある整体院ゆいまーるへご相談ください。

あなたの身体の「なぜ」を共に探求し、痛みのない快適な毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。

お気軽にご連絡ください。あなたの健康と笑顔を、心よりお待ちしております。