【施術事例】肩こりと眼精疲労でお悩みの30代男性Kさんーデスクワーク・船橋市本郷町在住
はじめに
2024年2月10日、肩こりと眼精疲労でお悩みの30代男性Kさんが当院に来店されました。Kさんはデスクワーク中心の仕事で、パソコン作業が多く、肩こりや目の疲れに悩まされていました。昨年配布した当院のチラシを見て、「肩こりもあるし眼精疲労もある。美容鍼も試してみたい」とのことで来院されました。
今回はKさんの症状と施術経過を以下の流れでご紹介します。
- 肩こりでお悩みのKさんについて【問診編】
- 肩こりと眼精疲労の【検査編】
- 肩こりについて考えられること
- Kさんの肩こりに対する施術方針
- 施術の結果
- まとめ
肩こりでお悩みのKさんについて【問診編】

Kさんは30代男性。主訴は肩こりと眼精疲労です。職業はデスクワークで、パソコン作業が長時間に及びます。肩こりは特に僧帽筋上部に強い張りを感じ、目の奥の重さや痛みも常にあるとのこと。
また、関連症状として頭痛(側頭部・後頭部)を月に2~3回経験し、不眠気味(寝つきが悪く睡眠の質が低下することがある)といった訴えもあります。
その他の生活背景としては、視力は裸眼で0.1程度、普段はコンタクトで矯正。運動習慣なし、喫煙なし、アルコールは月2回程度。ストレスは多く、平均睡眠時間は6時間。お腹が弱く下痢しやすいことと、手足の冷えも訴えています。
肩こりと眼精疲労の【検査編】
肩こりに直接的な検査法はありませんが、肩や首の可動域や筋肉の張りをチェックしました。
- 首の動き:上を向く際には問題なし。右を向くと左首・肩にツッパリ感が強い。下を向くと首後面から肩にかけて引っ張られる感覚。
- 肩の状態:僧帽筋上部の筋肉が強く張っている。
- 横向き検査:胸を開く動作で肩前面と胸部が硬く、腕から肩にかけてツッパリ感を自覚。
眼精疲労の検査では、目の可動域と眼圧をチェック。
- 目の可動域は真上、右斜め上、真下が見づらく、痛みも感じる。
- 眼圧は両目とも高めで、目を押すと圧痛あり。
肩こりについて考えられること
肩こりは病名ではなく、「肩が凝る」「張る」という感覚の総称です。多くの場合、筋肉や周囲組織の酸欠が原因で起こります。
Kさんの場合、デスクワークによる長時間の同一姿勢と眼精疲労が、脳の緊張や交感神経の興奮を引き起こし、僧帽筋や胸鎖乳突筋の過緊張を招いていると考えられます。筋肉が緊張すると血流が阻害され酸欠になり、肩こりとして自覚されます。
また、胸の前面の硬さは普段の運動不足やパソコン作業時の肩や肘の内旋姿勢が影響していると推測されます。
Kさんの肩こりに対する施術方針
- 眼精疲労による神経緊張を緩和するため、目周辺への鍼灸施術を行う。
- 胸前面と肩の筋肉の柔軟性を高め、姿勢改善を図るストレッチを実施。
- 僧帽筋上部の張りを直接緩めるための鍼灸施術を行う。
施術の結果
- 眼精疲労施術(頭部・目周りの鍼灸):目の可動域が改善し、目の痛みも大幅に軽減。肩こり感は10→6に軽減。
- 肩前面・胸部のストレッチ:筋肉の柔軟性が向上し、肩こりは6→4に軽減。
- 僧帽筋上部への鍼灸:肩こりは4→1にまで改善。
Kさんからは「目と肩がすごくスッキリしました!」との感想を頂きました。
今回のまとめ
今回のKさんの肩こりは、眼精疲労や長時間のデスクワークによる姿勢不良が主な原因でした。
- 眼精疲労からくる神経緊張を鍼灸で緩和し、目の可動域と痛みが改善。
- 肩前面や胸の筋肉をストレッチし、筋肉の柔軟性を回復。
- 僧帽筋の緊張を直接緩める鍼灸で肩こりをほぼ解消。
このように眼精疲労と筋肉の硬さの両面からアプローチすることで、肩こりの根本改善が期待できます。デスクワークの方は定期的なストレッチと目のケアをおすすめします。